映画「マダム・スキャンダル」

「マダム・スキャンダル 10秒死なせて」五月みどり
マダム・スキャンダル 10秒死なせてマダム・スキャンダル 10秒死なせて
五月みどり                        風祭ゆき

今回は西村昭五郎監督1982年製作「マダム・スキャンダル 10秒死なせて」をピックアップする。
本作は日活生誕70周年記念&ロマンポルノ500本記念超大作としてアメリカ・ロスアンゼルスロケを敢行した作品である。
余談になるが、この頃から80年代末頃までCF撮影ではあるが、海外ロケが非常に多く、私はLAには5回は撮影に行った。
その経験から言うと、本作はハリウッドの撮影機材と現像所は使っていない様だが、劇中の風景を観て当時を懐かしく思う。1971年から1988年まで制作された日活ロマンポルノは、この時点、11年で500作も作っていた事になる。その内の数本は劇場で観た記憶があるが、五月みどりさん主演作は人気だったし、私もその色気に魅了された。彼女は歌手、俳優に留まらず多彩な才能で爪痕を残した人である。

【当ブログで紹介した五月みどり出演作品】
1961年「花くらべ狸道中
1964年「日本侠客伝 浪花篇
1975年「五月みどりのかまきり夫人の告白
1982年「マダム・スキャンダル 10秒死なせて
1983年「悪女かまきり
1987年「男はつらいよ・寅次郎物語

マダム・スキャンダル 10秒死なせてマダム・スキャンダル 10秒死なせて
小松方正                      五月みどり、中丸信

【ストリー】
ロスで「メグ」というレストランを経営している宮本めぐみ(五月みどり)の頭痛の種は、夫・ケン(中丸信)の放蕩だった。その上、ロス郊外で手広く農場を営む義父の威夫(小松方正)がそれとなく迫ってくるのも困りものだ。ある日、ケンが雪山で遭難したというニュースで動揺するめぐみは、駆けつけた威夫にいたわられつつ、体を許してしまう。ケンは無事、救出されめぐみはホッとしたが、威夫は憮然とした表情さえうかべた。数日後、威夫は農園のオレンジが順調なので、めぐみにロスの高級店を買い与えたいといい出した。とまどいながらこれを受けるめぐみ。威夫はケンに用事をいいつけて二人だけになった数分間、拒むめぐみを押し倒して激しく求めた。その後、新しい店も軌道に乗り始めた頃めぐみは昔の婚約者・春川(西田健)に会った。春川は詐欺師まがいの男で、行方不明になった彼を捜しにアメリカまで来た結果が今のめぐみなのだ。その春川はめぐみから逃げるように立ち去ってしまう。めぐみの周辺に不幸なアクシデントが相次いだ。威夫の農園はオレンジの暴落で倒産寸前、ケンは車の事故で死んでしまう--。そんなめぐみの生活ぶりを見聞した春川が、昔の関係を利用して金を欺し取ろうとめぐみに近づいてきたのだ。春川の陰謀を分かった上で、めぐみは待ち合せのホテルに出かけた。自分から春川に抱かれ、その日のめぐみは燃えに、燃えた。めぐみは、情事が終わると、泣きそうな顔で金を受けとろうとしない春川に無理矢理金を押しつけ、後もふり返らず、ロスの街に消えていった。

マダム・スキャンダル 10秒死なせてマダム・スキャンダル 10秒死なせて
風祭ゆき、五月みどり                 五月みどり

題名:マダム・スキャンダル 10秒死なせて
監督:西村昭五郎
製作:岡田裕、中川好久
脚本:佐治乾
撮影:山崎善弘
照明:グレッグ・ガーディナー
録音:ロン・ジャドキンス
整音:福島信雄
美術:ケーシー・シーベル
装飾:ロバート・ホーランド
衣裳:工藤和子
音楽:レオン・マッケリー
選曲:伊藤晴康
記録:ローレン・ブライテング
編集:鈴木晄
現像:東洋現像所
製作主任:アーロン・リップスクッド
製作進行:チャーリー・スコラス
監督助手:川崎善広、マティア・カーレル
色彩計測:田口晴久
コーディネーター:江川信也、ユカ・クリッピンガー
宣伝:半沢浩
スチール:トニー・クーナ
出演:五月みどり、風祭ゆき、小松方正、西田健、中丸信、ケリー・フライ、キヤップ・ジョンソン、ダン・デ・スミス、ソル・アギーノ、トール・ヨシオカ、ヨーコ・ハロラン
1982年日本・ニューセンチュリー・プロデューサーズ+にっかつ/ビスタ・サイズ・カラー77分35mmフィルム

