映画「まむしの兄弟 恐喝三億円」


菅原文太                       川地民夫、菅原文太

今回は鈴木則文監督1973年製作「まむしの兄弟 恐喝三億円」をピックアップする。
“まむしの兄弟シリース”は、東映京都撮影所で1971年から1975年にかけて9作品が、菅原文太さんと川地民夫さん主演で制作された。本作は第6作になる。同時上映は「恐怖女子高校 不良悶絶グループ」であった。

【まむしの兄弟シリース】
1971年「懲役太郎 まむしの兄弟」監督:中島貞夫
1971年「まむしの兄弟 お礼参り」監督:本田達男
1972年「まむしの兄弟 懲役十三回」監督:中島貞夫
1972年「まむしの兄弟 傷害恐喝十八犯」監督:中島貞夫
1973年「まむしの兄弟 刑務所暮し四年半」監督:山下耕作
1973年「まむしの兄弟 恐喝三億円」監督:鈴木則文
1974年「まむしの兄弟 二人合わせて30犯」監督:工藤栄一
1974年「極道VSまむし」監督:中島貞夫 主演:若山富三郎 ※コラボ作品
1975年「まむしと青大将」監督:中島貞夫
※各作品のリンクは、予約投稿で表示しないページがありますが、後日表示されます。


松方弘樹                          堀越光恵

【ストリー】
久し振りに出所し、娑婆に出て来たゴロ政(菅原文太)が神戸に戻って来たところ、勝(川地民夫)が当り屋に失敗して入院していた。政は、勝をはねたのが、神洋交易の社長・李楊徳(河津清三郎)の娘麗花(堀越光恵)と知り、李をゆすって300万円の見舞金を出させようと、ゴルフ場で李に凄んだ。ところが、ゴルフ場で李は、やくざ・安武(渡辺文雄)とボールにつめた麻薬の取り引きをしていたのだが、それとは知らない勝がボールを持ち返ってしまったために、用心棒の広津建(松方弘樹)に300万円の小切手を渡して二人を追わせた。しかし、広津はその小切手を政たちに渡さず、ボールを取り返した後に、着服してしまった。だが、翌日、政と勝が小切手を取り返しに殴り込んで来たことから、広津は着服したことを李に知られ、リンチを受けた。一方、小切手を手にして浮かれていた政と勝だが、フーテン女高生の甘い言葉に誘われ、折角の小切手を取られてしまった。そのころ、李と安武の間で、3億円にも及ぶ、麻薬の大量取り引きが進行し、大阪空港にゴルフボールに仕組んだ現物が香港から到着することになった。これを知った広津は、自分を野良犬とののしった李への報復から再び裏切って、3億円を一人占めにしようと計った。この企みに、広津に惚れこんでいる麗花と、広津に近親感を抱いている政と勝も加担することにした。国際線貨物取扱い所から積荷を積んだトラックに、麗花が、父の命令だと偽わって、勝を運転台に乗りこますのに成功し、トラックごと奪ってしまった。しかし、急報によって追いかけて来た安武組に、河原の堤防で包囲され激しい銃撃戦となった。政が片腕を撃たれながらも、ようやく広津との集合場所にたどりついた。麻薬を車に移し変えた広津は直ちに発進したが、安武組の執拗な追跡に逃げ切れず、遂に、広津、麗花とも銃弾に倒れた。二人の死を知った政と勝は、復讐を誓って、トラックを安武組へと突進させるが、丁度その頃、麗花を殺されて怒った李が、反対に安武に刺殺されていた……。


女屋実和子、三島ゆり子                                      まむしの兄弟 恐喝三億円

渡辺文雄                        河津清三郎

一の瀬レナ                                                                    早乙女りえ 

題名:まむしの兄弟 恐喝三億円
監督:鈴木則文
企画:橋本慶一
脚本:高田宏治、鈴木則文
撮影:鈴木重平
照明:和多田弘
録音:格畑学
美術:鈴木孝俊
装置:温井弘司
装飾:清水悦男
美粧・結髪:東和美粧
衣裳:高安彦司
擬斗:三好郁夫
記録:牧野叔子
編集:宮本信太郎
音楽:広瀬健次郎
進行主任:上田正直
助監督:藤原敏之
演技事務:高村英次
協力:福田レーシング・チーム
スチール:木村武司
出演:菅原文太、川地民夫、堀越光恵、松方弘樹、三島ゆり子、女屋実和子、一の瀬レナ、早乙女りえ、河津清三郎、渡辺文雄、今井健二、菅井きん、武智豊子、林彰太郎、片桐竜次、大泉滉、川谷拓三
1973年日本・東映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー88分35mmフィルム
まむしの兄弟 恐喝三億円 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


