映画「SCOOP!」


吉田羊、福山雅治                  二階堂ふみ

今回は大根仁監督2016年製作「SCOOP!」をピックアップする。
内容は芸能スキャンダル専門のパパラッチと新人女性記者がコンビを組む事になり、世間が注目する大事件に巻き込まれて行くといったものだが、無理矢理感が否めなかった。序盤はスピーディな展開で期待したが、やがて冗長的になり失速した。しかし、リリーフランキーさんの怪演は良かったと思う。


滝藤賢一、福山雅治               リリー・フランキー

【ストリー】
都城静(福山雅治)はかつて数々の伝説的スクープをモノにしてきた凄腕カメラマンだったが、いま現役の雑誌編集者たちはその輝かしい実績をほとんど知らない。静は過去のある出来事をきっかけに報道写真への情熱を失い、芸能スキャンダル専門のパパラッチに転身した。それから何年もの間、自堕落な日々を過ごしてきた静に再び転機が訪れる。ひょんなことから写真週刊誌『SCOOP!』に配属されたばかりのド新人記者・行川野火(二階堂ふみ)とコンビを組むことになってしまったのだ。二人は案の定まったく噛み合わず、ケンカばかりしていたが、この凸凹コンビがまさかの大活躍で独占スクープを連発する。そして、日本中が注目する重大事件が発生する。


二階堂ふみ、福山雅治                 福山雅治

題名:SCOOP!
監督:大根仁
製作:川北桃子、政岡保宏、市山竜次
原作:原田眞人「盗写 1/250秒」
脚本:大根仁
撮影:小林元
照明:堀直之
録音:渡辺真司
音効:北田雅也
美術:平井亘
装飾:小林宙央
衣装:伊賀大介
VFX:菅原悦史
配役:新江佳子
記録:井坂尚子
編集:大関泰幸
音楽:川辺ヒロシ 音楽プロデューサー:北原京子」
製作統括:平城隆司 、 畠中達郎
製作担当:田辺正樹
助監督:二宮孝平
エグゼクティブプロデューサー:林雄一郎、原田知明
共同製作:市川南、長坂信人、中川雅也
共同プロデューサー:山内章弘、高野渉、滑川親吾
出演:福山雅治、二階堂ふみ、吉田羊、滝藤賢一、リリー・フランキー、斎藤工、塚本晋也、中村育二、石川恋、澤口奨弥、山地まり、久保田悠来
2016年日本・オフィスクレッシェンド/シネスコサイズ・カラー120分デジタルシネマ
SCOOP! -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


二階堂ふみ                        SCOOP!

映画「万引き家族」


リリー・フランキー                      安藤サクラ、樹木希林

今回は、2018年6月8日に全国公開(329館)された是枝裕和監督2018年製作「万引き家族」を25日にTOHOシネマズ府中スクリーン1で観て来た。カンヌ国際映画祭でパルムドール賞を受賞した事もあり、劇場は混んでいた。
是枝監督作品は「幻の光」しか観た事はないが、本作に限らず国内外で高い評価を得ている事を承知している。
監督の言う「血の繋がりについて、社会について、正義について、10年間考え続けてきた事」全てを込めた本作は、年金不正受給問題、育児放棄、子供への虐待、ギャンブル依存症、雇い止め、労災事故=自己責任 等々、現代日本社会が抱え、見え隠れする問題を凝縮したプロットで構成され、祖母の年金を頼りに、足りないものを万引きで賄っている一家が、実親から虐待を受ける少女を迎え入れた事を契機に、この疑似家族は離散するといった鋭い内容だ。
本作のテーマ、演出、配役、角川大映スタジオにセットを組んだ美術も大変素晴らしいものになっているが「青という色を印象的に組み込んで行きたい」という監督のオーダーが、フィルムで撮影しているにも係わらずデジタルシネマカメラ特有の貧弱なトーンに寄って見えたのが残念だ。私は、映像が死んでいる様に見えた。
作品自体は上質の芝居で救われているが、画はとても「幻の光」には及ばない。
しかしながら是枝監督は「映画がかつて、国益や国策と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、大げさな様ですが、この様な平時においても公権力(保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないかと考えています」と現政権のエセ祝意を拒否した事は、絶対に支持したい。
また本作が文化庁の製作助成金を受けている事から矛盾する等と言う批判は、全く当たらない。
現政権に迎合して助成を貰った訳ではない。加計学園じゃないんだよ!
かつて世界が認めた日本映画、今の惨憺たる日本映画での超希少な文化的価値からであり、私たちの税金が、有効に正当に使われた事に他ならない。


