映画「史上最大の作戦」


史上最大の作戦(THE LONGEST DAY)

史上最大の作戦(THE LONGEST DAY)

ジョン・ウェイン                         ヘンリー・フォンダ

今回はアンドリュー・マートン(アメリカ関連部分)、ケン・アナキン(イギリス関連部分)、ベルンハルト・ヴィッキ(ドイツ関連部分)の共同監督による1962年製作「史上最大の作戦(THE LONGEST DAY)」をピックアップする。本作は製作費1,200万ドルを投じた大作で、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツのオールスター・キャスト、スタッフでの陣容だ。撮影日数267日、65mmフィルム36万フィート(66時間分)という巨大な撮影プロジェクトであった。1990年に本作をテレシネした素材をスタンダードサイズにトリミングし着色したカラー版が、ノルマンディ上陸作戦50周年記念でフランスが制作した。


ロバート・ライアン               リチャード・バートン

【ストリー】
1944年6月4日未明セーヌ河の湾曲部にあるドイツ西部軍B師団司令部で、司令官ロンメル元帥(ヴェルナー・ハインツ)は家族の許へ帰ろうとしていた。連合軍の大陸侵入作戦を知らないわけではなかったが、ここ数週間は悪天候だし防御は完璧だった。同じ南部イングランドで300万近い連合軍を指揮するアイゼンハワー最高司令官は上陸作戦の日--D・DAYを決定しょうとしていた。遅い月の出と夜明け直後の干潮という絶対条件の揃うのは6月5~7日の3日間だが、英仏海峡は大しけが続いていた。5日は取り消され延期するとなれば19日か7月まで待たねばならない。最高首脳部会議は気象部員からの詳細な報告に基づき6日をD・DAYと最終決定した。フランスのレジスタンス向けの暗号放送は盗聴されたがヴェルレーヌの“秋の歌”が上陸作戦の開始を告げるものであることは覚えられなかった。5,000雙からなる大船団はノルマンディへ南下し午前0時15分、米軍空挺部隊の降下から上陸作戦の火蓋は切られた。5時半の海上からの攻撃開始を西部軍総司令部が知ったのはその30分前、情婦エヴァの側にあったヒトラーやヘルリンゲンの自宅にいたロンメルが知ったのは5時間後だった。防御陣地は判断を誤った作戦会議のために殆ど無用の長物と化したが、激浪に苦しめられてきた連合軍を海辺に釘づけにして多大な損害を与えた。しかし物量を誇る連合軍は内陸深く侵入し上陸舟艇はノルマンディの海を覆った。“上陸作戦の最初の24時間は決定的なものになるだろう--この日こそ連合軍にとっても我々にとっても一番長い日になるだろう”とロンメルに言わせた6月6日は史上最大の作戦をもった連合軍の圧倒的な勝利に終わり、ナチス・ドイツが崩壊し去る運命の日になった。

題名:THE LONGEST DAY
邦題:史上最大の作戦
監督:ケン・アナキン 、アンドリュー・マートン、ベルンハルト・ヴィッキ
製作総指揮:エルモ・ウィリアムス
製作:ダリル・F・ザナック、エルモ・ウィリアムズ
原作:コーネリアス・ライアン
脚本:コーネリアス・ライアン、ジェームズ・ジョーンズ、ジャック・セドン、デヴィッド・パーサル、ロマン・ギャリー
撮影:ジャン・ブルゴワン、アンリ・ペルサン、ワルター・ウォティッツ。ギイ・タバリー
特撮:ロバート・マクドナルド
美術:ヴィンセント・コルダ、テッド・ハワース、レオン・バルザック
衣装:ジョン・マッコリー
配役:モード・スペクター
スタント:エルモ・ウィリアムス、ノッシャー・パウエル
編集:サミュエル・E・ビートリー
音楽:モーリス・ジャール、ポール・アンカ 演奏:ミッチ・ミラー合唱団
現像:L.T.C(フランス)
出演::ジョン・ウェイン、クルト・ユルゲンス、ロバート・ミッチャム、ヘンリー・フォンダ、ロバート・ライアン、リチャード・バートン、ジャン・ルイ・バロー、ショーン・コネリー、ヴェルナー・ハインツ
1962年アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス/シネスコサイズ・モノクロ179分70mmフィルム
史上最大の作戦 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


