映画「温泉スッポン芸者」


「温泉スッポン芸者」杉本美樹

杉本美樹                              三原葉子

今回は鈴木則文監督1972年製作「温泉スッポン芸者」をピックアップする。
本作は”温泉芸者シリーズ”全7作の5作目である。前作に続き東映ポルノ路線であるが、カメオ出演が凄い!団鬼六氏、笹沢左保氏、福地泡介氏と常連の田中小実昌氏が、濡れ場込みで出ている。

【東映温泉芸者シリーズ】
1968年「温泉あんま芸者」監督:石井輝男 出演:橘ますみ、三原葉子
1969年「温泉ポン引女中」監督:荒井美三雄 出演:橘ますみ、葵三津子
1970年「温泉こんにゃく芸者」監督:中島貞夫 出演:女屋実和子、松井康子
1971年「温泉みみず芸者 」監督:鈴木則文 出演:池玲子、松井康子、杉本美樹
1972年「温泉スッポン芸者」監督:鈴木則文 出演:杉本美樹、城恵美、女屋実和子
1973年「温泉おさな芸者」監督:鷹森立一 出演:田辺節子、沢リミ子、深田ミミ
1975年「東京ふんどし芸者」監督:野田幸男  出演:堀めぐみ、茜ゆう子、三井マリア
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「温泉スッポン芸者」名和宏、三原葉子

三原葉子                             山城新伍、名和宏

【ストリー】
温泉芸者をしていた姉(松村康世)が交通事故で死んだため、浅井夏子(杉本美樹)は早速その温泉町にかけつけて来た。姉には、服部倉次郎(菅貫太郎)というスッポンの研究をしている変人の恋人がいた。偶然夏子がその町の観光ポスターのモデルになったところ、経総連理事長石橋(殿山泰司)に目をつけられ、芸者置屋の女将富子(三原葉子)の仲介で一夜を共にすることになったが、夏子の名器が、石橋のカラダを放さなくなり、病院に連れ込まれ大騒動。一躍、夏子はスッポン芸者の異名をとどろかすことになった。そんな夏子に、怪し気な研究家毛利高麿(山城新伍)と、偶然再会した昔の恋人信治(成瀬正孝)とがつきまとっていた。その頃、女体ブローカー竿師段平(名和宏)が町に現われた。段平はその精練されたセックステクニックで次々と芸者たちを、骨抜きにしていった。最後に段平は夏子にセックス勝負を挑んで来た。両者相ゆずらぬ白熱のセックス合戦が展開され、勝負はなかなかつかず、夏子は今しも悶絶せんとするが、その時現われたスッポンの幻影に勇気ずけられ、最後の気力をふりしぼった夏子が、遂に段平を倒した。翌日、賞金額を惜しげなく倉次郎に与え、いずこへともなく去って行くのだった。


「温泉スッポン芸者」田中小実昌(右)

成瀬正孝、金子信雄、大泉滉                    城恵美

題名:温泉スッポン芸者
監督:鈴木則文
企画:天尾完次
原案:掛札昌裕
脚本:関本郁夫、鈴木則文
撮影:増田敏雄
照明:金子凱美
録音:堀場一朗
美術:雨森義允
装置:稲田源兵衛
装飾:山田久司
美粧・結髪:東和美粧
衣装:岩逧保
記録:石田照
編集:神田忠男
音楽:荒木一郎 主題歌:杉本美樹「温泉スッポン芸者」
進行主任:上田正直
演技事務:伊駒実麿
助監督:関本郁夫
スチール:中山健司
出演:杉本美樹、城恵美、潤まり子、三原葉子、成瀬正孝、菅貫太郎、金子信雄、殿山泰司、大泉滉、山城新伍、名和宏、殿山泰司、女屋実和子、笹沢左保、田中小実昌、団鬼六、福地泡介、一条さゆり、川谷拓三、菅原文太、松村康世、岡八郎、月亭可朝、川谷拓三
1972年日本・東映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー84分35mmフィルム
温泉スッポン芸者 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


「温泉スッポン芸者」杉本美樹

成瀬正孝                                                              菅貫太郎

温泉スッポン芸者

映画「恐怖女子高校 不良悶絶グループ」


池玲子                          叶優子 

今回は志村正浩監督1973年製作「恐怖女子高校 不良悶絶グループ」をピックアップする。
本作は”恐怖女子高校 シリーズ”第3作であり、”ずべ公番長シリーズ“や”女番長シリーズ“とは違って”学園”という閉鎖空間で展開されるので、常に陰惨で閉鎖的な雰囲気が漂っている。ラストのセーラー服姿で敵を機関銃で一掃する池令子さんのビジュアルは、相米慎二監督1981年製作の角川映画「セーラー服と機関銃」のオリジナルイメージに他ならない。