松岡茉優                                                                   城桧吏

【追記・訃報】
女優の樹木希林(きき・きりん、本名・内田啓子=うちだけいこ)さんが、2018年9月15日、午前2時45分、東京都渋谷区の自宅で死去したことがわかった。75歳。東京都出身。樹木さんは、1961年に文学座付属演劇研究所に入り、「悠木千帆」名義で女優活動をスタート。1964年に森繁久彌さん主演のテレビドラマ「七人の孫」にレギュラー出演し、一躍人気を集めた。個性派女優として多くのドラマ、映画、舞台に出演。74年に放送されたドラマ「寺内貫太郎一家」(TBS系)で小林亜星が演じた主役の貫太郎の実母を演じるなど20代から老人の役を演じ、出演するドラマ、映画などでは、その老け役が当たり役となった。
[2018年9月16日 16:49 配信スポニチアネックス]

【ストリー】
再開発が進む東京の下町のなか、ポツンと残された古い住宅街に暮らす一家。日雇い労働者の父・治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)は、生活のために“親子”ならではの連係プレーで万引きに励んでいた。その帰り、団地の廊下で凍えている幼い女の子を見つける。思わず家に連れて帰ってきた治に、妻・信代(安藤サクラ)は腹を立てるが、ゆり(佐々木みゆ)の体が傷だらけなことから境遇を察し、面倒を見ることにする。祖母・初枝(樹木希林)の年金を頼りに暮らす一家は、JK見学店でバイトをしている信代の妹・亜紀(松岡茉)、新しい家族のゆりも加わり、貧しいながらも幸せに暮らしていたが……。


松岡茉優、佐々木みゆ                                      安藤サクラ、佐々木みゆ

題名:万引き家族
監督:是枝裕和
製作:石原隆、依田巽、中江康人
脚本:是枝裕和
撮影:近藤龍人
照明:藤井勇
録音:冨田和彦
音効:岡瀬晶彦
美術:三ツ松けいこ
装飾:松葉明子
衣装:黒澤和子
化粧:酒井夢月
配役:田端利江
編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣
プロデューサー:松崎薫、代情明彦、田口聖
アソシエイトプロデューサー:大澤恵、小竹里美
ラインプロデューサー:熊谷悠
製作担当:後藤一郎
助監督:森本晶一
撮影助手:小林拓、大和太、和田笑美加、熊﨑杏奈
撮影機材:ARRICAM ST,ALEXA Mini (三和映材社)
レンズ:Leica Summicron-C
フイルム:イーストマンコダック ( VISION3 500T,5219)
現像:イマジカウェスト  スキャニング:CINE VIVO
出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林、城桧吏、佐々木みゆ、池松壮亮、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、片山萌美、高良健吾、池脇千鶴、柄本明
2018年第71回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞。
第36回ミュンヘン国際映画祭シネマスターズ・コンペティション部門ARRI/OSRAM賞(外国語映画賞)を受賞。
2019年第44回セザール賞外国映画賞を受賞(フランス)

2018年日本・AOI Pro.(葵プロモーション)/ビスタサイズ・カラー120分35mmフィルム
万引き家族 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


リリー・フランキー、安藤サクラ                                   万引き家族

映画「トイレのピエタ」

トイレのピエタトイレのピエタ
野田洋次郎                       杉咲花

今回は松永大司監督2015年製作「トイレのピエタ」をピックアップした。
私は市川紗椰さんが出演しているから劇場で見ようかと思ったが、DVDになってしまった。主演は、4人組ロックバンドのRADWIMPSでボーカル&ギターを担当している野田洋次郎さん、期待の新人杉咲花さん、そしてRADWIMPSのファンである大竹しのぶさんと宮沢りえさんが出演オファーを快諾し、脇を固めたそうだ。内容は、美術大学出身のフリーター青年が癌に冒され、入院生活を経て、最後に自宅のトイレに壁画を描く。ピエタとは、磔で死んだキリストを抱いたマリアの絵画や象を指すそうだ。”余命三ヶ月”の”お涙頂戴もの”と予想したが、案の定、物語と展開が薄く”生と死”または”愛”を捉えている訳でもなく、軽薄なまま淡々と2時間も流れて行くだけなのでクライマックスのピエタは盛り上がらない。私は、感動とは程遠い”お涙頂戴もの”に涙は出ず、劇場に行かなくて良かったと思った。

