映画「霧の子午線」


吉永小百合、岩下志麻                  岩下志麻

吉永小百合                       玉置浩二

今回は出目昌伸監督1995年製作「霧の子午線」をピックアップする。
本作は、日本映画の二大女優である吉永小百合さん岩下志麻さんの初共演が、公開当時に話題を呼び、巨匠木村大作氏の計算された美しい映像で、二大女優が美しく引き立っている作品だ。
だがしかし、原作なのか脚色なのか分からないが、全共闘運動を背景とした学生時代の八重(吉永小百合)と希代子(岩下志麻)にリアリティがなく、現実のニュース映像に挟まれる痴話沙汰に、時代を捉える視点がない事が分かる。本作が二大女優のW主演でなければ、観る価値はなく駄作と言えよう。


山本耕史                        林隆三

風間杜夫                       岩下志麻、筑紫哲也

【ストリー】
クローン病という難病に犯されたちぎり絵師の沢田八重(吉永小百合)は、二度目の手術を受けた2年後、東京から函館へ引っ越した。八重を出迎えたのは大学時代からの親友で学園闘争をともに闘った、「函館日報」の記者・鳥飼希代子(岩下志麻)だった。彼女には文化部の後輩である高尾耕介(玉置浩二)という年下の恋人がいた。しかし、耕介はちぎり絵を出版する八重を取材した日、彼女と肉体関係を持ってしまう。手術の醜い傷がもとで恋人と別れていた八重は、希代子に後ろめたさを感じながらも、自分を愛してくれる耕介に気持ちを寄せていった。ふたりの関係に感づいた希代子は、八重の命がそのことで燃え続けてくれるのならという思いから、咎める気持ちを押さえていた。ある日、八重にひそかな憧れを抱いていた希代子のひとり息子の光夫(山本耕史)は、耕介が八重の家から出て来るところを目撃する。光夫は八重に思いのたけをぶつけたが、彼女に手術の傷を見せられて愕然とする。その晩、八重は光夫に彼の本当の父親のことを話した。学生時代、八重の恋人だった淡路新一郎(林隆三)は、次第に希代子にも恋情を抱くようになり、彼女と肌を重ねてしまった。八重はそれを咎めず、3人で奇妙な生活を始めるが、そんな関係に耐え兼ねた新一郎はふたりを残して外国へ身を隠してしまったのだ。その後、希代子が妊娠していることが分かり、そうして生まれたのが光夫だった。新一郎がノルウェーのベンゲルンに住んでいることを知った希代子は彼のもとを訪ね、八重も心配して希代子の後を追った。ふたりはそれぞれの思いを語り合い、ダンスを踊るが、突然に八重が倒れ、そのまま帰らぬ人となった。親友を失った希代子はベンゲルンの湖に向かって、八重の名前を何度も叫んでいた。


岩下志麻、林隆三                岩下志麻、吉永小百合

題名:霧の子午線
監督:出目昌伸
企画:岡田裕介
製作総指揮:横山和幸
製作:東一盛、小島吉弘
原作:高樹のぶ子「霧の子午線」
脚本:那須真知子
撮影:木村大作
照明:礒野雅宏
特機:多正行
録音:横溝正俊
音効:原尚
整音:本田孜 リーレコ:岡村昭治
美術:今村力
装飾:若松孝市
装置:下田春男
背景:松下潔
衣裳:大久保冨美雄、杉山敦子
スタイリスト:高橋靖子(吉永小百合)、高橋匡子(岩下志麻)、市川みどり
ヘアメイク:西野行徳(吉永小百合)、浦田尚美(岩下志麻)
化粧:青井美和
配役:福岡康裕
記録:椎塚二三
編集:西東清明 ネガ編集:橋場恵
音楽:星勝 テーマ曲:玉置浩二 主題歌:中島みゆき「二隻の舟」
現像:東映化学
デジタル合成:東映化学デジタルテック、マリンポスト
進行主任:榊田茂樹
製作補佐:湊美也子
製作担当:山田稔
製作進行:原田良晴、松本佳子
撮影補佐:信坂利文
助監督:原田昌樹
監督助手:梅原紀旦、中島雄一、高橋浩
撮影助手:清久素延、山内匡、今井孝博
照明助手:立石和彦、魚住俊哉、
特機助手:川俣克憲、古川元裕、冨川英伸、金子康博、三田村拓、堤義典、真道正樹
録音助手:高野泰雄、加来明彦、竹田雅樹
美術助手:福澤勝広、室岡秀信、奥濃新
装飾助手:平井浩一、柳沢武、高橋美香
編集助手:佐々木健
ノルウェーロケ担当:冨永理生子
音楽事務:新井明美、薄井洋明
ポスター撮影:篠山紀信
スチール:渋谷典子
出演:岩下志麻、吉永小百合、玉置浩二、山本耕史、林隆三、井川比佐志、北條えみ子、風間杜夫、本田博太郎、筑紫哲也
1995年日本・東映東京撮影所/ビスタサイズ・カラー106分35mmフィルム
霧の子午線 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


