映画「銀座の若大将」


加山雄三                          星由里子

今回は杉江敏男監督1962年製作「銀座の若大将」をピックアップする。
本作は、若大将シリーズの第2弾である。当初、「大学の若大将」「銀座の若大将」「日本一の若大将」の3作で完結する予定だったが、初の海外ロケの第4作「ハワイの若大将」を制作した。後の1964年、加山雄三さんは、黒澤明監督「赤ひげ」撮影の為に1年間拘束されたそうだ。
このブランクで若大将シシリーズの打ち止めは避けられないと考えられていたが、1965年に「海の若大将」が宝塚映画で制作され、前作を上回る興業成績を収めた。この作品で加山雄三さんが歌った「恋は紅いバラ」「君が好きだから」のシングル・レコードが大ヒットし、再び東宝制作で若大将シリーズは続行された。こうして若大将シリーズは、東宝で1961年から1971年まで制作した全17作から構成され、社長シリーズ、駅前シリーズ、クレージー映画と共に、1960年代の東宝の屋台骨を支えた。
(ウィキペディア参照)


田中邦衛                       団令子、加山雄三

【ストリー】
京南大学の音楽部員田沼雄一(加山雄三)は、スキヤキ屋田能久の若大将。大学の人気者でけんかも大好き。ふとしたことから、雄一はファッションバンドの出演をたのまれた。いよいよ当日、きらびやかな舞台では雄一がバンドをひきいて歌っている。そんな雄一の若々しい姿に目をとめたのは中里澄子(星由里子)である。彼女はラベル洋装店のお針子、雄一が新聞部の団野京子(団令子)と広告とりでラベルに行ったときから心をひかれていたのだ。だが、今日もまた雄一が京子と一緒にいるのをみてがっかりする。一方、雄一の留守中、家には祖母(飯田蝶子)の幼な友達京南大学の石脇教授(左卜全)が、雄一を拳闘部へ入れるよう説得に来ていた。意気投合したりきは、父久太郎(有島一郎)に内証で雄一をくどいた。翌日から雄一の激しいロードワークが始まった。雄一が無断で拳闘部に入ったのを知った久太郎はかんかん。身のためと、雄一をついにあるレストランの見習コックに出した。ある日、ラベルで仕事中の澄子の耳に聞きおぼえのある調べが--。ライバルがあってはと、雄一のことをすっかりあきらめていた澄子ではあったが、みると路地向うの窓辺でコック姿の雄一がギターをかかえていた。窓をへだてて心を通わせる二人--。やがて新学期。京南大学では、待望の拳闘部の対抗試合が始まった。リングの上では、雄一が下馬評の高い熊田と苦闘を演じている。リングサイドでは必死の声援を送る澄子。そしてついに雄一の手が高々と挙げられた。喜びに我を忘れた澄子は、恥らいも忘れて雄一の胸にとびこむのだった。


藤山陽子、加山雄三                    左卜全

題名:銀座の若大将
監督:杉江敏男
製作:藤本真澄
脚本:笠原良三、田波靖男
撮影:完倉泰一
照明:森弘充
録音:斎藤昭
整音:下永尚
美術:小川一男
編集:小畑長蔵
音楽:広瀬健次郎 挿入歌:加山雄三「夢をえがいて 」「星空 」
現像:東洋現像所
製作担当:喜多村俊男
助監督:野長瀬三摩地
スチール:土屋次郎
出演:加山雄三、星由里子、団令子、田中邦衛、藤山陽子、有島一郎、江原達怡、上原謙、久慈あさみ、中真千子、左卜全、飯田蝶子、北あけみ、堺左千夫、
1962年日本・東宝/東宝スコープ(シネスコサイズ)・カラー94分35mmフィルム
銀座の若大将 [東宝DVDシネマファンクラブ] -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


有島一郎、上原謙                     加山雄三

映画「大学の若大将」


加山雄三                         星由里子

今回は杉江敏男監督1961年製作「大学の若大将」をピックアップする。
本作は、俳優加山雄三さんの代名詞とも言える東宝”若大将シリーズ”の第1作で、1971年までの11年間に17本が製作された。
名優上原謙さんの長男という”芸能界のサラブレッド”としてデビューした加山さんは、明朗快活、スポーツ万能、歌や楽器もこなすというキャラクターで売り出された。流行のスポーツや音楽、若者風俗を取り入れたこのシリーズは、彼を早速スターダムに押し上げ、挿入歌のレコードも軒並みヒットさせている。本作のロケーションは、箱根芦ノ湖、芦ノ湖プリンスホテル(現ザ・プリンス箱根)、明治神宮水泳場(旧神宮プール)、外苑西通り(東京都道418号北品川四谷線の一部)、外苑橋などで行われている。また本作は藤山陽子さんのデビュー作である。