史上最大の作戦(THE LONGEST DAY)

【出演者】
(アメリカ側)
バンダーブーアト中佐:ジョン・ウェイン
コータ准将: ロバート・ミッチャム
ルーズベルト准将:ヘンリー・フォンダ
ジェイムズ・M・ギャビン准尉:ロバート・ライアン
駆逐艦艦長海軍中佐:ロッド・スタイガー
奇襲部隊長:ロバート・ワグナー
シュルツ一等兵:リチャード・ベイマー
ロバート・ヘインズ陸軍少将:メル・ファーラー
フラー軍曹:ジェフリー・ハンター
マーティーニ一等兵:サル・ミネオ
モリス一等兵:ロディ・マクドウォール
シーン中尉:スチュアート・ホイットマン
ニュートン大佐:エディ・アルバート
奇襲部隊員:ポール・アンカ
奇襲部隊員:フェビアン

(イギリス側)
空軍将校:リチャード・バートン
コリン・モード大尉:ケネス・モア
ロバット卿:ピーター・ローフォード
ジョン・ハワード:リチャード・トッド
パーカー准尉:レオ・ゲン
フラナガン一等兵:ショーン・コネリー
モンゴメリー大将:トレバー・リード

(フランス側)
ジャニーヌ・ボアタール:イリナ・デミック
コールビュ村長:ブールヴィル
ルーラン神父:ジャン・ルイ・バロー
フィリップ・キーファ司令官:クリスチャン・マルカン
尼僧長:ジャック・ルノー

(ドイツ側)
ブルメントリット少将: クルト・ユルゲンス
ロンメル元帥: ヴェルナー・ハインツ
ゲルト・フォン・ルンシュテット元帥:ベルナー・ハインツ
カフィークラッチュ軍曹:ゲルト・フレーベ
ロンメル夫人:ルト・ハウスマイスター

映画「恐怖の岬」


グレゴリー・ペック               ロバート・ミッチャム

今回はJ・リー・トンプソン監督1962年製作「恐怖の岬(CAPE FEAR)」をピックアップする。
本作はマーティン・スコセッシ監督によって1991年に製作されたリメイク版「ケープ・フィアー」のオリジナルになる。
ヒッチコック作品とは違ったティストの良質なサスペンスは、狡猾な復讐男が迫り来るロバート・ミッチャムの怪演が素晴らしく、作品の質を高めている。


ポリー・バーゲン                                                   ロリ・マーティン

【ストリー】
弁護士のサム・ボウデン(グレゴリー・ペック)は、妻のペギー(ポリー・バーゲン)、12歳になる1人娘ナンシー(ロリ・マーティン)と共に幸福な暮らしをしていた。ところが、マックス・キャディ(ロバート・ミッチャム)という男が、この町に現れてからというものは、ボウデン家は次第に恐怖へとまき込まれていった。キャディは、残虐な性的犯罪で長年刑務所に入っていたが、自分が有罪になったのは公判廷でサムが証言したためと、サムを深く恨んでいた。キャディは、サムに復讐することをほのめかした。一家をキャディの手から守るためには彼を町から追放しなければならないが、現在の法律では罪を犯さない限りどうすることも出来ない。困ったサムは警察署長に相談しキャディに尾行をつけてもらった。だが、キャディは弁護士を雇って自由侵害で訴えるといって署長を脅迫、彼に手を引かせてしまった。仕方なしにサムは私立探偵のシーバーズ(テリー・サヴァラス)を雇って妻と娘を護衛させることにした。だが彼の手に負えるものではなく、シーバーズはジョンプソンという暴力団のボスに相談するようサムに薦めるのだった。その頃、サムの家では飼い犬が毒殺された。当然キャディの仕業だったが、その直後、キャディがサムの娘ナンシーを追いかけたため彼女は通りかかった車にはねられ軽傷を負うという事件が起こった。仕方なしにサムはジョンプソンを訪れ事件を依頼したが彼の手下は逆にキャディにやられる始末だった。その上、キャディはこの闇討ちを種にサムの弁護士失格を主張した。ついにサムは自分の手で解決する決心をかためた。妻と娘をおとりに使ってキャディをおびき出そうと、彼は2人をボートにのせ淋しい浜辺にある別荘へと連れて行った。そして保安官に協力を頼み2人はキャディの現れるのを待った。キャディはまんまとわなにかかって2人の前に現れた。恐怖の実体を眼の前にするサム、ついに2人の対決する時が来た。そして数刻、キャディはついにサムの正当防衛の拳銃の前に倒れるのだった。


