映画「ずべ公番長 はまぐれ数え唄」


大信田礼子                        賀川雪絵

今回は山口和彦監督1971年製作「ずべ公番長 はまぐれ数え唄」をピックアップする。
シリーズ第3作になる。主題歌は主演の大信田礼子さんが歌っている。

【ずべ公番長 シリーズ】
1970年「ずべ公番長 夢は夜ひらく
1970年「ずべ公番長 東京流れ者
1971年「ずべ公番長 はまぐれ数え唄
1971年「ずべ公番長 ざんげの値打ちもない
以上の4本が山口和彦監督、大信田礼子さん主演で作られた”お色気アクション”ものだ。


曽我廼家明蝶                        谷隼人

【ストリー】
関東のズベ公仲間でその名を轟ろかせているリカ(大信田礼子)は、妹分のお雪(市地洋子)を連れて、三度び赤城女子学園に逆戻りした。ところが、学園内は関西ズベ公界の大物で手に負えない暴れ者、河内のお紋(賀川雪絵)が巾をきかせて番長的存在になっていた。リカはお紋と、当然何度か激しく対立するが、決着がつかないまま、一年後、仮退園した。リカとお雪を出迎えたのは、横浜にいるツナオ(左とん平)の使いのヘンリー河村(由利徹)だった。ツナオは、安万寿(三原葉子)と組んでエロ写真を作って生活していたが、横浜を縄張りとする中尾組と、その手先の女愚連隊Z団のために、常にいためつけられていた。そこで、リカを用人棒に迎えたのだった。横浜は、リカの生まれ故郷であり、父親がわりにもなっていた早坂竜之助(曽我廼家明蝶)もスナックを経営して健在だった。早坂はドス竜と怖れられたかつてのヤクザ時代の影はなく、柔和な初老のマスターであった。安万寿の店に落ちついたリカは、そこでズベ公仲間のセンミツ(集三枝子)、夏江(白石恵美子)と再会、Z団に荒らされているゴーゴークラブ「ビートハーバー」の縄張りを取り戻した。一方、中尾組の手先としてZ団なる不良少女グループのリーダーをしていたお紋は、リカの勢力に押され、その成績が落ちた罰として、香港に売りとばされそうになったが、反逆し、団員全員倉庫につながれてしまった。そして中尾(小池朝雄)が、早坂とリカに刺客を放ちリカをかばって胸に銃弾を受けた早坂は死んだ。Z団の団員を逃がし、その時の争いで自らひん死の重傷を負ったお紋は、安万寿の店にたどりつき、リカに後のことを話し息を引きとった。中尾の卑劣な手段に怒ったリカを始めとするズベ公たちは中尾組へオートバイを走らせた。


清川虹子                       三原葉子、左とん平

小池朝雄、曽根晴美                  ずべ公番長 はまぐれ数え唄

題名:ずべ公番長 はまぐれ数え唄
監督:山口和彦
企画:吉峰甲子夫、高村賢治
脚本:宮下教雄、山口和彦
撮影:飯村雅彦
照明:元持秀雄
録音:小松忠之
美術:中村修一郎
装置:松野太三郎
装飾:神谷好孝
擬斗:日尾孝司
記録:山内康代
編集:長沢嘉樹
音楽:津島利章 主題歌:大信田礼子「はまぐれ数え唄」
現像:東映化学
製作主任:東一盛
助監督:深町秀煕
スチール:加藤光男
出演:大信田礼子、谷隼人、賀川雪絵、曽我廼家明蝶、清川虹子、小池朝雄、集三枝子、市地洋子、白石恵美子、三原葉子、曽根晴美、由利徹、左とん平、佐野浅夫、平山美紀
1971年日本・東映/シネスコサイズ・カラー84分35mmフィルム
ずべ公番長 はまぐれ数え唄 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


