映画「刑事物語」

刑事物語刑事物語
武田鉄矢                     有賀久代
刑事物語刑事物語
西田敏行、武田鉄矢

今回は渡邊祐介監督1982年製作「刑事物語」をピックアップする。
本作は1982年から1987年までに全5作が映画製作初のキネマ旬報社によって作られた第一作である。原作と脚本は主演の武田鉄矢さん(ペンネーム:片山蒼)だ。公開当時に劇場で観て印象に残っていた作品だったが、ソープランドをトルコ風呂と呼んでいた時代だったとは。

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田中邦衛                       樹木希林

【ストリー】
7月、山笠祭りの暑い夜、博多署はあるトルコ風呂(ソープランド)を管理売春の容疑で不意打ち捜査した。刑事の片山元(武田鉄矢)はそこで聾唖者の風俗嬢三沢ひさ子(有賀久代)と出会った。翌朝、ガサ入れ失敗をマスコミは書きたてた。そのとばっちりが片山にまわってきて、沼津転勤が決まった。東京行きのブルートレインに片山とひさ子が乗っていた。ひさ子の悲惨な過去に同情した片山が身柄を引き取ったのだ。二人は兄妹ということで、市内の花園荘に住むことになった。そんな二人をじっと見ている二人がいた。村上努(田中邦衛)と秋吉一人(草薙幸二郎)だった。片山は早速、南沼津署に出勤し、連続殺人事件班に組み入れられた。ある日、信用金庫で強盗事件が起きた。片山は得意の蟷螂拳で犯人を取り押さえ、その男が連続殺人事件と繋がっていることをつきとめた。男は女性を売春組織に送り込む周旋屋だったのだ。さらに片山は九州時代の知り合いの老ヤクザ工藤(花澤徳衛)からソープランドを根城にした大がかりな売春ルートの情報を入手、捜査班はソープランド「徳川」への強制捜査に踏み切った。だが、片山はそこで、重要参考人のクリーニング店「白美社」の店員を死亡させるというミスを犯してしまった。ひさ子の様子が変わったのはその頃だった。片山の問いに彼女は「スキナヒトガイル」と答えた。ひさ子に指一本ふれていない片山はショックだった。ある夜、片山は正体不明の三人組に襲われ、工藤の勧めで沢木と共にひさ子の身辺を見張ることにした。二日目、「白美社」の車が花園荘に近づき、ひさ子を連れ去った。売春組織の元締めである「白美社」が口封じのため、不要になった女たちを次々に殺していった。それが連続殺人事件の真相だった。怒った片山は組織の巣窟である「白美社」に乗り込み、一味の黒幕・秋吉と対峙、大乱闘の末一味全員を逮捕した。翌日、刑事課の喜びとは別に、威嚇とはいえ秋吉相手に実弾六発を射った片山はまたも転勤を命じられた。今度は青森である。片山と入れ替えに、北海道から三上刑事(高倉健)が沼津署にやってきた。表に出た片山を待っていたのは、ひさ子と村上努という、ひさ子と同じ境遇の工員だった。奈落から救ってくれた片山に感謝しつつも、懸命に逆境に生きる村上を愛さずにはいられなかったのだ。村上は、ひさ子を倖せにすると約束し、片山に許しをこうのだった。数日後、上野駅から一人淋しく青森行きの夜行列車に乗り込む片山の姿があった。

刑事物語刑事物語
武田鉄矢                     カメオ出演:高倉健

題名:刑事物語
監督:渡邊祐介
製作総指揮:黒井和男
製作:藤倉博、黒木照美
原作:片山蒼
脚本:渡邊祐介、武田鉄矢
撮影:矢田行男
照明:大西美津男
録音:本田孜
音効:知久長五郎
美術:秋森直美
アクション指導:松田隆智
スタント:タカハシレーシング
技斗:渡辺安章
記録:桜木光子
編集:小川信夫
音楽:青木望 主題歌:吉田拓郎、海援隊 音楽プロデューサー:三坂洋
現像:東京現像所
監督補佐:杉村六郎
スチール:金子浩
出演:武田鉄矢、有賀久代、田中邦衛、 草薙幸二郎、仲谷昇、北村和夫、岡本富士太、小林昭二、樹木希林、初井言栄、西田敏行、三上真一郎、梅津栄、高倉健
1982年日本・キネマ旬報社/ビスタサイズ・カラー110分35mmフィルム
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ひ刑事物語
有賀久代、田中邦衛

