映画「網走番外地 望郷編」


網走番外地 北海篇」高倉健

高倉健                           桜町弘子

今回は石井輝男監督1965年製作「網走番外地 望郷編」をピックアップする。
本作は網走番外地シリーズ第3作である。毎作ガラリと趣向が変わる本シリーズの舞台は、北海道網走と正反対の九州の長崎で、第一作目のムショ入りの原因を展開するという内容だ。
人斬り譲次役の杉浦直樹さんはラストまでサングラスを取らなかった。


嵐寛寿郎                    待田京介、砂塚秀夫、高倉健

【ストリー】
橘真一(高倉健)は、彼が服役中に死去した父の墓参も兼ねて久方ぶりに長崎に帰郷した。橘がまだ17、8のころ、旭組の若い衆の一人であった橘は、組長旭(嵐寛寿郎)のおとなしいのをいい事に、旭組の縄張りをもぎとろうと悪業の限りをつくす新興勢力安井(安部徹)に腹をたて、単身安井組になぐりこみ、安井を刺し大怪我をさせた。旭はそんな橘をかばい、そっと東京に逃がしてくれたのだ。橘にとって長崎は、そんなホロ苦い思い出のある町だったが、今も旭組は、横暴を極める安井組のために、仕事をとられ苦しい毎日が続いていた。そんな時に橘が帰ってきたのだ。今は中風を病んで力衰えた旭統一とその息子で、安井組に闇打ちされて負傷した猛(中谷一郎)、それに橘に想いをよせながら猛と結ばれたルミ子(桜町弘子)が、橘を喜び迎えた。そうしたある日旭組に、外国船の積荷を下ろす大掛りな仕事がまいこんだ。だが、この仕事は、短い時間内にやりとげねばならない難しい仕事だ。仕事を任された橘は、安井組の妨害で集らない人手を見越して、網走での仲間中田(田中邦衛)らを長崎に呼んだ。一方の安井組も、なんとかこの機に旭組を叩き潰そうと、用心棒に人斬り譲次(杉浦直樹)をやとい、街の愚連隊に旭組の仕事を妨害させた。しかしこの譲次が、組を思う橘の男気にホレて身をひき、旭組の仕事は無事終了した。だが、なおもあきらめきれない安井は、旭組が積荷を下ろした倉庫を爆破して、網走の前科者たちに罪をきせようとした。このため中田は殺され、これを知ってかけつけた病身の旭は重傷を負い、旭の片腕ともいうべき田所(砂塚秀夫)は殺された。橘は、この事件を目撃していた混血の娘エミー(林田マーガレット)から聞き、単身安井組になぐり込んだ。橘の怒りに燃えたすさまじい剣に、安井組は四散し、唯一人ふみどまって橘と相対した譲次も紅に染った。やっとのことで探しあてた母親のもとに帰る、エミーを見送る橘の顔は爽やかだった。


高倉健、田中邦衛                          杉浦直樹

題名:網走番外地 望郷編
監督:石井輝男
企画:植木照男
原作:伊藤一
脚本:石井輝男
撮影:稲田喜一
照明:大野忠三郎
録音:井上賢二
美術:藤田博
編集:鈴木寛
音楽:八木正生
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学工業
製作主任:白浜汎城
助監督:内藤誠
スチール:遠蔵努
出演:高倉健、待田京介、桜町弘子、杉浦直樹、田中邦衛、嵐寛寿郎、砂塚秀夫、中谷一郎、安部徹、由利徹、林田マーガレット、国景子、潮健児、東野英治郎、石橋蓮司
1965年日本・東映東京撮影所/シネスコサイズ・カラー88分35mmフィルム
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林田マーガレット、高倉健         「網走番外地 望郷編」ラストシーン