映画「悪名幟」

悪名幟悪名幟
勝新太郎                         田宮二郎

今回は田中徳三監督1965年製作「悪名幟」をピックアップする。
全15作が製作された勝新太郎さんと 田宮二郎さんのコンビが冴える”悪名シリーズ”の第10作になる。
続・悪名」「続・新悪名」で朝吉(勝新太郎)の昔の恋人”琴糸”を演じた水谷良重さんが、“びっくり鍋”という小料理屋の娘を演じている。”琴糸”は重要で気がかりな役柄だっただけに残念だが「男はつらいよ シリーズ」でもあった事だ。

悪名シリーズ

悪名幟悪名幟
水谷良重                         内田朝雄
悪名幟悪名幟
佐藤慶                         勝新太郎、水谷良重

【ストリー】
大阪へ舞い戻った朝吉は“悪名”の足を洗う決心で、清次との別れの宴を“びっくり鍋”という小料理屋で開いた。宴も終り朝吉は、あり金をはたいて清次の旅費として与え、宴の払いは“びっくり鍋”で働いて払うと申しでた。これに同情した、店で働くお米は、稼がせてやろうと朝吉を女ばかりの賭場へ案内した。ここで朝吉は町工場の女社長・お政を相手に百万以上の大金を勝ちとった。窮したお政は、小切手を乱発した。だがこれを使えば小切手は不渡りになり工場はつぶれてしまう。これを知った朝吉は、胴元・遠藤に取りたての延期を頼んだ。しかし遠藤はこれを拒否した。困りはてた朝吉は賭場の元締・春田正太郎という、この土地の親分に話を持ちこんだ。ところが意外にもこの親分というのが“びっくり鍋”のおやじでお米の父であった。清次を送りだした朝吉は翌朝正太郎に直談判した。正太郎も一旦はどなりつけたものの朝吉の男気にほれて、小切手はそのままお政に帰された。そしてお米といい仲になった朝吉はこの土地でラーメン屋の屋台店を出した。が、これを面白く思わない遠藤は、お政をだまして、工場を抵当に借用書を書かせる一方、身内の中津組にたのんでいやがらせをはじめた。ところがこの用心棒の一人は、故郷へは帰らず、今では中津一家のいい顔になった清次であった。この関係を知った遠藤は清次を痛めつけた。一方正太郎はこんな遠藤の非道ぶりをとがめ、達藤を破門した。窮地にたった遠藤は、正太郎を殺し、お政の息子健太郎を誘拐して朝吉を脅迫した。朝吉は工場の権利書と引きかえに健太郎を取り戻すと、“悪名”の血を爆発させ、かけつけた清次と共に遠藤と中津を打ちのめした。二人はまたしっかり手をにぎり合った。

悪名幟悪名幟
ミヤコ蝶々                     水谷良重、勝新太郎

題名:悪名幟
監督:田中徳三
企画:財前定生
原作:今東光
脚本:依田義賢
撮影:宮川一夫
照明:中岡源権
録音:奥村雅弘
音効:倉嶋暢
美術:内藤昭
装置:梶谷和男
擬斗:楠本栄一
編集:菅沼完二
音楽:鏑木創
現像:東洋現像所
製作主任:田辺満
助監督:太田昭和
スチール:西地正満
出演:勝新太郎、田宮二郎、水谷良重(水谷八重子)、ミヤコ蝶々、佐藤慶、内田朝雄、千波丈太郎、島田竜三、毛利郁子、ミス・ワカサ
1965年日本・大映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー81分35mmフィルム
悪名幟 (のぼり -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

