映画「緋牡丹博徒 お命戴きます」


藤純子

今回は加藤泰監督1971年製作「緋牡丹博徒 お命戴きます」をピックアップする。
緋牡丹博徒シリーズ第7作の本作は、上州周辺を舞台に、不正を働く軍の上層部とヤクザを相手に、緋牡丹お竜の活躍を描いたもので、ラストの藤純子(富司純子)さんの殺陣は見ものだ。


鶴田浩二                                                                              待田京介

【ストリー】
九州熊本の矢野組々長矢野竜子こと緋牡丹お竜(藤純子)は、渡世修業の旅の途中、上州伊香保の久保田組の賭場で、胴をつとめる親分の実弟猪之助のイカサマの一件で危機に直面したが、武州熊谷結城組々長結城菊太郎(鶴田浩二)によって難をまぬがれた。そして、両家の手打ちは、大前田の二代目英次郎(嵐寛寿郎)の仲裁で行われ猪之助は破門された。しばらくして、お竜は父の法要のため、一時九州に帰る事になったが、高崎観音建造の勧進賭博の日までに再び来る事を約して結城(岡本健)と別れた。お竜は、結城に渡世の付き合い以上の想いを寄せ始めていたのだった。その頃、熊谷在に軍部御用の兵器工場ができ、周辺の百姓はその公害のために苦んでいた。結城は、百姓の暴動を未然に防ごうと、工場に交渉して用水堀造成のため保障金を出させようとした。この工場の運搬関係の仕事を仕切っていた富岡組々長(河津清三郎)は、何かと反目する結城を消そうと計った。富岡は、工場長の大村や軍の監督官畑中大尉と結託、工場本社からでていた保障金を着服していたのだった。富岡は、言葉巧みに猪之助をあやつり結城を殺した。百姓に対する圧力は激しさを加え、急を聞いてかけつけたお竜は、陸軍大臣に直訴すべく料亭の席にまで押しかけるのだが、そこで偶然にも熊坂虎吉と同席していた陸軍大臣に現状を直訴した。お竜の働きで悪業の露見を恐れた富岡と畑中は、結城の三代目を襲名した貞次(名和宏)を殺し、罪を彼一人に被せようとした。菊太郎の初七日の日--。寺の本堂一杯の百姓衆に大村(内田朝雄)の横領を吹聴している富岡、畑中へ黒い喪服に仕込み笛を抱いたお竜が乗り込んだ。


嵐寛寿郎                                                                                 若山富三郎

題名:緋牡丹博徒 お命戴きます
監督:加藤泰
企画:俊藤浩滋、日下部五朗
脚本:大和久守正、鈴木則文
撮影:わし尾元也
照明:中山治雄
録音:渡部芳丈
美術:吉村晟
装置:石田隆幸
装飾:山田久司
美粧・結髪:東和美粧
技斗:上野隆三
記録:石田照
編集:宮本信太郎
音楽:木下忠司
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
製作主任:福井良春
監督助手:篠塚正秀
スチール:木村武司
出演:出演:藤純子(富司純子)、若山富三郎、鶴田浩二、待田京介、嵐寛寿郎、河津清三郎、大木実、名和宏、小松方正、内田朝雄、岡本健、沼田曜一、汐路章、志賀勝
1971年日本・東映/シネスコサイズ・カラー93分35mmフィルム
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緋牡丹博徒 お命戴きます