映画「女番長 タイマン勝負」


池玲子                         藤山律子

今回は関本郁夫監督1973年製作「女番長 タイマン勝負」をピックアップする。
本作は、”女番長シリーズ”第6作目として1974年1月に全国公開されたが、元々本作は、シリーズ第7作目として、このシリーズ次回作である「女番長 玉突き遊び」より後に公開される予定であった。主演の叶優子さんが撮影中に重傷を負った事で製作が中断し、同作の公開が延期された。しかし同作は製作中止とはならず、叶優子さんの復帰後に撮影が再開され、本作と公開の順番が入れ替わったそうだ。

【女番長シリーズ】
1971年「女番長ブルース 牝蜂の逆襲」監督:鈴木則文 出演:池玲子、杉本美樹
1972年「女番長ブルース 牝蜂の挑戦」監督:鈴木則文 出演:池玲子、杉本美樹
1972年「女番長ゲリラ」監督:鈴木則文 出演:杉本美樹、池玲子
1972年「女番長(スケバン)」監督:鈴木則文 出演:杉本美樹、池玲子
1973年「女番長 感化院脱走」監督:中島貞夫 出演:杉本美樹
1973年「女番長 タイマン勝負」監督:関本郁夫 出演:池玲子
1974年「女番長 玉突き遊び」監督:関本郁夫 出演:叶優子
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渡瀬恒彦                        藤山律子、成瀬正孝

【ストリー】
姉を死に追いやった大島興業のボス・大島文男を復讐のために傷を追わせ、少年院送りになった相沢桂子は、いつしか稲妻桂子の異名を持つ女番長に成長していた。シャバへ出た桂子は、配下の幸恵、節子とともに、入院当時痛めつけられたヒマワリ会の女番長・立花美和に借を返すべく、その行方を捜した。ある日、節子は彼女がホステスをしているクラブの用心棒たちに、百万円の借金があると連れていかれてしまった。その店の経営者が、あの大島である事を知った桂子は節子に代って借金を返却することにした。そんなある日、ヒマワリ会の根城をつきとめた桂子は美和を捜すが、番長はカミソリの絵里になっていた。桂子は絵里を決闘で破り、番長となった。やがて、百万円を集めた桂子は、節子を連れ戻しに行くが、大島たちにリンチされそうになる。だが、関東侠友会の幹部・黒木に救われた。黒木は組の命で、工場建設地の買収を大島に命じに来たのだ。その黒木が、正体不明に酔いつぶれた絵里を見て驚いた。彼女は十年来探していた妹だったのだ。しかし、黒木はこのことを桂子に口止めした。一方、桂子はあるスクラップ工場で今は堅気となって工場の持ち主の健一と生活している美和と会った。桂子の復讐心はいつしか消え失せた。その健一の工場は買収予定地に入っているが、健一は買収には断呼として応じなかった。丁度、桂子たちが工場に居候していたので、絵里は一石二鳥とばかり、大島に頼み、工場を襲わせた。桂子は既にいなかったが、大島らは健一に無理矢理、契約書にサインを押させ、美和を輪姦した。そして健一は惨殺された。卑劣な大島に怒った黒木は、この仕事からおろすことにした。大島は絵里に拳銃を渡し、黒木、桂子を殺すように命じた。黒木めがけて発砲しようとした絵里に、桂子は彼が兄である事を知らせた。呆然とする絵里。その時、大島たちが武装して彼女らを襲ってきた。そして、桂子たちをかばおうとした黒木は、蜂の巣のように撃たれた……。黒木、健一を手厚く葬った桂子、絵里、美和たちは、それぞれの復讐を胸に秘め、健一の残した車に乗り込むや、大島を血祭りにあげるべく、突進していった。


岡八郎                              女番長 タイマン勝負

題名:女番長 タイマン勝負
監督:関本郁夫
企画:杉本直幸、奈村協
脚本:鴨井達比古、志村正浩
撮影:古谷伸
照明:和多田弘
録音:荒川輝彦
美術:雨森義允
装置:温井弘司
装飾:西田忠男
美粧・結髪:東和美粧
衣装:高安彦司
擬斗:土井淳之祐
記録:石田照
編集:市田勇
音楽:広瀬健次郎
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学(ノンクレジット)
進行主任:大岸誠
助監督:萩原将司
演技事務:森村英次
スチール:諸角義雄
出演:池玲子、衣麻遼子、藤山律子、田島晴美、渡瀬恒彦、成瀬正孝、安部徹、由利徹、岡八郎、一の瀬レナ、須藤リカ、城恵美、早乙女りえ、葵三津子
1973年日本・東映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー87分35mmフィルム
女番長 タイマン勝負 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


