映画「忍びの国」


「忍びの国」石原さとみ

大野智                        石原さとみ

今回は2017年7月1日に全国公開された中村義洋監督2017年製作「忍びの国」をピックアップする。
木曜日(7/13)が平日だった為か?TOHOシネマズ渋谷スクリーン6(BF)に行ってみるとTVで大ヒット上映中と大々的にCMを打っている割には8割が空席だった。最近の邦画は期待せずに観るに限ると思いつつ、絶対見ないであろう映画の予告編が延々と続き本編が始まった。織田信長も恐れたと言う伊賀・忍び軍団の活躍を、ワイヤーアクションと殺陣の連続、CGで描いたものだが、石原さとみさんが主人公の妻・お国を演じるほか、伊勢谷友介さん、鈴木亮平さんらが脇を固めている。主人公・無門(大野智)のキャラクターが悪いとは思わないが、シリアスとコミックのバランスが悪く、特にお国と無門の夫婦関係が薄すぎるので、お国の最期にグッっと来ないのだ。本作はカタルシスもなく全体に薄っぺらぃ印象だった。(尺が2時間超は長すぎる!)原作ものの映画化も結構だが、脚色と構成に私は納得出来なかった。そうは言うものの、國村隼さん、でんでんさん、伊勢谷友介さんの芝居は素晴らしく、唯一映画を感じる箇所ではあった。


石原さとみ、大野智               きたろう、立川談春、でんでん

【ストリー】
天下統一に向け諸国を次々と攻め落としていく織田信長でさえ攻め入ることができない唯一の国、伊賀。そこには、超人的能力を持ち人を人とも思わない人でなしの忍者衆が暮らしていた。その中でも無門(大野智)は、どんな堅牢な門も彼の前では意味をなさないと言われるほどの凄腕だが、普段はこの上ないほど怠け者で、女房・お国(石原さとみ)の尻に敷かれ通しだった。天正七年九月、信長の次男・織田信雄(知念侑李)が父の命に背いて伊賀討伐に乗り出し、圧倒的な戦力を誇る織田の大軍が伊賀に迫る。様々な思惑が交錯する中、無門率いる忍びの軍団は想像を絶する秘策で織田軍に抗戦する。

題名:忍びの国
監督:中村義洋
脚本:和田竜
原作:和田竜
撮影:相馬大輔 Bキャメラ:川島周 Cキャメラ:奥田悟
照明:佐藤浩太
特機:奥田悟
録音:松本昇和
音効:伊藤瑞樹
美術:清水剛
装飾:秋田谷宣博
衣装デザイン:黒澤和子
衣装:大塚満
結髪:田中マリ子
かつら:濱中尋吉
殺陣:久世浩
配役:舟本佳子
記録:小林加苗
編集:上野聡一
音楽:高見優 主題歌:嵐
音楽プロデューサー:杉田寿宏
ナレーション:山崎努
VFXスーパーバイザー:村上優悦
VFXプロデューサー:鹿角剛
スタントコーディネーター:吉田浩之
スタントコーディネーター補:鈴村正樹
エグゼクティブプロデューサー:藤島ジュリーK.
企画・プロデュース:平野隆
プロデューサー:辻本珠子、原藤一輝、下田淳行、藤井和史
アソシエイトプロデューサー:小野原正大、大楠正吾
ラインプロデューサー:鈴木嘉弘
プロダクション統括:及川義幸
助監督:佐和田惠
製作担当:村松大輔、狭間聡司
公認:日本忍者協議会
出演:大野智、石原さとみ、鈴木亮平、伊勢谷友介、知念侑李、マキタスポーツ、平祐奈、満島真之介、でんでん、國村隼、きたろう、立川談春
2017年日本・ツインズジャパン /シネスコサイズ・カラー125分デジタルシネマ
忍びの国 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


平祐奈                        鈴木亮平

映画「紙の月」

紙の月
宮沢りえ
紙の月紙の月
宮沢りえ                       小林聡美

今回は吉田大八監督2014年製作「紙の月」をピックアップする。
本作は、2014年1月27日に東京でクランクインし、神戸市の旧居留地や神戸市営地下鉄、実際のラブホテルでも撮影されたそうだ。銀行の撮影には茨城県水戸市の中核施設・オハナコートの一画にある旧常陽銀行双葉台出張所が使われている。私は、宮沢りえさんの卓越した演技に驚かされ、ベテラン俳優の小林聡美さん、石橋蓮司さん、近藤芳正さん、田辺誠一さんなど脇を固める布陣も凄かった。また女優に一本立ちした大島優子さんの自然な芝居が良かった。私は、ラストまでは全てがバランス良く出来た作品だと思ったが、梨花(宮沢りえさん)が窓を破ってからのラストシーンで興ざめた。台無しだ。何も警察に捕まる様なくだりはいらないが、もっと別の結末があった筈だと思う。

紙の月紙の月
石橋蓮司

【ストリー】
1994年。梅澤梨花(宮沢りえ)は、子どもには恵まれなかったものの夫(田辺誠一)と穏やかな日々を送っている。契約社員として勤務する「わかば銀行」でも、丁寧な仕事ぶりで上司の井上(近藤芳正)からも高評価。支店では、厳格なベテラン事務員の隅より子(小林聡美)や、まだ若くちゃっかり者の窓口係・相川恵子(大島優子)ら、様々な女性たちが梨花と共に働いている。だが一見、何不自由のない生活を送っている梨花であったが、自分への関心が薄く鈍感なところのある夫との間には空虚感が漂い始めていた。ある夜、梨花の顧客で裕福な独居老人の平林(石橋蓮司)の家で一度顔を合わせたことのある孫の光太(池松壮亮)と再会した梨花は、何かに導かれるように大学生の彼との逢瀬を重ねるようになる。そんな中、外回りの帰り道にふと立ち寄ったショッピングセンターの化粧品売り場。支払い時にカードもなく、現金が足りないことに気づいた梨花が手を付けたのは、顧客からの預かり金の内の1万円だった。銀行に戻る前にすぐに自分の銀行口座から1万円を引き出して袋に戻したが、これが全ての始まりであった。学費のために借金をしているという光太に梨花は「顧客からの定期の申し込みがキャンセルになった」と200万を渡す。さらに顧客から預かった300万を自分の通帳に入れ、自宅で定期預金証書や支店印のコピーを偽造する……。
やがて横領する額は日増しにエスカレートしていくのだった、上海に赴任するという夫には同行せず、梨花は光太と一緒に高級ホテルやマンションで贅沢な時間を過ごすが、光太の行動にも変化が現れ、ある日、光太が大学を辞めたことを告げられる。そんな折、隅が、銀行内で不自然な書類の不備が続いていることを不審に感じ始めていた……。

紙の月紙の月
大島優子

題名:紙の月
監督:吉田大八
製作総指揮:大角正、高橋敏弘、安藤親広
製作:石田聡子、池田史嗣、明石直弓
原作:角田光代
脚本:早船歌江子
撮影:シグママコト
照明:西尾慶太
録音:加来昭彦
整音:矢野正人
美術:安宅紀史
衣裳:小川久美子
編集:佐藤崇
音楽:Little moa、小野雄紀、山口龍夫 音楽プロデューサー:緑川徹
主題曲・主題歌:ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ
助監督:甲斐聖太郎
出演:宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、小林聡美、近藤芳正、佐々木勝彦、石橋蓮司、中原ひとみ、天光眞弓、伊勢志摩、平祐奈
2014年日本・ロボット/シネスコサイズ・カラー126分デジタルシネマ
紙の月 DVD
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

紙の月紙の月
平祐奈                        宮沢りえ