映画「女番長(スケバン)」


杉本美樹                        宮内洋

今回は鈴木則文監督1972年製作「女番長(スケバン)」をピックアップする。
本作は、”女番長シリーズ”第4作目として。1973年1月に全国公開された。内容は大阪・梅田を舞台に、女番長同志の対決と、彼女らを弾圧する暴カ団たちとの争いを描いたものだ。

【女番長シリーズ】
1971年「女番長ブルース 牝蜂の逆襲」監督:鈴木則文 出演:池玲子、杉本美樹
1972年「女番長ブルース 牝蜂の挑戦」監督:鈴木則文 出演:池玲子、杉本美樹
1972年「女番長ゲリラ」監督:鈴木則文 出演:杉本美樹、池玲子
1972年「女番長(スケバン)」監督:鈴木則文 出演:杉本美樹、池玲子
1973年「女番長 感化院脱走」監督:中島貞夫 出演:杉本美樹
1973年「女番長 タイマン勝負」監督:関本郁夫 出演:池玲子
1974年「女番長 玉突き遊び」監督:関本郁夫 出演:叶優子
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池玲子                         衣麻遼子

天津敏                         三原葉子

【ストリー】
少年特別院送りの護送車から、美貌の女番長、関東小政こと篠原政子(杉本美樹)、大阪・梅田で番を切る高校総番長の学ラン会の摩耶(池玲子)、そして摩耶と勢力を二分する黒菊団の女番長のゴロメン燎子(衣麻遼子)、それに鈴江(太田美鈴)、ラン子(丘ナオミ)、桃子(西来路ひろみ)たちが脱走、それぞれ関西方面へと逃れていった。小政の貫禄に惚れた鈴江、ラン子、桃子らは、小政を番長とし、ジプシー団を結成し大阪へ潜り込む。しかし、学ラン会や、黒菊団はジプシー団を目の仇とつけ狙い、三者は入り乱れて縄張り争いをつづけた。ある日、小政は警察に追われチンピラの一郎(荒木一郎)のアパートに逃げこみ、難を救われる。一郎は地元の暴力団・北竜会の予備軍でもある三星会の一員で、三星会のリーダーの達夫(宮内洋)は、かつての摩耶の愛人だった。その達夫が、北竜会と手を結ぶ国税局の役人二官の息子を恐喝したことから組長・淀(天津敏)の激怒にふれ、上納金を倍額納めるように命しられた。達夫のピンチに小政と一郎は二官夫人(三原葉子)を強引にプルーフィルムのモデルにしてしまい、150万円稼ぎ、達夫に渡す。数日後、ジプシー団は、北竜会の賭場を急襲するが、四人共捕われてしまう。しかし達夫は借りを返すぺく、小政を救出。二人は身を秘めている間、いつのまにか抱きあっていた。そこに摩耶が現われた。火花を散らす再会。一方、鈴江たちは黒菊団に連れられて、ソープランドセンターに行く途中、小政が襲撃、燎子を痛めつける。さらに勢いに乗った小政は摩耶とも対決。そこへ、達夫が来て、摩耶を強引に淀のところへ連れていく。かつて摩耶は淀に傷つけたことがあったのである。なぶりものにされる摩耶。しかし、小政が摩耶救出に成功。達夫は追って来た北竜会の銃弾から摩耶を守って死んでいった。それぞれの復讐の念を胸に北竜会本部へ殴り込む、小政と摩耶。そして小政に惚れた弱味から助っ人として乗り込み、死んでいった一郎の犠牲を得た。二人の怒りのダイナマイトが火を吹き、ドスが、ナイフが、淀たちを次次と血祭りにあげていった。


荒木一郎                        池玲子

題名:女番長(スケバン)
監督:鈴木則文
企画:天尾完次
脚本:大原清秀、皆川隆之、鈴木則文
撮影:増田敏雄
照明:和多田弘
録音:堀場一郎
美術:雨森義允
装置:吉岡茂一
装飾:松原邦四郎
美粧・結髪:東和美粧
衣装:豊中健
擬斗:三好郁夫
記録:牧野叔子
編集:堀池幸三
音楽:八木正生 主題歌:杉本美樹「女番長流れ者」
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
進行主任:長岡功
演技事務:伊駒実麿
助監督:皆川隆之
スチール:諸角義雄
出演:杉本美樹、宮内洋、衣麻遼子、太田美鈴、池玲子、西来路ひろみ、丘ナオミ、碧川ジュン、一の瀬レナ、須藤リカ、城恵美、渡辺やよい、三原葉子、成瀬正孝、天津敏、遠藤辰雄、名和宏、大泉滉、田中小実昌、荒木一郎
1972年日本・東映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー86分35mmフィルム
女番長(スケバン) -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


