映画「クレージーの大爆発」


植木等                                                                       松岡きっこ

今回は古澤憲吾監督1969年製作「クレージーの大爆発」をピックアップする。
本作は、クレージー・キャッツの”クレージー作戦シリーズ”第13弾で全14作が制作された。
マルコ・ビカリオ監督1965年製作「黄金の七人」をオマージュしたと思える本作は、時事ネタやアイロニーを織り交ぜながら、中野昭慶氏の特技監督デビュー作として特撮にも力を入れている作品だ。


高橋紀子                                                         クレイジーキャッツ

【ストリー】
大木健太郎(植木等)はかの三億円強奪事件の真犯人。あり余る札束減らしのために競馬場通いをしていた。日本の三一銀行に預けられている“金”に目をつけた秘密組機GIB本部は、日本支部のW氏(平田昭彦)に毛利エリ子(松岡きっこ)と健太郎を使っての大略奪を命令した。エリ子は早速GIB撮影の三億円強奪現場のフィルムを持って健太郎に接近したが、宇宙真丸教の信奉者健太郎には通じなかった。やがて、御本尊のお告げがエリ子にとって吉と出た。健太郎はその道に達者な仲間六人を集め、後楽園球場を借り切り、巨人対阪神戦のネット裏で作戦会議を開いた。トンネルを掘って真下から金庫を狙うという作戦は、映画ロケと称する演出が効を奏して見事成功した。“金”は本部へ空輸された。7人は輪送機に乗込んだが、受信機が自衛隊からの大変な情報をキャッチした。彼らの輸送機に国籍不明の水爆が搭載されているというのだ。折しも、機は富士の乱気流に巻込まれて火口に不時着。そこを自衛隊員に変装したGIBに捕われ、大西洋上の本部に連行された。ところが、その途中で水爆が爆発、つられて富士山も大噴火、健太郎らの乗ったカプセルは大西洋への軌道をはずれて月に向ってしまった。やがて、月面で夢遊病者のように踊り狂う七人の姿があった。月がキラキラ光っているのは、一説によれば彼らのせいとのことである。


悠木千帆(樹木希林)                                                なべおさみ

由利徹                                                                藤田まこと

題名:クレージーの大爆発
監督:古澤憲吾
製作:大森幹彦、田波靖男
脚本:田波靖男
撮影:永井仙吉
照明:金子光男
録音:増尾鼎
整音:下永尚
美術:小川一男
編集:黒岩義民
音楽:萩原哲晶、宮川泰 挿入歌「悪気じゃないんだ」「キンキラキン」
特技監督:中野昭慶
撮影:真野田陽一
照明:原文良
美術:井上泰幸
合成:松田博
現像:東京現像所
製作担当:鈴木政雄
監督助手:黒岩義民
スチール:田中一清
出演:植木等、谷啓、ハナ肇、松岡きっこ、いしだあゆみ、桜井センリ、犬塚弘、石橋エータロー、安田伸、高橋紀子、悠木千帆(樹木希林)、人見明、平田昭彦、藤田まこと、由利徹、藤村有弘、玉川良一、ミッキー安川
1969年日本・東宝+渡辺プロダクション/東宝スコープ(シネスコサイズ)・カラー83分35mmフィルム
クレージーの大爆発 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


「クレージーの大爆発」いしだあゆみ

いしだあゆみ「恋はそよ風」

植木等、ミッキー安川                                       ELMO製16mm映写機

クレージーの大爆発

クレージーの大爆発

映画「クレージーメキシコ大作戦」


「クレージーメキシコ大作戦」浜美枝

植木等                           ハナ肇、犬塚弘

植木等、谷啓                                           谷啓、ハナ肇、植木等、安田伸

今回は坪島孝監督1968年製作「クレージーメキシコ大作戦」をピックアップする。
本作は、クレージー・キャッツの”クレージー作戦シリーズ”第11弾で全14作が制作された。
本作は、途中でインターバルが入る程の長尺で、サンフランシスコ、メキシコシティ、アカプルコと約2週間にわたり海外ロケを行っているが、興行成績が振るわず東宝クレージー・キャッツ映画の大作路線は本作までとなったそうだ。
※前作「黄金作戦」の観客動員数は290万人、本作は170万人、興行収入4億5,000万円、約2億3000万円減少。


