映画「男はつらいよ・葛飾立志篇」


渥美清、下條正巳、三崎千恵子、前田吟、倍賞千恵子、太宰久雄      樫山文枝(マドンナ役)

今回は山田洋次監督1975年製作「男はつらいよ・葛飾立志篇」をピックアップする。
第16作となる本作のロケ地は、山形県寒河江市、静岡県大瀬崎などで行われ、封切り時の観客動員は213万1,000人、配給収入は11億9,100万円だったそうだ。当時のロードショー入場料金は1,200円、併映は「正義だ!味方だ!全員集合!!(監督:瀬川昌治 出演:ザ・ドリフターズ、榊原るみ、キャンディーズ)」であった。


桜田淳子                                                           倍賞千恵子

【ストリー】
秋も深まったある日の午後。数カ月ぶりに寅(渥美清)は“とらや”に帰って来た。ところが、そこには山形から修学旅行で上京したついでに寅を訪ねに来ていた高校2年の順子(桜田淳子)がいた。寅は彼女を見るなり、おもわず「お雪さん!」と叫び、順子は目に涙をいっばいため「お父さん!」と叫んだ。寅は勿論のこと、さくらや(倍賞千恵子)、おいちゃん(下條正巳)、おばちゃん(三崎千恵子)はビックリする。実は順子は寅が17年前に恋焦がれた人--お雪の娘だったのだ。寅は毎年正月になると少しの金を添えて手紙を送っていたので、順子は、寅を本当の父親と勘違いしていたのだった。そのお雪がつい最近死んだ、と聞き、寅は歳月の流れをしみじみと感じた。とらやの人々がホッとしたのも束の間、「寅がまともに結婚していたらこの位の娘がいるのになあ」と愚痴るおいちゃんの言葉が原因で、怒った寅はまた旅に出てしまった。数日後、寅はお雪の墓詣りを兼ねて、山形を訪ねた。そこで寅は、寺の住職(大滝秀治)から、お雪の生前の不幸を聞かされた。彼女は学問がなかったために男に騙されたのだった。そして住職は、学問の必要な事を寅に教え、寅も晩学を決意した。一方、とらやには、御前様の親戚で大学の考古学教室に残り勉強を続けている筧礼子(樫山文枝)が下宿することになった。そんなところへ寅が帰って来た。明るく誰とでも気軽に口をきき、インテリぶらない礼子に、寅は次第に惹かれていき、勉強の方も彼女に教えてもらいながら真面目につづけた。また、礼子の恩師である、奇人だが天才肌の田所博士(小林桂樹)をも寅はすっかり気に入ってしまった。そんな寅がまた礼子に振られてしまうと心配したさくらだったが、寅は「礼子さんに色恋を感じたら失礼だ。彼女はもっと高い事を考えてる人で、結婚なんかするはずがない」と答えた。ところがある日、礼子は田所にプロポーズされた。礼子は何日も何日も思い悩んだ。そして、結婚の事で悩んでいる、と礼子の口から聞かされた寅は、相手が誰だか知らずに、大変なショックを受けた。礼子を恋愛の対象にするのは失礼だ、とは言ったもののやはり、彼女を愛していたのだった。寅は、またまた失恋、一人、旅に出た。だが、その頃、礼子は学問に専心するために、田所のプロポーズを断っていた……。
正月も間近の南国。寅と、寅と同じように礼子に失恋して旅に出ていた田所が、楽しそうに歩く姿があった。


小林桂樹、樫山文枝         三崎千恵子、渥美清、倍賞千恵子、樫山文枝、下條正巳

題名:男はつらいよ・葛飾立志篇
監督:山田洋次
企画:高島幸夫、小林俊一
製作:島津清、名島徹
原作:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
照明:青木好文
録音:中村寛
調音:松本隆司
美術:出川三男、佐藤公信
編集:石井巌
音楽:山本直純 主題歌・唄:渥美清
フィルム:富士フィルム
現像:東京現像所
製作主任:内藤誠
製作進行:玉生久宗
助監督:五十嵐敬司
スチール:長谷川宗平
出演:渥美清、倍賞千恵子、樫山文枝、前田吟、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄、笠智衆、佐藤蛾次郎、桜田淳子、米倉斉加年、大滝秀治、小林桂樹、後藤泰子、谷よしの、戸川美子、吉田義夫、中村はやと
1975年日本・松竹/シネスコサイズ・カラー98分35mmフィルム
公式サイト
男はつらいよ・葛飾立志篇 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


太宰久雄、下條正巳、中村はやと、三崎千恵子       佐藤蛾次郎、渥美清

映画「男はつらいよ・寅次郎相合い傘」


船越英二、渥美清                浅丘ルリ子(マドンナ役)

今回は山田洋次監督1975年製作「男はつらいよ・寅次郎相合い傘」をピックアップする。
第15作となる本作のロケ地は、青森県青森市、北海道函館市、札幌市、小樽市、長万部町などで行われ、封切り時の観客動員は200万人、配給収入は9億3,000万円だったそうだ。当時のロードショー入場料金は1,000円、併映は「ザ・ドリフターズ カモだ!!御用だ!!(監督:瀬川昌治 出演:ザ・ドリフターズ、倍賞美津子、キャンディーズ、伊東四朗)」であった第11作「寅次郎忘れな草」編で嵌り役リリーを演じた浅丘ルリ子さんが再び登場する。