宮内洋、池玲子                 女番長(スケバン)

映画「女番長ゲリラ」


杉本美樹                           成瀬正孝

今回は鈴木則文監督1972年製作「女番長ゲリラ」をピックアップする。
本作は、女番長(スケバン)シリーズ第3作目になる。
この映画が公開された1972年にあがた森魚さんの楽曲「赤色エレジー」が大ヒットした。
「赤色エレジー」は漫画雑誌ガロに林静一氏が1970年に連載した漫画で、漫画家を目指す一郎と恋人の幸子の同棲生活を描いたものをモチーフにしたものだが、本作は設定を変えて幸子(杉本美樹)と一郎(成瀬正孝)としている。あがた森魚さんもご本人役で出演している。

【女番長シリーズ】
1971年「女番長ブルース 牝蜂の逆襲」監督:鈴木則文 出演:池玲子、杉本美樹
1972年「女番長ブルース 牝蜂の挑戦」監督:鈴木則文 出演:池玲子、杉本美樹
1972年「女番長ゲリラ」監督:鈴木則文 出演:杉本美樹、池玲子
1972年「女番長(スケバン)」監督:鈴木則文 出演:杉本美樹、池玲子
1973年「女番長 感化院脱走」監督:中島貞夫 出演:杉本美樹
1973年「女番長 タイマン勝負」監督:関本郁夫 出演:池玲子
1974年「女番長 玉突き遊び」監督:関本郁夫 出演:叶優子
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 ←あがた森魚「赤色エレジー」

あがた森魚                         小林千枝、大泉滉


池玲子                           水島道太郎、安部徹

衣麻遼子                       鳳啓助、京唄子

【ストリー】
揃いのジャンプスーツに赤のヘルメット、帰山幸子(杉本美樹)をリーダーに、ユキ(城恵美)、みどり(木本リンダ)、浮子(小林千枝)ら新宿赤ヘル団が京都へやって来た。早速地元の女番長リカ(衣麻遼子)たちと、一騒動起こるが、たちまちリカたちを支配下に置く。そして暴力団筒井組の幹部、中原修治(林彰太郎)の妹奈美(池玲子)や、尼寺のお桂(丘ナオミ)という頼もしい仲間が増えた。幸子たちの派手な行動が筒井組にとって面白いわけがなく、折角恐喝で稼いだ100万円も筒井組に横取されてしまった。その頃幸子は将来チャンピオンを夢見る六回戦ボーイの宮崎一郎(成瀬正孝)と知り合い急速にひかれていった。ところが筒井は一郎の所属する八田ジムの会長、八田正剛(水島道太郎)を抱きこみ八百長試合を仕組もうとしていたが、八田はガンとして聞き入れなかった。それではと、筒井は八田の娘千津子(三浦夏子)を誘拐。事の一部始終を知った幸子は奈美の応援を得て、千津子救出に成功する、が、逆に捉えられ、リンチを受ける。そして救出に来た一郎は無残にも筒井たちのドスを受けて死んでしまった。無事脱出した幸子と奈美は、一郎の仇をとるべく筒井を尾け廻し、筒井の車が名神ハイウェーを走るところを事故に偽装して海へと転落させた……。にがい思い出を捨て去るように一人旅に立つ奈美と別れた幸子ら赤ヘル団は、風の吹くまま気の向くままに単車を駆って京都を後にするのだった。

題名:女番長ゲリラ
監督:鈴木則文
企画:天尾完次
脚本:皆川隆之、鈴木則文
撮影:赤塚滋
照明:和多田弘
録音:堀場一朗
美術:石原昭
装置:米沢勝
装飾:宮川敏夫
美粧・結髪:東和美粧
衣装:岩逧保
擬斗:三好郁夫
記録:石田照
編集:市田勇
音楽:津島利章 主題歌:杉本美樹「女番長流れ者」挿入歌:あがた森魚「赤色エレジー」
製作主任:渡辺操
助監督:清水彰
演技事務:森村英次
スチール:諸角義雄
出演:杉本美樹、成瀬正孝、丘ナオミ、池玲子、小林千枝、城恵美、三原葉子、鳳啓助、京唄子、岡八郎、大泉滉、水島道太郎、安部徹、田中小実昌、女屋実和子、あがた森魚、衣麻遼子、三浦夏子
1972年日本・東映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー84分35mmフィルム
女番長ゲリラ -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


女番長ゲリラ

映画「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」

「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」池玲子

池玲子                    クリスチナ・リンドバーグ

今回は鈴木則文監督1973年製作「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」をピックアップする。
本作は、伝説の”全裸殺陣”を池玲子さんが演じているが、ドキドキするどころか彼女の役者魂に圧倒された。
全身全霊とはこの事だ。
今時の「脱ぐ脱がない」で騒いでいる女優さん達よ!
見よ!彼女の根性こそが、本物の全身女優なのだ。
あなた方にはその根性を持ち合わせてない様だ。