浜美枝

園まり                                                                春川ますみ

大空真弓、園まり、浜美枝

中丸忠雄、ハナ肇                                                アンナ・マルティン

加藤茶                                                               いかりや長介

荒井注、仲本工事                                                   高木ブー

【ストリー】
日本で開かれたメキシコ展の会場から、秘宝のありかを知る手掛りとなる石像が盗まれた。盗んだのはムショ帰り早々の花岡組の忠治(ハナ肇)だったが、逃げる途中、ひょんなことから、石像は大酒飲みの酒井(植木等)の手に渡った。ぬけ目のない酒井は美術専攻の学生絵美(浜美枝)に偽物をつくらせ、それを500万で花岡組に売りつけたのだ。花岡組はアメリカのギャングのボスから石像を手に入れると命令されていたのだった。偽の石像を待って花岡(田武謙三)は秘書の光子(大空真弓)とアメリカに飛んだが、光子と結婚するつもりの忠治もその後を追った。一方、進はギャング団のボスが悪性の癌にかかり、名医中村博士に手術させようと日本に来たケン(桜井センリ)に、間違えられてアメリカに連れられて行った。また、殺人事件に巻き込まれた銀行員の鈴木(谷啓)は、刑事に追われて新婚旅行の行先であるアメリカに逃げ出した。花嫁の雪子(園まり)もその後を追った。その頃、進はデタラメにやった、癌の手術が成功し、ボスから感謝されたが、居合せた花岡親分に石像が偽物と見破られ、追われてメキシコへ逃げた。そこには忠治と鈴木がいて、同じ日本人ということで、行動を共にすることになった。ある日、美しいメキシコ娘マリア(アンナ・マルティン)から石像の秘密はピラミッドに隠されている秘宝らしい、と聞いて、三人はピラミッドを捜し回り、ついに大秘宝のありかをさぐりあてた。そのあと、三人はアカプルコに豪遊としゃれこみ、そこに来ていた絵美、光子、雪子と再会した。しかし、彼らをギャング団が狙っていた。一味はまんまと進たちの持っていた大量の宝石を手に入れたが、そこで格闘になった。知らせで駆けつけたメキシコ警察はギャング団を取り押さえ、進たちはメキシコの秘宝を救った大恩人ということになった。


犬塚弘、谷啓、石橋エータロー、植木等、ハナ肇、桜井センリ

大空真弓、田武謙三                                                 中尾ミエ

ザ・ピーナッツ                                          沢田研二、アンナ・マルティン

題名:クレージーメキシコ大作戦
監督:坪島孝
製作:渡辺晋、大森幹彦
脚本:田波靖男
撮影:内海正治
照明:小島正七
録音:増尾鼎
整音:下永尚
美術:竹中和雄
衣裳:藤崎捷江
記録:野上照代
編集:武田うめ
音楽:宮川泰、萩原哲晶 主題歌「人生たかが二万五千日」
現像:東京現像所 合成:三瓶一信
製作担当:島田武治
助監助手:浅野正雄
メキシコ国立劇場ショー構成:河野洋、田村隆
メキシコ国立劇場ショー監督:小谷承靖
メキシコ国立劇場ショー振付:小井戸秀宅
スチール:石月美徳
出演:植木等、ハナ肇、谷啓、浜美枝、大空真弓、園まり、犬塚弘、桜井センリ、安田伸、石橋エータロー、藤田まこと、ザ・ドリフターズ、アンナ・マルティン、春川ますみ、十朱久雄、藤岡琢也、田武謙三、中丸忠雄、人見明、ザ・ピーナッツ 、中尾ミエ、沢田研二
1968年日本・東宝+渡辺プロダクション/東宝スコープ(シネスコサイズ)・カラー161分35mmフィルム
クレージーメキシコ大作戦 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