映画「男はつらいよ・寅次郎恋愛塾」


渥美清                      樋口可南子(マドンナ役)

今回は山田洋次監督1985年製作「男はつらいよ・寅次郎恋愛塾」をピックアップする。
第35作となる本作のロケ地は、長崎県上五島、天草市、秋田県鹿角市などで行われ、封切り時の観客動員は137万9,000人、配給収入は11億円だったそうだ。当時のロードショー入場料金は1,500円、併映は「おら東京さ行ぐだ(監督:栗山富夫 出演:新藤栄作、柏原芳恵、吉幾三、植木等)」であった。


倍賞千恵子          三崎千恵子、下條正巳、前田吟、太宰久雄、倍賞千恵子

【ストリー】
九州、長崎の五島列島に寅次郎は、仲間のポン州とやって来た。二人はケガをした老婆、江上ハマを助けたことから、その晩一宿のもてなしを受けることになった。ひとり暮らしのハマの部屋で、寅とポン州はドンチャン騒ぎ。だが、真夜中にハマの様子がおかしくなり、息を引きとってしまう。讃美歌流れる葬儀の日、ハマのたったひとりの孫娘、若菜が東京から飛んで来た。数日後、寅が柴又の“とらや”へ帰って来た。そして、さくらから一通のハガキを渡されると、気もそぞろに店を出て行ってしまう。ハガキは若菜からの礼状であった。宛名を便りに若菜のアパートに向かった寅は、彼女と再会。若菜が失業してしまったことを聞き、“とらや”へ戻ると、早速さくら、博、社長らに就職の世話を頼む。ある日、寅は、若菜の留守にアパートを訪れ、そこで民夫という青年と出会った。彼は書物にうもれながら司法試験合格をめざして勉強するまじめ一点ばりの男であった。だが隣に住む若菜に激しい恋心を抱いていたから、寅のような男が若菜の部屋へ出入りするのを見るにつけ、心中穏やかではない。民夫の口調から若菜に惚れていることを察知した寅は、諦めろと愉すのだった。若菜が“とらや”へやって来た。博の世話で就職も決まった。帰り道、若菜からも民夫にほのかな愛情を抱いていることを告げられた寅は、心中複雑ながらも二人の恋の橋渡しをしようと決める。寅は民夫を呼び出し、恋の手ほどきをする。二人のデートの日、民夫はここぞという時に、前夜の寝不足も手伝って、つい飲みすぎて眠ってしまう。翌日、寅の留守に悄然とした表情で民夫が「長い間お世話になりました」と、“とらや”を訪ねて来た。同じ頃、若菜も民夫の置き手紙を手にしていた。また、担当の大学教授、牛山も民夫が田舎に帰るという電話を受けていた。寅、若菜、牛山は民夫の故郷へと向かった。自殺でもしないかと心配していた彼らは、元気な民夫の姿を見て、安心するとともに怒りだす。夏になり“とらや”に民夫から手紙が届いた。司法試験を諦め、若菜と結婚して中学の教師になるという。


松村達雄                     樋口可南子、平田満

題名:男はつらいよ・寅次郎恋愛塾
監督:山田洋次
企画:小林俊一
製作:島津清、中川滋弘
原作:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
照明:青木好文
録音:鈴木功
調音:松本隆司
美術:出川三男
編集:石井巌
音楽:山本直純 主題歌・唄:渥美清
撮影機材:パナビジョン
フィルム:富士フィルム
現像:東京現像所
製作主任:峰順一
製作進行:玉生久宗
助監督:五十嵐敬司
スチール:長谷川宗平
出演:渥美清、樋口可南子、倍賞千恵子、前田吟、三崎千恵子、太宰久雄、笠智衆、佐藤蛾次郎、下條正巳、吉岡秀隆、美保純、平田満、初井言栄、松村達雄、梅津栄、杉山とく子、関敬六
1985年日本・松竹/シネスコサイズ・カラー108分35mmフィルム
公式サイト
男はつらいよ・寅次郎恋愛塾 -DVD-
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関敬六、渥美清                     樋口可南子

