映画「黒い乳房」

黒い乳房黒い乳房
小畠絹子                      池内淳子

今回は土居通芳監督1960年製作「黒い乳房」をピックアップする。
何と言ってもこの頃の新東宝映画は、幼年期だったのでほとんど劇場で見た記憶がない。
本作は看板女優の小畠絹子さんや新人の菅原文太さん、池内淳子さんの若手時代を知る事が出来る。完尺が60~70分なので、1本立では興業にならない。2本立てロードショーだったと思う。日本映画量産期の作品である。


製作会社である新東宝は、本作のプロデューサーである大蔵貢氏が社長に就任し(1947年創業)1961年に倒産するが、1964年に国際放映に商号変更し復活した。一方、大蔵貢氏は1962年に大蔵映画を設立し、70mm超大作「太平洋戦争と姫ゆり部隊」「明治天皇御一代記」を製作、その後何本かの怪談映画等を経てピンク映画専門の会社になった事はよく知られている。(大蔵貢氏:1978年没)

黒い乳房黒い乳房
菅原文太                     菅原文太、小畠絹子

【ストリー】
桂子(小畠絹子)は情夫塚本(高宮敬二)の監視をうけながら、昼はドル買い、夜はキャバレー勤めという生活を送っていた。彼女には芳子(小畠絹子)という妹がいた。ある時、母のまさ江(藤村昌子)が交通事故に会った。このことから、二人は異父姉妹で、桂子の父は網走の刑務所にい、芳子の父は小野重工業社長(林寛)であることが判った。この秘密を知った桂子は財産の横領を策した。慎重な準備をし、小野重工業へ乗りこんだ。社長は病気で、秘書の谷口(菅原文太)の手によって調査がなされた。しかし、巧妙に計画された陰謀は容易なことでは暴かれるはずがなかった。やがて、桂子は社長に面会を許されるようになり、献身的に看護した。遂には、入籍を実現させた。しかし、一方では相続人の予定者の早川(川喜多雄二)の手によって塚本との関係が調べあげられていた。早川は桂子に迫り塚本が出所してきたのを知ると、彼にも働きかけた。危険を感じた桂子は、二人の殺害を図った。まず、塚本に早川を殺させ、次に、この死体処分に断崖上に立った塚本を突き落した。その頃、小野邸では桂子と谷口の結婚話が社長から出されていた。しかし、谷口は芳子を愛しているという。桂子はいらだち、芳子をも殺そうとした。が、これは失敗した。やがて早川の死体が発見された。谷口は一切を告白するように桂子に迫った。桂子は逃げた。が、その時辛うじて助かった塚本が追って来、桂子は乳房を刺されて死んだ。

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小畠絹子                       小畠絹子

題名:黒い乳房
監督:土居通芳
企画:島村達芳
製作:大蔵貢
脚本:杉本彰
撮影:森田守
照明:秋山清幸
録音:沼田春雄
美術:加藤雅俊
音楽:松村禎三
編集:笠間秀敏
製作主任:川口倫二
助監督:大貫正義
出演:小畠絹子、池内淳子、高宮敬二、菅原文太、川喜多雄二、林寛、藤村昌子
1960年日本・新東宝/シネスコサイズ・モノクロ64分35mmフィルム
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小畠絹子、池内淳子                  小畠絹子

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