映画「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」


「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」有村架純

有村架純                          國村隼

2018年11月30日に全国公開された吉田康弘監督2018年製作「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」を12月3日に錦糸町楽天地オリナスTOHOシネマズ・スクリーン10で観て来た。本作は、肥薩おれんじ鉄道全面協力の下、2018年1月10日~2月17日に撮影が行われたそうだ。奥薗晶 (有村架純) が運転士になるために研修を受けるシーンは、JR九州の研修センター、駅のホームは、阿久根駅・出水駅・薩摩大川駅・水俣駅などが使われた。

鉄道専門用語、指差喚呼(しさかんこ)、ノッチの入れ方などの表現は、鉄道ファンの私を納得させた第一作から変わらず、満足のゆくものになっている。映画の内容は、晶が運転士になる動機が希薄である事以外は完結しているが、晶と節夫、駿也、それぞれの鉄道に対する想いと結び付き、結果としての研修センターでの訓練シーンが描き足りないのではないかと思った。

各鉄道会社では、運転士を目指す社員に対してまず数年間、駅員業務や車掌業務を経験させ、学科や技能の教習を受けてから国家試験である運転士免許を取得するという流れが一般的で、筆記試験、身体検査、適性検査(クレペリン検査等)、技能試験に合格しなければ列車を運行する事は出来ない。特に養成期間に厳しい技能教習を受ける事が必須なので、劇中にあるように、そう簡単に短期に、動力車操縦者運転免許は取れないのが現実である。

【RAILWAYS シリーズ】
2010年「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」島根県の一畑鉄道
2011年「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」富山県の富山地方鉄道
2018年「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」鹿児島県の肥薩おれんじ鉄道線


「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」有村架純

桜庭ななみ                  青木崇高、有村架純、歸山竜成

【ストリー】
晶(有村架純)は、夫・修平(青木崇高)とその連れ子・駿也(歸山竜成)と東京で幸せに暮らしていたが、修平の突然の死で生活は一変。残された駿也と共に夫の故郷・鹿児島へ向かい、まだ会ったことのない義父の節夫(國村隼)を訪ねる。節夫は、運転士の仕事一筋で家族を顧みずに生きてきたが、突然やってきた晶たちを戸惑いつつも受け入れ、母としてまっすぐに生きようとする晶の姿に次第に心を動かされていく。そして晶は、亡き修平の子供の頃の夢でもあり、電車好きな駿也のため、鉄道の運転士を目指すことに。温かい人々との出会いや絆が、晶・節夫・駿也の3人を“かぞくいろ”に染めていく―。


「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」有村架純 [JR九州研修センター]

題名:かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発
監督:吉田康弘
脚本:吉田康弘
製作総指揮:阿部秀司
撮影:柴崎幸三
照明:上田なりゆき
特機:奥田悟
録音:白取貢
音効:北田雅也
美術:古積弘二
装飾:小林宙央
美粧:宮内三千代
衣装:岡田敦之、牧亜矢美
記録:赤澤環
編集:村上雅樹
音楽:富貴晴美 主題歌:斉藤和義「カラー」
製作担当:間口彰
助監督:甲斐聖太郎
プロデューサー:石田和義、秋吉朝子、櫛山慶、石田聡子
ライン・プロデューサー:渡辺栄二
特別協賛:出水酒造
協賛:鹿児島県阿久根市、映画「かぞくいろ」制作を応援する会
撮影協力:肥薩おれんじ鉄道、九州旅客鉄道
出演:有村架純、國村隼、歸山竜成、筒井真理子、桜庭ななみ、木下ほうか、青木崇高、板尾創路
2018年日本・ROBOT/シネスコサイズ・カラー120分デジタルシネマ
かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


肥薩おれんじ鉄道 HSOR-100形

【HSOR-100形】
型式:HSOR-100A(101A~117A)
定員(座席定員):117名(46名)
全長×全幅×全高:18,500mm×2,928mm×3,985mm
空車重量:30.3t
最高速度:95km/h
エンジン:直噴形ディーゼルエンジン×1基 連続定格出力243kw(330ps)
台車:ボルスタレス空気ばね台車
ブレーキ装置:電気指令式空気ブレーキ
保安装置:ATS-DK形

【肥薩おれんじ鉄道】
肥薩おれんじ鉄道は、2004年九州新幹線「新八代~鹿児島中央」駅間の開業に伴い、九州旅客鉄道(JR九州)から経営移管された元の鹿児島本線「八代~川内」間28駅(肥薩おれんじ鉄道線)の運営を行っている。熊本県や鹿児島県などの沿線自治体及び日本貨物鉄道(JR貨物)が出資する第三セクター方式の鉄道会社である。


「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」撮影風景

映画「天空の蜂」

今回は堤幸彦監督2015年製作「天空の蜂」最悪作品賞をピックアップする。
本作は至極につまらない映画である。登場人物が胸の内をベラベラと口頭で説明しているだけで緊張感が全くなく、タイムリミット・サスペンスな筈なのにつまらない人情劇が優先され、アクションドラマとしても最低だった。私は原作を読んでないが、脚色が良くないのだろうか?「真田十勇士」でも作品に落胆したので監督が悪いのか?撮影は2014年6月から二カ月を費やしたそうだ。