岩下志麻、吉永小百合                 岩下志麻

映画「夢」


今回は黒澤明監督1990年製作「夢」をピックアップする。
本作は黒澤監督自身が見た“夢”の世界を八つのオムニバス形式で描いたものだ。
黒澤監督は当初、合成場面は従来通り、すべてオプチカル合成で行うつもりであったが、フランシス・フォード・コッポラ監督の助言で、HDデジタル合成を初めて導入し、その特殊効果にはジョージ・ルーカス氏のILM (INDUSTRIAL LIGHT & MAGIC)、デンフィルム・エフェクトの中野稔氏が担当し「八月の狂詩(1991年)」「まあだだよ(1993年)」でも継承されたそうだ。また本作は、アメリカのワーナー・ブラザースが配給権を有している為に国内で上映可能なプリントは、東京国立近代美術館フィルムセンターに保存されている1本だけである事から「デルス・ウザーラ(1975年)」同様に日本でのフィルム上映の機会は希少の様だ。
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題名:夢
英題:AKIRA KUROSAWA’S DREAMS
監督:黒澤明
脚本:黒澤明
撮影:斎藤孝雄、上田正治
照明:佐野武治
録音:紅谷愃一
音効:三繩一郎、斎藤昌利
美術:村木与四郎、櫻木晶
小道具:浜村幸一
衣装:ワダエミ
化粧:上田庄七郎
結髪:中尾さかい
デジタル合成:ILM (INDUSTRIAL LIGHT & MAGIC)
マットペイント:上杉裕世、Caroleen Green
合成技術:中野稔(デンフィルム・エフェクト)
編集:黒澤明 ネガ編集:南とめ
音楽:池辺晋一郎
フィルム:イーストマン・コダック(日本コダック)
撮影機材:パナビジョン(三和映材社)
照明機材:リーカラートラン社、エンジニアライティング
現像:イマジカ
提供:スチーブン・スピルバーグ(アンフリン・エンターテーメント)
アソシエイト・プロデューサー:アラン・H・リーバート、飯泉征吉
プロデューサー:黒澤久雄、井上芳男
プロダクションマネージャー:野上照代
プロダクションコーディネーター:末弘巌彦
製作担当:丹波邦夫
製作主任:熊田雅彦
監督補佐:本多猪四郎
チーフ助監督:小泉堯史
助監督:米田興弘、酒井直人、杉野剛、早野清治、田中徹、ヴィットリオ・ダッレ・オーレ
撮影協力:原一民
スチール:原田大三郎
出演:寺尾聰、倍賞美津子、原田美枝子、根岸季衣、井川比佐志、いかりや長介、笠智衆、頭師佳孝、山下哲生、マーティン・スコセッシ、油井昌由樹、常田富士男、カトリーヌ・カドゥ
1990年日本・アメリカ・黒澤プロダクション/ビスタサイズ・カラー121分35mmフィルム
黒澤明「夢」-DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


倍賞美津子

【日照り雨】
江戸時代を思わせる屋敷の門前で、幼い私は突然の日照り雨にあう。畑仕事帰りの母から冗談交じりに「外へ出ていってはいけない。こんな日には狐の嫁入りがある。見たりすると怖いことになる」と言われるが、誘われるように林へ行くと道の向こうから花嫁行列がやってくる。しかし、木陰で見とれている私の存在を次第次第に意識するそぶりを見せつけてくる行列に、居たたまれなくなって自宅に逃げ帰ってしまう。帰り着いた屋敷は一転して冷たく閉ざされ、門前に立つ母は武家の女然として短刀を渡し、自ら始末を付けるよう告げ、引っ込んでしまう。閉め出された私はさまよう内に、丘の上から雨上がりの空を見上げるのだった。
出演:5歳の私:中野聡彦 私の母:倍賞美津子 狐の嫁入り:舞踊集団菊の会

【桃畑】
敷の広間で姉の雛祭りが行われている。遊びに来た姉の友人たちにお団子を運ぶが、6人来たはずなのに5人しかいない。姉におまえの勘違いだと笑われ、華やかな笑い声に戸惑って台所に逃げ出すと、裏口に同じ年頃の少女が立っている。逃げる少女を追って裏山の桃畑跡に辿りつくと、そこには大勢の男女がひな壇のように居並んでいた。彼らは木霊で、桃の木を切ってしまったお前の家にはもう居られないと告げ、責める。しかし、桃の花を見られなくなったのが哀しいと告げる私に態度を和らげ、最後の舞を披露してどこかへ去って行く。後には桃の若木が一本だけ、花を咲かせていた。
出演:少年の私:伊崎充則 桃の精:建みさと 姉: 鈴木美恵 雛人形達:二十騎の会


