映画「もう頬づえはつかない」

もう頬づえはつかないもう頬づえはつかない
桃井かおり                   桃井かおり、奥田瑛二

今回は東陽一監督1979年製作「もう頬づえはつかない」をピックアップする。
本作は早稲田大学の卒論として書かれベストセラーとなった見延典子氏の同名小説を映画化したもので、70年代終盤に漂った独特のアンニュイな雰囲気を名優桃井かおりさんが見事に演じている。桃井かおりさんのキャラクターイメージが定着してしまったのも本作に依るのだろうか。内容は今観ると冗長に感じるが、この時代を懐かしく思う。

もう頬づえはつかないもう頬づえはつかない
桃井かおり、伊丹十三            桃井かおり、都倉成美、奥田瑛二

【ストリー】
早大生のまり子(桃井かおり)は、アルバイト先で知り合った同じ大学の橋本(奥田瑛二)と、三十過ぎの芽の出ないルポライターの恒雄(森本レオ)という二人の男とつき合っていた。まり子は現在橋本と同棲中で、その前は、恒雄と恋愛関係にあり、彼のために薬剤師になる夢を捨て大学も変えたことがある。彼女は恒雄のことで札幌の母と喧嘩して、以来、仕送りもなく、今は大家の中年男高見沢の妻・幸江の経営する美容院でバイト中だ。ある日、橋本と同じアパートにいる明美という女から、二人が以前、関係していたことをまり子は聞いた。そんなとき、突然恒雄が戻ってきた。彼は故郷で働くという。そして、まり子と橋本の関係を知って怒る恒雄に、彼女は抱きついていく。その現場を見た橋本は恒雄と争いになり、まり子の前から去っていく。暫くして、橋本は故郷鹿児島で就職を決めてまり子の前に現われた。その頃、あの橋本と争った日以来、行方をくらましていた恒雄も戻ってきて、まり子は恒雄と久しぶりのセックスをするが、以前のような気持にはなれなかった。それは、恒雄が自分の夢を追うばかりで、彼女の立場を考えようとしないからだ。一方、橋本もまり子を連れて故郷に帰りたいと言う。自分のことしか考えない二人の男に、まり子はひとりで生きていく決心をするのだった……。

もう頬づえはつかないもう頬づえはつかない
桃井かおり
もう頬づえはつかないもう頬づえはつかない

題名:もう頬づえはつかない
監督:東陽一
製作:有馬孝、工藤英博
原作:見延典子「もう頬づえはつかない」
脚本:小林竜雄、東陽一
撮影:川上皓市
照明:磯崎英範
特機:長島直和(明光セレクト)
録音:久保田幸雄
美術:綾部郁郎
記録:八巻慶子
編集:市原啓子
音楽:田中未知 音楽製作:古俣則夫 主題歌:荒井沙知 作詞:寺山修司
現像:東洋現像所
撮影機材:三和映材社
照明機材:日本照明
助監督:栗原剛志
スチール:山田脩二
出演:桃井かおり、奥田瑛二、森本レオ、根岸明美、伊丹十三、加茂さくら、村上弘明、織本順吉、日夏たより、都倉成美
1979年日本・ATG+あんぐる/ビスタサイズ・カラー113分35mmフィルム
もう頬づえはつかない [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

もう頬づえはつかないもう頬づえはつかない
もう頬づえはつかない
ATGパンフレット

映画「万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-」

万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-
綾瀬はるか                                                            松坂桃李、綾瀬はるか

今回は佐藤信介監督2014年製作「万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-」最悪作品賞をピックアップした。
私は、ピーター・ウェーバー監督2012年製作「終戦のエンペラー」に出演した初音映莉子さんが共演しているという事で注目していた。公開当時、日本映画初のルーヴル美術館内本格ロケが敢行され「ダ・ヴィンチ・コード」以来の撮影という鳴り物入りの宣伝だった。原作は4,000万部を売り上げた松岡圭祐氏の同名小説で、読んでおらず先入観は全くない状態で見たが、説明が多過ぎて退屈する導入部から始まり、凛田莉子(綾瀬はるか)が流泉寺美沙(初音映莉子)のトリックを見破るくだりは、画解きそのものだった。あそこが断崖絶壁だったら土曜サスペンス劇場だ。「日本とフランスを舞台にした壮大なスケールの物語」は誇大広告そのもの。撮影と照明は良い作りだし俳優陣も良かったが、テレビドラマの延長を映画にしたという興ざめる内容だった。もし劇場に足を運んでいたなら、私は怒っていただろう。

万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-
初音映莉子

【ストリー】
フランス・ルーヴル美術館が所蔵するレオナルド・ダ・ヴィンチの名画『モナ・リザ』が40年ぶりに日本へ来ることになる。『モナ・リザ』の警備強化を託されたルーヴル同美術館アジア圏代理人の朝比奈(村上弘明)は、卓越した鑑定眼を持つ凛田莉子(綾瀬はるか)を学芸員候補として推挙する。莉子は彼女を取材する雑誌編集者・小笠原悠斗(松坂桃李)とともにパリへ向かい、採用テストに臨みこれに合格。もう一人の合格者・流泉寺美沙(初音映莉子)と一緒に研修を受けていたところ、次第に莉子に異変が起き、鑑定眼が狂っていく。原因を探ろうと奔走する小笠原は『モナ・リザ』の瞳の中に仕組まれたある事実を知る。一方その頃、『モナ・リザ』をめぐる巨大な陰謀が動き始めようとしていた……。

万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-

題名:万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-
監督:佐藤信介
製作:高瀬大樹
原作:松岡圭祐
脚本:宇田学
撮影:河津太郎
照明:中野創平
美術:斎藤岩男
録音:横野一氏工
装飾:篠田公史、大坂和美
操演:関山和昭
衣装:宮本まさ江
ヘアメイク:本田真理子
VFX:辻野南
絵画制作:塙雅夫
記録:田口良子
編集:加藤ひとみ
音楽:羽深由理、大間々昂
エグゼクティブプロデューサー:濱名一哉
企画プロデュース:平野隆
プロデューサー:下田淳行、辻本珠子
アソシエイト・プロデューサー:山田昌伸、原公男
ライン・プロデューサー:及川義幸
ユニットプロデューサー:大崎裕伸
音楽プロデューサー:志田博英
助監督:李相國
出演:綾瀬はるか、松坂桃李、初音映莉子、ピエール・ドゥラドンシャン、村上弘明、橋本じゅん、角替和枝、児嶋一哉
2014年日本・ツインズジャパン/シネスコサイズ・カラー119分デジタルシネマ
万能鑑定士Q ―モナ・リザの瞳-  [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-