マダム・スキャンダル 10秒死なせてマダム・スキャンダル 10秒死なせて
五月みどり、西田健                    西田健

映画「血染の代紋」

血染の代紋血染の代紋
菅原文太、梅宮辰夫          待田京介、曽根晴美、 室田日出男、菅原文太

今回は深作欣二監督1969年製作「血染の代紋」をピックアップする。
1970年1月31日に公開された本作の舞台は横浜、厳しい警察の取り締まりにより資金源を押さえられた暴力集団が、コンビナート拡張にからむ利権をめぐって、新しい抗争を始めようとしていた。その最中、生まれ故郷の横浜に戻ってきた元ボクサーは、幼友達が浜本組の組長となったことを知る。二人は利権抗争の中で、心ならずも敵味方となるが、横浜を食い物にしようとする組織に対し、命を賭けた戦いを開始する――。

血染の代紋血染の代紋
鶴田浩二                       渡辺文雄

【ストリー】
横浜・浜安組の新組長を襲名した郡司健策(菅原文太)は、岩切組組長岩切(内田朝雄)の勧めで、倉庫業への転身を計画した。だが、この計画実行には、アンコ達の住むスラムを壊さなければならなかった。説得に当る郡司の前に幼な友だちで元ボクサーの速水(梅宮辰夫)が立ちふさがった。速水は、混血のジョージ(ケン・サンダース)に自分の夢を託して育てていたが、ジョージの怪我を治す金欲しさから大門組に買収されていた。それに大門(渡辺文雄)もまた倉庫の利権を狙っていたのだ。そんなある日、浜安組の元代貸・黒木(鶴田浩二)が刑期を終えて出所して来た。郡司と黒木の説得で、スラムの住人・大将(長門勇)やドモ竹(砂塚秀夫)も協力を約束し、立退きは軌道に乗りはじめた。一方、大門の妨害も激しさを増し、組員の風間(待田京介)が惨殺された。この間に岩切は大門と組んで倉庫の利権をわがものにしようと企んだ。ある夜、大将とジョージが殺された。大門組のしわざと知る速水は、大門への怒りに燃えたった。またこれが浜安組のしわざと思ったスラムの住民は大門組の煽動にのって暴動を起した。大門と岩切の企みを知った黒木は単身岩切組へ殴り込み、岩切と共に命を絶った。この騒ぎの間に大門はまんまと倉庫の利権を握り、新埠頭での起工式に臨んだ。式が終って会場から出る大門と組員たちの前に郡司と速水が立ちはだかった。郡司の短刀が大門の腹を刺した。が、彼の背中にも無数の白刃が襲った。大門に止めをさした速水も銃弾に倒れた。二人は血に染りながら固く手と手を握った。

血染の代紋血染の代紋
菅原文太、宮園純子                 ケン・サンダース、梅宮辰夫

題名:血染の代紋
監督:深作欣二
企画:俊藤浩滋、太田浩児
脚本:深作欣二、内藤誠
撮影:仲沢半次郎
照明:元持秀雄
録音:小松忠之
美術:北川弘
装置:松野太三郎
装飾:米沢一弘
記録:宮本依子
編集:祖田富美夫
擬斗:日尾孝司
音楽:木下忠司
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
進行主任:坂本年文
助監督:三堀篤
スチール:田中真紀夫
出演:梅宮辰夫、菅原文太、待田京介、宮園純子、鶴田浩二、長門勇、渡辺文雄、鈴木やすし、曽根晴美、内田朝雄、ケン・サンダース(ジョー・山中)、室田日出男、八名信夫、砂塚秀夫、木川哲也、滝島孝二、北川恵一、日尾孝司、藤山浩二、土山登士幸、南廣、久地明、河合絃司、小松方正(Na)
1969年日本・東映東京撮影所/シネスコサイズ・カラー87分35mmフィルム
血染の代紋 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

血染の代紋血染の代紋
長門勇                        血染の代紋

映画「夜の歌謡シリーズ 伊勢佐木町ブルース」

伊勢佐木町ブルース伊勢佐木町ブルース
梅宮辰夫                        宮園純子

今回は村山新治監督1968年製作「夜の歌謡シリーズ 伊勢佐木町ブルース」をピックアップする。
本作は、青江三奈さんのヒット曲「伊勢佐木町ブルース」を基に作られた”夜の歌謡シリーズ”第4作である。他には森進一さんのヒット曲「命かれても(1968年/監督:鷹森立一)」「おんな(1969年/監督:鷹森立一)」青江三奈さんのヒット曲「長崎ブルース(1969年/監督:鷹森立一)」「悪党ブルース(1969年/監督:鷹森立一)」ぴんからトリオのヒット曲「女のみち(1973年/監督:山口和彦)」八代亜紀さんのヒット曲「なみだ恋(1973年/監督:斎藤武市)」などが作られた。