まむしの兄弟 恐喝三億円               川地民夫、菅原文太

映画「悪名一番勝負」

悪名一番勝負悪名一番勝負
勝新太郎                        江波杏子
悪名一番勝負
「悪名一番勝負」江波杏子
悪名一番勝負悪名一番勝負
安田道代                        小川真由美

今回はマキノ雅弘監督1969年製作「悪名一番勝負」をピックアップする。
本作は”悪名シリーズ最終作”の第15作になる。今まで勝新太郎さんと 田宮二郎さんのコンビが冴えた”悪名シリーズ”だったが、唯一本作は、田宮二郎さんが出演していない。田宮二郎さんは1968年「不信のとき(監督:今井正)」」の宣伝ポスター序列で、大映首脳部と揉め退社する事になった為だ。”悪名シリーズ”最終作は、豪華俳優陣で補完する様に作られているが、異質なものとなっている。

悪名シリーズ

悪名一番勝負
「悪名一番勝負」安田道代
悪名一番勝負悪名一番勝負
田村高廣                     津川雅彦、勝新太郎

【ストリー】
朝吉(勝新太郎)は、大西の賭場で暴れ、長屋の住人たちの用心棒になった。そこへ放れ駒の政吉(田村高廣)が旅から帰ってきた。朝吉は、大西(河津清三郎)の賭場で負けた。旅の女賭博師おりん(江波杏子)が、いかさまを見破って金を返したが、朝吉は受け取らなかった。大西は、花島(山本学)の縄張りに新設される貨物の停車場の荷役の権利を狙って、関西鉄道の島田常務(内田朝雄)を抱き込み、花島を潰すため朝吉を子分にしようとしたが、朝吉は断わった。花島卯之助は渡世のことは何も知らず、代貸の白石(水島道太郎)が組を仕切っていた。白石も大西へ色目を使っていて、花島の女房お妙(小川真由美)だけが気をもんでいた。遂に長屋の測量を始めたので、住人たちは騒然となった。その頃朝吉は、河内の親分河徳(辰巳柳太郎)を訪ねて助力を頼んでいた。朝吉に心を寄せるやとなのお浜(安田道代)は、長屋を救うため、大西の女になる決心をしたが、なぜかおりんが助けた。そんな折、朝吉の弟分仙次(津川雅彦)がトラックにひかれて川に流された。それを見舞った花島は帰途、大西の許を訪ね、話をつけようとしたが、白石に斬られた。それを知った政吉は、殴り込みをかけたが、古傷の眼が痛みだし、何も見えず、大西の子分に斬り殺された。怒った朝吉は長屋を飛びだしたが、おりんが立ちはだかり、朝吉を傷つけて止めた。しかし、朝吉は傷をおさえ、大西の家に乗り込み、白石を斬り、大西を追いつめると長屋の連中のために誓約書を書かせた。

悪名一番勝負悪名一番勝負
芦屋小雁                        辰巳柳太郎 
悪名一番勝負悪名一番勝負
内田朝雄、河津清三郎                 水島道太郎
悪名一番勝負悪名一番勝負
江波杏子                     江波杏子、勝新太郎

監督:マキノ雅弘
企画:早川雅浩
原作:今東光
脚本:マキノ雅弘、宮川一郎
撮影:今井ひろし
照明:山下礼二郎
録音:海原幸夫
美術:加藤茂
擬斗:宮内昌平
編集:菅沼完二
音楽:鏑木創
現像:東洋現像所
製作主任:稲垣雅彦
助監督:黒田義之
スチール:都筑輝孝
出演:勝新太郎、江波杏子、安田道代、田村高廣、津川雅彦、小川真由美、山本学、辰巳柳太郎、河津清三郎、水島道太郎、金子信雄、石山健二郎、内田朝雄、芦屋小雁
1969年日本・大映/シネスコサイズ・カラー95分35mmフィルム
悪名一番勝負 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