トイレのピエタ
市川紗椰
トイレのピエタトイレのピエタ
リリー・フランキー                   宮沢りえ

【ストリー】
画家への夢を諦め、窓拭きのバイトで日々を暮らす園田宏(野田洋次郎)は、美大時代の恋人さつき(市川沙椰)と再会、彼女の個展に誘われるがもはや絵など見る気にもなれないでいた。そんなある日、宏は突然倒れ、病院へ運ばれる。精密検査の結果は家族と一緒にと言われるが、郷里の両親に連絡するのは煩わしい。さつきに頼み込んで病院に来てもらうが、絵を巡って口論となり、彼女は早々に帰ってしまう。その時、若い女の声がロビーに轟く。「制服破れたんですけど、弁償してもらえますか」と女子高生の真衣(杉咲花)がサラリーマンに因縁を付けていたのだ。宏は真衣に声をかけ、制服代を払う代わりに妹役をやってほしいと持ちかける。風変わりな依頼に首を傾げながらも、宏に付いていく真衣。宏の検査結果は、胃の悪性腫瘍。このまま何もしないと3カ月くらいの命だという。突然の余命宣告に呆然とする宏に真衣は明るく声をかける。「今から一緒に死んじゃおうか」バイクの後ろに真衣を乗せスピードを上げるが、そのまま死んでしまうことなど宏にはできなかった。入院して抗がん剤治療を始める宏だったが、副作用に苦しみ、郷里から駆けつけた父(岩松了)と母(大竹しのぶ)には本当の病名は伝えられない。漠然とした恐怖に支配される入院生活の中、宏は同室の患者・横田(リリー・フランキー)や小児病棟の拓人(澤田陸)、拓人の母(宮沢りえ)らと出会い、これまで知らなかった世界を垣間見る。ある時、拓人が大切にしていた塗り絵を捨ててしまった宏は、お詫びに自作の塗り絵をプレゼントすることを思いつく。久しぶりに絵を描こうとしたものの、資料となる本を買ってきてくれる人がいない。真衣に連絡した宏は「こっちは忙しいんだけど」と相変わらずの勢いに押されるが、それ以来、度々病院にやって来るようになった真衣との間に奇妙な交流が始まった。残された時間を知るまでは、この夏もいつものようにやり過ごすだけの季節になると思っていた。それが人生最期の夏に変わってしまった時、目の前に現れたあまりに無垢な存在。戸惑い、翻弄されながらも、宏は生と死の間に強烈な光を見るのだった……。

トイレのピエタトイレのピエタ
野田洋次郎                      市川紗椰

題名:トイレのピエタ
監督:松永大司
原案:手塚治虫
脚本:松永大司
撮影:池内義浩
照明:原由巳
録音:橋本泰夫
音効:朝倉三紀子
美術:愛甲悦子
装飾:岩間洋
スタイリスト:荒木里江
ヘアメイク:須田理恵
配役:杉野剛
作画:林田裕至
編集:宮島竜治
音楽:茂野雅道 主題曲・主題歌:RADWIMPS
エグゼクティブプロデューサー:吉田剛、江守徹
プロデューサー:小川真司、甘木モリオ
製作進行:高橋敏弘、巖本博、和田倉和利、善木準二、岡田哲、小川昭、清水英明
助監督:片島章三
スチール:太田好治
出演:野田洋次郎、杉咲花、リリー・フランキー、市川紗椰、大竹しのぶ、宮沢りえ、岩松了、澤田陸
2015年日本・シネバザール+ブリッジヘッド/ビスタサイズ・カラー120分デジタルシネマ
トイレのピエタ [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

トイレのピエタトイレのピエタ