映画「男はつらいよ・寅次郎かもめ歌」


渥美清                       伊藤蘭(マドンナ役)

今回は山田洋次監督1980年製作「男はつらいよ・寅次郎かもめ歌」をピックアップする。
第26作となる本作のロケ地は、北海道奥尻島、江差町、徳島県鳴門などで行われ、封切り時の観客動員は188万9,000人、配給収入は13億8,000万円だったそうだ。当時のロードショー入場料金は1,500円、併映は「土佐の一本釣り(監督:前田陽一 出演:加藤純平、田中好子、加藤武、宍戸錠、蟹江敬三、樹木希林)」であった。


倍賞千恵子、伊藤蘭

【ストリー】
北海道は江差の町、寒風が吹きつける中で、寅(渥美清)は顔なじみのテキ屋仲間(関敬六)と威勢のいいバイをしている。その時、寅は仲間から常連の常が病死したことを知らされる。遊び人の末路にたとえようのない索漠さを感じた寅は、墓まいりに常の故郷、奥尻島へ渡った。そこで、イカ工場で働く常の一人娘すみれ(伊藤蘭)と会った。寂しそうなその娘は、東京へ出て働きながら勉強したいと言う。心配性でめんどう見のいい寅は放っておけない。数日後、若い娘を連れて現われた寅に“とらや”の一同はビックリ。そして、寅の熱心な説得で、さくら(倍賞千恵子)をはじめ、皆がすみれを手助けすることになった。社長(太宰久雄)の口ききで近所のスーパーに勤め口が決まった。そして、夜間高校の試験も見事に突破する。一方、寅も試験のときから、すみれと一緒に学校へ通い、忙しそうだ。充実した暮しに、すみれはだんだん明るくなっていく。ところがある日、すみれは夜になっても帰ってこなかった。寅はイライラ、とらやの連中はあっちこっちに電話をした。朝になってすみれは帰って来た。すみれには貞男(村田雄浩)という恋人がいたがある事情で行き違いになっていた。その貞男がすみれを迎えに北海道からやって来たのだ。二人は一緒に暮すと言う。すみれの告白に寅はムッとする。「世間知らずの若い娘がこれから先うまくやっていけるのか……」と旅仕度をする寅。そんな寅に「お兄ちゃん、あの娘をみんなで信じてあげましょう。間違いないわ」とさくらがやさしく言った。そして、店を出て行こうとする寅にすみれが大声で叫んだ「寅さん、怒らないで、お願い」すみれは寅の胸にしがみつくと大粒の涙をこぼしていた。「幸せにならなかったら承知しねえぞ」と寅はやさしくすみれに言うと、とらやを後にするのだった。


渥美清、前田吟、太宰久雄、倍賞千恵子    倍賞千恵子、三崎千恵子、下條正巳

題名:男はつらいよ・寅次郎かもめ歌
監督:山田洋次
企画:高島幸夫、小林俊一
製作:島津清
原作:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
照明:青木好文
録音:鈴木功
調音:松本隆司
美術:出川三男
編集:石井巌
音楽:山本直純 主題歌・唄:渥美清
撮影機材:パナビジョン
フィルム:富士フィルム
現像:東京現像所
製作主任:峰順一
製作補佐:佐生哲雄
製作進行:玉生久宗
助監督:五十嵐敬司
スチール:長谷川宗平
出演:渥美清、伊藤蘭、倍賞千恵子、前田吟、三崎千恵子、太宰久雄、笠智衆、佐藤蛾次郎、下條正巳、米倉斉加年、松村達雄、園佳也子、関敬六、村田雄浩、あき竹城、杉山とく子、梅津栄
1980年日本・松竹/シネスコサイズ・カラー100分35mmフィルム
公式サイト
男はつらいよ・寅次郎かもめ歌 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。



園佳也子                       松村達雄

倍賞千恵子、米倉斉加年、三崎千恵子        佐藤蛾次郎、渥美清

映画「男はつらいよ・寅次郎純情詩集」


渥美清、檀ふみ                   京マチ子(マドンナ役)

