マカロニウエスタン傑作映画DVDコレクション「荒野の用心棒」

荒野の用心棒

2016年4月14日に朝日新聞出版より「マカロニウエスタン傑作映画DVDコレクション」が発売された。ラインナップを見ると劇場で観たかDVDで観たものばかりだが、日本未公開で初DVD化という作品もあるので定期購読を申し込む事にした。商品が先日届いたので「マカロニウエスタン(ITALIAN WESTERN)」のカテゴリに特設コーナーを作ってみた。
今後、月に2回(4作品)が配送されるので当ブログで紹介しようと思う。


エンニオ・モリコーネ「Per un pugno di dollari (Original motion picture soundtrack)」荒野の用心棒

第一弾は、今やアメリカ映画の巨匠監督となったクリント・イーストウッドが世界的にブレイクするきっかけになった「荒野の用心棒」だ。
マカロニフリークは「何を今さら」と思うかもしれないが、初回はお試しという事で990円で販売される。次回からは2作品で1,990円という絶妙な価格設定だ。ただ、復刻パンフレット(劇場で販売されたものを応募券で全員進呈)や新たに作られたマガジン(下画)が付属するので資料的価値は大きい。

荒野の用心棒荒野の用心棒

荒野の用心棒荒野の用心棒
荒野の用心棒荒野の用心棒
市販DVD版(左列)と「マカロニウエスタン傑作DVDコレクション」版(右列)との差

両列のキャプチャー画は、市販DVD版が劇場プリントをそのままポジテレシネしたものだが、朝日新聞出版の「マカロニウエスタン傑作DVDコレクション」版は、色補正とレヘル補正をしている様だ。

※こちらで画像の色補正・濃度は一切調整していません。参考画は棒焼き同一条件です。
※エンニオ・モリコーネのサウンドトラックは、Amazon Prime Musicで無料で聴けます。(要・Prime会員)

Per un pugno di dollari (Original motion picture soundtrack
)

当ブログでは今後、月に2回、4作品を紹介するので、定期購読ではなく単品が欲しいという方にはAmazonで入手してみてはいかがだろうか?
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション【創刊号】2016年4/24号[分冊百科]

次回は第2号が発売される4月28日以降に!
2.「荒野の1ドル銀貨」「続・荒野の用心棒」2016年4月28日発売予定
3.「続・荒野の1ドル銀貨」「さすらいのガンマン」2016年5月12日発売予定

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映画「荒野の用心棒」当ブログ2013年2月10日公開


荒野の用心棒(A FISTFUL OF DOLLARS)

今回はセルジオ・レオーネ監督1964年製作「荒野の用心棒(A FISTFUL OF DOLLARS)」高評価作品sをピックアップする。本作は黒澤明監督の「用心棒」を非公式にリメイクした作品で、東宝側はイタリア製作側を訴えて裁判で勝訴している。
作品リスト


クリント・イーストウッド

1960年代初期からイタリアで西部劇が作られていたが、いわゆるマカロニ・ウェスタンが世界的に知れ渡る様になったのは本作がアメリカで大ヒットしてからだった。
若き日のクリント・イーストウッドをスターダムにのし上げた本作だが、彼はイタリアに招かれた際に自分でジーンズや帽子などの衣装を買って持っていったそ うだ。またトレードマークの黒い葉巻もビバリーヒルズで買ったもので、それを短く3つに切ったのも彼だというエピソードがある。

荒野の用心棒

【ストリー】
無法者の横行する一八七二年のニュー・メキシコ。ある日ジョー(クリント・イーストウッド)という、腕利きの男が現われ、この町を二分するロホ兄弟の方に 身を寄 せることになった。もう一方の旗頭モラレスの手下四人を鮮やかに片づけたからだ。彼は酒場の亭主からこのニつの勢力が町の皆から煙たがられていることを知 り、その厄病神どもを始末しようと考えた。一計を案じて両派を反目させることに成功、ロホ兄弟はモラレス家に殴り込みの準備をした。
兄弟の弟ラモン(ジャン・マリア・ヴォロンテ)がマリソル(マリアンネ・コッホ)という子持ち女を自分のものにしようと監禁しているのを知ったジョーは、 見張りの手下を始末し、母子を逃がした。これ をモラレスの仕業と見せかけたつもりだったが、ラモンに見破られ、マリソルの行方を自白させようと激しいリンチを加えられたが、口は割らなかった。夜、半 死半生のジョーは、スキを見てロホ家をぬけ出し、棺桶屋のオヤジの手引で安全な隠れ家に身を寄せた。その隠れ家に、棺桶屋のオヤジ(ヨゼフ・エッガー)がロホ一家の手下をだま して手に入れた拳銃をもってきてくれた。
傷つけられた身体で、ジョーは拳銃の早射ちの業をみがいた。傷ついた左手が利かぬ以上、右手で勝負するほかない。 彼の失踪にあわてたラモンたちは酒屋の亭主を捕えて居所を教えろと迫ったが果さず、ついにモラレス家に殴り込みをかけ、不意を襲われたモラレスは簡単にや られてしまった。ラモンは酒屋の亭主を通りの真中でリンチを加えた。ジョーをおびきよせるためである。
静まりかえった町に姿を現したジョーは、待ちかまえ たラモンから続けざまに銃弾を浴びた。が、平然としているジョーに、ラモンはうろたえる。彼は胸に鉄板を入れていたのだ。ラモンはジョーの銃に倒れ、 ジョーを背後から狙ったロホも、酒屋の亭主が仕止めた。ジョーは再び静かに町を去って行った。