安部徹                          池玲子

女番長 タイマン勝負

映画「監獄人別帳」


「監獄人別帳」渡瀬恒彦、大辻伺郎

渡瀬恒彦                        伊吹吾郎

今回は石井輝男監督1970年製作「監獄人別帳」をピックアップする。
殺し屋人別帳」に続く人別帳シリーズ第2弾(最終)の本作は、過酷な豪雪の北海道を舞台にした脱獄劇である。
内容の途中からは「網走番外地 望郷篇」とほぼ同じ展開になっている。


大辻伺郎、渡瀬恒彦                   佐藤允

内田良平                       上田吉二郎、大泉滉

【ストリー】
酷寒の網走刑務所。その中には傷害罪の橘真一(渡瀬恒彦)。悪徳警察署長・岩倉(沢彰謙)に殺された父親の復讐に失敗した殺人未遂罪の吉岡誠吉(佐藤允)。そのほか、無期徴役刑の阿久田老人(嵐寛寿郎)、殺人犯モンマルトルの鉄(伊吹吾郎)、夜這いの松こと浅吉(大辻伺郎)、牢名主の異名をとる放火ダルマの剛造(上田吉二郎)ら、様々な囚人の顔があった。温情な典獄長・月形(内田良平)は別として、所長の緒方(千葉敏郎)と典獄たちは囚人たちを虫けら同然に虐待し脱獄者は皆無だった。そんなある日、誠吉の弟秀(尾藤イサオ)と妹珠枝(賀川雪絵)が、送られてきた。真一は吉岡兄妹が仇と狙う岩倉が道庁の警視総監として赴任してきたことを知り、脱獄のチャンスをうかがった。やがて、好機到来。この脱獄に参加したのは吉岡三兄妹と真一、鉄、浅吉の6人。脱獄のベテラン鉄をリーダーに吹雪の中に出た一行だが、浅吉の密告で脱獄は失敗、そして二人ずつ手錠をかけられた。だが、この危機を救ってくれたのは阿久田老人だった。左足に銃弾をうけた鉄は自分の左腕を自ら切断、秀を単身逃がした。一方、真一と誠吉は一度は改心した浅吉の犠牲で危機を脱するが、執拗に迫りくる追手に万事休す。だが、片手の鉄の出現で再び窮地を脱するのだった。こうして脱獄に成功した誠吉と珠枝は目ざす岩倉の屋敷にのり込むが、多勢に無勢。しかし、吉岡兄妹の安否を気づかってやってきた真一と鉄の協力で形勢は逆転、岩倉邸は修羅場と化した。やがて鉄は口笛を残して死んでいった。逃げまどう岩倉を追いつめた真一は、誠吉に無事仇を、とらせてやった。そして、吹雪が冷く舞う中を刑務所へもどってゆく真一の姿があった。


清川虹子                        嵐寛寿郎

尾藤イサオ                                                           沢彰謙

題名:監獄人別帳
監督:石井輝男
企画:岡田茂、天尾完次
脚本:石井輝男、掛札昌裕
撮影:古谷伸
照明:中山治雄
録音:中山茂二
美術:石原昭
装置:米沢勝
装飾:山田久司
美粧:田中利男
結髪:横田美佳代
衣裳:松本俊和
擬斗:三好郁夫
振付:藤間勘具次
記録:石田照
編集:堀池幸三
音楽:鏑木創 主題歌:渡瀬恒彦「監獄ブルース」
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
進行主任:上田正道
監督補佐:荒井美三雄
助監督:依田智臣
スチール:中山健司
出演:渡瀬恒彦、伊吹吾郎、佐藤允、大辻伺郎、賀川雪絵、清川虹子、内田良平、尾藤イサオ、荒木一郎、嵐寛寿郎、沢彰謙、上田吉二郎、大泉滉、葵三津子、片山由美子、相川圭子、千葉敏郎
1970年日本・東映/シネスコサイズ・カラー95分35mmフィルム
監獄人別帳 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


監獄人別帳

映画「温泉みみず芸者」


池玲子                             杉本美樹

今回は鈴木則文監督1971年製作「温泉みみず芸者」をピックアップする。
本作は”温泉芸者シリーズ”全7作の4作目で池玲子さんと杉本美樹さんのデビュー作であり、初めて”東映ポルノ映画”としてフィチャーされた映画である。