本作は、任侠映画で名を馳せた東映の底力を背景に、池玲子さんの魅力が炸裂する作品である。
またスウェーデン人女優クリスチナ・リンドバーグさんの日本進出第一作目でもある。


「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」池玲子

成瀬正孝                        河津清三郎

【ストリー】
葛西杏子は3歳の時、警視庁刑事の父(殿山泰司)を目の前で殺された。犯人の記憶は全くないが父の手に残された猪・鹿・蝶の三枚の花札がその手掛りだった。そして20年後、明治38年。金沢で政界の黒幕民政会の黒川(河津清三郎)の襲撃に失敗して逃走中の柊修之肋(成瀬正孝)という男を、通りすがりの女博徒・猪の鹿お蝶(池玲子)が助けた。そのお蝶こそ、葛西杏子が成人して華麗に変身した姿だった。彼女は仕立屋お銀(根岸明美)というスリの女親分の養女として育てられたのである。お蝶は、おゆき(早乙女りえ)という女郎屋に売られた少女を捜して東京・浅草に来た。おゆきは、加納組々長キズ源(内田勝正)の手配によって、黒川を後楯としている岩倉土建の社長岩倉直蔵(名和宏)に抱かされようとしていた。お蝶は博奕で、おゆきの身柄を賭けようと岩倉に申し出た。岩倉はクリスチーナ(クリスチナ・リンドバーグ)という外国人の女を代人に立て、勝負は英国貿易商ギネス邸で争われた。勝負の最中、同邸に居合せた黒川を求めて壮士たちが乱入して来た。あざやかなクリスチーナのピストルさばぎで壮士たちを追い払ったが、その中に柊の姿を見つけたクリスチーナは動揺した。二人は柊が医学生として英国留学中に知り合い、愛し合った仲だったのである。そしてクリスチーナが諜報部員として日本に来た本当の理由だったのである。やがて、動揺したクリスチーナはお蝶との勝負に負けた。おゆきを助け出したお蝶は、おゆきから岩倉が鹿の刺青をしていることを聞いた。父の仇の一人が岩倉だったのである。数日後、お蝶は再び警官に追われている柊を、かくまった。そして、二人はいつしか互いに求め合うままに抱きあっていた。一方、お蝶が柊をかくまったことを知ったキズ源は、お蝶のスリ仲間を拉致し拷問にかける。それを知ったお蝶は岩倉に身を委ねた。美しいお蝶の肉体に狂喜した岩倉だが、すぐに悶絶してしまった。彼女の体に毒が塗ってあったのだ……。柊の話から、黒川の背に猪の刺青があるのを知ったお蝶は黒川を襲うが、逆に捕われてしまった。しかし、そっと彼女を逃そうとした女がいた。黒川の妻八重路(三原葉子)で、彼女こそお蝶の生みの母で、かつて黒川と結托して葛西を殺し、出奔したのだった。猪、鹿、蝶とは黒川、岩倉、そして八重路のことだった。しかし、お蝶は脱走できず、八重路は黒川の手に掛って殺された。一方、スパイの任務を終えたクリスチーナは、ギネスの罠にはまり、柊ともども殺されてしまった。やがて、お蝶は独力で縄抜けして、父の仇、黒川を襲い、恨みをはらすのだった。


「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」池玲子

三原葉子、池玲子                 名和宏、早乙女りえ

碧川ジュン                    クリスチナ・リンドバーグ

名和宏、池玲子              クリスチナ・リンドバーグ、碧川ジュン

「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」池玲子

題名:不良姐御伝 猪の鹿お蝶
監督:鈴木則文
企画:天尾完次
原作:凡天太郎
脚本:掛札昌裕、鈴木則文
撮影:わし尾元也
照明:北口光三郎
録音:堀場一朗
美術:石原昭
装置:米沢勝
装飾:柴田澄臣
美粧・結髪:東和美粧
衣装:豊中健
擬斗:三好郁夫
記録:牧野叔子
編集:市田勇
音楽:荒木一郎
製作主任:俵坂孝宏
助監督:志村正浩
演技事務:上田義一
スチール:藤本武
出演:池玲子、クリスチナ・リンドバーグ、成瀬正孝、衣麻遼子、碧川ジュン、早乙女りえ、一の瀬レナ、河津清三郎、名和宏、三原葉子、丘ナオミ、根岸明美、岡八郎、林真一郎、殿山泰司、大泉滉
1973年日本・東映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー88分35mmフィルム
不良姐御伝 猪の鹿お蝶 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


名和宏、池玲子                  不良姐御伝 猪の鹿お蝶

「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」池玲子