映画「ずべ公番長 東京流れ者」


「ずべ公番長 東京流れ者」大信田礼子

大信田礼子                                渡瀬恒彦

今回は山口和彦監督1970年製作「ずべ公番長 東京流れ者」をピックアップする。
本作は「ずべ公番長 夢は夜ひらく」に続く、シリーズ第2作になる。1971年までに4作品が大信田礼子さん主演で制作された。
内容は前作の方が良かった様に思う。

【ずべ公番長 シリーズ】
1970年「ずべ公番長 夢は夜ひらく
1970年「ずべ公番長 東京流れ者
1971年「ずべ公番長 はまぐれ数え唄
1971年「ずべ公番長 ざんげの値打ちもない
以上の4本が山口和彦監督、大信田礼子さん主演で作られた”お色気アクション”ものだ。


「ずべ公番長 東京流れ者」大信田礼子

人見明                                   宮城千賀子

【ストリー】
2年前、新宿で大暴れして赤城学園に逆もどりした影山リカ(大信田礼子)は出所して、真面目に生活しようと小さな町工場で働いていたが、ミスが多すぎてクビにされてしまった。古巣新宿に戻ったリカは学園の大先輩、ガセ寅一家の女親分お蘭(宮城千賀子)の身内になった。そこで学園を出所して間のないマリ(賀川雪絵)、長子(橘ますみ)、ツナオ(左とん平)らに再会する。一方新興ヤクザでキャバレー・ブラックジャックの社長黒江(南原宏治)は、錦糸町を縄張りとする錦元組をバックに、ガセ寅一家の金看板の横取りをたくらんでいた。秋の神農祭が終った日、一人先祖の墓に参るお蘭に黒江の魔手がのび、お蘭は斬殺されてしまう。この知らせを聞いたリカ、長子、マリらはネオンの消えた新宿を、ブラックジャックへと殴り込んでいった。


南原宏治                                    集三枝子

題名:ずべ公番長 東京流れ者
監督:山口和彦
企画:吉峰甲子夫、高村賢治
脚本:宮下教雄、山口和彦
撮影:中島芳男
照明:元持秀雄
録音:広上益弘
美術:藤田博
装置:根上徳一
装飾:上原光男
擬斗:日尾孝司
記録:高津省子
編集:長沢嘉樹
音楽:津島利章 主題歌:大信田礼子「東京流れ者」
現像:東映化学
進行主任:志村一治
助監督:深町秀煕
スチール:藤井善男
出演:大信田礼子、渡瀬恒彦、人見明、宮城千賀子、南原宏治、橘ますみ、集三枝子、賀川雪絵、南利明、南利明、上田吉二郎、由利徹、佐々木梨里、六本木はるみ、左とん平、藤山浩二、佐藤晟也、東八郎(トリオ・スカイライン)、小島三児(トリオ・スカイライン)、原田健二(トリオ・スカイライン)、沖田俊一、山田禅二、見明凡太朗、白石恵美子、児島春美、章文栄、堀としみ、土山登志幸、小林稔侍、円山理映子、久地明、織田暁子、鈴木暁子、須賀良
1970年日本・東映/シネスコサイズ・カラー86分35mmフィルム
ずべ公番長 東京流れ者 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


ずべ公番長 東京流れ者

映画「トラック野郎 度胸一番星」


「トラック野郎 度胸一番星」愛川欽也、菅原文太

片平なぎさ                       八代亜紀

今回は鈴木則文監督1977年製作「トラック野郎 度胸一番星」をピックアップする。
シリーズ第5弾の本作は、佐渡、北陸・金沢を舞台に物語は展開するが、シリーズで唯一、マドンナ(乙羽水名子=片平なぎさ)と相思相愛になり、告白されるという設定で興行収入は、10億9,600万円を記録したそうだ。