バリー・チェイス、テリー・サヴァラス   グレゴリー・ペック、ポリー・バーゲン

題名:CAPE FEAR
邦題:恐怖の岬
監督:J・リー・トンプソン
製作:サイ・バートレット
原作:ジョン・D・マクドナルド
脚本:ジェームズ・R・ウェッブ
撮影:サム・リーヴィット
美術:アレクサンダー・ゴリッツェン、ロバート・F・ボイル
録音:ウォールドン・O・ワトソン
編集:ジョージ・トマシニ
音楽:バーナード・ハーマン
出演:グレゴリー・ペック、ロバート・ミッチャム、ポリー・バーゲン、テリー・サヴァラス、ロリ・マーティン、バリー・チェイス、マーティン・バルサム、ジャック・クラシェン
1962年アメリカ/ビスタサイズ・モノクロ105分35mmフィルム
恐怖の岬 -DVD-
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恐怖の岬(CAPE FEAR)

映画「ザ・ヤクザ」

ザ・ヤクザ
高倉健
ザ・ヤクザザ・ヤクザ
ロバート・ミッチャム                 岸恵子

今回はシドニー・ポラック監督1974年製作「ザ・ヤクザ(THE YAKUZA)」をピックアップする。
日本を舞台にしている本作は、同じ高倉健さん主演のリドリー・スコット監督「ブラック・レイン」を思い起こすが、ヤクザ世界の任侠をアメリカ人が“憧れ”と“尊敬”を持って描いているのがおもしろい。これは、ありがちな”なんちゃってヤクザ”ではなく、ハリウッド製任侠映画として成立している。
また名優ロバート・ミッチャム氏が主演し「愛と哀しみの果て(OUT OF AFRICA/1995年)」でアカデミー賞監督賞を受賞したシドニー・ポラック氏が監督し、脚本は「タクシードライバー」のポール・シュレイダー氏と「チャイナタウン(1974年ロマン・ポランスキー監督/CHINATOWN)」で1975年アカデミー賞脚本賞を受賞したロバート・タウン氏という実に贅沢な布陣だ。
撮影は、名匠岡崎宏三氏が日本側を担当され、アメリカ側はデューク・キャラハン氏が担当した。

