映画「三匹の侍」

三匹の侍三匹の侍
丹波哲郎                       長門勇
三匹の侍三匹の侍
平幹二朗                   平幹二朗、丹波哲郎、長門勇

今回は五社英雄監督1964年製作「三匹の侍」をピックアップする。
本作は、1963年から1969年までフジテレビ系列で放映され、相当な人気があった同名連続テレビ時代劇を映画化したもので、効果音を使用した殺陣は、それまでの時代劇とは異なる独自のアクション表現を確立した。1970年にはレギュラー出演者を交代した「新三匹の侍」が作られた。

三匹の侍三匹の侍
桑野みゆき                       香山美子

【ストリー】
浪人柴左近(丹波哲郎)は、代官松下宇左衛門(石黒達也)支配下の村で、凶作と重税に泣く百姓が、代官の娘亜矢(桑野みゆき)を人質にして、強訴しようとしている騒動に出喰わした。左近は持ち前の侠気から百姓に加担して、亜矢を奪回しようと、押し寄せた役人達を蹴散らした。松下は、江戸から帰る領主に百姓が強訴するのを恐れて浪人桔梗鋭之助(平幹二朗)や桜京十郎(長門勇)ら、不良浪人を狩り集めて、百姓達のたてこもる水車小屋を襲った。しかし鋭之助や京十郎は、百姓たちが義民であることを知り、逆に、左近と協力して不良浪人を斬り倒した。手をやいた代官は百姓の一人五作(今橋恒)の娘おやす(香山美子)を捕え、亜矢との交換を迫った。おやすの身を案じた左近は、百姓たちの身の安全を条件に自ら首謀者として名のりでた。しかし代官は約束を果さず、百姓たちを斬り殺した。京十郎は、怒り狂う百姓たちを制して、鋭之助と共に、代官屋敷にしのびこみ左近を救い出した。いよいよ城主がこの村を通る日、左近らは城主に直訴するつもりで行列の通り道近くの網小屋にたてこもった。松下は行列のさきぶれにきた剣客大内玄馬(青木義朗)らの一隊に網小屋を襲撃させ、左近、鋭之助、京十郎らはこれを迎え討った。壮絶な死闘の末三人は、松下、大内らを斬りたおした。城主の行列を後に三人はまたいずこともない旅に出るのだった。

三匹の侍三匹の侍
平幹二朗、三原葉子                 木村俊恵、長門勇

題名:三匹の侍
監督:五社英雄
企画:さむらいプロダクション、フジテレビ
製作:岸本吟一、丹波哲郎
脚本:阿部桂一、柴英三郎、五社英雄
撮影:酒井忠
照明:染川広義
録音:福安賢洋
音効:高井唯夫、篠原利夫
美術:大角純一
装置:林弘保
装飾:田尻善一
衣裳:藤田茂
技髪:村田春松
結髪:木村よし子
殺陣:湯浅謙太郎
時代考証:林悌三
編集:太田和夫
現像:東洋現像所
音楽:津島利章
進行主任:内藤誠
助監督:増田彬
撮影助手:藤井重光
照明助手:正堺信太郎
録音助手:太田弘
編集助手:木村幸雄
スチール:佐々木千栄治
出演:丹波哲郎、長門勇、平幹二朗、桑野みゆき、香山美子、葵京子、藤原釜足、石黒達也、井川比佐志、木村俊恵、三原葉子、伊沢一郎、多々良純、青木義朗、左卜全、織本順吉、上田吉二郎、青山宏、今橋恒、永田光男、富田仲次郎
1964年日本・松竹+さむらいプロダクション/シネスコサイズ・モノクロ93分35mmフィルム
三匹の侍 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

三匹の侍三匹の侍
丹波哲郎、平幹二朗、長門勇                三匹の侍

映画「男の紋章」


高橋英樹、轟夕起子                  和泉雅子

今回は松尾昭典監督1963年製作「男の紋章」をピックアップする。
本作は1963年~1966年まで作られた全10編シリーズの第一作であり、任侠大河ドラマの序章編だ。東映任侠映画「日本侠客伝シリーズ」「昭和残侠伝シリーズ」「緋牡丹博徒シリーズ」とは違う日活任侠映画の描き方に社風の違いを見るが、当時はシノギを削って競争していた事が分かる。


大坂志郎、石山健二郎              轟夕起子、名古屋章

【ストリー】
昭和5年、この港町一帯に羽振をきかす大島組の主、庄三郎(石山健二郎)の豪胆な顔に近頃淋しげな影がよぎるのは、一人息子の竜次(高橋英樹)に望みどおり医者への道を歩ませたものの、永年守りとおした組の将来を案じてであった。渡世人を嫌いながら、父親の苦悩を知る竜次は、自ら志望して山奥のダム工事現場の診療所へ赴任した。そこで作業員たちに苛酷な労動を強いる西野組に憤った竜次は、彼等の本拠に乗り込んだ。西野はドスをつきつけたが、一人の男が竜次の父親を明かすと色を失った。自分の力への疑問に竜次が思い悩んでいるとき、庄三郎が反目する斎賀(名古屋章)の手によって殺されたことを知った。庄三郎の懐刀といわれた勘三(大坂志郎)が、斎賀の背後にいる村田きよ(轟夕起子)という女親分は竜次の実母だと全ての事情を打ち明けた。庄三郎はきよの父親と出入りになった時、渡世人の義理からきよを実家に帰し、以来竜次一人を頼りに生きてきたのだ。その夜竜次は自分の肌に父親と同じ刺青を彫らせ、組を引き継ぐ決心をした。折から満州事変が勃発、竜次は大島組を率いて軍の工事を請負ったが、斎賀は卑劣な手段を弄して妨害した。はやり立つ勘三らをおさえていた竜次も、勘三が死体となって運び込まれたとき意を決した。ひとり斎賀の許へ乗り込んだ竜次が忽ち配下に囲まれた時、きよが現れ白刃を遮った。豪雨が双肌脱いだ竜次の刺青を洗う中母と子はじっと見つめあった。