【ストリー】
1995年8月8日、全長34メートル・総重量25トンを誇る自衛隊用超巨大ヘリ『ビッグB』が遠隔操縦によりハイジャックされ、原子力発電所『新陽』の上空で静止。『天空の蜂』を名乗る犯人は全ての原発の破棄を要求、さもなくば爆発物を大量に積んだヘリを『新陽』に墜落させると訴える。ヘリの燃料が尽きるまではわずか8時間。『ビッグB』の機内には子供が取り残されており、その父で『ビッグB』開発に携わったヘリ設計士・湯原(江口洋介)と原子力発電所設計士・三島(本木雅弘)は子供の救出と日本が消滅しかねないこの恐るべき危機を打開するために奔走する。しかし政府は原発破棄に難色を示していた。タイムリミットが迫る中、見えざる敵との攻防が始まる――。

題名:天空の蜂
監督:堤幸彦
原作:東野圭吾
脚本:楠野一郎
撮影:唐沢悟
照明:木村匡博
録音:田中靖志
美術:相馬直樹
装飾:田中宏
衣装:宮本まさ江
VFXスーパーバイザー:野崎宏二
記録:井手希美
編集:伊藤伸行
音楽:リチャード・プリン 主題歌:秦基博
助監督:白石達也
出演:江口洋介、本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛、柄本明、國村隼、石橋蓮司、竹中直人、向井理、光石研
2015年日本・オフィスクレッシェンド/シネスコサイズ・カラー138分デジタルシネマ
天空の蜂 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


天空の蜂

映画「忍びの国」


「忍びの国」石原さとみ

大野智                        石原さとみ

今回は2017年7月1日に全国公開された中村義洋監督2017年製作「忍びの国」をピックアップする。
木曜日(7/13)が平日だった為か?TOHOシネマズ渋谷スクリーン6(BF)に行ってみるとTVで大ヒット上映中と大々的にCMを打っている割には8割が空席だった。最近の邦画は期待せずに観るに限ると思いつつ、絶対見ないであろう映画の予告編が延々と続き本編が始まった。織田信長も恐れたと言う伊賀・忍び軍団の活躍を、ワイヤーアクションと殺陣の連続、CGで描いたものだが、石原さとみさんが主人公の妻・お国を演じるほか、伊勢谷友介さん、鈴木亮平さんらが脇を固めている。主人公・無門(大野智)のキャラクターが悪いとは思わないが、シリアスとコミックのバランスが悪く、特にお国と無門の夫婦関係が薄すぎるので、お国の最期にグッっと来ないのだ。本作はカタルシスもなく全体に薄っぺらぃ印象だった。(尺が2時間超は長すぎる!)原作ものの映画化も結構だが、脚色と構成に私は納得出来なかった。そうは言うものの、國村隼さん、でんでんさん、伊勢谷友介さんの芝居は素晴らしく、唯一映画を感じる箇所ではあった。


石原さとみ、大野智               きたろう、立川談春、でんでん

【ストリー】
天下統一に向け諸国を次々と攻め落としていく織田信長でさえ攻め入ることができない唯一の国、伊賀。そこには、超人的能力を持ち人を人とも思わない人でなしの忍者衆が暮らしていた。その中でも無門(大野智)は、どんな堅牢な門も彼の前では意味をなさないと言われるほどの凄腕だが、普段はこの上ないほど怠け者で、女房・お国(石原さとみ)の尻に敷かれ通しだった。天正七年九月、信長の次男・織田信雄(知念侑李)が父の命に背いて伊賀討伐に乗り出し、圧倒的な戦力を誇る織田の大軍が伊賀に迫る。様々な思惑が交錯する中、無門率いる忍びの軍団は想像を絶する秘策で織田軍に抗戦する。

題名:忍びの国
監督:中村義洋
脚本:和田竜
原作:和田竜
撮影:相馬大輔 Bキャメラ:川島周 Cキャメラ:奥田悟
照明:佐藤浩太
特機:奥田悟
録音:松本昇和
音効:伊藤瑞樹
美術:清水剛
装飾:秋田谷宣博
衣装デザイン:黒澤和子
衣装:大塚満
結髪:田中マリ子
かつら:濱中尋吉
殺陣:久世浩
配役:舟本佳子
記録:小林加苗
編集:上野聡一
音楽:高見優 主題歌:嵐
音楽プロデューサー:杉田寿宏
ナレーション:山崎努
VFXスーパーバイザー:村上優悦
VFXプロデューサー:鹿角剛
スタントコーディネーター:吉田浩之
スタントコーディネーター補:鈴村正樹
エグゼクティブプロデューサー:藤島ジュリーK.
企画・プロデュース:平野隆
プロデューサー:辻本珠子、原藤一輝、下田淳行、藤井和史
アソシエイトプロデューサー:小野原正大、大楠正吾
ラインプロデューサー:鈴木嘉弘
プロダクション統括:及川義幸
助監督:佐和田惠
製作担当:村松大輔、狭間聡司
公認:日本忍者協議会
出演:大野智、石原さとみ、鈴木亮平、伊勢谷友介、知念侑李、マキタスポーツ、平祐奈、満島真之介、でんでん、國村隼、きたろう、立川談春
2017年日本・ツインズジャパン /シネスコサイズ・カラー125分デジタルシネマ
忍びの国 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


平祐奈                        鈴木亮平

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