映画「暗室」

暗室暗室
清水紘治                                                              清水紘治、木村理恵

今回は浦山桐郎監督1983年製作「暗室」をピックアップした。
本作はにっかつ創立70周年記念作品として吉行淳之介氏の同名小説を映画化したものだ。1985年10月に亡くなられた浦山桐郎監督の演出が冴え渡る作品だ。

【浦山桐郎監督作品】
1962年「キューポラのある街(主演:吉永小百合)」
1963年「非行少女(主演:和泉雅子)」
1969年「私が棄てた女(主演:浅丘ルリ子)」
1975年「青春の門(主演:仲代達矢/大竹しのぶ)」
1976年「青春の門・自立篇(主演:田中健/大竹しのぶ)」
1979年「龍の子太郎(アニメ)」
1980年「太陽の子 てだのふあ」
1983年「暗室(主演:木村理恵)」
1985年「ふれんず・らぶ(ビデオ)」
1985年「夢千代日記(主演:吉永小百合)」

暗室暗室
風祭ゆき

【ストリー】
官能作家として売り出した中田は多彩な女性関係の日日を送っている。12年前、まだ無名だった中田は、当時、若手有望作家として売り出した山野井と、妻、圭子の関係を疑っており、そんな中で圭子は事故死した。その不審な死は自殺だったのかも……。
その疑いは後までも古傷のように中田にまといつく一方、夫という名の枷から解放された気分で、次々と女性に接近していく。華道の師匠・多加子、バーで知り合ったレズの女、マキなど。
数日後、腹上死した作家仲間の葬儀に列席するために、マキを同行して熱海に向う。その夜、マキとレズの相手、タエのねっとり絡みあう痴態を覗き見る中田。 数日後、妊娠したマキは、堕ろせという中田を無視して、渡米してしまう。同じ頃、多加子も「私、もうじき三十歳……」と言い残し、結婚してしまう。中田は 寂しさから、近所に住む読者の夏枝とのセックスに心の渇きを癒す。二人は互いに必要な存在となり、凶暴なパトロン、竹井のいる夏枝は、新しいマンションを 借り、中田を待つ日々を送る。ある日そのマンションに中田が入ると、中で待っていた竹井が襲いかかってきた。ひなびた山村の一軒家で中田は意識を取り戻した。そこは夏枝の実家だった。 傷ついた中田を、夏枝がタクシーで連れてきたのだ。しかし、これは中田との別れも意味していた。バスで帰る中田を見送りながら、知的障害者の弟の世話をし てここで暮すという夏枝の目から一筋の涙が流れ落ちた。

暗室暗室

題名:暗室
監督:浦山桐郎
企画:成田尚哉
製作:三浦朗
脚本:石堂淑朗
原作:吉行淳之介
撮影:安藤庄平
照明:加藤松作
録音:神保小四郎
美術:佐谷晃能
編集:井上治
音楽:松村禎三
現像:東洋現像所
出演:木村理恵、清水紘治、芦川よしみ、寺田農、風祭ゆき、麻生うさぎ、三浦真弓、岡本かおり、初井言栄、河原崎長一郎、殿山泰司
1983年日本・日活/ビスタサイズ・カラー121分35mmフィルム
暗室 [DVD]
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

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暗室

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