和泉雅子、大坂志郎                  井上昭文

題名:男の紋章
監督:松尾昭典
企画:笹井英男
脚本:甲斐久尊
撮影:岩佐一泉
照明:吉田協佐
美術:横尾嘉良
録音:米津次男
記録:宍倉徳子
編集:井上親弥
音楽:鏑木創
現像:東洋現像所
製作主任:園山蕃里
助監督:千野皓司
色彩計測:小栗準之助
スチール:浅石靖
出演:高橋英樹、和泉雅子、石山健二郎、大坂志郎、名古屋章、轟夕起子、井上昭文、富田仲次郎、近藤宏、小池朝雄、武藤章生、河上信夫、藤岡重慶
1963年日本・日活/シネスコサイズ・カラー96分35mmフィルム
2017年8月現在、DVD販売・レンタルはありません。


「男の紋章」

映画「座頭市関所破り」

座頭市関所破り座頭市関所破り
勝新太郎                        平幹二朗
座頭市関所破り座頭市関所破り
高田美和                        滝瑛子

今回は安田公義監督1964年製作「座頭市関所破り」をピックアップする。
本作は、“座頭市”シリーズ”第9作目になる。座頭市が旅先で知り合う庶民との交流を深めながら、悪党を成敗していくというテンプレートを基本に、座頭市の幼い頃のエピソードが明かされ、父親らしいアル中の老人儀十(伊井友三郎)との交流も描かれ、そこが良かった。残念なのは、回り込みクレーンカットで撮影部の影が入っていた。

座頭市シリーズ

座頭市関所破り座頭市関所破り
高田美和、毛利郁子、勝新太郎             毛利郁子、高田美和

【ストリー】
座頭市(勝新太郎)は幼い頃の思い出を忘れかね、今は見えぬ目ながら初日の出を拝もうと妙義山に急いでいた。途中ふとしたことから新助(千波丈太郎)と名乗る旅人から手紙をことづかり、笠間の宿の旅籠、むさしやの女中お仙(滝瑛子)に届けた。市はそこで行方知れずの父を訪ねる、お咲(高田美和)に会った。一方土地の親分甚兵衛(上田吉二郎)は芸人たちの足元を見て、ショバ代を四分六で寄こせと難題を吹きかけてきた。宿の芸人達は怒ったが、代官、加島(河野秋武)と結びついた二足わらじにはどうすることもできなかった。そんなある夜、むさしやに新助が舞いもどった。新助は、代官甚兵衛の命令で、江戸へ強訴したお咲の父を殺した。しかし代官に通じてあるという甚兵衛との約束は被られ、追手におわれて宿に逃げこんだのだった。しかし非情な甚兵衛は、そんな新助をめった斬りにした。ふとしたことからこれを立ち聞した市も何も知らないお咲に真相を打明ける勇気はなかった。そんなある日、市は、甚兵衛の様子をさぐりに、その賭場へ行き得意の居合斬りでイカサマを見破り、甚兵衛、代官加島らのど胆を抜いた。だが居合せた加島の用心棒沖(平幹二朗)は、そんな市の殺気を見抜いていた。市は甚兵衛に狙れているお咲の身を案じて、居酒屋で会った父の思影をやどす老人儀十(伊井友三郎)にあづけた。しかし儀十は酒欲しさにお咲を甚兵衛に売った。代官役宅に閉じ込められたお咲を救い出すために、市は単身関所に向った。怒りにふるえる座頭市必殺の剣は、代官加島、甚兵衛らをなぎたおし、無事お咲を救出した。初日の出を迎えた、太陽が市の孤影を赤々と染めだしていた。

座頭市関所破り座頭市関所破り
滝瑛子、千波丈太郎                                上田吉二郎

題名:座頭市関所破り
監督:安田公義
企画:浅井昭三郎
原作:子母沢寛
脚本:浅井昭三郎
撮影:本多省三
照明:加藤博也
録音:長岡栄
音効:倉島暢
美術:加藤茂
装置:木村重雄
編集:山田弘
音楽:小杉太一郎
現像:東洋現像所
製作主任:今村喬
助監督:渡辺実
スチール:三浦康寛
出演:勝新太郎、高田美和、滝瑛子、平幹二朗、河野秋武、伊井友三郎、水原浩一、上田吉二郎、千波丈太郎、富田仲次郎、毛利郁子、寺島雄作、中田ダイマル・ラケット、木村玄、千石泰三
1964年日本・大映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー86分35mmフィルム
座頭市関所破り -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

座頭市関所破り座頭市関所破り
中田ダイマル・ラケット                伊井友三郎
座頭市関所破り座頭市関所破り
高田美和、勝新太郎                座頭市関所破り

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