映画「昭和残侠伝 破れ傘」


高倉健、池部良                  鶴田浩二、高倉健

今回は佐伯清監督1972年製作「昭和残侠伝 破れ傘」をピックアップする。
本作は “昭和残侠伝”シリーズ” の全9作のラストバージョンになる。
この後に東映は、1973年から「仁義なき戦い」シリーズが始まり、任侠映画から実録路線への過渡期となった。


星由里子                        安藤昇

【追記・訃報】
映画「若大将」シリーズのヒロイン役などで人気を博した女優の星由里子(ほし・ゆりこ 本名清水由里子=しみず・ゆりこ)さんが2018年5月16日に京都市の病院で死去した。享年74歳。東京都出身。葬儀・告別式は親族のみで営まれる。後日お別れの会を開く予定。1958年、東宝が募集した「ミス・シンデレラ娘」に選ばれて芸能界入りし、映画「すずかけの散歩道」で女優デビュー。加山雄三さん主演の映画「若大将」シリーズに加山さんの恋人役として出演し、人気となった。NHK連続テレビ小説「あぐり」やミステリードラマ「科捜研の女」など、テレビドラマでも活躍した。(2018年5月18日東京新聞 TOKYO WEBより)

【ストリー】
3年振りに出所した花田秀次郎(高倉健)は、郡山に一家をはる兄弟分の寺津力松(安藤昇)を尋ねた。ところが、丁度その頃寺津組と、同じく郡山に一家を仕切る天神浜との間に抗争が起こり、秀次郎は寺津の助立ちとして寺津組と一緒に天神浜一家へ斬り込んだ。そして、秀次郎の前に天神浜一家は後退、親分の政太郎(水島道太郎)も深手を負って倒れた……。4年後。初恋の女、お栄(星由里子、)を探して旅を続ける秀次郎は新潟にいた。ある日、秀次郎は晴雨一家の賭場でイカサマを仕組んだ銀二郎(北島三郎)の制裁を身代りに受ける。銀二郎の妹の女郎・よし恵(堀越光恵)に対する思いやりに感激したのである。晴雨組組長・弥三郎(鶴田浩二)はそんな秀次郎に渡世人としての心情をしみじみと通い合わすのだった。やがて秀次郎は寺津一家に再び草鞋をぬいだ。寺津は会津若松の親分鬼首鉄五郎(山本麟一)の妹おしま(鮎川いずみ)を妻にしていた。鬼首は寺津を利用して、東北全体の制圧を狙っていたのである。この郡山で、秀次郎はお栄と再会した。お栄は、もと天神浜一家の代貸で足を洗って造酒屋をやっている風間重吉(池部良)の妻になっていた。そして、お栄は秀次郎を探して旅をしたこと、死んだという噂を聞き自殺を計ったこと、そして重吉に助けられ、妻になったことを告げた。二人はつのる激情を必死にこらえるのだった。やがて、寺津一家の縄張り荒しが露骨になり、天神浜一家の若親分が殺され、重吉は組の危機を救うべく組に戻った。数日後。天神浜一家の若衆の一人が寺津を襲った。鬼首は秀次郎にこのおとしまえを命じた。渡世の淀、秀次郎と重吉は白刃を抜いて対決した。その時、お栄が二人の間に飛び込んで来た、誤って重吉の白刃がお栄の背を貫いてしまう……。やがて、弥三郎が仲介に乗り出した。だが、鬼首はこの仲介を蹴り、客人になったばかりの銀二郎を弥三郎への刺客へと向けた。死を覚悟した銀二郎は、天神浜一家に乗り込むと自ら相手のドスを胸に受けて息を引き取った。鬼首は若松から一家全員を引きいて、寺津一家へ乗り込み、絶縁状をつきつけた寺津を斬り、更に、弥三郎をも殺害した……。雪が舞っていた。秀次郎と重吉は肩を寄せ合い鬼首たちのこもる寺へ殴りこんでいった。どっと迎え討つドスの林。唸りをあげる秀次郎と重吉のドス。降りしきる雪の上に血の花が乱れ咲く。凄まじい斬り合いの末、秀次郎は鬼首の脇腹へ深々とドスをつき刺した。


北島三郎                        山本麟一

山城新伍、待田京介                   檀ふみ

題名:昭和残侠伝 破れ傘
監督:佐伯清
企画:俊藤浩滋、吉田達
脚本:村尾昭
撮影:飯村雅彦
照明:梅谷茂
録音:井上賢三
美術:北川博
装置:吉田喜義
装飾:酒井喬
美粧:入江荘二
美容:宮島孝子
衣装:河合啓一
技斗:遠藤勉
記録:照井鈴子
編集:田中修
音楽:木下忠司 主題歌:「昭和残侠伝」高倉健
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学工業
製作主任:坂上順
助監督:三堀篤
演技事務:和田徹
スチール:遠藤努
出演:高倉健、安藤昇、池部良、星由里子、鶴田浩二、檀ふみ、堀越光恵、北十学、鮎川いづみ、北島三郎、待田京介、山城新伍、山本麟一、水島道太郎、今井健二
1972年日本・東映東京撮影所/シネスコサイズ・カラー95分35mmフィルム
昭和残侠伝 破れ傘 -DVD-
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高倉健、星由里子                    高倉健