山田洋次監督と撮影の高羽哲夫氏 左はArriflex 35 BL I型 (同録用) 左はArriflex IIC BV(サイレント)

渥美清、浅丘ルリ子、船越英二              下條正巳、前田吟、倍賞千恵子、三崎千恵子

【ストリー】
相変らずのテキヤ稼業で全国を旅して廻る車寅次郎ことフーテンの寅(渥美清)は、東北のとある田舎町で、変な男と出会った。男は兵頭謙次郎(船越英二)と名乗り、親の七光りもあって一流会社の“おかざり重役”で、冷たい家庭と平々凡々な生活にあき蒸発したのだった。事情を聞いた寅は、柴又の妹・さくら(倍賞千恵子)のところへ電話して、兵頭の家族との連絡をとるなどして一生懸命。翌日から兵頭は寅と一緒に旅をして廻った。そんなある日、函館の屋台のラーメン屋で、寅は二年ぶりにリリー(浅丘ルリ子)と再会した。リリーは鮨屋の亭主と離婚し、もとの歌手に戻って、全国のキャバレーを廻っていたのだ。その夜再会を祝って、寅とリリー、そして兵頭の三人はドンチャン騒ぎとなった。そして、三人一つの部屋に雑魚寝と相なった。ところが、冷え性だと言ってリリーが、寅の寝ている蒲団にもぐり込むが、寅はそれを断ったために、リリーは仕方なく今度は兵頭の蒲団の中にもぐり込んだ。驚ろいた兵頭は、おかげでこの夜は一睡もできなかった。翌日から三人の、金は無くわびしいながらも楽しい旅が始った。駅のベンチで寝たり、野宿をしたり、兵頭は味わったことのない生活に、徐々に人間らしさを取り戻して来た。三人が小樽に来た時、兵頭がこの町に初恋の人がいることを告白。彼女(岩崎加根子)は、夫に先立たれひっそりと喫茶店を経営していたのだったが、兵頭は彼女に会ったものの、現在の心境を語ることはできなかった。そんな兵頭を寅が、女一人幸せにできないのか、と責めた事から、リリーが怒りだし、三人はバラバラになり、そこで三人の旅は終ってしまった……。数日後、寅は久しぶりに柴又に帰って来たものの、リリーと兵頭との別れが気になり何となく憂うつだった。そんな時、突然、リリーが訪ねて来たので、寅は俄然元気になった。それからというものリリーと寅は夫婦きどりの仲の良さで、とらやの人々はおろか、御前様(笠智衆)、町の人々までが二人は夫婦になるのにふさわしいと思うようになった。ある日、さくらたちがリリーに寅との結婚を聞いたところ、リリーは承諾した。ところがその事を寅に伝えると、「冗談だろう」と相手にしない。隣りでそれを聞いていたりリーは、「そうよ、冗談よ」と寂しそうにとらやを出て行くのだった。「すぐ追って行きなさい」と言うさくらに、寅は「リリーは賢くて強い女よ、結婚しても俺とじゃうまくいかないさ」と言うだけだった……。すでに夏も終りに近づいた頃、とらやでは、訪ねて来た兵頭を相手に寅の噂に花を咲かせていた。寅とリリーの仲をそっとしておいてやったなら、二人の友情と恋は長くつづいたのかもしれないのに、と……。


倍賞千恵子、下條正巳、太宰久雄、前田吟 下條正巳、倍賞千恵子、佐藤蛾次郎、笠智衆

題名:男はつらいよ・寅次郎相合い傘
監督:山田洋次
企画:高島幸夫、小林俊一
製作:島津清
原作:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
照明:青木好文
録音:中村寛
調音:松本隆司
美術:佐藤公信
編集:石井巌
音楽:山本直純 主題歌・唄:渥美清
フィルム:富士フィルム
現像:東京現像所
製作主任:内藤誠
製作進行:玉生久宗
助監督:五十嵐敬司
スチール:長谷川宗平
出演:渥美清、浅丘ルリ子、倍賞千恵子、前田吟、三崎千恵子、太宰久雄、笠智衆、佐藤蛾次郎、下條正巳、船越英二、岩崎加根子、久里千春、早乙女愛、米倉斉加年、上條恒彦、宇佐美ゆふ、谷よしの、村上記代、光映子、秩父晴子、中村はやと
1975年日本・松竹/シネスコサイズ・カラー91分35mmフィルム
公式サイト
男はつらいよ・寅次郎相合い傘 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


渥美清、浅丘ルリ子

映画「男はつらいよ・寅次郎子守唄」


渥美清                        十朱幸代(マドンナ役)