ジャン・マリア・ヴォロンテ

題名:A FISTFUL OF DOLLARS / PER UN PUGNO DI DOLLARI
邦題:荒野の用心棒
監督:セルジオ・レオーネ
原作:黒澤明、菊島隆三
脚色:ヴィクトル・A・カテナ、ハイメ・コマス、セルジオ・レオーネ
製作:アリゴ・コロンボ、ジョルジオ・パーピ
撮影:マッシモ・ダラマーノ
美術:カルロ・シーミ
編集:ロベルト・チンクイニ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演者:クリント・イーストウッド、ジャン・マリア・ヴォロンテ、マリアンネ・コッホ、ホセ・カルヴォ、ヨゼフ・エッガー、アントニオ・プリエト、ジーク ハルト・ルップ、ウォルフガング・ルスキ、マルガリータ・ロサノ、ブルーノ・カロテヌート、マリオ・ブレガ、ラフ・バルダッサーレ
1964年イタリア/テクニスコープ・テクニカラー100分35mmフィルム
荒野の用心棒 完全版 スペシャル・エディション [DVD]

映画「続・荒野の用心棒」


続・荒野の用心棒(DJANGO) フランコ・ネロ

「続・荒野の用心棒(DJANGO)」高評価作品sイタリア製西部劇について

マカロニウエスタンという造語をご存じだろうか?
それは1960年~1970年頃に作られたイタリア製西部劇の事で、命名は映画評論家の故淀川長治氏だ。クリント・イースト・ウッド主演で世界的にヒットした「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」と言えばピンと来る方も多いと思う。

日本人では俳優の仲代達也氏が1968年に「野獣暁に死す」に出演し、1971年にビートルズのリンゴ・スター本人が「盲目ガンマン」に悪役で出演している。

私はそんなイタリアで作られたアメリカ時代劇を少年時代からこよなく愛している。
今回ピックアップする作品は、セルジオ・コルブッチ監督1966年製作の「続・荒野の用心棒(DJANGO)」だ。

この映画を見たのは、小田急線の祖師ヶ谷大蔵駅近くにあった「祖師谷劇場」という小さな映画館だった。当時は私鉄沿線の各停駅にも映画館があった時代で入場料が300円で三本立てだったのを覚えてる。中学生だった私は学校が映画館だった。


フランコ・ネロ

邦題の「続・荒野の用心棒」はセルジオ・レオーネ監督「荒野の用心棒」の続編ではなく配給会社の東和が付けたものだ。主演は名優フランコ・ネロ、1990年にハリウッド映画「ダイ・ハード2」にも出演している。

また2007年に日本で三池崇史監督によって「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」としてオマージュ化された作品になり、主題歌「DJANGO」を日本語にして歌手の北島三郎氏が歌ったのには驚かされた。

メキシコ国境に近い町。ここでは元南軍のジャクソン少佐(エドアルド・ファヤルド)とメキシコ独立運動家ウーゴ・ロドリゲス将軍(ホセ・ボダロ)の 二つの勢力が対立していた。棺桶をひきずり現れたガンマン・ジャンゴ(フランコ・ネロ)は、逃亡して殺されかかっていたマリア(ロレダーナ・ヌシアク)を救う。
町に入ったジャンゴは、酒場でジャクソンの手下を撃ち殺す。戻ったジャクソンは40人の手下を連れて現れるが、ジャンゴは棺桶から機関銃を取り出し返り討ちにする。
これは当時、最も意外性を与えた名シーンだった。誰も機関銃を出すとは思わなかった。
しかし今見ると小道具の機関銃に無理がある。弾倉が同期していないのだ。