【追記・訃報】
映画「仁義なき戦い」シリーズなどで知られる俳優の梅宮辰夫さんが2019年12月12日午前7時40分、神奈川県内の病院で亡くなった。享年81。死因は慢性腎不全だった。

梅宮辰夫さんが言い残したこと

芸能界というのは「大衆から常に憧れる世界でならなければならない」というのが持論だった梅宮さんにとって〝平成〟という時代の芸能界は歯がゆさだけが残った。「もう〝令和〟の芸能界なんかには期待していない。俺のいた芸能界からは、もっともっと距離が離れていくだろうな」 さらに「今さら懐かしむわけじゃないけどね」としながらも「今とは比べられないほど個性的で、しかも格好のいい素敵な映画スターが多かった。そんな時代のことを語ると古いって言われるかもしれないけど、これは、やっぱり映画からテレビの時代になっちゃったのかもしれないね。ほとんどの俳優というか芸能人が、それこそテレビCMのために存在しているようになっちゃったってことだよ。みんな商品の宣伝のために出ている…それこそ薬品とか化粧品とかね、もちろん、それが悪いって言っているわけじゃないけど、宣伝ばかりやっているような、そんな連中がゴロゴロしてきちゃってね、本当、つまらない世界になっちゃったってことなんだよ、そうとは思わないか?」

伊勢佐木町ブルース伊勢佐木町ブルース
清水まゆみ                       吉田輝雄

【ストリー】
宮田(梅宮辰夫)は、バーやキャバレー新開店の諸準備を請負うオープン屋をしていた。土地成金の大倉(伴淳三郎)は、宮田に1,500万円でバー開店を依頼した。ただし、ママになる女を二号にしたいとの条件つきだった。二つ返事で引受けた宮田は伊勢佐木町裏のバーを買収し、酒場のホステスれい子(宮園純子)を強引に口説き落とした。バー「れい子」の開店日は大盛況だった。その日、大倉は希望に胸ふくらませてれい子を誘惑した。だが、二号話を聞かされていなかったれい子に、にべもなく断られてしまった。怒りを心頭に発した大倉は、愚連隊を雇い、宮田に迫った。宮田は、いつもの調子よさで、自分に熱を上げているホステスの房子(清水まゆみ)を、ホテルに待たせてある大倉に送った。その夜、宮田は、刑務所から出たばかりの竹村(吉田輝雄)がれい子と情事にふけっているのを見て愕然とした。竹村は、れい子をヒモとして、ふたたび昔の生活を始めようとしていた。宮田は、れい子が自分には欠かせぬ女であることを悟った。竹村は200万円の代償を請求した。金策に困った宮田は、女実業家笹井(山口洋子)に委託されたクラブのオープンを引受け、ママにれい子を推薦した。だが、れい子引抜きを怒った大倉が、宮田の行手に待っていた。愚連隊に襲われ、200万円を奪われた宮田の話を聞いた竹村は、大倉から金を取戻した。しかし、そこにはれい子をふたたび大倉のバーに戻すという契約がなされていた。房子からこの話を聞いた宮田は、れい子をバーテン小滝(佐々木功)に預けると竹村と対決した。この事件により竹村は刑務所に逆戻り、宮田は大倉に200万円を渡し、れい子の移籍を了承させた。宮田とれい子の間の障害は消えさった。だが、れい子は小滝との結婚を打明けるのだった。宮田を慕い、彼のために大倉に身を任せた房子の献身が、れい子に全てを諦めさせたのだ。それから間もなく、泥酔した宮田と寄添う房子の姿が波止場に消えていった。

伊勢佐木町ブルース伊勢佐木町ブルース
伴淳三郎                        青江三奈

題名:夜の歌謡シリーズ 伊勢佐木町ブルース
監督:村山新治
企画:園田実彦、扇沢要
脚本:舟橋和郎
撮影:星島一郎
照明:銀屋謙蔵
録音:内田陽造
美術:中村修一郎
装置:加藤勇次
装飾:佐藤善昭
記録:高津省子
編集:田中修
音楽:鏑木創 主題歌:青江三奈「伊勢佐木町ブルース」「酒場人形」
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
進行主任:阿部征司
助監督:伊藤俊也
スチール:加藤光男
出演:梅宮辰夫、宮園純子、青江三奈、清水まゆみ、吉田輝雄、伴淳三郎、佐々木功、南原宏治、高毬子、山口洋子、大泉滉、紙京子、和田みどり、伊藤慶子、小松方正、小林稔侍、相馬剛三
1968年日本・東映東京撮影所/シネスコサイズ・カラー87分35mmフィルム
夜の歌謡シリーズ 伊勢佐木町ブルース -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

伊勢佐木町ブルース伊勢佐木町ブルース
清水まゆみ、宮園純子                夜の歌謡シリーズ 伊勢佐木町ブルース
伊勢佐木町ブルース

1 2 3 16