【恐怖女子高校シリーズ】
1972年「恐怖女子高校 女暴力教室」監督:鈴木則文 出演:杉本美樹、池玲子
1973年「恐怖女子高校 暴行リンチ教室」監督:鈴木則文 出演:杉本美樹、池玲子
1973年「恐怖女子高校 不良悶絶グループ」監督:志村正浩 出演:池玲子、叶優子
1973年「恐怖女子高校 アニマル同級生」監督:志村正浩 出演:池玲子、一の瀕レナ
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【ずべ公番長 シリーズ】
1970年「ずべ公番長 夢は夜ひらく
1970年「ずべ公番長 東京流れ者
1971年「ずべ公番長 はまぐれ数え唄
1971年「ずべ公番長 ざんげの値打ちもない
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【女番長シリーズ】
1971年「女番長ブルース 牝蜂の逆襲」監督:鈴木則文 出演:池玲子、杉本美樹
1972年「女番長ブルース 牝蜂の挑戦」監督:鈴木則文 出演:池玲子、杉本美樹
1972年「女番長ゲリラ」監督:鈴木則文 出演:杉本美樹、池玲子
1972年「女番長(スケバン)」監督:鈴木則文 出演:杉本美樹、池玲子
1973年「女番長 感化院脱走」監督:中島貞夫 出演:杉本美樹
1973年「女番長 タイマン勝負」監督:関本郁夫 出演:池玲子
1974年「女番長 玉突き遊び」監督:関本郁夫 出演:叶優子
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衣麻遼子                        太田美鈴

【ストリー】
米軍基地のある町、ここに私立女子高校・聖愛学園がある。その良家の女の子だけを集めている三年A組には“紅ばら会”なるグループがあり、番長の西園寺美也が北海道に転校するので、選挙により、副番の野中鷹子が跡目をついだ。だがその頃、鷹子の父で市会議員の総太郎が、妊娠した尾形雪子という女性を同乗させて自動車事故で死んでしまう、という事件を起こした。そこで、鷹子と同じ副番で、PTA会長の速水勇作を父にもつ絹枝は、鷹子をハーフや貧乏人ばかりのD組に強制的に組を代えさせて、自分は“紅ばら会”の番長となった。D組には、リンダ、テレサ、吹子らで組織された“恐竜会”なるグループがある。鷹子はリーダーのリンダと対決して番長の座を奪った。ある日、鷹子は、絹枝たちに襲われるが、尾形二郎と名乗るダンプの運転手に救われた。二郎は雪子の弟で、雪子は、ある重大な秘密を知ったので殺されたのだ、と告げて去った。一方、絹枝は、勇策と取り引きのある商事会社の社長・シェパードの配下を使って“恐竜会”のエミリーを強姦させ、反抗したエミリーは射殺されてしまった。鷹子たちは、学校側に抗議をするが、この事件は勇策とシェパードに闇から闇へと葬られ、逆に“恐竜会”のメンバーは全員退学させられてしまった。そんな時、鷹子は、再会した二郎から、雪子は勇策の秘書で、妊娠の相手は勇策であること、勇策と米兵の間で行っていた密輸を雪子と総太郎が知ったことから殺されたことを知らされた。そして、その二郎も奴らに殺されてしまった。ある日、今は新人歌手として戻って来た美也の立あいのもとに“恐竜会”は“紅ばら会”と決闘して叩きのめしてしまう。やがて鷹子らは勇策と絹枝父娘を、仕組んだ情事で失脚させ、二郎の持っていたマシンガンで、シェパード一味を撃ちまくった……。


三原葉子                       白石襄、池玲子

題名:恐怖女子高校 不良悶絶グループ
監督:志村正浩
企画:天尾完次
脚本:関本郁夫、志村正浩、鈴木則文
撮影:赤塚滋
照明:若木得二
録音:堀場一朗
美術:吉村晟
装置:近藤幸一
装飾:松原邦四郎
美粧・結髪:東和美粧
衣装:岩逧保
擬斗:土井淳之祐
記録:森村幸子
編集:堀池幸三
音楽:荒木一郎 挿入歌:愛川まこと「私が今愛し始めた女は」 太田美鈴「好きではじめた女じゃないが」」
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
進行主任:真沢洋士
演技事務:伊駒実麿
助監督:俵坂昭康
スチール:諸角義雄
出演:池玲子、叶優子、衣麻遼子、白石襄、三原葉子、太田美鈴、ベラ・シーム、早乙女りえ、一の瀬レナ、鈴木サチ、愛田純、碧川ジュン、城恵美、芹明香、遠藤辰雄、大泉滉、松村康世、名和宏、中村錦司、松井康子、星美智子、畠山麦
1973年日本・東映/シネスコサイズ・カラー87分35mmフィルム
恐怖女子高校 不良悶絶グループ -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。




