映画「網走番外地 吹雪の斗争」


「網走番外地 吹雪の斗争」高倉健

高倉健                         梅宮辰夫

今回は石井輝男監督1967年製作「網走番外地 吹雪の斗争」をピックアップする。
本作は網走番外地シリーズ第10作である。今回は第5作の「網走番外地 荒野の対決」第7作「網走番外地 大雪原の対決」と同様に1966,7年は日本でもマカロニ・ウエスタンが爆発的にヒットした年で、その影響を受けて再び北海道・網走とノサップを舞台にロケーションを敢行したウエスタンライクな内容を取り入れている。本作で石井輝男監督は降板し「新・網走番外地」としてシリーズは続いた。


安藤昇                         中谷一郎

【ストリー】
昭和初期。橘真一(高倉健)の父は極東貿易の社長だったが、番頭の南海(中谷一郎)に裏切られ、ロシアのスパイとの汚名を着せられて自殺した。少年真一は父(相馬剛三)を死に追いやった憲兵を殺し、逃亡したが、十五年後、ついに捕われて網走刑務所に送られた。牢内で、牢名主のデカ虎(戸上城太郎)に殺されようとしていた吉(石橋蓮司)を助けた真一は、自ら牢名主になることを宣言した。敗れたデカ虎は典獄と組み、真一を亡き者にしようと計画したが、いつも失敗していた。ある日、典獄に対する反逆で独房に入れられた真一は、隣室への抜け穴を発見し、瀕死の日系ロシア人と会った。真一は、死んだロシア人の棺に入り、脱獄に成切した。おもしをつけられ荒海に投げ込まれた棺から真一が抜け出ようとは、誰も思わなかった。やがて真一は、今は極東貿易の社長におさまっている南海の支配する土地に姿を現わし、ナイフ使いの轟(安藤昇)と知り合った。父の仇を晴らすべく、南海の屋敷に忍び込んだ真一は、見つかって雪子(宮園純子)にかくまわれた。かつて真一と将来を誓った雪子は、今は南海の妻になっていたのである。真一の失意は大きかった。卑劣漢の南海も雪子には優しく、彼女の誕生日に盛大なパーティを開いて、ダイヤの首飾りを贈った。そこへ現われた真一は、父の仇と南海に拳銃を向けたが、その時、ダイヤを狙う辰(山本麟一)や轟たちに雪子が誘拐され、真一は雪原に彼らを追った。
辰はダイヤをひとり占めにしようと仲間のタニー(谷隼人)を殺し、マサ(梅宮辰夫)を傷つけ、怒った轟に殺された。そこへ真一が駆けつけたが、轟と真一は南海とその手下に囲まれた。真一の目的を知る轟は、雪子と引換えに南海が真一と決闘するよう申入れた。この一対一の対決で、南海は雪を赤く染めて倒れ、真一は父の仇を討った。真一は、轟と共に馬をならべて、大雪原の彼方へ去って行った。


「網走番外地 吹雪の斗争」宮園純子

菅原文太                       谷隼人

題名:網走番外地 吹雪の斗争
監督:石井輝男
原案:伊藤一
企画:今田智憲、植木照男
脚本:石井輝男
撮影:中島芳男
照明:大野忠三郎
録音:広上益弘
美術:藤田博
技斗:日尾孝司
編集:鈴木寛
音楽:八木正生
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学工業
製作主任:武田英治
助監督:野田幸男
スチール:遠藤努
出演:高倉健、梅宮辰夫、安藤昇、宮園純子、菅原文太、中谷一郎、谷隼人、戸上城太郎、山本麟一、石橋蓮司、相馬剛三、八名信夫、小林稔侍
1967年日本・東映東京撮影所/シネスコサイズ・カラー87分35mmフィルム
網走番外地 吹雪の斗争 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


宮園純子、安藤昇、梅宮辰夫

映画「網走番外地 悪への挑戦」


「網走番外地 悪への挑戦」高倉健、真理明美

高倉健                       高倉健、嵐寛寿郎

今回は石井輝男監督1967年製作「網走番外地 悪への挑戦」をピックアップする。
本作は網走番外地シリーズ第9作である。今回は九州福岡が舞台で、愛宕神社、姪浜漁港、早良炭鉱跡、中州、若松などや熊本県阿蘇山などでロケーション撮影をしている。
ラストの博多山笠(祭り)と斬り込みシーンのカットバックは、定石でありながら効果的だと思う。


川津祐介                        田崎潤

【ストリー】
橘真一(高倉健)は流れ者の気軽さから、誘われるまま鬼寅のいる九州に来たが、博多港に着いた時、猟銃を手に警官隊を手こずらせているイキがった少年たちを取り押さえた。そのため、不良少年たちの憧れのまとになって橘は苦り切ったが、鬼寅(嵐寛寿郎)が病気で倒れた友人に代って不良少年保護施設で働いていることが分ると、その仕事を手伝うことになった。ある日かつて暴力団門馬組の手先だった武(谷隼人)が施設を脱け出し、故郷の若松に向った。後を追った橘は、武の家で母(三原葉子)に重労働を押しつけ昼間から酒を浴びる義父(小松方正)に怒りをたたきつける武を見て、かつての自分を思い出すのだった。同じ生いたちから共感しあった橘と武は義兄弟の契りを結び、堅気になってしっかり生きていこうと約束した。鬼寅の世話で、武は人形工場に就職した。しかし、ライバルの港組組長を亡き者にしようとする門馬組は、武にその殺しをやらせようと、誘い出したのだ。武はそれを拒み、悽惨なリンチを受けた。その頃、施設の不良少年一郎は、門馬組の川上(曽根晴美)と計って、施設に働く春子(真理明美)を犯した。春子は絶望して阿蘇山に向い、火口に身を投げようとしたが駆けつけた橘に救われた。やがて始った博多祇園祭の夜、門馬組の客人衆木(川津祐介)は、組の汚ないヤリ口に怒って武を助けようとしたが門馬(田崎潤)に射殺され、また一郎が港組組長を襲って逆にとり押さえられた。事のすべてを知った橘は、急いで門馬組に駆けつけ瀕死の武を発見した。堅気となる約束を守った武は橘の腕に抱かれて死んでいった。怒った橘は、白鞘の長脇差を抜くと、山笠祭りのまっただ中で門馬を斬った。このニュースが施設に伝わると、少年たちは橘を英雄のように賞めたたえた。心を曇らせた鬼寅は、自首した橘に醜態を演じてくれと頼んだ。橘は手錠をかけられると、「助けてくれ、つかまるのは厭だ!」と喚きながら、警察に連行されていった。そんな彼の姿に、少年たちは失望の声をもらすのだった。