田中邦衛、星由里子                   藤山陽子

団令子、北あけみ、宮田芳子             有島一郎、飯田蝶子、加山雄三

【ストリー】
京南大学水泳部の田沼雄一(加山雄三)は、明治時代からの歴史を誇るすきやき屋「田能久」の若旦郡である。父久太郎(有島一郎)は昔気質の頑固者で、最近は商売仇のステーキハウス「黒馬車」がぐんぐんのしてくるので機嫌が悪い。おまけに雄一が黒馬車で歌手のはるみ(北あけみ)と仲良く歌っているとあってカンカンに怒った。そんな時、祖母のりき(飯田蝶子)がいつも雄一の味方となって父と子の仲を円くおさめていた。水泳部主催のパーティの日。雄一は同級生の団野京子(団令子)や、はるみとばかり踊るので石山製菓のキャンデー・ガール中里澄子(星由里子)は面白くない。その夜、雄一は店の肉を持ち出して部員達にオゴってしまったためとうとう久太郎に勘当されてしまった。雄一は夏季休暇をさいわいに、芦ノ湖へアルバイトに出かけた。親友多湖(江原達怡)もアルバイトでデパート会社の社長野村家の別荘の管理人をしていた。雄一は、ボート小屋に泊りこみ、ボートの貸し出しと看視人をやっていた。澄子も出張で「ビーチハウス」に来ており、はるみも湖畔ホテルで歌っていた。石山製菓社長のドラ息子で、雄一の同級生石山新次郎(田中邦衛)は澄子に惚れていて、澄子をヨットに誘った。ヨットの中で新次郎が澄子にケシカラン振舞いに出た時、雄一が澄子を救った。雄一は自分が本当に愛しているのは澄子だとその時悟った。カラリと晴れたある日、雄一は転覆したボートから野村父子(上原謙、竹沢光男)を救った。夏休みが終り、水泳部の合宿が始ったある日、野村社長より娘の千枝子(藤山陽子)を貰ってくれるよう雄一はいわれた。多湖が千枝子を愛していることを知った雄一は、見合いの劇場に多湖を連れて行き、野村社長に千枝さんの相手にふさわしい人はこの人ですといって多湖を紹介した。そんなことを知らない澄子は大むくれである。そんな澄子に新次郎が言い寄った。澄子を乗せた新次郎の車は、通りがかりのりきをはねとばした。雄一の輸血でりきは危機を脱した。そして、澄子の誤解もとけた。雄一は急いで、対抗戦の始っているプールへ帰っていくのだった。


中真千子、飯田蝶子               久慈あさみ、上原謙

菅井きん、藤原釜足               土屋嘉男、江原達怡

題名:大学の若大将
監督:杉江敏男
製作:藤本真澄
脚本:笠原良三、田波靖男
撮影:鈴木斌
照明:猪原一郎
録音:矢野口文雄
整音:宮崎正信
美術:村木忍
記録:米山久江
編集:小畑長蔵
音楽:広瀬健次郎 主題歌:加山雄三「大学の若大将」
現像:東京現像所
製作担当:根津博
製作進行:橋本利明
助監督:梶田興治
監督助手:森谷司郎、出目昌伸
スチール:秦大三
出演:加山雄三、星由里子、団令子、田中邦衛、北あけみ、藤山陽子、江原達怡、有島一郎、土屋嘉男、飯田蝶子、中真千子、上原謙、藤原釜足、久慈あさみ、菅井きん、宮田芳子、堺左千夫、竹沢光男、左卜全
1961年日本・東宝/東宝スコープ(シネスコサイズ)・カラー82分35mmフィルム
大学の若大将 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


加山雄三                      田中邦衛、星由里子

映画「エレキの若大将」



加山雄三                                星由里子

今回は岩内克己監督1965年製作「エレキの若大将」をピックアップする。
本作は”若大将”シリーズ全18作の第6作目になる。1965年当時、来日公演を行ったザ・ベンチャーズや、既に世界的な人気となっていたビートルズといったバンドの影響で、空前のエレキ・ギターブームの渦中に制作された。その立役者となったギタリストの寺内タケシさんも出演している。また加山雄三さんも人気沸騰の時期で、大ヒット曲「君といつまでも」「夜空の星」を披露している。その意味で本作はシリーズ中、星由里子さんが最も美しく、”若大将”シリーズ”のエポック的作品になっている。


田中邦衛                       北あけみ

【ロケ地】
日大文理学部(世田谷区)、港区赤坂見附、日光いろは坂、日光中禅寺湖
日光レークサイドホテル、日光戦場ヶ原
劇場公開:1965年12月19日 興行収入:2億1,150万円