トラック野郎シリーズ


夏樹陽子                     千葉真一、夏樹陽子

【ストリー】
真夏の国道17号線を新潟方面に向って走る星桃次郎の“一番星”(菅原文太)と松下金造の“ヤモメのジョナサン”(愛川欽也)。二人が巧みに警察のねずみ取りから逃れ、ドライバー仲間から幽霊峠と呼ばれる曽地峠にさしかかった時は、日もとっぷり暮れていた。緊張のあまりトラックを降りた桃次郎は、霧雨の中で浴衣姿の美しい女性と出会った。女性は「佐渡で……」と言葉を残し消えていった。以後、その幻の女性のとりこになってしまう桃次郎。一方、相棒の金造も道中拾った渡り鳥のマヤ(夏樹陽子)に熱を上げるしまつ。新潟につき、マヤの働くドライブイン「越後」で二人は新村譲治ひきいるタンクローリー車の“ジョーズ軍団”と出くわす。彼らは、女人トラック野郎こと紅弁天(八代亜紀)がとめるのもきかず自分たち以外のトラックが4チャンネルの無線を使うことを禁止し、他のトラックの無線をこわすのであった。このさわぎの中でも桃次郎は浴衣姿の女のことが気になり、金造はマヤが譲治(千葉真一)の女であることを知り意気消沈。真夏の光をいっぱいにあび、二人は佐渡で分教所にエレクトーンを運ぶ仕事を請け負い、そこで分教所の先生・乙羽水名子(片平なぎさ)と出会い、びっくり。というのも彼女こそ曽地峠の幻の美女であったのだ。金造は彼女の育ての親の作右ヱ門(宮口精二)に砂金掘りを教えてもらうのであった。水名子のためにと、インスタント教師の役を買ってでた桃次郎は、水名子が近々結婚するという噂を聞き、大衝撃を受ける。涙ながらに佐渡をあとにした桃次郎は途中、ジョーズ軍団の挑発にのり、失恋の悲しさをはらすかのように大あばれするが、多勢に無勢。ガードレールに激突してしまう桃次郎。桃次郎を救ったのが紅弁天で、彼女から、譲治のあばれる理由を聞くのであった。そして、桃次郎は譲治に決闘をいどみ、男同志の死闘の結果、桃次郎に軍配が上がる。そして、失恋の痛手をいやす桃次郎のところに水名子から手紙が届く。そして、勘違いに気付いた彼は再び佐渡へ。子供たちと水名子をトラックに乗せ遠足へ出かける桃次郎。遠足の終る頃、水名子に愛をうち明けた桃次郎は、有頂天になり、そんな彼に仲人を買って出たのは譲治であった。しかし、折からの暴風雨が佐渡を直撃し、作右ヱ門の採掘道具を取りに川へ行った水名子は突然、鉄砲水にのまれて死亡。桃次郎を失意のドン底に陥し入れた。そして、運悪く金造が積んだ3,000万円相当の鮮魚が重量オーバーのため、金造が逮捕されるというアクシデントが発生。金造を救うため、残された5時間以内に新潟まで鮮魚を運ばなければならない。桃次郎はジョーズ軍団や紅弁天の協力を得て警察の目を盗みやっとの思いでこの大役を果すのであった。エンジンの音も快調に爆走する一番星とジョナサンの二台の「ロマンの残党」は、ゆっくりと海岸線を遠ざかっていくのであった。


「トラック野郎 度胸一番星」

題名:トラック野郎 度胸一番星
監督:鈴木則文
企画:天尾完次、高村賢治
脚本:野上龍雄、澤井信一郎
撮影:飯村雅彦
照明:山口利雄
録音:井上賢三
美術:桑名忠之
装置:畠山耕一
装飾:高井義典
美粧:住吉久良蔵
美容:花沢久子
衣装:河合啓一
技斗:日尾孝司
記録:勝原繁子
編集:鈴木宏始
音楽:津木下忠司 主題歌:菅原文太、愛川欽也「一番星ブルース」
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
製作主任:志村一治
助監督:福湯通夫、森光正
スチール:遠藤努
出演:菅原文太、愛川欽也、片平なぎさ、夏樹陽子、宮口精二、千葉真一、八代亜紀、あき竹城、菅井きん、玉川良一、由利徹、 南利明、大泉滉、浜村純、叶優子、相川圭子、小島三児
1977年日本・東映東京撮影所/シネスコサイズ・カラー100分35mmフィルム
トラック野郎 度胸一番星 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


「トラック野郎 度胸一番星」

映画「神様のくれた赤ん坊」

神様のくれた赤ん坊神様のくれた赤ん坊
桃井かおり                       渡瀬恒彦

今回は前田陽一監督1979年製作「神様のくれた赤ん坊」をピックアップする。
本作は「同棲中のカップル、小夜子と晋作の下を見知らぬ女が訪れ、少年は晋作の子供だと一方的に押し付けて消えてしまう。身に覚えのない晋作は、置手紙に書いてある五人の男を探しに、仕方なく小夜子と共に、尾道、別府、天草、唐津、若松と父親捜しの旅に出る。」といった内容だが、現在ではDNA鑑定で物語りは成立しない。その点を除くとロードムービーとしては良い構成であり、脚本が素晴らしく、笑いに優しさがあると思う。撮影当時、桃井かおりさんが27歳、渡瀬恒彦さんが35歳だった。
【訃報・渡瀬恒彦さん死去…72歳】
2017年3年16日(木) 5:00配信スポニチアネックス
俳優の渡瀬恒彦(本名同じ)さんが2017年3月14日、胆のうがんのため東京都内の病院で死去した。72歳。島根県出身。葬儀は近親者のみで営む。喪主は妻い保(いほ)さん。兄の渡哲也(75)とはまた違った男の魅力で人気を誇ったスター俳優だった。
早大法学部を除籍になった後、電通PRセンターに入社。兄の渡は既に日活の青春スターとしてスターの階段を駆け上がっていたが、渡瀬さんは芸能界に全く興味がなかった。そこを口説いたのが東映の岡田茂社長(当時)で、1969年に同社と契約を結んだ1970年に石井輝男監督「殺し屋人別帳」でデビュー。「仁義なき戦い」シリーズなど数多くのやくざ映画やアクション作品で実力を養い、1978年に出演した深作欣二監督の「赤穂城断絶」と野村芳太郎監督の「事件」の演技でブルーリボン賞助演男優賞などを受賞した。その後も「震える舌」「南極物語」などの話題作で存在感を見せる一方、映画界の斜陽化に伴ってテレビでの活躍も目立つようになった。
1973年に女優の故大原麗子さんと結婚したが1976年に離婚。2004年のTVドラマ「十津川警部シリーズ 東北新幹線“はやて”殺人事件」で大原さんと26年ぶりの共演を果たし話題を呼んだ。大原さんが2009年8月に62年の生涯を閉じると、同8月23日に営まれた「お別れの会」には渡瀬さんも参列し、別れを告げていた。