寺尾聰

【雪あらし】
大学生の私は、吹雪の雪山で遭難しかけていた。3人の山仲間と共に3日間歩き続けたあげく、疲労困憊して崩れ込んだまま幻覚に襲われる。朦朧とした意識の中、美しい雪女が現れ、誘うように問いかけてくる。「雪は暖かい、氷は熱い」と囁かれ、薄衣を被せるように深い眠りへと沈められそうになるが、危ういところで正気に返り、仲間達と山荘を目指し歩き始める。
出演:私: 寺尾聰 雪女:原田美枝子 パーティの仲間:油井昌由樹

【トンネル】
敗戦後、ひとり復員した陸軍将校が部下達の遺族を訪ねるべく、人気のない山道を歩いてトンネルに差し掛かると、中から奇妙な犬が走り出てきて威嚇してきた。追われるように駆け込んだトンネルの暗闇で私は、戦死させてしまった小隊の亡霊と向き合うことになる。自らの覚悟を語り、彷徨うことの詮無さを説いて部下達を見送った私はトンネルを出るが、またあの犬が現れ、吠えかかってきた。私はただ、戸惑うしか無かった。
出演:野口一等兵:頭師佳孝 少尉:山下哲生 第三小隊:二十騎の会

【鴉】
中年になった私がゴッホのアルルの跳ね橋を見ていると、いつしか絵の中に入っていた。彼はどこにいるのか。彼は「カラスのいる麦畑」にいた。苦悩するゴッホが自作の中を渡り歩く後を、私はついて行く…。
出演:私: 寺尾聰 ゴッホ:マーティン・スコセッシ(監督)
※この章では、ショパンの「雨だれの前奏曲」が使用されている。また、台詞は英語とフランス語(日本語は字幕のみ)で演じられている。

【赤富士】
大音響と紅蓮に染まった空の下、大勢の人々が逃げ惑っている。私は何があったのかわからない。足下では、疲れ切った女性と子供が座り込んで泣いている。見上げると富士山が炎に包まれ、灼熱し赤く染まっている。原子力発電所の6基の原子炉が爆発したという。居合わせたスーツの男は、懺悔の言葉を残すと海に身を投げた。やがて新技術で着色された、致死性の放射性物質が押し寄せる。私は赤い霧を必死に素手で払いのけ続けた…。
出演:私: 寺尾聰 発電所の男:井川比佐志 子供を抱えた女:根岸季衣


寺尾聰

【鬼哭】
霧が立ち込める溶岩荒野を歩いている私を、後ろから誰かがついてくる。見ると、1本角の鬼である。世界は放射能汚染で荒野と化し、かつての動植物や人間は、おどろおどろしい姿に変わり果てていた。鬼の男もかつては人間で農業を営んでいたが、価格調整のため収穫物を捨てた事を悔やんでいた。変わり果てた世界で何処へ行けばいいのか惑う私は、苦しみながら死ぬこともできない鬼に『オニニ、ナリタイノカ?』と問われ、ただ逃げ出すことしか出来なかった。
出演:私: 寺尾聰 鬼:いかりや長介 鬼達:二十騎の会


寺尾聰、笠智衆

【水車のある村】
私は旅先で、静かな川が流れる水車の村に着く。壊れた水車を直している老人に出会い、この村人たちが近代技術を拒み自然を大切にしていると説かれ、興味を惹かれる。話を聞いている内に、今日は葬儀があるという。しかしそれは、華やかな祝祭としてとり行われると告げられる。戸惑う私の耳に、賑やかな音色と謡が聞こえてくる。村人は嘆き悲しむ代わりに、良い人生を最後まで送ったことを喜び祝い、棺を取り囲んで笑顔で行進するのであった。
出演:私: 寺尾聰 老人:笠智衆 洗濯女:カトリーヌ・カドゥ 村人:常田富士男
※この章は長野県の大王わさび農場で撮影された。

夢(AKIRA KUROSAWA’S DREAMS)

夢(AKIRA KUROSAWA’S DREAMS)

映画「乱」


今回は黒澤明監督1985年製作「乱」をピックアップする。本作はシェークスピアの「リア王」をベースに毛利3兄弟の骨肉の争いを描く、フランスとの合作で製作費27億円を投じた壮大な時代劇だ。中でも富士山の裾野に作った城のロケ・セットだけでも4億円を投じたそうだ。黒澤監督は、長い芝居を複数台のキャメラを同時に回し、ワンシーン・ワンカットで撮影するという手法を取っている。この手法で俳優・スタッフの緊張感を高め、リアルな迫力ある画になっているが、ライティングに時間が必要な事は予想出来る。

