映画「クレージーの怪盗ジバコ」
「クレージーの怪盗ジバコ」浜美枝
植木等 浜美枝
今回は坪島孝監督1967年製作「クレージーの怪盗ジバコ」をピックアップする。
本作は、クレージー・キャッツの”クレージー作戦シリーズ”第10弾で全14作が制作された。
変装の名人・怪盗ジバコを、オプチカル・マスク合成を巧みに使ってクレージー・キャッツのメンバー全員が“七人一役”で演じている。
谷啓 ハナ肇
豊浦美子 浜美枝、犬塚弘
【ストリー】
人相、年齢、国籍不明の国際的大怪盗ジバコ(植木等)が、予告つきで日本にやってきた。何しろ、ゴリラからマリリン・モンローまで化けることが出来、その上、いかなる錠前もあけることが出来るという怪盗で、世界各国の銀行を破産させること138回、内閣を総辞職に追い込むこと3回、そのために更迭させられた警視総監はその数を知らず、という経歴の持主だから、警視庁が色めきたったのも当然だった。やがて警官が待機する空港に下りたジバコは、鈴木刑事(谷啓)に変装して消えてしまったが、警察に捕ったのは本物の鈴木刑事で、彼はそのためクビになってしまった。同じ日、日本に観光団を装って来た男たちこそ世界を股にかけて悪事を働く窃盗団W・C・W・C一味だった。ジバコは明智少伍郎(ハナ肇)ら捜査陣に、日本民族の遺産たる美術品を盗むと予告した。そんな出来事の中で、東西観光の社長秘書ナナ(浜美枝)は、ひょんなことからジバコと一夕を共にし、その写真を新聞に発表して有名になった。ジバコもナナにはいつにない感情がわいてくるのを覚えるのだった。ジバコは狙う獲物のあるやまと美術館に忍び込み、義経の黄金の太刀を見て驚いた。それは偽物だったのだ。ジバコはその時初めて窃盗団の存在を知ったのである。名誉を傷つけられて憤然と立ち上ったジバコはW・C・W・C一味を粉砕すべく、鈴木に協力を申入れた。名うての悪党ぞろいのW・C・W・C一味も変幻自在のジバコにはかなわず、鈴木の活躍もあって一網打尽にされた。ジバコはそれが済むと、いつか愛しあうようになったナナを連れて再び国外に去って行った。
「クレージーの怪盗ジバコ」浜美枝
左卜全 石橋エータロー
東野英治郎 青島幸男
立川談志 谷啓、ハナ肇
題名:クレージーの怪盗ジバコ
監督:坪島孝
製作:渡辺晋、五明忠人
原作:北杜夫「怪盗ジバコ」
脚本:田波靖男、市川喜一
撮影:内海正治
照明:小島正七
録音:刀根紀雄
整音:下永尚
美術:育野重一
振付:小井戸秀宅
衣裳:藤崎トシエ
記録:米山久江
編集:武田うめ
音楽:宮川泰 主題歌「ジバコの唄」
現像:東京現像所 合成:三瓶一信
製作担当:堤博康
助監督:浅野正雄
スチール:岩井隆志
出演:植木等、谷啓、ハナ肇、浜美枝、豊浦美子、桜井センリ、犬塚弘、石橋エータロー、安田伸、進藤英太郎、東野英治郎、藤田まこと、アンドリュー・ヒューズ、人見明、左卜全、青島幸男、立川談志、木の実ナナ
1967年日本・東宝+渡辺プロダクション/東宝スコープ(シネスコサイズ)・カラー110分
クレージーの怪盗ジバコ -DVD-
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植木等 豊浦美子、谷啓、浜美枝、植木等
クレージーの怪盗ジバコ