映画「男はつらいよ・拝啓 車寅次郎様」


関敬六、渥美清                    かたせ梨乃

今回は山田洋次監督1994年製作「男はつらいよ・拝啓 車寅次郎様」をピックアップする。
第47作となる本作のロケ地は、新潟県上越市、滋賀県長浜市、西浅井町、神奈川県鎌倉市江ノ島電鉄線鎌倉高校前駅、長崎県雲仙市旧長崎県南高来郡小浜町、島原鉄道バス”雲仙バス停”、東京都渋谷区などで行われ、封切り時の観客動員は217万6,000人、配給収入は15億5,000万円だったそうだ。当時のロードショー入場料金は1,800円、併映は「釣りバカ日誌7(監督:栗山富夫 出演:西田敏行、浅田美代子、谷啓、名取裕子、三國連太郎)」であった。


吉岡秀隆、牧瀬里穂                小林幸子、渥美清

【ストリー】
地方都市の繁華街で歌う演歌歌手(小林幸子)の応援をした寅(渥美清)は、ふらりと柴又へ帰って来た。甥の満男(吉岡秀隆)は就職して半年が過ぎ、セールスマン仕事にすっかり嫌気がさしていたが、そんな彼を寅はやんわり諭す。ある日、長浜市で家業を継ぐ大学時代の先輩・川井信夫(山田雅人)から誘われ、満男は休日を利用して地元のお祭りを観に行った。そこで出会った信夫の妹・奈穂(牧瀬里穂)に町の案内をしてもらい、2人は急速に打ち解け合っていく。一方、寅も同じ長浜に来ていて、大きな撮影機材を抱えた宮典子(かたせ梨乃)がケガをしたのを助けた。年に一度撮影旅行に出かけるのを楽しみにしている典子と寅は周囲から見ると夫婦のように親しくなるが、ケガを聞いて典子の夫・幸之助(平泉成)が迎えに駆けつけ、典子は突然帰ることになった。何も言わず、送り出す寅。一方、地元の曳山祭りたけなわの夜、奈穂と二人きりになり、彼女に何げなく恋人はいるかどうか聞く。そんな満男の姿を見かけた寅は、満男にひと言声をかけて励ました後、すうっと人混みの中に消えていった。その晩、信夫から「よかったら妹をもらってくれないか」と言われ、驚きながらもまんざらでもない満男。だが、東京へ戻ってきた後、それが信夫のひとりよがりだったことを知らされがっくりし、やはり柴又に戻ってきていた寅と恋をめぐって語り合うことに。年が明け、もう会えないと思っていた奈穂がひょっこり満男の元を訪ねてきて、満男は大喜びする。そんな満男を知ってか知らずか、遠くまた旅に出た寅であった。


前田吟、下條正巳、渥美清、吉岡秀隆 渥美清、吉岡秀隆、太宰久雄、倍賞千恵子、前田吟、三崎千恵子

題名:男はつらいよ・拝啓 車寅次郎様
監督:山田洋次
企画:小林俊一
製作総指揮:櫻井洋三
製作:野村芳樹、深澤宏
原作:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影監督:高羽哲夫
撮影:池谷秀行
照明:野田正博
録音:鈴木功
調音:松本隆司
美術:出川三男、横山豊
編集:石井巌
音楽:山本直純、山本純ノ介 主題歌・唄:渥美清
撮影機材:パナビジョン
フィルム:富士フィルム
現像:東京現像所
製作主任:峰順一
製作進行:副田稔
助監督:阿部勉
撮影助手:近森真史
ステディカム:佐光朗
スチール:金田正
出演:渥美清、かたせ梨乃、牧瀬里穂、倍賞千恵子、前田吟、三崎千恵子、太宰久雄、佐藤蛾次郎、下條正巳、吉岡秀隆、小林幸子、平泉成、河原崎長一郎、山田雅人、関敬六
1994年日本・松竹/シネスコサイズ・カラー101分35mmフィルム
公式サイト
男はつらいよ・拝啓 車寅次郎様 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


渥美清、吉岡秀隆                                      江ノ電「鎌倉高校前」駅

映画「シン・ゴジラ」

シン・ゴジラ
石原さとみ

今話題になっている「シン・ゴジラ(総監督:庵野秀明、監督:樋口真嗣)」をTOHOシネマズ渋谷スクリーン3で観て来た。本作は2016年7月29日の公開から8月14日までに230万人を動員し興行収入33億8,200万円を突破して大ヒット満員御礼だ。

シン・ゴジラ

【追記:2016/9/7/オリコン】
2016年7月29日に公開された映画『シン・ゴジラ』が、9月6日までの40日間で観客動員420万8,608人を突破し、1984年公開『ゴジラ』以降の“平成ゴジラシリーズ”において最高の観客動員数を記録した。
「ゴジラ」は、1954年に公開された第1作から60年以上、現在までに国内で計29作品が製作され、日本を代表するシリーズ映画として君臨。29作目と して封切られた「シン・ゴジラ」は公開以来、大ヒットを記録し、その迫力の映像、圧倒的な情報量、緻密な取材に基づくリアリティで、これまでのゴジラシ リーズでは考えられないほど幅広い層の観客を獲得し、数多くのリピーターも生み出している。“平成ゴジラシリーズ”においては、第19作「ゴジラVSモスラ)1992年公開)」が記録した420万人が最高だったが、『シン・ゴジラ』が約24年ぶりに記録を超える形となった。公開40日時点で、興行収入は61億3,492万9,000円。

