映画「脱線三銃士」


八波むと志                                                              由利徹

今回は千葉胤文監督1958年製作「脱線三銃士」をピックアップする。
本作は1956年~1961年(解散)に活躍した脱線トリオ(八波むと志、由利徹、南利明)を主演にした喜劇である。
脱線トリオとは、日本テレビ系列1956年「お昼の演芸」という番組でブレイクした喜劇役者のユニットだったそうだ。
本作では自衛隊練馬駐屯地の協力や新東宝撮影所の近隣である小田急線成城学園前の風景が映し出されている。


南利明、八波むと志、由利徹                                         丹波哲郎

【ストリー】
タクシーの運転手八波君(八波むと志)、ペンキ屋の看板書きの由利君(由利徹)、サンドイッチマンの南君(南利明)のトリオは、常盤食堂のお咲ちゃん(神崎キヨ)にゾッコン惚れていた。由利君は、親爺さんから妾宅への連絡を頼まれたが、店の自転車をうっかり妾宅の表へ置き忘れ、通りがかったおかみさんに見つかり、クビになった。由利君の気の毒な事情を聞いたお咲ちゃんと父親は、職が見つかるまで店の仕事を手伝うようにと言ってくれた。お咲ちゃんと働らけることになった由利君は、念願叶って狂気乱舞。禍転じて福となったわけである。由利君に油揚をさらわれヤケになった南君は、宣伝マッチを一つかみずつ配っているところをスポンサーに見つかりクビになった。さて、流しの運転手八波君は、女性とみればサービス運転をしているが、自分の会杜の社長夫人をそれと知らず例によって無料で乗せたため、即時クビを宣告された。三君は、お咲ちゃんのハートを射止めようと、彼女の男性観を打診すると、「強くて男らしくてスマートなのは、自衛隊の幹部さんよ」と彼女は言う。三君は、揃って自衛隊に入隊した。ところで、外出の日。三君は、運ちゃん時代に八波君が乗せた踊子マリー(左京路子)から、闇ドル紙幣の入った鞄を預けられ、店に届けてくれと頼まれた。三君早速出かけたが、暴漢が現われ乱闘となった。翌日、三君は闇ドル団逮捕の功績から、金一封を中隊長(丹波哲郎)から授与された。ところが、中隊長に寄り添っているのがなんとお咲ちゃんだった。「中隊長さんは私の婚約者、自衛隊の隊長さんの好きな理由がお分りでしょ」に、三君はダーとなったのだ。


神崎キヨ                              左京路子

題名:脱線三銃士
監督:千葉胤文
原作:山口素一
脚本:勝俣真喜治、千葉胤文
撮影:砂山利宗
照明:梶孝三
録音:上出栄二郎
編集:稲葉郁三
音楽:吉野達弥
製作主任:角田卓郎
助監督:勝俣真喜治
出演:八波むと志、由利徹、南利明、神崎キヨ、庭野千草、由利恵子、左京路子、丹波哲郎、折原啓子
1958年日本・日本テレビ映画社+新東宝/スタンダードサイズ・モノクロ44分35mmフィルム
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神崎キヨ、丹波哲郎                  南利明、八波むと志、由利徹

映画「クレージー作戦 先手必勝」


谷啓、桜井センリ、犬塚弘、植木等、石橋エータロー、ハナ肇、安田伸

植木等                              池内淳子

今回は久松静児監督1963年製作「クレージー作戦 先手必勝」をピックアップする。
渡辺プロ社長の渡辺晋氏がプロデューサーとして参加し、東宝と渡辺プロ提携第1回作として制作された本作は、グループとしてのクレージーキャッツが出演する内容となっている。本作以降のクレージーキャッツ全員が出演する作品を”作戦シリーズ”として分類される。


ハナ肇、谷啓                          淡路恵子

中尾ミエ                             植木等、加東大介

【ストリー】
生れつき口も八丁手も八丁の上田ヒトシ(植木等)、始めたのが資本いらずの商売、喧嘩の仲裁よろずまとめ屋だった。同好の士、一騎当千のツワ者が七人集った。社長は上田で専務の花木(ハナ肇)は国定忠治のヒマゴというヤクザ調、童顔で泣き落しの演技は絶品という谷村(谷啓)、法律通の女形石山(石橋エータロー)、示談屋くずれの犬養(犬塚弘)と佐倉(桜井センリ)、それにチンピラ安井(安田伸)を加えた七人が喧嘩と聞けば飛び出して行く。初めは犬の喧嘩か夫婦げんかの仲裁が精いっぱい、全員暇をもてあます毎日だった。そこへ飛び込んできた中山ミエ(中尾ミエ)が団地マダムと商店街のいさかいを持ち込んだ。ソレッとばかりテンヤワンヤのクレージー作戦で見事開店第一号のもめごとはガッチリいただき。ところが、大福金融の社長権兵衛(加東大介)と愛人恵子(淡路恵子)のもつれでは、騙したつもりが逆に騙され、一文の利益にもならなかったという連中でもある。仲裁の申し込みが引きもきらぬ今、金まわりもよくなるにつれてだらけてきた社内の空気に憤慨したのがミエ。カツを入れられて一同再び生気を取りもどし、世のため、人のため、世界平和のためならばと張り切っているところへ警官隊がなだれ込んだ。詐欺ならびに誇大宣伝容疑で逮捕すると、何が何んだか分らない中に全員ブタ箱に抛り込まれた。その上田の許に舞い込んだのはロシヤ語らしい依頼状、どうやらフルシチョフから国際危機の解決を求めてきたらしいというから、クレージー作戦のハナバナしい進撃は止まるところを知らない。


石橋エータロー、ハナ肇、谷啓、安田伸、植木等

柳家金語楼                  上原ゆかり
上原ゆかりさんは、CF「明治マーブルチョコレート」のマーブルちゃんでブレイクする。

題名:クレージー作戦 先手必勝
監督:久松静児
製作:渡辺晋、森田信
脚本:池田一朗
撮影:玉井正夫
照明:西川鶴三
録音:増尾鼎
整音:下永尚
美術:清水喜代志
編集:大井英史
音楽:宮川泰、萩原哲晶
現像:東京現像所 合成:松田博
製作主任:眞木照夫
助監督:木下亮
スチール:土屋次郎
出演:植木等、谷啓、ハナ肇、池内淳子、中尾ミエ、淡路恵子、加東大介、犬塚弘、桜井センリ、安田伸、石橋エータロー、八波むと志、柳家金語楼、沢村貞子、上原ゆかり、松村達雄、塩沢とき、坂本九
1963年日本・東宝/東宝スコープ(シネスコサイズ)・カラー96分35mmフィルム
クレージー作戦 先手必勝 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


中尾ミエ、坂本九                  クレージー作戦 先手必勝