1971年は、撮影所システムと言われる日本映画制作各社の旧来の制作システムが急激に衰退を迎えていた時期であり、各社一本立て興行に移行、1953年から続いた五社協定が崩壊し、12月には大映が倒産した。日活では”ロマンポルノ”を11月からスタートさせ、1988年まで制作し続けた。
この”ポルノ”というフレーズは、本作で生まれた造語をパクったものであり、プロデューサーの天尾完次氏が、海外の雑誌のグラビアから”ポルノグラフィ”という言葉を見つけて、”ポルノ”という言葉を日本で初めて使い定着させた。

本作は、日活のロマンポルノ第一作「団地妻 昼下りの情事(主演:白川和子)」の11月公開より早く7月に劇場公開されている。

【東映温泉芸者シリーズ】
1968年「温泉あんま芸者」監督:石井輝男 出演:橘ますみ、三原葉子
1969年「温泉ポン引女中」監督:荒井美三雄 出演:橘ますみ、葵三津子
1970年「温泉こんにゃく芸者」監督:中島貞夫 出演:女屋実和子、松井康子
1971年「温泉みみず芸者 」監督:鈴木則文 出演:池玲子、松井康子、杉本美樹
1972年「温泉スッポン芸者」監督:鈴木則文 出演:杉本美樹、城恵美、女屋実和子
1973年「温泉おさな芸者」監督:鷹森立一 出演:田辺節子、沢リミ子、深田ミミ
1975年「東京ふんどし芸者」監督:野田幸男  出演:堀めぐみ、茜ゆう子、三井マリア
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松井康子、山城新伍                      池玲子、小池朝雄

【ストリー】
伊勢志摩の港町で一杯飲み屋を営む多湖初栄(松井康子)と二人の娘、圭子(池玲子)、幸子(杉本美樹)の母娘は美人として評判がよかった。ところが初栄は生来の淫乱性。抵当に入っている先祖の墓を買い戻すために、100万円を目標に貯めている金まで若いつばめに持ち逃げされる始末。そこで、圭子は仕方なしに、東京のソープランドに働きに出るが、偶然、社長久兵エ(芦屋雁之助)と知り合い50万円もらう。数日後、初栄が伊豆の土肥温泉から“すぐこい”と打電してくる。駈けつけた圭子に、初栄は借金を肩代りしてくれと泣きつく。初栄は、圭子が送った50万円を手にすると性凝りもなく若い男を作り、士肥温泉に遊びにきたが、その金を持ち逃げされてしまったのだ。窮した圭子は、借金返済のために温泉芸者として働くことになり、初栄も女中に雇われることになった。ようやくここでの生活になれた頃、この静かな温泉町の静寂を破って、時ならぬ混乱がまき起こった。無限精流の性豪を名乗る竿師段平(名和宏)、師範代黒竿の段吉(岡部正純)、門弟健(大下哲夫)が、芸者の引き抜きにやってきたのだった。彼らはベットを共にした芸者を意のままに、他の土地に鞍変えさせてしまう温泉場荒しである。政界筋をバックに持つ彼らを追い出す訳にもいかず、町の役人衆も頭を痛めていたが、結局、初栄と圭子、妹の幸子の母娘が、彼らの相手をし、倒さなければならなくなる。勝てば300万円の褒賞金がもらえるとあって、初栄のいきり様は大変なもの。海岸大明神の夜祭りに湧き立つ浜辺の邸宅で、そのセックス試合は開始された。


小池朝雄、池玲子、殿山泰司              女屋実和子

題名:温泉みみず芸者
監督:鈴木則文
企画:岡田茂。天尾完次
原案:久保田正
脚本:掛札昌裕、鈴木則文
撮影:古谷伸
照明:金子凱美
録音:堀場一朗
美術:雨森義允
装置:柴田澄臣
美粧。結髪:東和美粧
衣装:岩逧保
振付:藤間勘眞次
記録:石田照
編集:神田忠男
音楽:鏑木創
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学 (ノンクレジット)
進行主任:伊藤彰将
助監督:皆川隆之
スチール:中山健司
出演:池玲子、杉本美樹、女屋実和子、松井康子、葵三津子、小池朝雄、山城新伍、由利徹、名和宏、沢淑子、岡八郎、殿山泰司、川谷拓三、芦屋雁之助、芦屋小雁、岡部正純、大泉滉、団鬼六、田中小実昌、佐藤重臣、小松方正(ナレーション)
1971年日本・東映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー85分35mmフィルム
温泉みみず芸者 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


「温泉みみず芸者」池玲子

杉本美樹、池玲子                        温泉みみず芸者

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