マカロニウエスタン傑作映画DVDコレクション「 虹に立つガンマン」


ブライアン・ケリー                                            ファブリツォ・モロニ

朝日新聞出版より8月17日発売の「マカロニウエスタン傑作映画DVDコレクション」第36号が届いた。二作品のうち今回はフランク・B・コリッシュ(本名:ブルーノ・コルブッチ)監督1968年製作「虹に立つガンマン(SPARA GRINGO SPARA)」をピックアップする。
マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション 36号 2017年 8/27号 [分冊百科]


フォルコ・ルリ                  ファブリツォ・モロニ

悲劇を克服したブライアン・ケリー
本作の主人公スタークを演じたブライアン・ケリーは、1931年2月14日、ミシガン州デトロイトで生まれた。祖父、叔父は弁護士で、父ハリーはミシガン州知事、同州最高裁判所の裁判官を務めた名士であった。そんな父の影響でミシガン大学法科大学院に進んだケリーだったが、わずか1年で中退し、モデルとしてショービジネス界にデビュー。1964年の映画「頑張れフリッパー」同年にドラマ化された「わんばくフリッパー」の父親役で、33歳にしてようやく成功を掴んだのだった。ところが、本作出演の2年後、テレビ業界の腐敗を描いた映画「ラブ・マシーン」の主役に選ばれたケリーを悲劇が襲う。クランクインの直後、マシンの不具合によるバイク事故に巻き込まれ、片腕と片脚に重傷を負い、言語を含む機能障害が残ってしまったのだ。この事故により、俳優業からの引退を余儀なくされたケリーは、バイクメーカーを相手に訴訟を起こし、賠償金75万ドル(当時のレート:1ドル=360円で2億7,000万円)を獲得。不動産投資でさらなる財を成し、1968年にフィリップ・K・ディックが発表したSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の映画化権を購入する。そして1982年、製作総指揮として、リドリー・スコット監督、ハリソン・フォード主演の「ブレードランナー」を世に送り出し、世界各国からの喝采を浴びたのである。俳優、プロデューサーとして成功を収めたケリーは、2005年、肺炎により73歳で死去している。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)


キーナン・ウィン

スティーヴ・マックィーンに影響を与えたキーナン・ウィン
本作でチャーリーを演じているのは、その生涯で280本ねの映像作品に出演したアメリカを代表する名脇役キーナン・ウィンである。1916年、父が喜劇役者のエド・ウィン、母が女優のヒルダ・キーナン、祖父は舞台俳優兼無声映画時代のスターであったフランク・キーナンという芸能一家に生まれたウィンは、幼少期より子役としての活動を始めたものの、本人の夢は飛行機のパイロットになる事だった。そんな彼は、ティーンエイジャーになるとバイクに夢中になり、10代のうちに北米大陸のほぼ全てを走破。1938年に結婚し、1952年には本格的な俳優活動を始めたが、バイク熱は年齢と共に過熱していき、やがてデトロイトを本拠に全米各地のレースに出場するまでになったのだった。
1950年代末のある日の事、テレビ西部劇「拳銃無宿」でブレイクしたばかりのスティーヴ・マックィーンが、後輩俳優デニス・ホッパーと共に、ロサンゼルス郊外でバイクを走らせていた。その時、道路から遠く離れた荒野でオフロードバイクを駆っていたのが、14歳上のベテラン俳優ウィンであった。そもそもバイク好きのマックィーンは、険しい崖をものともせずに登って行くウィンの雄姿に見とれてしまい、その翌日、イギリスのバイクメーカー”トライアンフ”のオフロード・バイクを購入。日夜オフロード・ライディングのテクニックを磨く様になった。その経験が、不朽の名作「大脱走(1963年)」でマックィーンが披露したトライアンフ・TR6による名シーンにつながったのである(鉄条網に突っ込むシーンなど一部はスタントマンが担当)。
(マカロニウエスタン傑作映画DVDプロダクションノートより)


虹に立つガンマン(SPARA GRINGO SPARA)

※上の画はクリックすると別画面で拡大されます。
mwdvd
※他のマカロニウエスタン傑作DVDコレクションはバナーをクリックして下さい。


映画「虹に立つガンマン」当ブログ2015年2月13日公開

虹に立つガンマン虹に立つガンマン
ブライアン・ケリー

今回はフランク・B・コリッシュ(本名:ブルーノ・コルブッチ)監督1968年製作「虹に立つガンマン(SPARA GRINGO SPARA)」をピックアップする。
監督のブルーノ・コルブッチ氏はセルジオ・コルブッチ監督の実弟であり、「続・荒野の用心棒」では兄と共同脚本を担当している。主演のブライアン・ケリーは、アメリカTV映画「わんぱくフリッパー」で父親役を好演し、後に「ブレードランナー(BLADE RUNNER/リドリー・スコット監督1982年)」のエグゼクティヴ・プロデューサーに転身している。共演は「マッケンナの黄金(MACKENNA’S GOLD/J・リー・トンプソン監督1969年)」のキーナン・ウィンほか。

虹に立つガンマン虹に立つガンマン
キーナン・ウィン         ブライアン・ケリー、 ファブリツォ・モロニ

【ストリー】
早撃ちと鞭の使い手として名が知られたチャド・スターク(ブライアン・ケリー)は、金持ちのメキシコ人農場主(フォルコ・ルッリ)から、家出して野盗の群れに身を投じた息子のフィデル(ファブリツォ・モロニ)を連れて帰るよう依頼された。苦難の末に彼を見つけ出し、野党の首領デューハン少佐(キーナン・ウィン)を説得して、チャドはフィデルをメキシコへと連れ戻す。途中何度も逃走を試みるフィデルとチャドの間に不思議な友情が生まれ始めるが、家に帰ったフィデルを待っていたのは、残酷な運命だった。多額の報奨金を受け取る直前、チャドは自らの信条を捨てて、銃を手にする。

虹に立つガンマン虹に立つガンマン

題名:SPARA GRINGO SPARA
邦題:虹に立つガンマン
監督:フランク・B・コリッシュ(ブルーノ・コルブッチ)
製作:ウィリアム・サックス
製作総指揮:アーサー・ステロフ
脚本:マリオ・アメンドラ、ブルーノ・コルブッチ
撮影:ファウスト・ザッコーリ
音楽:サンテ・マリア・ロミッテリ
出演:ブライアン・ケリー、キーナン・ウィン、フォルコ・ルリ、エリカ・ブラン、ヴァージニア・フィールド、 リック・バッタリア
1968年イタリア・フランス/シネスコサイズ・カラー92分35mmフィルム[日本劇場未公開]
虹に立つガンマン [DVD]

虹に立つガンマン虹に立つガンマン
虹に立つガンマン(SPARA GRINGO SPARA)