映画「処女ゲバゲバ」


芦川絵里 谷川俊之
今回は若松孝二監督1969年製作「処女ゲバゲバ」をピックアップする。
大島渚監督により命名された本作は、地下室に見立てた空間を御殿場ロケのみで完結している。
この時期、足立正生監督「女学生ゲリラ」のロケハンで同地を訪れていた若松監督が、同行していた大和屋竺氏に脚本を依頼し、3日間で書き上げた前衛的な内容が荒野に炸裂する。スタッフ・キャストは同作品とほぼ同じ、2本撮りである。(監督談)
芦川絵里 処女ゲバゲバ
【ストリー】
駆け落ちした星(谷川俊之)と花子(芦川絵里)は、組織のボスの命令で二人を追ってきた男女7人の若者グループに捕まってしまった。見渡す限り続く荒野の真中で、グループのメンバーはボスに指示されたとおりの手順で二人に奇妙なリンチを始めたのだった。花は十字架に掛けられ、星はグループの3人の女たちと順番に寝るよう命じられたのだ。隙を見て素ッ裸のまま逃げ出した星は、花子を置き去りにした後ろめたさに悩みつつ荒野をさ迷い、社長と呼ばれる男の一行と出会うのだった。こうして、犬のしるし、獣のしるしである尻尾をもつ男の奇妙な彷徨が始まった。
題名:処女ゲバゲバ
監督:若松孝二
企画・製作:若松孝二
脚本:出口出(大和屋竺)
撮影:伊東英男
照明:磯貝一
編集:田賀保
音楽:迷宮世界
助監督:小水一男、秋山未知汚
撮影助手:赤川修也
照明助手:荻原勝
制作進行:西村清
モデルガン:上野中田商店
出演:芦川絵里、谷川俊之、乱孝寿、林美樹、大和屋竺、木俣堯喬
1969年日本・若松プロダクション/シネスコサイズ・パートカラー66分
処女ゲバゲバ -DVD-
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処女ゲバゲバ
【出演】
花子:芦川絵里(プロ鷹)
絹代:乱孝寿
ふじ子:林美樹
馬沢:大和田五郎
牛松:深井雅
猿田:宮瀬健二
キッコ:伊豆幸子
トン子:真鍋紀子
大幹部:南条範勝
用心棒:森達也
情婦1:花村亜法芽
情婦2:桜憲子
ボス:
幹部:大和屋竺
星:谷川俊之