恐怖女子高校 不良悶絶グループ             池玲子

映画「戒厳令」

戒厳令戒厳令
三國連太郎                  三國連太郎、松村康世

今回は吉田喜重監督1973年製作「戒厳令」をピックアップする。
本作は、昭和11年の2・26事件によって施行された戒厳令を背景に思想家・北一輝を描いたものだ。「二・二六事件と北一輝を扱った作品である。権力という視点に立てば、右翼と左翼、社会主義革命と天皇制は、ともに通底し合っており、パラレルなものでしかない。この作品と「エロス+虐殺』」「煉獄エロイカ」の三作品により、私のなかの同時代史を完成させた。(監督談)」

作品リスト

戒厳令戒厳令
松村康世                  三宅康夫、倉野章子

【ストリー】
大正10年の夏も終りに近いある日、小さな風呂敷包みを持った女が、北一輝(三國連太郎)のもとを訪れた。朝日平吾の姉と名乗る女(八木昌子)は、風呂敷包みに入っている血染めの衣を一輝に渡した。それは、安田財閥の当主・善次郎を刺殺し、その場で自殺した平吾の着ていたものであった。平吾の遺書を読む西田税(菅野忠彦)、その遺書には明きらかに、北一輝の「日本改造法案」の影響が読みとれた。一輝はその衣を、銀行へ持って行き、現われた頭取に、平吾がこの衣を自分のもとに届けた心情を語った。そんな一輝に頭取は金の入った包みを差し出した。昭和初期、陛下のため殉国捨身の奉公を願う一人の兵士(三宅康夫)がいた。「改造法案」はその兵士にとって、正にバイブルだった。彼は“ある行動”の参加を許されたが、彼に連絡がないまま、計画は失敗に終った。兵士は連絡の来なかった理由を一輝に質問した。個人テロ的革命に否定的だった一輝は、西田に命じ、この計画から陸軍側の将校を引き上げさせたのだった。「決行は5月15日だ」一輝は兵士に言った。この兵士に下された命令は、五月十五日、変電所を爆破することであった。だが、変電所に入ってはみたものの、命令を実行できなかった兵士は、妻と共に一輝の家を訪れた。失敗を詫びる兵士を前にして、一輝は自分の思想が、次第に大きく広がっていくのに恐怖に近いものを感じていた。その時、西田が撃たれた。一輝の思想の理解できぬ青年たちにとって、西田は裏切り者の一輝の身代わりであった。時代はさらに逼迫していく。満州事変以後、アジアに新しい秩序は確立されず、政党政治の腐敗堕落、巷間には失業者があふれ、暗い世相が充ち満ちていた……。さまざまな政治的矛盾を一挙に解決すべく、青年将校たちは「改造法案」に、最も忠実な、天皇の軍隊を使った日本における、最初にして最後のクーデターを計画した。雪が音もなく降りしきる、昭和十一年二月二十六日の早朝、近衛歩兵連隊約千四百名の決起によって維新は開始された。雪の首都に分散した軍隊は次ぎ次ぎと政府要人を襲撃。ついに戒厳令が布かれた……。やがて、クーデター未遂後、北一輝と西田税は、陰の指導者として処刑されたのである。

戒厳令戒厳令
松村康世                       倉野章子

題名:戒厳令
監督:吉田喜重
企画:吉田喜重、葛井欣士郎
製作:岡田茉莉子、上野昂志、葛井欣士郎
脚本:別役実
撮影:長谷川元吉
照明:中岡源権
録音:久保田幸雄
美術:内藤昭
編集:岡芳材
音楽:一柳慧
フィルム:富士フィルム
現像:東洋現像所
特別演奏:観世栄夫、高橋悠治、小杉武久
スチール:小山田幸生
出演:三國連太郎、倉野章子、三宅康夫、菅野忠彦、八木晶子、松村康世、三宅康夫、菅野忠彦
1973年日本・現代映画社+ATG/スタンダードサイズ・モノクロ110分35mmフィルム
戒厳令 [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

戒厳令戒厳令
松村康世