映画「日本女侠伝 真赤な度胸花」


「日本女侠伝 真赤な度胸花」高倉健、藤純子

藤純子                         高倉健

今回は降旗康男監督1970年製作「日本女侠伝 真赤な度胸花」をピックアップする。
日本女侠伝シリーズ第2作の本作は、北海道釧路、帯広でロケーションを敢行したウエスタンライクな内容で、1966年に石井輝男監督が製作した「網走番外地 荒野の対決」を彷彿とさせるが、松尾雪役の藤純子さんにウインチェスターM1873ランダルカスタムを持たせるあたり趣向がある。この時代の東映の俳優さんは、乗馬が当たり前だったのだろうか?時代劇の需要があったにせよ皆さん上手だと思う。

【追記・訃報】
映画監督、降旗康男さんが2019年5月20日午前9時44分、肺炎のため亡くなった。84歳だった。26日、東映が発表した。通夜、告別式は、生前の故人の遺志により近親者で密葬として執り行った。最後の監督作品は岡田准一主演の「追憶」(2017年5月公開)。1957年、東京大学文学部フランス文学部卒業後、東映に入社。1966年、「非行少女ヨーコ」で監督デビュー。菅原文太主演「現代やくざ」シリーズや高倉さん主演「網走番外地」シリーズや「鉄道員(ぽっぽや)」「駅 STATION」「あ・うん」などを手がけ、高倉健さんとの名コンビで数多くの作品を輩出した。1974年に東映を退社し、フリーに。2014年11月に83歳で亡くなった高倉さんとは数多くの作品でコンビを組んだ盟友。降旗監督の歴史は日本映画の歴史そのものだった。
5/26:18:17 配信 デイリースポーツ

ウインチェスターM1873ランダルカスタム


「日本女侠伝 真赤な度胸花」藤純子

石山健二郎                       山本麟一

【ストリー】
開拓期。北海道札幌。博労総代の松尾兼之助(小沢栄太郎)は、馬市の利権をめぐって、博徒大野金次郎(天津敏)の子分に射殺された。それを目撃した飼子頭の源次(山城新伍)を捕えた大金は、源次を脅迫して博労総代に立てた。一方、松尾の番頭七兵衛(石山健二郎)は、兼之助の遺言通り、松尾の一人娘・雪(藤純子)を九州から呼び寄せ、後継者になるように説得したが、雪は断わった。しかし、兼之助の遺書を見て、父の跡をつぐ決心をした。理事会の表決は割れて、黒白をつけるには、行方不明の理事風見五郎(高倉健)の一票が必要になった。木島牧場が大金一家に放火されたのは、そんな頃だった。暴走した馬を追う雪を底なし沼から救ったのは、風見五郎だった。五郎の父周平は昔兼之助と広大な土地をめぐって争い、敗れた周平は、自害したのだった。七兵衛から一切を聞いた雪は茫然とした。そんな時、源次が大金一家から逃れて来た。これを機に松尾派は源次を証人に立て、理事会開催を進めた。一方、大金一家もこれを潰すべく、子分を集めた。源次が大金一家に殺されたのはそんな折だった。数百人の子分を集めた大金は、警察署を占領した。大金一家の悪どいやり方に業をにやした五郎は、恨みも忘れ、雪の正義感に心うたれ助力を申し出た。銃を手にした雪と五郎を先頭に、一同は警察署に殴り込み、激闘の末、大金を倒した。


小沢栄太郎                     藤純子、高倉健

題名:日本女侠伝 真赤な度胸花
監督:降旗康男
企画:俊藤浩滋、日下部五朗
脚本:笠原和夫
撮影:古谷伸
照明:和多田弘
録音:渡部芳丈
美術:井川徳道
装置:米沢匹勝
装飾:山田久司
美粧:久斗敏厚
結髪:妹尾茂子
衣装:松田孝
技斗:谷明憲
記録:梅津泰子
編集:宮本信太郎
音楽:八木正生
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
進行主任:福井良春
監督補佐:原田隆司
助監督:篠原秀
スチール:藤本武
出演:藤純子(富司純子)、高倉健、石山健二郎、天津敏、山城新伍、山本麟一、小松方正、遠藤辰雄、小沢栄太郎、三島ゆり子、橘ますみ、名和宏
1970年日本・東映/シネスコサイズ・カラー94分35mmフィルム
日本女侠伝 真赤な度胸花 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