曽根晴美                                                                    石橋蓮司

題名:網走番外地 悪への挑戦
監督:石井輝男
企画:今田智憲、植木照男
原案:伊藤一
脚本:石井輝男
撮影:稲田喜一
照明:大野忠三郎
録音:渡辺義夫
美術:藤田博
編集:鈴木寛
音楽:八木正生
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学工業
製作主任:武田英治
助監督:内藤誠
スチール:遠藤努
出演:高倉健、嵐寛寿郎、真理明美、川津祐介、波島進、谷隼人、田中邦衛、田崎潤、由利徹、三原葉子、砂塚秀夫、曽根晴美、小松方正、国景子、小林稔侍、石橋蓮司、前田吟
1967年日本・東映東京撮影所/シネスコサイズ・カラー90分35mmフィルム
網走番外地 悪への挑戦 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


谷隼人、高倉健                   国景子、高倉健

映画「網走番外地 決斗零下30度」


「網走番外地 決斗零下30度」高倉健

高倉健                      嵐寛寿郎、大原麗子

今回は石井輝男監督1967年製作「網走番外地 決斗零下30度」をピックアップする。
本作は網走番外地シリーズ第8作である。今回は北海道ノサップ炭鉱を舞台にお馴染みのメンバー(俳優)が勧善懲悪のドラマを展開する。毎回驚くのは、鬼寅(嵐寛寿郎)さんの登場の仕方だ。そこに至るまで荒唐無稽な展開に慣らされているので不自然だとは思わず、ラストまでの展開を飲み込めるのが不思議だ。俳優陣の質が高いから観れるのだと思う。


吉田輝雄、高倉健                    丹波哲郎

田崎潤                                                            安部徹

【ストリー】
網走刑務所で五年の刑を終え、行くあてもない一人旅をしていた橘(高倉健)は、汽車の中でノサップのサガレン炭鉱にいる父を訪ねて行くという少女チエ(吉野比弓)に会った。交通機関といえば馬橇しかないサガレンの炭鉱街、橘は強欲な万屋の主人英造(沢彰謙)から20万円の労働保証で馬を借り、無事チエを父親大槻(田中邦衛)の所に連れて行ってやった。ところが血も涙もない坑夫長の蝮(田崎潤)は大槻を鉱山の中に入れ、父娘の間を裂こうとした。怒った橘は蝮を殴り倒し、大槻の代りに彼が鉱山に入った。鉱山はまさに生き地獄だった。サガレン炭鉱をタコ部屋同然にして、支配人関野(安部徹)は悪どく儲けていた。橘にやられた蝮は橘が万屋から借りた馬を殺し、その上、関野一味と組んで橘を半殺しの目にあわせた。そして、あわやという危機を救ってくれたのはクラブ“コタン”のマネジャー白木(丹波哲郎)だった。九死に一生を得た橘はこの後、約束通り万屋の下働きとして働かねばならなかった。そうしたある日、関野の所に用心棒の吉岡(吉田輝雄)と共に西条弓子(国景子)がやって来て、炭鉱の権利書を奪って逃げ去った。それというのもこの炭鉱は、もと西条家の持ち鉱山で、関野が借金のかたに乗っ取ったものだった。弓子と吉岡が、後から追いかけてきた関野一味に捕ろうとした時、ちょうど橘を探してノサップまでやって来ていた鬼寅(嵐寛寿郎)が二人の危機を救った。だが権利書を奪われ、半狂乱になった関野は今度は損害保険金を目あてに、逡巡する白木を脅して落盤事故に見せかけた坑道爆破を強行した。大槻ら坑員は全員死亡、ことの重大さに初めて我をとり戻した白木は橘にすべてを告白し、一人で関野を追ったが、逆に殺されてしまった。一足遅れて現場に到着した橘、鬼寅、吉岡らの網走帰りに囲まれては、さすがの関野にも、もうなす術はなかった。


安部徹、国景子、吉田輝雄               高倉健

題名:網走番外地 決斗零下30度
監督:石井輝男
企画:植木照男
原案:伊藤一
脚本:石井輝男
撮影:中島芳男
照明:大野忠三郎
録音:広上益弘
美術:藤田博
編集:鈴木寛
音楽:八木正生
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学工業
製作主任:伊藤源郎
助監督:寺西国光
マジック指導:引田天功
スチール:遠藤努
出演:高倉健、嵐寛寿郎、田中邦衛、吉田輝雄、丹波哲郎、大原麗子、三原葉子、田崎潤、安部徹、由利徹、国景子、八名信夫、吉野比弓、沢彰謙、相馬剛三、黒沢妙子
1967年日本・東映東京撮影所/シネスコサイズ・カラー88分35mmフィルム
網走番外地 決斗零下30度 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


「網走番外地 決斗零下30度」高倉健

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