シン・ゴジラシン・ゴジラ

撮影は”プリヴィズ”と呼ばれる仮の映像を全編準備し、音声をベースに画コンテやロケハン画像、CGのモデリング映像などを嵌め込み、映画の全体像を掴みつつ本番で実際に俳優が演じた映像を一つずつプリヴィズ映像と置き換え、それを基にCG製作作業に入るというアニメに近い制作手法がとられたそうだ。

特筆すべきは広告代理店やテレビ局が主導する製作委員会方式をとらずに東宝+シネバザールが製作している事だ。久々に映画会社主体の映画だ!それだけでも期待は膨らむ!

脚本を担当した総監督の庵野秀明氏は、シナリオハンティングの段階で各省庁の災害担当を取材し災害時の危機状況下にどのような対応を行うかを徹底して調べ上げ、さらに自衛隊の協力を得て、ゴジラを迎え撃つとしたらどのような作戦をとるか、そして実際に現場の自衛隊員たちが使う言葉(特に無線応答)に間違いがないか等も調査したそうだ。
作品に、これらのリアリティと緊張感は反映されおり、そこまでは良かった。

しかし、クライマックスシーンに
無人N700系新幹線爆弾・無人E233系電車爆弾の登場で一気に興ざめる!
今までのリアリティが台無しである。急に漫画になってしまった。鉄道については何も調べ上げてない様だ。

シン・ゴジラシン・ゴジラ

私がどうしても気になったのがゴジラの眼だ。
どう見ても不二家のペコちゃんのに見えて仕方がなかった。
※ミルキーはママの味♪♪♪
※ペコちゃんの眼は動く立体パーツで他は絵。ミルキー大箱サイズパッケージ(右写真)

本作のゴジラCGは、狂言師の野村萬斎氏の動きをモーションキャプチャーして作っている。
そのエッセンスは良いと思うし売りにもなるだろうが、私はスーツアクター中島春雄氏の演じる初代ゴジラの方が好きだ。

【追記・訃報】
1954年に公開された特撮映画「ゴジラ」でゴジラの着ぐるみに入り、スーツアクターを担当した中島春雄さんが2017年8月7日死去した。88歳だった。中島さんは1929年1月1日、山形県酒田市生まれ。1954年公開の初代「ゴジラ」から1972年に公開された「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」まで、12のゴジラ作品に出演した。スーツアクターとして活躍する前は、黒澤明監督作品「七人の侍」など多数の映画作品でスタントマンとして出演も果たしている。(HUFFPOST 2017年8月8日配信)

本作は海外での配給が決まっているそうだ。
今回の東宝のドル箱キャラクター”ゴジラ”は、果たして世界で受け入れられるのだろうか?

ゴジラ
初代ゴジラ(1954年本多猪四郎監督) スーツアクター:中島春雄
シン・ゴジラシン・ゴジラ
石原さとみ(米国大統領特使役)     長谷川博己(内閣官房副長官役)竹野内豊(内閣総理大臣補佐官役)