「日本女侠伝 真赤な度胸花」藤純子

日本女侠伝 真赤な度胸花

映画「木枯し紋次郎」


菅原文太                                                                  江波杏子

今回は中島貞夫監督1972年製作「木枯し紋次郎」をピックアップする。
本作は笹沢左保氏の原作を映画化したものだ。フジテレビ系列で1972年1月から市川崑監督、中村敦夫主演コンビで放映されたTV映画「木枯し紋次郎」と内容は全く違うもの。本作の次に同年「木枯し紋次郎 関わりござんせん」が菅原文太さん主演、中島貞夫監督で製作された。


小池朝雄                                                         賀川雪絵、山本麟一、渡瀬恒彦

【ストリー】
上州無宿紋次郎(菅原文太)は、日野宿の貸元、井筒屋仙松殺害の罪で三宅島に流された。紋次郎は日野宿にある兄弟分の左文治の家に滞在していたのだが、ある日、紋次郎が心秘かに思いを寄せていたお夕(江波杏子)が、井筒屋仙松(小田真士)に手ごめにされそうになり、左文治(小池朝雄)が斬殺してしまった。紋次郎は、左文治が、病床の母を思い嘆くのを聞き、死水をとるまでと、身替りに自首することにしたのである。島の生活は苦しく、悲惨であった。飢えをしのぐ道は、島民の情にすがり仕事を与えて貰うだけだった。果てしない海に突き出た断崖の上の二本の蘇鉄。流人たちは、この蘇鉄に赤い花が咲くと御赦免船が来ると信じ、赦免花と呼び最後の夢を賭けていた。流人の中に、女郎あがりで、妊娠している、お夕という女かいた。男たちは誰ひとりとして寄りつこうとしなかったが、紋次郎は、日野のお夕への心の負担をやわらげろため、何くれとなく面倒をみてやるのだった。半年振りに、流人船が島に着いた。が、お夕への赦免状はなかった。最後の夢を打ち砕かれたお夕は、断崖の上から身を投げた。新入りの流人亀蔵(西田良)は、意外な事を紋次郎に告げた。左文治の母は、数力月前にすでに死亡しているというのだ。紋次郎は、以前から島抜けを計画していた拾吉(山本麟一)、清五郎(伊吹吾郎)、源太(渡瀬恒彦)、お花(賀川雪絵)らの誘いを受けることにした。その夜、三宅島の火山が大噴火を起した。彼らは、船着場の船を奪う。五人は脱走に成功した。ところが、島抜けを成功させるには、秘密を知る人間が多すぎた。絡み合う源太とお花を、捨吉のドスが串刺しにする。睨み合う三人を乗せた船は、伊豆の浜辺に打ちあげられた。捨吉は清五郎にも斬りつけたが、紋次郎に叩き斬られる。ひん死の清五郎は、左文治に紋次郎殺害を依頼されていたことを告げ息をひきとった。紋次郎の表情には、虚無感か広がってゆく。襟に縫いつけてあった一分銭を元手に、長脇差と旅支度を整え日野へと急いだ。一方、紋次郎の島抜けを知った左文治は、一家の者たちを甲州街道に配し、紋次郎を待ち伏せした。紋次郎は、そのほとんどを斬り捨てると、左文治一家に乗り込む。左文治は、紋次郎の目に殺気を見た。そして、全ての筋書がお夕の書いたものであると白状した。かたわらには、赤ん坊を抱いたお夕が、恐怖におののき立っている。左文治が長脇差を抜こうとしたのと、紋次郎の長脇差が左文治の胸に突き立てられたのは、ほとんど同時であった。お夕が悲鳴をあげて左文治の身に取りすがった。三日後、紋次郎の姿は中仙道熊谷の北にあった。歩きながら紋次郎は楊枝をくわえた口の隙間からヒューと木枯しに似た音を鳴らした。紋次郎の目に浮ぶのは三宅島から見た海と、女流人のお夕の姿であった。