ザ・ヤクザ
高倉健
ザ・ヤクザザ・ヤクザ
ロバート・ミッチャム、岸恵子         ロバート・ミッチャム、高倉健

【ストリー】
アメリカの海運会社をいとなむジョージ・タナー(ブライアン・キース)の娘が、日本滞在中にヤクザ組織・東野組に誘拐された。組長の東野五郎(岡田英次)とタナーの間に交わされた武器の売買契約をタナーが無視したためだった。東野が腹心の殺し屋加藤次郎(侍田京介)をロスに送り、娘のドレスの切れ端をタナーに渡して4日以内にタナー自身が日本にこなければ娘の命はないことを通達した。タナーは思案の果て、旧友のハリー・キルマー(ロバート・ミッチャム)に相談した。二人は第二次大戦後、進駐軍兵士として日本に滞在していた仲だったのだ。日本には田中健(高倉健)というヤクザの幹部がおり、ハリーには大きな義理があるので、彼を通して話を進めれば東野との交渉もうまく行くだろうというのがタナーの目算だった。いやいやながらもこの役を引き受けなくてはならなくなったハリーにタナーのボディガードのダスティ(リチャード・ジョーダン)が監視役兼護衛役で同行することになった。ハリーとタナーの共通の友人で日本に住んでいるオリヴァー・ウィート(ハーブ・エデルマン)に出迎えられた二人は、彼の邸に滞在することになった。オリヴァーは終戦以来、日本文化にひかれ、大学で米国史を教え続け今日に至っていた。東京に着くとハリーは田中英子(岸恵子)の経営するバー“キルマー・ハウス”を訪れた。英子はハリーの遠い日の愛人でもあった。終戦直後の混乱のさなかに二人は知合い愛し合った。幼い娘を抱えた英子が娼婦にならずにすんだのもハリーの愛情のおかげだった。しかし終戦から数年を経て英子の夫健がフィリピンから奇跡的に復員してきた。健はハリーを憎悪したものの、妻と娘が受けた恩義を尊び、二人から遠去かった。そして健と英子の関係は兄妹としてハリーに知らされた。英子がハリーの求婚を拒み続けたのはそんな事情からだった。軍の命令で日本を去らなければならなくなったハリーはタナーから金を借り、“キルマー・ハウス”を英子にプレゼントした。その店で二人は二十余年ぶりで再会した。娘花子(クリスチナ・コクボ)も今は美しく成長して、心からハリーを歓迎した。英子から、健は京都で剣道を教えていることを聞いたハリーはすぐ京都へ飛び、事情を打ち明けたが、すでに健がヤクザの世界から足を洗っていることを知らされ、愕然とする。だが、一たんハリーの口から出た以上、健は義理を返すために頼みを引き受けないわけにはいかない。二人は早速、タナーの娘が監禁されている鎌倉の古寺に忍び入り、東野の手下数人を殺傷し、娘を救出した。こうして健の生命が今度は東野組に狙われることになった。健には五郎(ジェームス・繁田)という兄がいたが、実力者の五郎でさえも健を救うことはできなかった。ハリーはその頃、タナーが東野と手を握り、自分たちを裏切ったことを知った。ある夜、ウェートの邸に東野組の手下が殴り込みをかけ、そこに身を隠していた花子とダスティが殺された。ハリーと健は復習の鬼と化した。五郎も、今は東野の部下となっている息子の四郎を見のがしてもらうことを条件に全面的に協力することを約束した。ハリーはタナーを射殺した足で、健と共に東野邸に殴り込んだ。今度は健が東野を殺す番だった健のふりかざした日本刀が東野を真二つに割った。しかし、誤って四郎の命を奪ってしまった。誓いを破ったものは指をつめるのがこの世界のおきてだった。兄の五郎が止めるのもきかず、健は小指を切った。ハリーがアメリカへ帰る日がきた。健への友情のしるしに、ハリーは自分も指をつめることを決意していた。健が英子の実の夫であり、花子の実の父親であることを五郎から知らされた今、健が忍んだ苦痛を同じように耐え忍ぶことで。ハリーは健が自分のために払ってくれた犠牲にむくいようとしたのである。

ザ・ヤクザザ・ヤクザ
岡田英次                        侍田京介

題名:THE YAKUZA
邦題:ザ・ヤクザ
監督:シドニー・ポラック
製作総指揮:俊藤浩滋
製作:シドニー・ポラック
脚本:ポール・シュレイダー、ロバート・タウン
撮影:岡崎宏三、デューク・キャラハン
録音:アーサー・ペインタドーシ
音響:ベシル・フェントン・スミス
美術:イシダ・ヨシユキ
特効:リチャード・パーカーカサイ・トモオ
衣装:ドロシー・ジェーキンス
メイク:ギャリー・モーリス
編集:ドン・ガイデス、トーマス・スタンフォード
音楽:デーヴ・グルーシン 挿入歌作詞:阿久悠「ONLY THE WIND」
撮影機材:パナビジョン
現像:テクニカラー
製作補佐:マイケル・ハミルバーグ
撮影協力:東映京都撮影所
出演:ロバート・ミッチャム、高倉健、ブライアン・キース、ハーブ・エーデルマン、リチャード・ジョーダン、岸恵子、岡田英次、ジェームス・繁田、侍田京介、クリスティーナ・コクボ、汐路章
1974年アメリカ・日本/シネスコサイズ・カラー122分35mmフィルム
ザ・ヤクザ [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

ザ・ヤクザザ・ヤクザ
リチャード・ジョーダン