【ストリー】
東京湾羽田沖で大量の水蒸気が噴出、同時に海底を通る東京湾アクアラインでもトンネル崩落事故が発生、政府は事故の原因を海底火山や熱水噴出孔として対応を進める。事前に事故現場の動画を確認していた矢口蘭堂内閣官房副長官(長谷川博己)は巨大生物が原因である可能性を指摘するも、一笑に付される。しかし間もなくして巨大生物が海上に現れ、多摩川河口から大田区内の呑川を這いずるようにして遡上、さらに蒲田に上陸し北上をはじめる。想定外の事態に、捕獲・駆除などの方向性、自衛隊出動の是非などの問題から政府の対応が遅れる中、巨大生物は市街地を破壊しながら都心へと北上を続け、その途中で形状を変え、二足歩行をもはじめる。北品川まで迫ったところで自衛隊のヘリコプターが迎撃しようとするが、逃げ遅れた住民がいたため攻撃を中止。しかし巨大生物は突如侵攻をやめて東京湾へと戻っていった。100人以上の死者・行方不明者を出した巨大生物の襲撃後、次なる襲来に備えて、矢口を事務局長とした「巨大不明生物特設災害対策本部」が設置される。被害地域には放射性物質による汚染が生じていることから、巨大生物は体内に原子炉のような器官を備えていると推測され、また世代交代を経ることなく一個体で進化を続ける「人知を超えた完全生物」であることが判明する。また、米国との交渉から、数年前にこの生物の出現を予知していた日本人科学者・牧悟郎(岡本喜八監督[写真)]の存在が明らかになり、残された資料の中で「ゴジラ (Godzilla)」と命名されていたことから、以降その名で呼ばれることになる。巨災対では、ゴジラに専用の血液凝固剤を経口投与して、血流による熱排出を阻害することで活動を止める「矢口プラン」を立案、準備を進める。前回の倍近い大きさとなったゴジラが、相模湾から鎌倉市に再上陸、都心へ向けて侵攻をはじめる。横浜市・川崎市を縦断し武蔵小杉まで侵攻してきたゴジラに対し、自衛隊が総力を挙げた迎撃作戦「タバ作戦」を開始するが、傷一つ付けることすらできず、突破されてしまう。大田区・世田谷区・目黒区を経て港区まで侵攻してきたところで米軍の爆撃機が攻撃を開始し、初めてゴジラに手傷を負わせるが、ゴジラが突如、口から火炎放射を放ち始め、それを光線に変化させると、背鰭からも光線を放って爆撃機をすべて撃墜する。ゴジラは光線と火炎放射で都心を蹂躙し、首相官邸から立川広域防災基地へと避難するところであった総理大臣(大杉漣)らが乗ったヘリコプターも光線の餌食となり、総理以下閣僚11名が死亡する。ゴジラは都心部を破壊したのち、東京駅付近で活動を停止した。巨災対は立川広域防災基地へと移管、総理大臣臨時代理も立てられ、矢口もゴジラ対策の特命担当大臣に任命された。国連安保理が東京への熱核攻撃を決議し、日本には住民360万人を疎開させるため2週間の猶予が与えられた。巨災対はそれまでに矢口プランを実行すべく準備を急ぎ、その過程で、それまで放射性廃棄物を餌とすると考えられていたゴジラが、実は元素を変換する能力をもち、水や空気のみで生存・活動できることが判明する。それにより矢口プランの要である血液凝固剤をも無力化されてしまう恐れが出てきたが、牧が残した暗号化資料を解読した結果、ゴジラのその生体機能を阻害する極限環境微生物のデータが得られ、それを抑制剤として併せて投与することで解決の見通しが立った。矢口プランは「ヤシオリ作戦」という作戦名を与えられ、日米共同作戦として開始された。撃墜されるのを前提とした米軍の無人航空機群による攻撃が、ゴジラの迎撃光線が途切れるまで続けられ、無人運転の列車を使った列車爆弾も投入された。さらに付近の高層ビルをゴジラに向けて爆破・倒壊させることでゴジラを転倒させて、建設機械の群団を頭部の近くに走らせては、累計672キロリットルの血液凝固剤を口から流し込むことを繰り返し、遂にゴジラの凍結に成功する。都心を汚染したゴジラの放射性物質は半減期が20日と短く、2 – 3年で影響がなくなるものと判明し、復興への道が開かれた。しかしゴジラはあくまで活動を停止したに過ぎないため、多国籍軍による熱核攻撃へのカウントダウンは残り58分46秒で「一時停止」のままで、今後ゴジラが活動を再開した場合には1時間も経たずに東京に熱核攻撃が行われることとなった。

シン・ゴジラ
余貴美子(防衛大臣役)

題名:シン・ゴジラ
総監督:庵野秀明
監督:樋口真嗣
准監督:尾上克郎
特技監督:樋口真嗣
特技統括:尾上克郎
製作:市川南
脚本:庵野秀明
撮影:山田康介
照明:川邉隆之
録音:中村淳
整音:山田陽
音効:野口透
美術:林田裕至、佐久嶋依里
美術デザイン:稲付正人
装飾:坂本朗、高橋俊秋
記録:田口良子、河島順子
編集:佐藤敦紀
スタイリスト:前田勇弥
ヘアメイク:須田理恵
扮飾統括:柘植伊佐夫
C班監督:石田雄介
D班撮影・録音・監督:摩砂雪・轟木一騎・庵野秀明
特撮班撮影:鈴木啓造・桜井景一
特撮班照明:小笠原篤志
特撮班美術:三池敏夫
操演:関山和明
VFXスーパーバイザー:佐藤敦紀
VFXプロデューサー:大屋哲男
ゴジラアニメーションスーパーバイザー:佐藤篤司
特殊造形プロデューサー:西村喜廣
製作担当:片平大輔
総監督助手:轟木一騎
助監督:足立公良
エグゼクティブプロデューサー:山内章弘
プロダクション統括:佐藤毅
プロデューサー:佐藤善宏、澁澤匡哉、和田倉和利
ゴジライメージデザイン:前田真宏
ゴジラキャラクターデザイン:竹谷隆之
キャスティングプロデューサー:杉野剛、南明日香
ライン・プロデューサー:森徹、森賢正
音楽:鷺巣詩郎
音楽プロデューサー:北原京子
出演:長谷川博己、石原さとみ、竹野内豊、高良健吾、大杉漣、柄本明、余貴美子、市川実日子、國村隼、平泉成、松尾諭、津田寛治、塚本晋也、高橋一生、野村萬斎(ゴジラ・モーションキャプチャー)、岡本喜八(写真)
2016年日本・東宝+シネバザール/シネスコサイズ・カラー119分デジタルシネマ
シン・ゴジラ -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

シン・ゴジラシン・ゴジラ
シン・ゴジラ

1 2