映画「現代やくざ 盃返します」


菅原文太                       松方弘樹

今回は佐伯清監督1971年製作「現代やくざ 盃返します」をピックアップする。
本作は1969年「現代やくざ 与太者の掟(監督:降旗康男)」に始まった菅原文太さん主演の”現代やくざ”シリーズ第3作(全5作)である。

1969年「現代やくざ 与太者の掟(監督:降旗康男)」
1969年「現代やくざ 与太者仁義(監督:降旗康男)」
1971年「現代やくざ 盃返します(監督:佐伯清)」
1971年「現代やくざ 血桜三兄弟(監督:中島貞夫)」
1972年「現代やくざ 人斬り与太(監督:深作欣二 )」


野川由美子                      小池朝雄

【ストリー】
昭和43年夏、大阪豊中の博徒堂本組組長堂本(小池朝雄)は、大阪池田の博徒三鬼組の鬼丸組長(諸角啓二郎)と組んで、大阪伊丹空港の拡張地や阪急沿線の観光利権を早くから握っていた大阪箕面の博徒萩原組組長(水島道太郎)を暗殺、その利権を得ようと計った。親分の堂本から萩原暗殺の命令を受けた関根辰次(菅原文太)は、堂本組とは兄弟分同様の萩原を殺すことに疑問を感じたが、仁義に乗っ取りその役目を果して刑務所に入った。2年後、関根は出所した。その間、萩原の一人娘冴子(工藤明子)は親の遺言通り組を解散、望月(中田博久)と共に細々とバーを始めた。やがて、関根は分家して関根組を名乗るが、冴子のことが気になり、そのバーに足を向けた。そこで、この辺一帯の縄張りを狙っている三鬼組とぶつかるが、その場は、殺された萩原の弟分にあたる柴山組組長柴山(松方弘樹)の仲裁で収まった。鬼丸は、柴山をいっきに叩こうと、柴山の賭場に殴り込むが、客の長尾組組長(中村竹弥)に傷を負わせてしまった。長尾ほどの大親分を敵にまわすことは、鬼丸と堂本にとって本意ではないので早速詫びを入れた。仁義に反する堂本の行動にいや気のさした関根は、同郷の小料理屋をしている芳子と世帯を持ってヤクザの足を洗おうと考えた。しかし、堂本は何かと自分に反抗する関根を柴山殺害の道具に使うことにした。しかしこの仕組まれた罠を知った関根は、盃を返すと、鬼丸と堂本にドスをふりかざした。


工藤明子、中田博久               野川由美子、菅原文太

題名:現代やくざ 盃返します
監督:佐伯清
企画:俊藤浩滋、矢部恒
原案:村上和彦
脚本:大和久守正
撮影:星島一郎
照明:川崎保之丞
録音:広上益弘
美術:藤田博
装置:吉田喜義
装飾:米沢一弘
技斗:日尾孝司
編集:田中修
記録:勝原繁子
音楽:菊池俊輔
現像:東映化学
進行主任:志村一治
助監督:福湯通夫
現像:東映化学
スチール:藤井善男
出演:菅原文太、松方弘樹、野川由美子、小池朝雄、伊吹吾郎、工藤明子、諸角啓二郎、中村竹弥、水島道太郎、中田博久、谷村昌彦、汐路章、たこ八郎
1971年日本・東映東京撮影所/シネスコサイズ・カラー86分35mmフィルム
現代やくざ 盃返します -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


現代やくざ 盃返します

映画「人生劇場 飛車角と吉良常」


鶴田浩二                         藤純子

今回は内田吐夢監督1968年製作「人生劇場 飛車角と吉良常」をピックアップする。
尾崎士郎氏の自伝小説「人生劇場」は尾崎本人をモデルにした青成瓢吉を主人公とした長編小説だが、長編の各所を活かし、この作品以前に7作、現在までに14作、映画会社や監督を変えて制作され続けている。本作は、内田吐夢監督が永年の念願であった「人生劇場・残侠篇」の任侠道の美しさを、東映オールスターを配してダイナミックに謳いあげた超大作任侠映画の傑作である。


