映画「不良番長 やらずぶったくり」


梅宮辰夫                       梅宮辰夫、渡瀬恒彦

今回は野田幸男監督1971年製作「不良番長 やらずぶったくり」をピックアップする。
本作は、梅宮辰夫さん主演の不良番長シリーズ第11弾になり、カポネ団のメンバーチェンジが行われる。
梅宮辰夫さん、山城新伍さん、安岡力也さん、助っ人の菅原文太さんの他は、渡瀬恒彦さん、潮健児さん、芦屋小雁さん、一ノ瀬レナさん、渡辺やよいさんなどが加わっている。
内容的にはコメディ要素が、当時のコンプライアンスなしのテレビ番組の影響を受け、より過激に炸裂している。話の流れはシリーズ共通である故、コメディ路線に舵を切ったのだろうか。


渡瀬恒彦、一の瀬レナ                 渡辺やよい

天津敏                        若水ヤエ子

【ストリー】
食いつめて気勢のあがらない神坂団長以下カポネ団の面々は、地元新宿で冴えない毎日を送っていたが、金儲けを思いつき例の如く全国ソープランド連盟と称するインチキ組織を設立しては、風俗嬢たちの引き抜き作戦を展開する。そして、同業の五郎をリーダーとするズベ公グループ七色会と鉢合わせするが、やがて気意投合する。しかし、暴力団花岡組の連中に眼をつけられた彼らは新宿を追放され、神坂のネリ鑑時代のダチ公伊吹信次を訪ねて、ある漁村で働くことになった。この漁村は、水産会社の肥料工業から排泄される廃液のために公害問題が持ちあがり、信次らの船は近海漁業ができなくなり、鮪を追って遠洋にでかけた。捕獲を終えて帰ってきた信次たちだったが、鮪が汚染されていると廃棄処分を受けてしまう。その鮪は密に日の丸水産に運び込まれた。これを目撃した神坂らは、工場に乗り込み、この廃棄処分が漁業組合長の榊と日の丸水産の仕組んだ計略であることを知る。神坂の口から発覚することを恐れた工場側は、会社と関係のある花岡組を使って神坂らを消そうと企むのだった。その夜、ゲームセンターに集るカポネ団は、花岡組に襲われ、逃げ遅れたみどりは殺された。翌朝、みどりの復讐のために立ちあがったカポネ団の面々は日の丸水産へと向った。


丹下キヨ子、山城新伍                   芦屋小雁

山城新伍、梅宮辰夫、一の瀬レナ          渡辺やよい、渡瀬恒彦、梅宮辰夫、芦屋小雁、安岡力也

題名:不良番長 やらずぶったくり
監督:野田幸男
企画:矢部恒
脚本:山本英明、松本功
撮影:稲田喜一
照明:銀屋謙蔵
録音:内田陽造
美術:江野慎一
装置:根上徳一
装飾:酒井喬ニ
美粧:井上守
美容:花沢久子
衣裳:長谷稔
擬斗:日尾孝司
記録:高津省子
編集:田中修
音楽:八木正生 主題歌:梅宮辰夫「番長シャロック」「ダイナマイト・ロック」
現像:東映化学
進行主任:松本可則
助監督:岡本明久
演技事務:佐々木一郎
スチール:加藤光男
出演:梅宮辰夫、渡瀬恒彦、山城新伍、菅原文太、一の瀬レナ、渡辺やよい、芦屋小雁、安岡力也、潮健児、小林千枝、丹下キヨ子、三原葉子、若水ヤエ子、天津敏、正司玲児、正司敏江、中村是好、後藤ルミ
1971年日本・東映東京撮影所/シネスコサイズ・カラー89分35mmフィルム
不良番長 やらずぶったくり -DVD-
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不良番長 やらずぶったくり

映画「女渡世人」



藤純子                        鶴田浩二

今回は小沢茂弘監督1971年製作「女渡世人」をピックアップする。
緋牡丹博徒シリーズ」に続く新シリーズとして製作された本作は、渡世の女博徒としての違いはない。作品を観ると東映任侠映画として趣向を変えたい様だが、藤純子さんのイメージをファンに応えると、この様な脚本になるのだろう。その意味で期待を裏切らない作品である。


鶴田浩二、藤純子                  木暮実千代

【ストリー】
時は大正の終り信州。生き別れの母を探し求めながら渡世修業の旅を続ける妻恋いお駒(藤純子)は、渡世の義理で大薮組親分(堀正夫)を斬ってしまった。やがて小諸十六島一家の賭場に足を踏み入れたお駒は、そこで幼ない娘お夏(斎藤浩子)を連れた流れ者筑波常治(鶴田浩二)と知りあった。賭場を出たお駒は、後を追ってきた大薮一家の男たちに襲われ、その窮地を常治に救われた。常治がわらじをぬいだ十六島一家と、野沢一家のでいりはその夜のことであった。一宿一飯の義理のために死を覚悟した常治は、長野から三里ほど入った山の中にある鹿教井温泉の猿渡屋の祖父母のもとに、お夏を届けてほしいとお駒に頼んだ。鹿教井温泉の湯元の利権は、昔から猿渡屋、鹿の湯、鳴沢屋の三軒の旅館が握っていたが、今、2年後の鉄道開通に目をつけた博徒石渡組によって鳴沢屋は乗っとられ、残った旅館にも圧力が加えられていた。石渡組の魔手はお夏にも伸び、人質になったお夏を救うためお駒は単身石渡組に乗りこんでいった。無事お夏を救いだしたものの、お駒の後を追ってきて石渡に身をよせた大薮一家の身内のために、猿渡屋は焼かれ、善兵衛(北村英三)らは斬られてしまった。お駒は、急を聞いて駆けつけた常治と、喧嘩支度に身を整え石渡組に殴りこんでいった。二人のドスと拳銃は石渡(遠藤辰雄)を倒したが、ひそんでいた子分の放った銃弾が常治の胸を貫いた。


木暮実千代、藤純子                  鶴田浩二

題名:女渡世人
監督:小沢茂弘
企画:俊藤浩滋、日下部五朗
脚本:本田達男
撮影:古谷伸
照明:増田悦章
録音:野津裕男
美術:井川徳道
装置:温井弘司
装飾:清水悦夫
美粧・結髪:東和美粧
衣装:高安孝司
技斗:上野隆三
記録:田中美佐江
編集:堀池幸三
音楽:渡辺岳夫
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
進行主任:福井良春
助監督:篠塚正秀
スチール:木村武司
出演:藤純子(富司純子)、鶴田浩二、木暮実千代、遠藤辰雄、芦屋雁之助、水森亜土、正司玲児、正司敏江、汐路章、川谷拓三、白木みのる、斎藤浩子
1971年日本・東映/シネスコサイズ・カラー90分35mmフィルム
女渡世人 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


藤純子、鶴田浩二                    藤純子