1967年「二匹の流れ星」のロレダーナ・ヌシアク      エドゥアルド・ファヤルド

マカロニウエスタンの特徴は、ハリウッド西部劇と違い通り一遍の正義がなく銀行家や判事、保安官はほとんど悪人として描かれ、主人公でさえ BOUNTY KILLER(賞金稼ぎの殺し屋)である場合が多く、動機は常に金である。この混沌とした世界観に荒廃した風景とエンニオ・モリコーネの音楽が填まる。
※本作はモリコーネが担当してないが製作されたマカロニ作品での比率は高い。

【ストリー】
メキシコとの国境にほど近い小さな村。この村では、人種偏見にとらわれた元南軍の少佐アメリカ人のジャクソン少佐(エドゥアルド・ファヤルド)一派と、メ キシコ独立 運動の闘士ユーゴ・ロドリゲス将軍(ホセ・ボダロ)一派が激しく対立していた。ある日、国境にある底なし沼で混血娘マリア(ロレダナ・ヌシアック)が、将 軍の部下と 少佐の部下に相次いで危害を加えられようとしていた。ちょうどその時、古ぼけた棺桶をひきずり丘の上にたたずむ男がいた。男は目にもとまらぬ早技でマリア を救った。
この男が国境地方で名を売った早射ちの用心棒ジャンゴ(フランコ・ネロ)だった。ジャンゴはマリアを連れて、ナタニエーレ(アンヘル・アルバレス)の酒場 で休むことにした。ほ どなく少佐の部下達が酒場に現れ、けたはずれの用心棒代をナタニエーレに強要しからんだ。ジャンゴの二度目の早射ちが見れたのはこの時だった。やがて復讐 の念に燃えた少佐の一味が四十人の手下を従えて姿を現した。おもむろに棺桶から機関銃をとりたすやいなやジャンゴの前には死者の山ができた。一方将軍達は 革命のために機関銃を着々と集めていた。そんなある日、メキシコ政府軍営舎に多量の黄金があるとの情報が入った。資金集めにとって、営舎襲撃はかっこうの チャンスだった。
ジャンゴの腕を見込んだ将軍は、黄金を折半することで手を握った。襲撃は成功した。しかし将軍は黄金の分け前を渡してくれぬばかりか、 ジャンゴを邪魔者扱いするのだった。怒ったジャンゴは黄金を棺に詰めこむとマリアと村から逃げだした。ところがつり橋のところで馬車が急に傾き、棺はそこ なし沼に落ちてしまった。
棺捜しにもたついているうちに、将軍の追手が姿を現し、ジャンゴは捉えられた。そして二度と銃を握れぬように馬の蹄でジャンゴの 両手もこなごなに踏みつぶして去った。そしてメキシコに向う将軍達は、待ち伏せた少佐達に、皆殺しにされてしまった。傷ついた腕をかかえ酒場に戻ったジャ ンゴを少佐達は墓場へ呼びよせた。
積り積った恨みをこめて、少佐達はジャンゴを狙った。しかしながら、次の瞬間倒されたのは少佐達だった。激痛に耐えて、 ピストルに細工をし、墓標でピストルを支え、げき鉄を利用してのジャンゴの執念の闘いだった。

セルジオ・コルブッチ監督は本作以外に、
1966年「さすらいのガンマン」出演:バート・レイノルズ
1968年「豹/ジャガー」出演:フランコ・ネロ/ジャック・パランス
1969年「殺しが静かにやって来る」出演:ジャン・ルイ・トランティニャン/クラウス・キンスキー
1970年「ガンマン大連合」出演:フランコ・ネロ/トーマス・ミリアン/ジャック・パランス
が日本で公開されたウエスタンだが、62歳(1990年12月)で亡くなってしまった。
もう見れないのは残念である。

題名:DJANGO
邦題:続・荒野の用心棒
監督:セルジオ・コルブッチ
脚本:フランコ・ロゼッティ、ホセ・G・マエッソ、ピエロ・ヴィヴァレッリ
製作:マノロ・ボロニーニ
撮影:エンツォ・バルボーニ
音楽:ルイス・エンリケス・バカロフ  「さすらいのジャンゴ」ロベルト・フィア
撮影機材:テクノビジョン
現像:テクニカラー
出演:フランコ・ネロ、ロレダナ・ヌシアック、エドゥアルド・ファヤルド、ホセ・ボダロ、ジーノ・ペルニーチェ、アンヘル・アルバレス
1966年イタリア・スペイン/ビスタサイズ・カラー97分35mmフィルム
続 荒野の用心棒 [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


続・荒野の用心棒(DJANGO)