松方弘樹                      藤純子、高倉健

【ストリー】
大正14年。8年ぶりに上海から故郷に戻った吉良常(辰巳柳太郎)は、亡き主人青成瓢太郎の子瓢吉(松方弘樹)を尋ね、東京に出た。瓢吉は文士になるため勉強していたが、中学時代の恩師黒馬(信欣三)と同居していた。吉良常も瓢吉の家に腰をおろすことになった。その頃、砂村の小金一家と貸元大横田の間にひと悶着が起った。飛車角が大横田(遠藤辰雄)がやっているチャブ女おとよ(富司純子)を足抜きさせ、小金一家に匿ったからである。飛車角は宮川(高倉健)や小金(若山富三郎)らと殴り込みに加わり、大横田の身内丈徳(天津敏)を斬って勝利を収めた。しかし、飛車角は兄弟分の奈良平が裏切っておとよを連れ出したことから、奈良平(名和宏)を斬った。そのため飛車角は巡査に追われ、瓢吉の家に逃げ込んだのだった。吉良常はすぐさま何が起ったかを悟り、静かに飛車角に自首を勧めた。自首する直前、飛車角はおとよに会い、小金と大横田が手打ちになったのを知った。しかし、おとよはそのまま行方をくらましたのである。4年の歳月が流れた。宮川は玉ノ井の女に惚れ、毎日通っていた。宮川の知らないことだったが、それはおとよだった。仲間はそれと知って忠告した。小金一家にとって飛車角は大恩人なのだ。しかし、おとよに惚れ込んだ宮川は二人で逃げようとしていた。一方、吉良常はおとよに、飛車角に面会に行くよう勧めた。だが、おとよの心はもう飛車角にはなかったのだ。苦悩するおとよは、瓢吉の青春の想い出となったお袖(左幸子)と共に姿をくらました。やがて飛車角が特赦で出所した。すでに小金は病気で世を去り、丈徳の跡目を継いだデカ虎に寺兼(大木実)も殺されていた。そのころ瓢吉は懸賞小説に当選し、大陸に渡ることになった。吉良常は、瓢吉が男として名を上げるまで墓は建てるな、と遺言して自殺した瓢太郎のために、今こそ墓を建てる時だと思って飛車角と共に吉良港に発った。飛車角はそこで、おとよと再会、ともに昔を偲んだのだが、時の流れに離ればなれになったお互いの気持ちを、どうすることも出来なかった。故郷に戻った吉良常は長年の疲れで病床に伏し、やがて瓢太郎かたみのピストルを銀杏の梢に向けて撃ちつづけながら、その生涯を閉じたのだった。その折り、飛車角を丈徳の仇を狙うデカ虎(山本麟一)、そのデカ虎を狙う宮川も吉良港にやってきた。宮川は単身、デカ虎が草鞋を脱いだ杉源一家に殴り込みをかけ、全身を斬りきざまれながら果てた。そのことを知った飛車角は杉源一家とデカ虎と渡りあい宮川の仇を討ったのだった。飛車角は宮川の死体をおとよに託すとただ一人、吉良港を去って行った。


左幸子、山城新伍                 藤純子、鶴田浩二

題名:人生劇 飛車角と吉良常
監督:内田吐夢
企画:俊藤浩滋、大久保忠幸、吉田達
製作:大川博
原作:尾崎士郎
脚本:棚田吾郎
撮影:仲沢半次郎
照明:梅谷茂
録音:小松忠之
美術:藤田博
装置:松野大三郎
装飾:上原光雄
殺陣:日尾孝司
記録:高津省子
編集:長沢嘉樹
音楽:佐藤勝
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
製作主任:白浜帆城
助監督:三堀篤
出演:鶴田浩二、若山富三郎、藤純子、中村竹弥、大木実、松方弘樹、左幸子、辰巳柳太郎、高倉健、島田正吾、山城新伍、八名信夫、信欣三、遠藤辰雄、天津敏、名和宏
1968年日本・東映東京撮影所/シネスコサイズ・カラー109分35mmフィルム
人生劇 飛車角と吉良常 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


人生劇 飛車角と吉良常

映画「マルサの女2」


宮本信子                      大地康雄、津川雅彦、桜金造

今回は伊丹十三監督1988年製作「マルサの女2」をピックアップする。
本作は、日経平均株価が終値3万円代というバブル景気の時代背景に、マルサ(国税局査察部)の地上げ屋や宗教法人に対する戦いを描いたもので、前作よりスケールアップしている。
この作品で、まだ当時日本に1台しかなかった最新型のスタインベック編集機を使ってポジ編集をしたそうだ。

