映画「女奴隷船」

女奴隷船女奴隷船
三ツ矢歌子                       菅原文太

今回は小野田嘉幹監督1960年製作「女奴隷船」をピックアップする。
本作は菅原文太さんが26哉の時に撮られた作品で、ヒロイン役の三ツ矢歌子さんは本作が契機で小野田監督と結婚されたそうだ。内容は、昭和20年初頭(戦時下)の時代設定で、日本女性を上海まで運んでセリにかけて売り飛ばす「お唐さん船」を背景にした海洋アドベンチャーとなっている。銃撃戦のエキストラ数は比較的多く娯楽作品として楽しめた。

女奴隷船女奴隷船
丹波哲郎                        三原葉子

【ストリー】
昭和20年初頭、秘密命令を帯びて大本営に向った須川中尉(菅原文太)は、敵機の攻撃に会い南シナ海で遭難した。上海に帰るという得体の知れない貨物船に救われた。実は、日本の女たちを上海に売り飛ばす“お唐さん船”と呼ばれている女奴隷船だった。野戦看護婦になるという名目で送りこまれた瑠美子(三ツ矢歌子)は、この船の実体を知り海中に身を投じようとした。が、見つけられ首領クイン(三原葉子)の命で体刑を加えられた。須川がこれをかばい水夫たちを殴り倒した。--突然海賊船が姿を現わした。貨物船は火を放たれ、須川らは海賊船に移った。船は海賊たちの本拠である小島に碇泊した。島では女たちのセリ売りが始められた。売約済みの女に焼鏝をおすという残虐な行為に、女たちは舌を噛み切る決意をした。死なれてはと、奴隷小屋に監禁された。須川は見張りを倒し、女たちを連れ出した。が、須川が瑠美子と、人江まで逃げ高速艇を奪おうと相談しているのを聞いたクインは一行から抜け出し逃亡を知らせた。クインは須川に惚れていた。一等航海士の海蛇(杉山弘太郎)が機関銃を持って須川の許に走り、援助を願い出た。彼は脱走兵だったのだ。海蛇の助けと、女どもの奮戦で海賊たちは倒された。須川は首領(丹波哲郎)を倒した。

女奴隷船女奴隷船
女奴隷船

題名:女奴隷船
監督:小野田嘉幹
製作:大蔵貢
企画:竹中美弘
原作:舟崎淳
脚本:田辺虎男
撮影:山中晋
照明:傍士延雄
録音:竹口一雄
美術:小汲明
音楽:渡辺宙明
出演:菅原文太、三ツ矢歌子、丹波哲郎、三原葉子、左京路子、沢井三郎、大友純、杉山弘太郎、川部修詩、中村虎彦
1960年日本・新東宝/シネスコサイズ・カラー83分35mmフィルム

女奴隷船女奴隷船
三ツ矢歌子、菅原文太

女奴隷船
「女奴隷船」三原葉子

映画「三匹の侍」

三匹の侍三匹の侍
丹波哲郎                       長門勇
三匹の侍三匹の侍
平幹二朗                   平幹二朗、丹波哲郎、長門勇

今回は五社英雄監督1964年製作「三匹の侍」をピックアップする。
本作は、1963年から1969年までフジテレビ系列で放映され、相当な人気があった同名連続テレビ時代劇を映画化したもので、効果音を使用した殺陣は、それまでの時代劇とは異なる独自のアクション表現を確立した。1970年にはレギュラー出演者を交代した「新三匹の侍」が作られた。

三匹の侍三匹の侍
桑野みゆき                       香山美子

【ストリー】
浪人柴左近(丹波哲郎)は、代官松下宇左衛門(石黒達也)支配下の村で、凶作と重税に泣く百姓が、代官の娘亜矢(桑野みゆき)を人質にして、強訴しようとしている騒動に出喰わした。左近は持ち前の侠気から百姓に加担して、亜矢を奪回しようと、押し寄せた役人達を蹴散らした。松下は、江戸から帰る領主に百姓が強訴するのを恐れて浪人桔梗鋭之助(平幹二朗)や桜京十郎(長門勇)ら、不良浪人を狩り集めて、百姓達のたてこもる水車小屋を襲った。しかし鋭之助や京十郎は、百姓たちが義民であることを知り、逆に、左近と協力して不良浪人を斬り倒した。手をやいた代官は百姓の一人五作(今橋恒)の娘おやす(香山美子)を捕え、亜矢との交換を迫った。おやすの身を案じた左近は、百姓たちの身の安全を条件に自ら首謀者として名のりでた。しかし代官は約束を果さず、百姓たちを斬り殺した。京十郎は、怒り狂う百姓たちを制して、鋭之助と共に、代官屋敷にしのびこみ左近を救い出した。いよいよ城主がこの村を通る日、左近らは城主に直訴するつもりで行列の通り道近くの網小屋にたてこもった。松下は行列のさきぶれにきた剣客大内玄馬(青木義朗)らの一隊に網小屋を襲撃させ、左近、鋭之助、京十郎らはこれを迎え討った。壮絶な死闘の末三人は、松下、大内らを斬りたおした。城主の行列を後に三人はまたいずこともない旅に出るのだった。