今回は山田洋次監督1974年製作「男はつらいよ・寅次郎子守唄」をピックアップする。
第14作となる本作のロケ地は、佐賀県唐津市唐津神社、呼子港、群馬県磯部温泉などで行われ、封切り時の観客動員は226万7,000人、配給収入は11億円だったそうだ。当時のロードショー入場料金は1,000円、併映は「ザ・ドリフターズの極楽はどこだ!!(監督:渡辺祐介 出演:ザ・ドリフターズ。沢田雅美、篠ヒロコ、森田健作、天地真理)」であった。本作より”おいちゃん”(車竜造)役を松村達雄さんから下條正巳さんに交代となり、最終作まで続いた。尚、松村達雄さんは「純情」編(第6作/1971年)で医師役、「翔んでる寅次郎(第23作/1979年)」編で結婚式の仲人役、「寅次郎かもめ歌(第26作/1980年)」編で高校の先生役、「口笛を吹く寅次郎(第32作/1983年)」編で和尚役、「寅次郎恋愛塾(第35作/1985年)」編で大学の教授役、「寅次郎物語(第29作/1987年)」編で医師役を演じている。


倍賞千恵子                    前田吟、倍賞千恵子

【ストリー】
秋も深まったある日、フーテンの寅こと車寅次郎(渥美清)は九州は唐津のおくんち祭りで稼いだ後、呼子港の木賃宿で風采のあがらない赤ん坊連れの男(月亭八方)と偶然泊り合わせた。何か訳のありそうなこの男に同情した寅は、酒をおごって元気づけてやったのだが、翌朝、寅が目を覚ますと「この子をよろしくお願いします」という置き手紙を残して、男は消えた。驚いた寅は、乳飲み児を抱えて右往左往。弱りぬいた寅は、苦心惨たんして、妹のさくら(倍賞千恵子)やおいちゃん(下條正巳)、おばちゃん(三崎千恵子)のいる葛飾・柴又の“とらや”へ辿りついた。ところが、裏の工場の社長(太宰久雄)は、寅が子供をつくったと大騒ぎをするし、さくらは赤ん坊のおしめやミルクを用意するのに大忙し。やがて長旅の疲れから赤ん坊が熱を出したので、さくら夫婦は、博(前田吟)が工場で怪我をした時世話になった親切な看護婦のいる病院へ連れていった。その看護婦は京子(十朱幸代)といって、暖い笑顔が印象的な独身女性。翌日、寅が赤ん坊を見舞いに訪ねた時に、京子を見た途端一目惚れしてしまい、以来、赤ん坊の病気にかこつけては、病院通いするようになった。そんなある日、赤ん坊の父親と、彼と親しい踊子(春川ますみ)が赤ん坊を引き取りに来た。男は、赤ん坊の母親に逃げられ途方にくれている時に寅さんと会い、甘えついでについ赤ん坊を押しつけてしまった、と涙ながらに詫びるのだった。さて、赤ん坊がいなくなると、おいちゃんもおばちゃんも、あの児が寅の本当の子供だったら、などと溜息まじりに思うのだった。この事件をキッカケに、京子は“とらや”に時々立ち寄ることになり、寅の京子に対する想いは募るばかり。ある日、京子は彼女が参加している地域青年のコーラス・グループの練習にさくらを誘い、寅と源公(佐藤蛾次郎)も同行した。ところが、寅と源公が悪戯したために、練習はメチャクチャ、リーダーの大川弥太郎(上條恒彦)はカンカンに怒った。詫びを入れるために寅は弥太郎の下宿を訪ねると、二人は酒を呑みながらすぐ意気投合。そして弥太郎が寅に、京子に対する恋心を打ち明けると、寅は色々アドバイスをしてやる。酔っ払ったその足で、寅は弥太郎を“とらや”へ連れて来ると、丁度京子が遊びに来ていた。弥太郎はその場で、飾りたてない自分の真心を京子に告白した……翌日、晴々とした笑顔で、京子との婚約を報告しに来た弥太郎を送り出すと、寅は冬空の下、寂しく旅立って行くのだった。やがて正月。呼子の港に立ち寄った寅は、あの時の赤ん坊が元気そうに暮しているのを見て、幸せな気分につつまれるのだった。


渥美清、春川ますみ                 上條恒彦、十朱幸代

題名:男はつらいよ・寅次郎子守唄
監督:山田洋次
企画:高島幸夫、小林俊一
製作:島津清
原作:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
照明:青木好文
録音:中村寛
調音:松本隆司
美術:佐藤公信
編集:石井巌
音楽:山本直純 主題歌・唄:渥美清
フィルム:富士フィルム
現像:東京現像所
製作主任:内藤誠
製作進行:玉生久宗
助監督:五十嵐敬司
スチール:長谷川宗平
出演:渥美清、倍賞千恵子、十朱幸代、下條正巳、前田吟、三崎千恵子、太宰久雄、笠智衆、佐藤蛾次郎、上條恒彦、春川ますみ、月亭八方、羽生昭彦、長谷川英敏、松下努、渡辺隆司、木村賢治、秩父晴子、中村はやと
1974年日本・松竹/シネスコサイズ・カラー104分35mmフィルム
公式サイト
男はつらいよ・寅次郎子守唄 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


三崎千恵子、下條正巳、渥美清             渥美清、倍賞千恵子

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