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題名:乱
監督:黒澤明
脚本:黒澤明、小国英雄、井手雅人
製作総指揮:古川勝巳
製作:原正人、セルジュ・シルベルマン
撮影:斎藤孝雄、上田正治
照明:佐野武治
録音:矢野口文雄、吉田庄太郎
整音:安藤精八
音効:三繩一郎
美術:村木与四郎、村木忍
衣裳:ワダエミ
視覚効果:中野稔(デン・フィルム・エフェクト)
殺陣:久世竜、久世浩
編集:黒澤明
音楽:武満徹
撮影機材:パナビジョン(三和映材社)
フィルム:イーストマンコダック
現像:東洋現像所
ゼネラル・プロダクション・マネージャー:ウーリッヒ・D・ピカール
プロダクション・コーディネーター:黒澤久雄
プロダクションデザイン:野上照代
演出補佐:本多猪四郎
撮影協力:中井朝一
監督助手:岡田文亮
狂言指導:野村万作
スチール:原田大三郎、佐藤芳夫
出演:仲代達矢、寺尾聰、根津甚八、隆大介、原田美枝子、宮崎美子、井川比佐志、ピーター、油井昌由樹、植木等、加藤武
1985年アカデミー衣裳デザイン賞、英国アカデミー賞メイクアップ賞、外国語映画賞、全米映画批評家協会最優秀作品賞・撮影賞、ニューヨーク映画批評家協会外国語映画賞
1985年日本・フランス/ビスタサイズ・カラー162分35mmフィルム
乱 -DVD-
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【ストリー】
過酷な戦国時代を生き抜いてきた猛将一文字秀虎(仲代達矢)は七十歳を迎え、家督を三人の息子に譲る決心をした。「一本の矢は折れるが、三本束ねると折れぬ」と秀虎は、長男太郎(寺尾聰)は家督と一の城を、次郎(根津甚八)は二の城を、三郎(隆大介)は三の城をそれぞれ守り協力し合うように命じ、自分は三つの城の客人となって余生を過ごしたいと告げた。隣国の領主藤巻(植木等)と綾部(田崎潤)もこれには驚いた。しかし、末男三郎は三本の矢を自分の膝に当てて無理矢理へし折り、父秀虎の甘さをいさめた。秀虎は激怒し、三郎と重臣の平山丹後の二人を追放した。藤巻はその三郎の気性が気に入り、藤巻家の婿として迎え入れることにした。一方、太郎の正室楓の方(原田美枝子)は、秀虎が大殿の名目と格式を持っていることに不満を抱き、太郎をそそのかして親子を対立させた。実は楓の方は親兄弟を秀虎に滅ぼされた上、一の城もとりあげられているという過去をもっていた。太郎の態度に怒った秀虎は一の城を飛び出して二の城へ向かったが、二の城の次郎とその重臣、鉄(井川比佐志)、白根(児玉謙次)、長沼(伊藤敏八)の野望は一の城を手中にすることにあったため、秀虎は失意のうちに三の城へ向かわざるを得なかった。だがここにも悲劇は待ちうけていた。太郎と次郎が軍勢を率いて秀虎を攻めてきたのだ。三の城は陥落、秀虎の郎党、侍女たちは全員討死し、太郎も鉄の鉄砲に狙い撃たれて死んだ。秀虎はこの生き地獄を目の当りにして自害しようとしたが太刀が折れて果たせず、発狂寸前のまま野をさまよい歩く。夫の死を知らされた楓の方は一の城に入った次郎を誘惑、正室の末の方を殺して自分を正室にするよう懇願した。その頃、藤巻の婿になった三郎のもとに、秀虎と道化の狂阿彌が行くあてもなくなっているという知らせが丹後から届いた。三郎は即座に軍を率いて秀虎救出に向かい次郎軍と対峙した。それを見守る藤巻軍と、あわよくば漁夫の利を得ようとす綾部軍。三郎は陣を侍大将の畠山にまかせ、丹後、狂阿彌(ピーター)と共に父を探しに梓野に向かった。果たして秀虎はいた。心から打ちとけあう秀虎と三郎。が、その時一発の銃弾が、三郎の命を奪い、秀虎もあまりのことに泣き狂い、やがて息絶えた。そして一の城は綾部軍に攻め込まれ、落城寸前だった。一文字家を滅ぼしたのは楓の企みだったとして、鉄は楓を一刀のもとに斬り殺した。梓野では、秀虎と三郎の死体を運ぶ行列が続き、彼方には以前秀虎が滅した末の方の生家梓城の石垣だけが見えている。その石垣の上には以前秀虎に命と引きかえに両眼をつぶされた末の弟の鶴丸の姿があった。

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