木枯し紋次郎

題名:木枯し紋次郎
監督:中島貞夫
企画:俊藤浩滋、日下部五朗
原作:笹沢左保
脚本:山田隆之、中島貞夫
撮影:わし尾元也
照明:中山治雄
録音:溝口正義
美術:吉村晟
装置:米沢勝
装飾:宮川敏夫
技斗:上野隆三
記録:田中美佐江
編集:堀池幸三
音楽:木下忠司
製作主任:渡辺操
監督補佐:牧口雄二
助監督:志村正浩、斎藤一重、亀岡正人
スチール:諸角義雄
出演:菅原文太、伊吹吾郎、渡瀬恒彦、江波杏子、小池朝雄、川谷拓三、待田京介、名和宏、小田真士、西田良
1972年日本・東映/シネスコサイズ・カラー91分35mmフィルム
木枯し紋次郎 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


木枯し紋次郎

映画「緋牡丹博徒 仁義通します」



藤純子                       菅原文太 

今回は斎藤武市監督1971年製作「緋牡丹博徒 仁義通します」をピックアップする。
緋牡丹博徒シリーズ全8作の最終篇となる本作は、藤純子さんが映画界を引退する為に作られた記念すべき作品になる。ラストで片岡千恵蔵さんがお竜(藤純子)をねぎらうシーンは、お竜とそれを演じた藤純子さんへのねぎらいに見えた。お竜さん永遠に!


松方弘樹                      若山富三郎

【ストリー】
お神楽のおたか(清川虹子)の分家として堂万一家を構える岩木(松方弘樹)のもとに、戦友北橋周平(菅原文太)が訪ねてきた。その頃の大阪は、安治川をはさんで、堂万一家と、伝法町で嘉納竜三(川津清三郎)がしきる伝法一家の二大勢力があり小ぜりあいがたえなかった。岩木の子分藤吉(長門裕之)が賭場に因縁をつけた伝法一家の惣領格千羽一家の子分を斬ったことから、岩木は闇討ちにあいこれを救うため千羽の顔面を斬った北橋は、警察に連行された。おたかはめっきりやつれ病床に伏すが、そんなところにお竜が訪ねてくる。すでに死期を悟ったおたかは、信頼するお竜を証人に、堂万一家三代目を岩木に継がせるよういいのこし波乱に充ちた生涯をとじた。岩木に三代目の座を奪われた松川(待田京介)は伝法一家に走り、嘉納を後見人にたて、岩木、お竜と対決する。一方、ぜがひでも松川を押し立てて堂万一門を掌中に納めようとする嘉納もお竜に喧嘩を売る。負け犬のように酒を浴びる松川を伝法一家からつれ戻そうとした岩木、藤吉、お竜らは千羽一家の不意討ちにあい、傷ついたお竜をかばった岩木はダイナマイトを受けて死んだ。岩木の死を聞いて走りつけた周平そしてお竜の一大事とばかり松山刑務所を出所するや一目散にやってきた四国道後の熊虎親分(若山富三郎)。それぞれの怒りを胸に喧嘩仕度で身を包んだお竜、周平、熊虎の三人は、重々しく守りを固めた伝法一家へと乗り込んでいく。


片岡千恵蔵                      待田京介

題名:緋牡丹博徒 仁義通します
監督:斎藤武市
企画:俊藤浩滋、日下部五朗
脚本:高田宏治
撮影:山岸長樹
照明:増田悦章
録音:野津裕男
美術:富田治郎
装置:稲田源兵衛
装飾:柴田澄巨
美粧・結髪:東和美粧
技斗:上野隆三
記録:牧野淑子
編集:堀池幸三
音楽:小杉太一郎
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
製作主任:渡辺操
助監督:関本郁夫
スチール:木村武司
出演:出演:藤純子(富司純子)、菅原文太、松方弘樹、若山富三郎、長門裕之、待田京介、片岡千恵蔵、清川虹子、名和宏、光川環世、川津清三郎
1971年日本・東映/シネスコサイズ・カラー95分35mmフィルム
緋牡丹博徒 仁義通します -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


藤純子、待田京介、清川虹子            光川環世、藤純子

長門裕之                     松方弘樹、長門裕之

緋牡丹博徒 仁義通します

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