悪名幟悪名幟
勝新太郎、田宮二郎                   悪名幟
悪名幟

映画「悪名波止場」

悪名波止場悪名波止場
勝新太郎                      藤原礼子、田宮二郎

今回は森一生監督1963年製作「悪名波止場」をピックアップする。
全15作が製作された勝新太郎さんと 田宮二郎さんのコンビが冴える”悪名シリーズ”の第7作になる。
前作「悪名市場」のラスト・シーンから始まる本作は、広島の瀬戸内海沿岸を舞台に、朝吉と清次は四国からの帰りの船中、清次そっくりな男・三郎(藤田まこと)に出会った。目の前でイカサマ賭博をはじめた三郎に清次は激怒。「かわいそうな妹のためや」と泣いて謝る三郎に、朝吉はつい侠気を出し、物語が展開する。 歌手の青山ミチさん、水原弘さんが出演している。
悪名シリーズは第1作「悪名」と2作「続・悪名」が戦前編、3作「新・悪名」と4作「続・新悪名」からは戦後編になっている。

悪名シリーズ

悪名波止場悪名波止場
滝瑛子                       水原弘、紺野ユカ
悪名波止場悪名波止場
藤田まこと、田宮二郎、勝新太郎          ミス・ワカサ、清川虹子、弓恵子

【ストリー】
おなじみ朝吉(勝新太郎)・清次(田宮二郎)の二人は四国からの帰りの船中で清次と名乗る三郎(藤田まこと)にであった。怒る清次の前で、これも妹のためと謝る三郎に、朝吉は力になってやることにした。三郎に連れていかれた薄汚い小屋には、悦子(滝瑛子)という女と三郎の妹おとし(紺野ユカ)がいた。おとしは麻薬中毒の症状を呈していた。三郎は鬼瓦(吉田義夫)の乾分であるが、朝吉を案内したまま鬼瓦組の金をもってドロンしてしまった。おとしの体からその金を払わせようとする鬼瓦に、朝吉と清次は出迎えのお照(藤原礼子)を金策に大阪へやり、その間人質として鬼瓦の経営する三ツ鯛運輸で働くことになった。鬼瓦たちは、副業として麻薬の密売をやっており、入手先は、おなご舟から手に入れていた。しかし、朝吉、清次たちを知ったおとしが先頭になって、おなご舟の連中は麻薬運びを拒否した。怒つた鬼瓦は、おとしのヒモ、仙太郎(水原弘)を使ってみせしめのためにおとしを殺させた。一部始終をみた悦子はこの仲間から足を洗おうとするが、その機会は仲々なかった。抜けめのない清次は、託児所から渡血少女マリ(ジニー・マリッチ)をおとしの娘として、チャッカリ慰謝料をまきあげてしまった。マリは悦子の実子であったため悦子は半狂乱になって怒った。その半狂乱の状態から、悦子がおとし殺しの実状を知っているらしいと狙らんだ鬼瓦は、マリを罠に悦子を殺害しようとした。九死に一生を得た悦子はすべてを朝吉に告げた。八尾の朝吉として、朝吉の立つ時がついにやってきた。朝吉、清次の後には、おなご舟の連中も立った。呆然とする鬼瓦一味は、正の鉄拳の前に次々とのされていくのだった。

悪名波止場悪名波止場
青山ミチ、田宮二郎                  悪名波止場

題名:悪名波止場
監督:森一生
企画:財前定生
原作:今東光
脚本:依田義賢
撮影:本多省三
照明:伊藤貞一
録音:林土太郎
音効:倉島暢
美術:太田誠一
装置:城修
擬斗:宮内昌平
編集:谷口孝司
現像:東洋現像所
製作主任:大菅実
助監督:大洲斉
音楽:斎藤一郎 挿入歌:青山ミチ「淋しいときには」「ひとりぼっちで思うこと 」
スチール:三浦康寛
出演:勝新太郎、田宮二郎、滝瑛子、水原弘、藤原礼子、藤田まこと、紺野ユカ、弓恵子、青山ミチ、清川虹子、吉田義夫、伊達三郎、毛利郁子、真城千都世、杉狂児、島ひろし、ミス・ワカサ、ジニー・マリッチ
1963年日本・大映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー92分35mmフィルム
悪名波止場 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

悪名波止場悪名波止場
勝新太郎、田宮二郎                ジニー・マリッチ、滝瑛子
悪名波止場