映画「男はつらいよ・旅と女と寅次郎」


都はるみ、渥美清                都はるみ(マドンナ役)

今回は山田洋次監督1983年製作「男はつらいよ・旅と女と寅次郎」をピックアップする。
第31作となる本作のロケ地は、新潟県小千谷市、船岡公園、中之口村(現:新潟市西蒲区中之口地区)、福島地区、打越地区、白根市(現:新潟市南区白根地区)、味方村(現:新潟市南区西白根)、白根大凧合戦、新潟市、白山公園、新潟交通電車線(県庁前・白山前駅~東関屋駅間)新潟県民会館、萬代橋、ホテルオークラ新潟他、出雲崎町、良寛堂、出雲崎漁港、佐渡、両津市、両津港、小木町、小木海岸、宿根木、沢崎鼻、小木港(現在は佐渡市)、北海道、京極町、京極駅、留寿都村、羊蹄山などで行われ、封切り時の観客動員151万1,000人、配給収入は10億2,000万円だったそうだ。当時のロードショー入場料金は1,500円、併映は「いとしのラハイナ(監督:栗山富夫 出演:アパッチけん、光石研、サリー、大橋ひろみ、伏見尚子、長門勇)」であった。


藤岡琢也、桜井センリ                 細川たかし

【ストリー】
久しぶりにとらやに戻った車寅次郎(渥美清)は、甥の満男(吉岡秀隆)の運動会のことでとらやの面々と言い争いをし、またふらりと旅に出た。寅次郎がやって来たのは新潟の田舎町で、佐渡ヶ島へ向う途中一人の女性と出会う。彼女は演歌の女王、京はるみ(都はるみ)であった。それとは気づかぬ寅次郎は、毎度御馴染みの一目惚れで気に入ってしまう。その頃、はるみのプロダクションでは彼女の失踪で大騒ぎとなっていた。当のはるみは、そんな騒動は知らず寅次郎と意気投合し、二人で旅をしている。一人旅の毎日であった寅次郎にとって、女性が道連れという事は夢の様な話であり、はるみにとっても、これ程、自由で楽しい旅が出来るのは素晴らしいことだった。ある日、寅次郎は、はるみがかの演歌の女王、京はるみであることを知る。そこにプロダクションの者たちがやって来、はるみは思い出にと寅次郎に指輪を渡し二人は別れた。寅次郎はとらやに帰って来たものの、放心状態でいつもの元気がまるで無い。そんな時、はるみがとらやに寅次郎を訪ねて来た。とらやは大騒ぎとなり周囲は黒山の人だかりとなる。はるみは寅次郎に今度行うリサイタルの招待券を渡し、失恋した相手ともう一度やり直すことになったと告げた。ガックリと肩を落とす寅次郎。集った人々の要望ではるみは歌い出した。その日の夜、寅次郎は妹のさくら(倍賞千恵子)に、はるみから貰ったリサイタルの切符を渡し旅に出る。そして、京はるみショーの行なわれている頃、寅次郎は北海道で夏を過ごしていた。


北林谷栄

題名:男はつらいよ・旅と女と寅次郎
監督:山田洋次
企画:小林俊一
製作:島津清、佐生哲雄
原作:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
照明:青木好文
録音:鈴木功、松本隆司
調音:松本隆司
美術:出川三男
編集:石井巌
音楽:山本直純 主題歌・唄:渥美清
撮影機材:パナビジョン
フィルム:富士フィルム
現像:東京現像所
製作主任:峰順一
製作進行:玉生久宗
助監督:五十嵐敬司
スチール:長谷川宗平
出演:渥美清、都はるみ、倍賞千恵子、前田吟、三崎千恵子、太宰久雄、笠智衆、佐藤蛾次郎、下條正巳、吉岡秀隆、藤岡琢也、山谷初男、北林谷栄、木ノ葉のこ、桜井センリ、ベンガル、中北千枝子、佐山俊二、梅津栄、マキノ佐代子、人見明、関敬六、細川たかし
1983年日本・松竹/シネスコサイズ・カラー100分35mmフィルム
公式サイト
男はつらいよ・旅と女と寅次郎 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


太宰久雄、倍賞千恵子、下條正巳、前田吟             渥美清、前田吟、倍賞千恵子、三崎千恵子、吉岡秀隆

都はるみ                     関敬六、渥美清

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