大信田礼子                    大信田礼子、小池朝雄

映画「県警対組織暴力」


菅原文太                       松方弘樹

今回は深作欣二監督1975年製作「県警対組織暴力」をピックアップする。
当時の東映は、実名映画化した1973年「山口組三代目(山下耕作監督 出演:高倉健、菅原文太)」1974年の「三代目襲名(監督:小沢茂弘 出演:高倉健、渡瀬恒彦)」が大ヒットし、山口組への対策を強化し始めていた兵庫県警が快く思わず、東映本社が家宅捜索され、岡田茂東映社長は警察に出頭を命じられた。これらの弾圧によって予定していたシリーズ三作目「山口組三代目 激突篇」の製作を断念した。その様な背景の中で、実名を出さず任侠を美化せず警察の腐敗を描いた本作が製作された。


梅宮辰夫                       成田三樹夫

【ストリー】
昭和32年。大原組内紛による倉島市のやくざ抗争は、反主流派・三宅組長の射殺と、大原組長の逮捕で一応終止符を打った。三宅派の友安政市(金子信雄)が組を解散後市会議員となってから市政の腐敗が目立ち、友安の可愛がる大阪の流れ者・川手勝美(成田三樹夫)が組を結成して以来、大原組の留守を預る若衆頭・広谷賢次(松方弘樹)との小競合が頻繁に起こるようになった。昭和38年。倉島署、捜査二課の部長刑事・久能徳松(菅原文太)は、暴力班のベテラン刑事として腕をふるっていたが、現在の警察機構では久能がどんなに実績をあげても、昇進試験にパスしない限り、警部補にはなれない。彼の10年先輩の吉浦部長刑事(佐野浅夫)がそのいい見本であった。二人はそれぞれ、やくざを取締るにはやくざの分際まで落ちなければ職務を全うできないと心得ていた。久能は6年前、三宅組長を射殺した広谷の犯行を見逃してやって以来、二人は固い絆で結ばれている。今度も久能は友安が川手組の縄張り拡張のために職権乱用した事をつきとめ叩きつぶした。倉島地区の暴力取締り本部が再編成されることになり、県警本部から若手エリート警部補・海田昭一(梅宮辰夫)が赴任した。海田は、法に厳正、組織に忠実、やくざとの私的関係を断つ、と、三点をモットーに本部風を吹かせた。海田のやり方に反撥した吉浦は退職した。時同じくして久能は妻の玲子(中原早苗)に離縁状を叩きつけられた。数日後、吉浦は川手組の顧問となり、久能は捜査班から遠ざけられた。翌日、大原組長出所祝いの花会で大原は再び逮捕され、組の解散を迫られた。これらは友安に買収された海田の描いた絵図だったが、追いつめられた広谷は久能を責めた。そして海田に反抗した久能は自宅待機を命ぜられた。一方、窮地に立たされた広谷は、吉浦をホテルに監禁し、海田と取引きした。これを無視した海田は、久能に広谷説得を要請した。自らの意志で広谷に接近した久能は、川手組の解散、広谷等の減刑、という条件で自首を納得させた。「花道じゃけん、カッコつけさせてくれ」と言って久能に手錠をはずさせた広谷は、突然海田の拳銃を奪うと車に飛び乗った。久能は腰の拳銃を抜きざま広谷の頭部を射った……。
昭和40年。倉島署内の一派出所の巡査・久能徳松は、バイクで巡回中、接近して来た一台の乗用車にはねられ即死、交通事故として処理された。


金子信雄                        池玲子

題名:県警対組織暴力
監督:深作欣二
企画:日下部五朗
脚本:笠原和夫
撮影:赤塚滋
照明:中山治雄
録音:溝口正義
美術:井川徳道
装置:近藤幸一
装飾:山田久司
背景:西村和比古
美容・結髪:東和美粧
衣装:岩道保
技斗:上野隆三
記録:田中美佐江
編集:堀池幸三
音楽:津島利章
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
製作主任:真沢洋士
監督補佐:皆川隆之
助監督:藤原敏之
演技事務:森村英次
スチール:木村武司
出演:菅原文太、梅宮辰夫、松方弘樹、池玲子、成田三樹夫、山城新伍、中原早苗、室田日出男、佐野浅夫、藤岡重慶、鈴木瑞穂、田中邦衛、金子信雄、安部徹、小松方正、汐路章、川谷拓三、曽根晴美
1975年日本・東映/シネスコサイズ・カラー100分35mmフィルム
県警対組織暴力 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