映画「新・座頭市物語」

新・座頭市物語新・座頭市物語
勝新太郎                       坪内ミキ子

今回は田中徳三監督1963年製作「新・座頭市物語」をピックアップする。
シリーズ第3作となる本作は、初カラー作品となる。後に続く作品も継承しているが、濃度の薄いマゼンダ系のフィルターをレンズに付けている。一般にグリーンを抑える為に使うのであるが、フィルムが富士フィルムだとしたら納得が行く処理だと思う。(ノンクレジット)
本作は河津清三郎さんが演じる座頭市の師匠が登場し、東映では見せないイイ味を出している。

座頭市シリーズ

新・座頭市物語新・座頭市物語
河津清三郎                    河津清三郎、近藤美恵子

【ストリー】
“めくらやくざ座頭市”(勝新太郎)は数年振りで故郷笠間へ足を向けた。途中、鬼怒川の湯治場に寄った市を追いかけて来たのは、かつて彼に斬られた関宿の勘兵衛の弟安彦の島吉(須賀不二男)と乾分たち、だが、斬合いのさなかに来合せた市の剣の師匠伴野弥十郎(河津清三郎)が仲に入って、市を下館の家へ伴れ帰った。弥十郎の妹弥生(坪内ミキ子)は、足が不自由なため縁談が度々こわれていたが、市には優しく暖かった。そんな頃、奥村紀之介(丹羽又三郎)をはじめとする水戸天狗党の落武者数名が下館の宗源寺まで落ちのびて来たが、逃亡の旅費に窮してむかしなじみの弥十郎を頼って来た。そこで弥十郎は紀之介から金策の手段として強盗の手引きを頼まれた。弥十郎は、この頼みに悪計を考え出し、門弟たちに座頭市の居合を披露させると皆を集めた。その帰途、弟子の一人で郷土神田陣八郎(南部彰三)の息子欽吾(高倉一郎)は天狗党一味に誘拐された。その夜市は弥生から思いがけない結婚の申し出を受けた。感激した市は生れ変って堅気になることを誓った。そんなところへ、島吉が真剣勝負をいどんできた。市は弥生に誓った通りやくざの足を洗ったといって弥生ともども島吉に許しを乞うた。島吉はその潔い態度に、今までの恨みを水に流すと言って去った。二人は弥十郎に結婚の許しを乞うが、怒った弥十郎は市を破門した。そんなところに、陣八郎が脅迫状を持って弥十郎の許に相談に来た。三百両と引替に欽吾を渡す、今夜九ツ半、場所は羅漢の森というのだ。弥十郎は何くわぬ顔で自分も立合うことを約した。居酒屋油屋に寄った弥十郎は、言葉の行き違いから島吉を無礼打にした。市は、育ての親お茂ばあさん(武智豊子)の家に行く途中、羅漢の森で天狗党一味と出会った。すべてを知った市は、彼らと血戦をいどみ、そのことごとくを斬った。そこへ駆けつけて来た弥十郎は怒りのあまり市に成敗の剣を抜いた。だが、市の捨身の剣に弥十郎は倒れた。市の後を追ってその場へやって来た弥生は呆然と立ちつくすのみだった。市はその弥生に頭を下げると、淋しそうに去って行くのだった。

新・座頭市物語新・座頭市物語
新・座頭市物語                    河津清三郎

題名:新・座頭市物語
監督:田中徳三
企画:久保寺生郎
原作:子母沢寛
脚本:犬塚稔、梅林貴久生
撮影:牧浦地志
照明:古谷賢次
録音:大角正夫
音効:倉島暢
美術:太田誠一
擬斗:宮内昌平
編集:山田弘
音楽:伊福部昭
現像:東洋現像所
製作主任:吉岡徹
助監督:土井茂
色彩技術:梶谷俊男 ※色彩技術(計測)=撮影部チーフ助手
スチール:浅田延之助
出演:勝新太郎、坪内ミキ子、河津清三郎、近藤美恵子、真城千都世、丹羽又三郎、中村豊、須賀不二男、遠藤辰雄、伊達三郎、南部彰三、武智豊子、高倉一郎
1963年日本・大映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー91分35mmフィルム
新・座頭市物語 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

新・座頭市物語新・座頭市物語
勝新太郎                      新・座頭市物語

1 2 3 6