【伊丹十三監督作品】
1984年「お葬式
1985年「タンポポ
1987年「マルサの女
1988年「マルサの女2
1990年「あげまん
1992年「ミンボーの女
1993年「大病人
1995年「静かな生活
1996年「スーパーの女
1997年「マルタイの女
※各作品のリンクは、予約投稿で表示しないページがありますが、後日表示されます。


35mm Steenbeck編集機                                       三國連太郎

三國連太郎、上田耕一                益岡徹、宮本信子

洞口依子                        笠智衆

【ストリー】
マルサこと国税局査察部査察官・板倉亮子に、東京大学を卒業したばかりという部下がついた。亮子はある地上げ屋の脱税を追求していたが、その裏にはもっと大きな力がうごめいていた。それはヤクザであり、宗教法人であり、さらに大物政治家までもが絡んでいた。宗教法人というのはいくらお金をもうけても税金はかからない。そこに目をつけた悪人たちは、宗教法人を隠れミノに金儲けを企む。亮子たちは地上げ屋を繰る鬼沢鉄平という天の道教団の代表に目をつけ調査を始めるが、なかなかシッポをつかまえることができない。亮子らはあるとき税務署員を装い教団へと潜入するが、教徒らによって追い出されてしまった。地上げ屋のマンションの住人や大衆食堂に対する横暴が続く中で、何億円という巨額な金が動いていた。しかし、亮子たちが証拠をつかもうとすると、次々にトカゲのシッポを切るように人が殺されていく。いよいよ脱税の確信をつかんだ査察部は、天の道教団へ乗り込み、証拠書類を押収。鬼沢鉄平を取り調べまで追い込んだ。しかし、最後まで鬼沢は口を割らず挙句の果てに自ら顔を壁にぶつけて血だらけになりながら、「国税局は納税者を拷問にかけるのか」とすごむ始末。しかし、そんなとき取り調べ室まで狙撃された。鬼沢までトカゲのシッポでしかなかったのか。やがて鬼沢の腹心・猫田が死体となって発見され、鬼沢は身重の愛人と巨額の財産を隠していた自分の墓に逃げ込み高笑いし続ける。鬼沢の地上げした土地ではビルの着工を前に地鎮祭が行われ、鬼沢を背後で操って自らは手を汚すことなく利益を得た大臣・代議士・企業幹部が談笑する。その姿を少数の同僚とともにフェンス越しに隠れて見つめていた亮子は、やりきれなさに唇を噛む。


加藤治子                           岡本信人

題名:マルサの女2
監督:伊丹十三
製作:玉置泰、細越省吾
脚本:伊丹十三
撮影:前田米造
照明:桂昭夫
特機:落合保雄
録音:小野寺修
音効:斉藤昌利
美術:中村州志
装飾:山崎輝。石田登、富沢幸男
装置:木村浩之
美粧:小沼みどり、石垣昌子
衣装:小合恵美子、斎藤昌美
特殊効果:白組、サンク・アール
造形:江川悦子
擬斗:高瀬将嗣
カースタント:タカハシレーシング
スタント:ジャパン・アクション・クラブ
配役:笹岡幸三郎+N.C.P.
記録:堀北昌子
編集:鈴木晄 ネガ編集:土井由美子
音楽:本多俊之 音楽プロデューサー:立川直樹
撮影機材:パナビジョン(三和映材社)
照明機材:東洋照明 ゼネ:三穂電機
フィルム:イーストマンコダック(日本コダック)
現像:イマジカ
製作担当:山崎隆
製作進行:岩下真司、土井征一
助監督:久保田延廣
演技事務:朝妻秀明
演出助手:当摩寿史、片島章三、前田哲
撮影助手:高瀬比呂志、上野彰吾、石山稔、浮谷康至
特機助手:度合誠司
照明助手:橋本好和、島田正、石川和明
録音助手:桜井敬悟、高橋勝美
美術助手:沖山真保、佐々木修
衣装助手:神林泰子
編集助手:米沢幹一
グラフィックデザイン:佐村憲一
スチール:野上哲夫
出演:宮本信子、津川雅彦、三國連太郎、丹波哲郎、大地康雄、益岡徹、上田耕一、桜金造、洞口依子、マッハ文朱、岡本麗、中村竹弥、不破万作、南原宏治、洞口依子、加藤治子、きたろう、小松方正、結城美栄子、笠智衆、小鹿番、岡本信人
1988年日本・伊丹プロダクション/ビスタサイズ・カラー127分35mmフィルム
マルサの女2 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


津川雅彦、小松方正              丹波哲郎、津川雅彦、宮本信子

1 2