川谷拓三                       菅原文太

映画「日本侠客伝 絶縁状」


高倉健                     松尾嘉代、高倉健

今回はマキノ雅弘監督1968年製作「日本侠客伝 絶縁状」をピックアップする。
本作は、日本侠客シリーズ第8作、ヤクザが暴力団と呼ばれ世間の風は冷たなった1960年代の東京で、本シリーズ初の組長役の健さんが、親分の早期釈放を条件に組の解散を持ちかけられ、時代の変わり目の葛藤をするといった内容だ。しかし現代を通して描く任侠は、違和感が残った。その後、実録路線の「仁義なき戦い」は1973年に製作される。


桑原幸子                    藤山寛美、待田京介

【ストリー】
東京で大きな努力をもつ天盟会会長橋爪(伊井友三郎)は、警視庁の暴力団取締り頂上作戦で逮捕された。天盟会傘下の浜田組、平井組、伊坂組は、それ以来、橋爪の灯りをおとなしく待っていた。それから3年、いまは上野組だけが橋爪の留守に悪どく縄張りを広げていた。上野(渡辺文雄)は天盟会会長の座を狙っていたのだ。一方、浜田(高倉健)は次期会長として他の組の親分に声望が高かったから、上野はなにかと浜田組の縄張り内でいざこさを起した。ある日、浜田組の唯一の資金源である賭場を上野は警察に密告、そのため浜田は苦境に立った。新年の事始め式で、浜田は天盟会の乱れを全員に諌めたが、同意したのは平井(菅原謙二)だけで、上野はそんな浜田をせせら笑っていた。また、妹を浜田に嫁がせている平井は、追いつめられた浜田の子分が、イカサマ賭博をしていると、浜田に忠告した。ある日、刑務所に橋爪を訪ねた浜田は、乱れた会の現状を述べ、会を解散してほしいと訴えた。だが、橋爪は反対した。浜田は、橋爪の健康が刑務所に無理なのを知り、警察から会を解散すれば会長を釈放する、との内示があったのを機会に浜田組の単独解散を強行した。上野はそれをみてほくそ笑んでいた。浜田は組員をそれぞれ正業につかせ、自らも浜田建設を設立した。しかし、上野は次々と旧浜田組組員に迫害を加え始めた。それから間もなく、橋爪は釈放されてきたが、上野の悪どいやり方に愛想をつかし、平井に浜田を呼びにやらせた。上野はその平井を襲い、深手を負わせたのだ。瀕死の平井は、浜田にすべてを話し、息を引き取った。義兄の死に怒った浜田は、白鞘の長脇差を手に、上野組に殴り込んだ。浜田が、任侠道をふみにじった上野一派を倒したことは、いうまでもなかった。


遠藤辰雄、渡辺文雄                  高倉健

題名:日本侠客伝 絶縁状
監督:マキノ雅弘
企画:俊藤浩滋、日下部五朗
脚本:棚田吾郎
撮影:わし尾元也
照明:北口光三郎
録音:東城絹児郎
美術:井川徳道
装置:米沢勝
装飾:清水悦夫
美粧:佐々木義一
結髪:西野艶子
技斗:谷明憲
記録:国定叔子
編集:宮本信太郎
音楽:木下忠司
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学工業
製作主任:並河匡夫
助監督:原田隆司
スチール:中山健司
出演:高倉健、待田京介、松尾嘉代、小島慶四郎、曽根晴美、遠藤辰雄、桑原幸子、原健策、宇佐美淳也、伊井友三郎、渡辺文雄、菅原謙二、藤山寛美
1968年日本・東映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー94分35mmフィルム
日本侠客伝 絶縁状 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


高倉健                    松尾嘉代、高倉健

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