【前田陽一監督作品】
1964年「にっぽん・ぱらだいす
1965年「ちんころ海女っこ」
1966年「スチャラカ社員」
1968年「進め!ジャガーズ 敵前上陸」
1970年「喜劇 右むけェ左!」
1970年「喜劇 冠婚葬祭入門」
1970年「喜劇 あゝ軍歌」
1971年「起きて転んでまた起きて」
1971年「喜劇 命のお値段」
1971年「喜劇 猪突猛進せよ!!」
1972年「虹をわたって」
1972年「喜劇 男の子守唄」
1973年「喜劇 日本列島震度0」
1975年「三億円をつかまえろ」
1976年「喜劇 大誘拐」
1977年「坊っちゃん」
1979年「神様のくれた赤ん坊
1980年「土佐の一本釣り」
1983年「喜劇 家族同盟」
1987年「Let’s豪徳寺!」
1999年「新・唐獅子株式会社」
※1998年5月没。享年63歳。
※「新・唐獅子株式会社」は南部英夫、長濱英孝の両監督が引継ぎ公開された。

神様のくれた赤ん坊神様のくれた赤ん坊
泉谷しげる、渡瀬恒彦

【ストリー】
同棲中の森崎小夜子(桃井かおり)と三浦晋作(渡瀬恒彦)のところに、見知らぬ女(樹木希林)が六歳ぐらいの子供を連れて現われ、晋作の子供だと言って押しつけていった。女の話では隣りに住んでいた明美という女が坊やを残して駆け落ちし、置手紙に晋作をはじめ五人の男の往所氏名が書いてあった。新一という坊やの名はあなたから取ったのだろう、と小夜子はむくれている。窮した晋作は新一を連れて父親捜しの旅に出た。小夜子も、ふるさとを探すと言って付いてきた。最初に名前のあった尾道の田島啓一郎(曽我廼家明蝶)は、市長選挙に立候補中だったが、事情を話すと、田島は十年前にパイプカットしていて、晋作は恐喝で逮捕されてしまう。結局、秘書が田島の名をかたっていたことがわかり、養育費として30万円を貰うが、血液型から父親ではなかった。別府では第二の男、福田(吉幾三)はおりしも結婚式のまっ最中、小夜子が100万円をふんだくったが、これまたシロ。天草で母親の生家に立寄った小夜子は母、千代(楠トシエ)が長崎丸山の大野楼にいたことを聞く。そして、千代は唐津に移ったという。第三の男は元ライオンズの選手で、今バーテンをしている桑野(小島三児)だが、みじめったらしく逃げ回るばかりだ。その夜、意地とやせ我慢で関係のなかった二人は、久びさに燃えた。仲直りした二人は唐津に向かい、そこで、小夜子は子供の頃の風景に、しばし、思い出に耽る。最後の一人は、若松の川筋者、高田五郎。五郎の家に行くと、親爺の幾松が出て「五郎は死んだ」とのことで、未亡人のまさ(吉行和子)が、新一を引き取ると言う。亡くなった五郎は発展家で、よそで作った子供は新一で四人目だそうだ。ところが、晋作と小夜子は長い旅をともにした新一に情が移り、別れるのが辛く、まさに新一を託して高田家を出たものの、再び引き取りに戻るのだった。

神様のくれた赤ん坊神様のくれた赤ん坊
渡瀬恒彦、桃井かおり                      嵐寛寿郎

題名:神様のくれた赤ん坊
監督:前田陽一
製作:大谷信義
脚本:南部英夫、前田陽一、荒井晴彦
撮影:坂本典隆
照明:八亀実
録音:平松時夫
整音:小尾幸魚
美術:森田郷平
装飾:磯崎昇
編集:太田一夫
音楽:田辺信一 主題歌:「もしかしたら」高橋真梨子
現像:東洋現像所
製作主任:吉岡博史
製作進行:副田稔
助監督:今関健一
スチール:長谷川宗平
出演:桃井かおり、渡瀬恒彦、鈴木伊織(子役)、河原崎長一郎、吉幾三、泉谷しげる、森本レオ、小松政夫、小島三児、正司歌江、小林トシ江、楠トシエ、樹木希林、吉行和子、曽我廼家明蝶、嵐寛寿郎
1979年日本・松竹/シネスコサイズ・カラー91分35mmフィルム
神様のくれた赤ん坊 [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

神様のくれた赤ん坊神様のくれた赤ん坊
渡瀬恒彦、吉行和子、桃井かおり       渡瀬恒彦、鈴木伊織、桃井かおり