映画「ハレンチ学園」


児島みゆき                        雷門ケン坊

今回は丹野雄二監督1970年製作「ハレンチ学園」をピックアップする。
本作は、週刊少年ジャンプに連載(1968年11号から1972年41号)された永井豪氏の人気漫画「ハレンチ学園」を実写映画化したものである。以降、1970年「ハレンチ学園 身体検査の巻(監督:丹野雄二)」1970年「ハレンチ学園 タックルキスの巻(監督:林功)」1971年「新・ハレンチ学園(監督:林功)」が日活で制作された。


宍戸錠                          小松方正

【ストリー】
今日は「聖ハレンチ学園」の卒業式。居並ぶ在校生の中には、山岸(雷門ケン坊)、袋小路(大谷潤)、風間(渡辺史郎)、柳生みつ子(児島みゆき)の顔が、一方教師側には校長(上田吉二郎)以下荒木(小松方正)、吉永(藤村俊二)、木戸(大泉滉)の神妙な顔がみえる。「仰げば尊し」の歌声は流れているものの、歌っているのは教師だけで生徒たちはまったく無視した態度。そこへ教育委員到着の知らせが入ったが校長はこの醜態を見せては、補助金打ち切りになりかねぬと無事卒業式は終了したと報告し、教育委員の目をごまかすのだった。山岸たちはこの事実をネタに、教師を強迫、全員にオール5を認めさせた。しかし、その反動として、荒木は男生徒を檻に入れ、木刀をふりまわした。そこに現われ、生徒の人望を集めたのは新任の体操教師マカロニ(宍戸錠)だった。一方、吉永は女生徒にビキニを着せて楽しんでいたが、それを知って学園内をデモる山岸たちと対決した。そんなハレンチぶりは美人でミニスカートのよく似合う西尾みどり(うつみみどり)が赴任してきて、頂点に達した。みどりのスカートをめくることに端を発したイタズラの数々は、エスカレートし校内は大騒動となった。その騒動もおさまらぬまま、修学旅行の日がやってきた。その趣旨はただ喰い、踏み倒しを実践し、悪いことを身をもって教えるというもので、生徒からの旅行代はすべて芸者代になった。大広間での餐会は、教師、先生、芸者入りみだれての野球拳大会に変貌し、大俗場では、みどり以下女生徒のストリップとハレンチきわまる旅行とあいなった。そして、その延長が学園まで持ち込まれ、いまでは全く手のつけられない状態となっている。


由利徹、上田吉二郎、大泉滉               藤村俊二

うつみみどり                      左卜全

小桜京子、石井均                  武智豊子、十朱久雄 

児島みゆき                         小松政夫

題名:ハレンチ学園
監督:丹野雄二
企画:園田実彦
原作:永井豪
監修:阿部進
脚本:山崎巌、鴨井達比古
撮影:高村倉太郎
照明:三尾三郎
録音:高橋三郎
美術:川原資三
擬斗:渡井喜久雄
編集:近藤光雄
音楽:山本直純
現像:東洋現像所
製作担当:大橋和男
色彩計測:舟生幸
助監督:小沼勝
スーチル:土屋豊
出演:児島みゆき、雷門ケン坊、宍戸錠、小松方正、藤村俊二、うつみみどり、川口恒、岡崎二郎、十朱久雄、武智豊子、石井均、小桜京子、ミッキー安川、なべおさみ、由利徹、大泉滉、上田吉二郎、左卜全、小松政夫、大谷潤、渡辺史郎、星野みどり、増田ひろ子
1970年日本・日東プロダクション+ピロ企画/シネスコサイズ・カラー82分35mmフィルム
ハレンチ学園 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


ハレンチ学園

映画「やさぐれ姐御伝 総括リンチ」


「やさぐれ姐御伝 総括リンチ」池玲子

池玲子                           内田良平

今回は石井輝男監督1973年製作「やさぐれ姐御伝 総括リンチ」をピックアップする。
本作は、石井監督が1960年に新東宝で撮った「黄線地帯」の”カスバの街”に似たカオス漂う美術が見事である。
不良姐御伝 猪の鹿お蝶」に続く”姐御伝シリーズ”は本作で終っている。


やさぐれ姐御伝 総括リンチ

愛川まこと                      嵐寛寿郎、池玲子

【ストリー】
神戸港へ着いたばかりのお蝶(池玲子)は、女スリの朱美(春日朱実)に麻薬の運び屋と間違えられ、捕われてしまった。そして、凄絶な拷問を掛けられたあげくに、女殺しの濡れ衣を着せられてしまう。だが、間一髪のところで、刑務所帰りの謙二(内田良平)という男に救われた。お蝶は早速、朱美を捜し出し、秘密を喋らせた。それは、ヤクザ港会の残党の金造(名和宏)たちが、女スリの秘所に麻薬を隠し、横浜から神戸に運ばせていたのだ。扇屋一家に草鞋を脱いだお蝶は、譲二が一家の幹部である事を知った。譲二は、自分が服役中に親分が何者かに殺され、その一人娘の清子(星野みどり)が行方不明になっているのは、跡目を継いだ叔父貴分の剛田(遠藤辰雄)が仕組んだことだと狙いをつけ調べていたのだ。一方、お蝶は、横浜から剛田のところに麻薬が運ばれる途中に、浅吉一味がニセ物とスリ替えているのを知った。ある日、お蝶は、清子が剛田の企みで精神病院に隔離されているのをつきとめた。早速、譲二とともに清子を救出に行くが、時すでに遅く、清子は何者かに殺された後だった。だが、乱暴された時、清子は男の指を咬み切っていたことから、剛田の仕業だということが判明した。やがて、その精神病院の倉庫で、麻薬の取引が行われた。その現場に、麻薬の多額の代金を狙って、金造一味、剛田に仲間を殺された仇を討ちに来たズべ公グループ・紅衿団、そして散々利用された女スリの一団たちが襲撃して来て、四ツ巴の大乱戦となった。やがて、お蝶、女たちが秘所に隠していた爆薬を投げつけ、剛田、金造一味を壊滅に追い込んでいくのだった。


やさぐれ姐御伝 総括リンチ

池玲子、遠藤辰雄                       凡天太郎

題名:やさぐれ姐御伝 総括リンチ
監督:石井輝男
企画:天尾完次
原作:凡天太郎
脚本:掛札昌裕、関本郁夫、石井輝男
撮影:わし尾元也
照明:井上孝二
録音:中山茂二
美術:雨森義允
装置:稲田源兵衛
装飾:宮川俊夫
美粧・結髪:東和美粧
衣装:豊中健
擬斗:土井淳之介
記録:黒川京子
編集:神田忠男
音楽:鏑木創 主題歌:池玲子「お蝶のブルース」
製作主任:伊藤彰将
演技事務:饗庭益雄
助監督:萩原将司
スチール:中山健司
出演:池玲子、愛川まこと、内田良平、遠藤辰雄、凡天太郎、春日朱実、碧川ジュン、嵐寛寿郎、城恵美、名和広、早乙女りえ、一の瀬レナ、芹明香、根岸明美、大泉滉、星野みどり
1973年日本・東映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー86分35mmフィルム
やさぐれ姐御伝 総括リンチ -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


やさぐれ姐御伝 総括リンチ                       池玲子