ハナ肇、大空真弓、犬塚弘、植木等、浜美枝、谷啓、園まり

クレージーメキシコ大作戦

映画「カックン超特急」


由利徹、南利明                                           由利徹、池内淳子、南利明

今回は近江俊郎監督1959年製作「カックン超特急」をピックアップする。
本作は新東宝大蔵貢社長の実弟であり、歌手・作曲家・俳優で名を成した近江俊郎(大蔵敏彦)氏が、製作・監督した喜劇作品である。制作会社は大蔵映画の前身である富士映画だ。1958年に製作した「スター毒殺事件」と同じく新東宝撮影所内が使われている。


由利徹、大空真弓、南利明                                  由利徹、人見明

【ストリー】
平助(由利徹)と信吉(南利明)は富士自動車の運転手と助手。ある日主任に呼ばれ東京行き特急便の乗務に廻され手当も千円上ると聞かされて大喜び。平助は早速女房のあき(花岡菊子)や娘の春子(大原栄子)を相手にささやかに祝宴を張ってゴキゲン。信吉も恋人の邦枝(池内淳子)と手を取り合って甘い恋の陶酔に。あくれば晴れの東京行き。女に甘い二人はまずおばの元に行く邦枝をのせて。さて邦枝をおろしてしばらく走ると、一人の女(山村邦子)が思いつめた顔で崖下をのぞいている。すわ投身?とかけよった二人は彼女がハンドバッグを落したことを知って崖下へ。悪戦苦闘の末やっとバッグを持ちかえった二人の前に新婚旅行の女の夫(小林正)が現われカックン。またしばらく走ると、ヒッチ・ハイクのドライ娘の照美(大空真弓)が車を止めた。こんどは念入りに食事まで食い逃げされる。その頃、東京の出張所には彼らの車に乗せた小道具が着かないと新東洋撮影所から矢のさいそくが来ていた。そこへヨタヨタと車が入って来たからたまらない。大目玉を食った二人はあたふたと撮影所にかけつけた。撮影所で、二人は食逃げ娘そっくりの女優(大空真弓)を見つけ追い廻しているうちにスターと間違えられてセットへ。ほうほうのていで帰途についた二人は銀行強盗に車を奪われてしまう。しかし折よく通り合せた車でこれを追った二人は見事強盗をつかまえて面目をほどこした。数日後、美しい富士を背景に、ピクニックをたのしむ平助一家と信吉、そしてその恋人たちの姿がたのしげであった。


江木俊夫、白川晶雄                                     大空真弓、高島忠夫、久保菜穂子

題名:カックン超特急
監督:近江俊郎
企画:野坂和馬
製作:近江俊郎
原作:本木荘二郎
脚本:金田光夫 、 松井稔
撮影:杉本正二郎
照明:守田芳彦
録音:深尾昌司
美術:朝生治男
編集:民野吉太郎
音楽:鴨啓
製作主任:曽我益也
助監督:松井稔
監督助手:小林悟
撮影助手:岩崎秀光
照明助手:松田慶次郎
録音助手:山本保
美術助手:北郷久典
製作助手:佐藤正
出演:由利徹、南利明、池内淳子、大空真弓、並木一路、花岡菊子、大原栄子、江木俊夫、人見明、藤村有弘、谷村昌彦、平凡太郎、山村邦子、小林正、(カメオ出演)高島忠夫・久保菜穂子・小畑絹子・北沢典子・中村竜三郎
1959年日本・富士映画+新東宝/シネスコサイズ・モノクロ65分35mmフィルム
カックン超特急 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


カックン超特急

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