三匹の侍三匹の侍
平幹二朗、三原葉子                 木村俊恵、長門勇

題名:三匹の侍
監督:五社英雄
企画:さむらいプロダクション、フジテレビ
製作:岸本吟一、丹波哲郎
脚本:阿部桂一、柴英三郎、五社英雄
撮影:酒井忠
照明:染川広義
録音:福安賢洋
音効:高井唯夫、篠原利夫
美術:大角純一
装置:林弘保
装飾:田尻善一
衣裳:藤田茂
技髪:村田春松
結髪:木村よし子
殺陣:湯浅謙太郎
時代考証:林悌三
編集:太田和夫
現像:東洋現像所
音楽:津島利章
進行主任:内藤誠
助監督:増田彬
撮影助手:藤井重光
照明助手:正堺信太郎
録音助手:太田弘
編集助手:木村幸雄
スチール:佐々木千栄治
出演:丹波哲郎、長門勇、平幹二朗、桑野みゆき、香山美子、葵京子、藤原釜足、石黒達也、井川比佐志、木村俊恵、三原葉子、伊沢一郎、多々良純、青木義朗、左卜全、織本順吉、上田吉二郎、青山宏、今橋恒、永田光男、富田仲次郎
1964年日本・松竹+さむらいプロダクション/シネスコサイズ・モノクロ93分35mmフィルム
三匹の侍 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

三匹の侍三匹の侍
丹波哲郎、平幹二朗、長門勇                三匹の侍

映画「女体桟橋」

女体桟橋女体桟橋
宇津井健                       三原葉子

今回は石井輝男監督1958年製作「女体桟橋」をピックアップする。
本作は、新東宝が作品を量産していた時代の潜入捜査ものである。作品題名はコールガール組織の事であり、濡れ場シーンが一つもないのが逆に良い。新東宝のセット美術はいつも感心するが、昭和30年代初期の銀座や横浜大桟橋のロケーションカットは貴重である。

女体桟橋女体桟橋
三原葉子                       筑紫あけみ

【ストリー】
吉岡(宇津井健)は、公金横領手配中の犯人というふれこみで、コール・ガール組織にもぐっている腕利きの刑事である。折しも、香港から新しいボスの情婦ルミ(三原葉子)の入国が伝えられ、吉岡はナイトクラブ“アリゾナ”に出向いた。ルミを見て彼は驚いた。6年前には、二人は恋仲だった。それが、ルミの浮気から恋は破綻したのだった。支配人黒川(植村謙二郎)や、ピアニスト兼歌手の照夫(旗照夫)はルミにぞっこん惚れこんだ。だが、ルミは黒川も照夫も眼中になかった。アリゾナに、フアッションモデルの晴子(筑紫あけみ)が黒川にスカウトされて迎えられた。彼女はすでに吉岡と面識があった。神戸のとある事件の際、吉岡は捜査課長であり晴子は婦人記者だった。二人の挙動に疑念を抱いた照夫は、二人がグルになってさぐりを入れに来ているに違いない、とルミに告げた。ルミは晴子を照夫の部屋へ軟禁した。が、吉岡に再び惚れなおしたルミは、この一件を支配人に密告しようとする照夫を制止した。吉岡と黒川との間に、ボスのトムソン(ハロルド・コンウェイ)の過分な儲けを公正に配分しようという商談が成立した。当夜、横浜大桟橋出港のグレイト・スカイ号にトムソンが乗りこむので、そこで取引することになった。ルミは晴子を釈放、この件を警視庁へ連絡するよう照夫に依頼した。この密談を黒川は怪しみ、照夫のあとをつけさせた。グレイト・スカイ号のタラップを上る吉岡とルミはハッとなった。トムソンと黒川がピストルを持ち、立ちはだかっているのだ。ルミは黒川の弾に倒れたが、その時警官隊が駈けつけた。吉岡はまた新しい任務を帯びて西下することになった。

女体桟橋女体桟橋
旗照夫                      三原葉子、宇津井健

題名:女体桟橋
監督:石井輝男
製作:大蔵貢
企画:佐川滉
脚本:石井輝男、佐川滉
撮影:平野好美
照明:矢口明
美術:加藤雅俊
録音:沼田春雄
編集:鹿島秀男
音楽:渡辺宙明 主題歌:「思い出」「彼奴」旗照夫
製作主任:高橋松雄
助監督:下山堯二
出演:宇津井健、筑紫あけみ、三原葉子、旗照夫、小倉繁、中村彰、植村謙二郎、葉山由紀子、矢代京子、宮田文子、吉田昌代、浅見比呂志、ハロルド・コンウェイ
1958年日本・新東宝/スタンダードサイズ・モノクロ73分35mmフィルム

女体桟橋女体桟橋
女体桟橋

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