【訃報】
映画「若大将」シリーズのヒロイン役などで人気を博した女優の星由里子(ほし・ゆりこ 本名清水由里子=しみず・ゆりこ)さんが2018年5月16日に京都市の病院で死去した。享年74歳。東京都出身。1958年、東宝が募集した「ミス・シンデレラ娘」に選ばれて芸能界入りし、映画「すずかけの散歩道」で女優デビュー。加山雄三さん主演の映画「若大将」シリーズに加山さんの恋人役として出演し、人気となった。NHK連続テレビ小説「あぐり」やミステリードラマ「科捜研の女」など、テレビドラマでも活躍した。
(2018年5月18日東京新聞 TOKYO WEBより)


「エレキの若大将」星由里子、加山雄三

日光戦場ヶ原「君といつまでも」問題
戦場ヶ原で雄一と澄子が「君といつまでも」をデュエットするシーンで、雄一は仏帳面でセリフも早口で喋ってしまうが、後日、加山雄三さんは「設定(雄一が澄子のためを思って作った曲を、初めて聴いた筈の澄子が一緒に歌い出す)が、おかしい為、わざと演じた」と語っている。


「エレキの若大将」加山雄三、星由里子

【ストリー】
京南大学対西北大学のアメリカン・フットボール対抗試合は、若大将田沼雄一(加山雄三)の奮闘もむなしく、青大将石山(田中邦衛)の作戦無視のために京南大学が敗れた。やがて卒業期となり、後任の主将に雄一が選ばれた。部員を売収して、なんとか主将の地位を得ようとしていた石山は、部員を相手に大荒れしたが、中にわってはいった雄一のとりなしでおさまり、仲直りのパーティが開かれた。その帰途、石山の運転する車が、ライトバンと衝突し、ライトバンに乗っていた若い女澄子(星由里子)は気絶してしまった。石山は一緒に乗っていた雄一を拝みたおし身代りをたのみ、雄一は事故を示談にして解決した。しかし車の修理代を父親(高田稔)に断られた石山は大弱り。仕方なく雄一の発案でテレビのエレキ合戦に出て賞金を稼ごうということになった。ところが、いざ本番となってエレキのメンバーが一人足りず、近所のソバ屋の出前持ちでエレキ狂の隆(寺内タケシ)を誘って仲間入りをさせた。雄一と隆のギターは冴え、不良バンド赤田(ジェリー藤尾)の脅迫にもめげず、見事優勝した。ところが、その夜赤田を応援に来ていた令嬢路子(北あけみ)や澄子らとともにクラブに行った雄一は、うさ晴らしにきた赤田とふとしたことがら喧嘩し大乱闘となり、警察沙汰になって1カ月の停学処分になってしまった。おまけに赤田は雄一の家業のすきやき屋「田能久」が融資をたのんだ銀行の頭取りの息子で、融資は差しどめになってしまった。怒った雄一の父久太郎(有島一郎)は雄一に勘当をいいわたした。一方、隆はエレキ合戦の審査員をしていたプロモーター石原和子(久慈あさみ)に認められ、雄一とともに日光へ演奏旅行へ出かけた。そんな時、澄子は石山をだまして交通事故の真相を聞き、誤解をあやまろうと、日光へ向った。ところが、石山をだましたことをとがめられた澄子は、ふてくされて東京へ帰った。が、そのころ東京では「田能久」が営業不能になり、家族はマンションに引っこしていた。帰ってこれを知った雄一は、隆の協力を得てエレキバンドを再編成して「田能久」再建の資金を稼いだ。この雄一の努力で見事「田能久」は再建された。再建祝賀パーティの夜今は仲直りした石山と雄一の顔は底抜けに明るかった。


松本めぐみ(後に加山雄三夫人となる)          ジェリー藤尾

題名:エレキの若大将
監督:岩内克己
製作:藤本真澄
脚本:田波靖男
撮影:西垣六郎
照明:平野清久
録音:吉沢昭一
整音:下永尚
美術:竹中和雄
現像:東京現像所 合成:土井三郎
編集:黒岩義民
音楽:広瀬健次郎 挿入歌:加山雄三「君といつまでも」「夜空の星」
製作担当:島田武治
監督助手:西村潔
スチール:石月美徳
出演:加山雄三、星由里子、田中邦衛、ジェリー藤尾、有島一郎、飯田蝶子、寺内タケシ、北あけみ、中真千子、久慈あさみ、江原達怡、松本めぐみ、上原謙、高田稔、内田裕也、黒沢年男
1965年日本・東宝/東宝スコープ(シネスコサイズ)・カラー94分35mmフィルム
エレキの若大将 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


内田裕也                         寺内タケシ、加山雄三

エレキの若大将

上原謙(加山雄三さんの実父)            飯田蝶子、有島一郎、中真千子


エレキの若大将

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