今回は山田洋次監督1976年製作「男はつらいよ・寅次郎純情詩集」をピックアップする。
第18作となる本作のロケ地は、長野県別所温泉、新潟県六日町町などで行われ、封切り時の観客動員は172万6,000人、配給収入は10億8,600万円だったそうだ。当時のロードショー入場料金は1,300円、併映は「おとうと(監督:山根成之 出演:郷ひろみ、浅芽陽子、木村功、岩崎加根子)」であった。


【タイトルバックのシーン】
テレビ映画の撮影シーンで使われた劇用キャメラは、Arriflex 16 BLを使用している。
出演:統一劇場

【ストリー】
暖かな初秋の陽差しをあびて、今日も帝釈天の参道は多くの参拝客で賑っている。その門前で、柴又名物のだんごや「とらや」を経営している寅のおいちゃん夫婦(下條正巳・三崎千恵子)、最愛の妹さくら夫婦(前田吟・倍賞千恵子)、そして隣りの印刷工場の社長(太宰久雄)らも平穏無事な日々を過ごしていた。今日は、さくら夫婦の一人息子満男を先生が家庭訪問する日であった。「とらや」の連中は朝からそわそわしている。というのは、担任の先生が産休のため、代わりに、美しい雅子先生(檀ふみ)がやって来るからである。「こんな時に寅が帰って来たら大変なことになる」と一同が噂している最中、雅子先生の後から、寅が平和な顔をしてブラリと帰ってきた。あきれる皆をよそに寅は持前の饒舌で雅子先生の相手をし、家庭訪問をメチャクチャにしてしまった。さくら夫婦はカンカンに怒ってしまった。寅に反省を求めようと、皆がまちかまえている所へ、バツの悪そうに寅が帰って来た。それからは、例の通りの大喧嘩。そして、寅は再び旅に出てしまった。数日後、寅は紅葉美しき信濃路を旅していた。寅はここで昔世話した旅役者の一行に偶然出会った。その晩、寅はドンチャン騒ぎをし、翌朝になって旅館に無銭飲食がバレて、警察のやっかいになってしまった。知らせを受けたさくらは寅を引きとりに来た。さすがの寅も後悔して、ションボリ柴又へ帰ってきたのである。柴又に帰った寅は、また雅子先生について話し始めた。「あの娘に教養があって、気品溢れる未亡人の母親でもいれば別だけど」と。そんな折も折、雅子先生が綾(京マチ子)という美しい、しかも未亡人の母親をつれて、「とらや」にやって来た。寅の勘は的中し、とらやの連中はまたまた絶望の境地に追いこまれた。綾は由緒ある家柄の未亡人だが、昔から病気がちで、ほとんど家にとじこもっていた。綾と寅は昔からの顔なじみであった。そんなある日、寅は夕食に招待された。綾に捧げる寅の慕情はつのる一方であった。しかし綾の病気はすでに、かなり悪化していた。ある日、綾は眠るようにしてこの世を去った。明けて昭和52年のお正月。帝釈天の参道は、初詣客でいっぱい。とらやの連中はてんてこ舞いの忙しさ。そんな頃、寅は雪に覆われた山々を背にした、田舎の小学校に転任した雅子先生を訪ねていた。


京マチ子、渥美清               佐藤蛾次郎、渥美清、京マチ子

題名:男はつらいよ・寅次郎純情詩集
監督:山田洋次
企画:高島幸夫、小林俊一
製作:名島徹
原作:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
照明:青木好文
録音:中村寛
調音:松本隆司
美術:出川三男
編集:石井巌
音楽:山本直純 主題歌・唄:渥美清
フィルム:富士フィルム
現像:東京現像所
製作主任:峰順一
製作進行:玉生久宗
製作宣伝:藤谷正雄
助監督:五十嵐敬司
スチール:長谷川宗平
出演:渥美清、京マチ子、檀ふみ、倍賞千恵子、前田吟、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄、笠智衆、佐藤蛾次郎、永六輔、谷村昌彦、梅津栄、浦辺粂子、岡本茉利、谷村昌彦、吉田義夫、赤塚真人、中村はやと、統一劇場
1976年日本・松竹/シネスコサイズ・カラー103分35mmフィルム
公式サイト
男はつらいよ・寅次郎純情詩集 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


倍賞千恵子、渥美清

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