映画「日本女侠伝 鉄火芸者」


「日本女侠伝 鉄火芸者」藤純子

藤純子、菅原文太

今回は山下耕作監督1970年製作「日本女侠伝 鉄火芸者」をピックアップする。
日本女侠伝シリーズ第3作は、藤純子さんの芸者姿を魅せる為に用意された様な作品で、それはドスも拳銃も持たないあくまでも芸者の役である。日本女侠伝ではあるが任侠映画ではないと思う。これも良し。


藤純子、曽我廼家明蝶             正司照枝、藤純子、伴淳三郎

【ストリー】
子供のころ見ず知らずの通りすがりの男から受けた恩が忘れられず、10年たった今でもその男のために操を立て通している辰巳芸者小しず(藤純子)が、その男小林勇吉(菅原文太)にあったのは、年に一度行なわれる羽織会の留めを毎年勤めていた先輩仇吉(弓恵子)に代わり、自分が内定したことを、小しずが父親のように慕う米問屋浅井喜一郎(曽我廼家明蝶)に報告しにいった時のことだった。勇吉は浅井のもとで荷揚げの組頭として働いていたが、やくざ、刑務所とすさんだ生活を渡り歩いて来た勇吉には小しずの記憶はなかった。一方、仇吉の旦那で米穀業・安川重平(安部徹)は義心会の総長竹上(藤岡重慶)や政界の黒幕と手を組み悪どい商法で私腹を肥やしていたが、これに反対する浅井は急場の策として朝鮮米を買いつけるが、安川の工策により、政府の命令で朝鮮米は陸揚げ禁止となる。浅井の窮地を見かねた小しずは単身政界の大物牧浦奇堂伯爵(伴淳三郎)の還暦祝の席に出むき、米の一件をこん願する。さしもの奇堂も小しずの一途な態度に感銘し、解決に乗りだしたため待望の朝鮮米が陸揚げされ浅井の窮地は救われたが、発売を明日に控えた夜、突如、義心会の放った火により米蔵は炎上してしまう。駆けつけた浅井は義心会の手によって闇討ちされ、必死に消火につとめた勇吉らの努力も空しく全焼してしまう。羽織会の当日一心に“保名”を舞う小しずを見まもる勇吉に浅井の死が知らされた。怒りに燃えた勇吉は単身、安川めがけて殴りこんでいった。


藤純子、玉川良一                    藤純子

題名:日本女侠伝 鉄火芸者
監督:山下耕作
企画:俊藤浩滋、日下部五朗
脚本:笠原和夫
撮影:古谷伸
照明:和多田弘
録音:中山茂二
美術:富田治郎
装置:米沢勝
装飾:柴田澄臣
美粧:久斗敏厚
結髪:妹尾茂子
衣装:松田孝
技斗:上野隆三
振付:藤間勘五郎
記録:矢部はつ子
編集:宮本信太郎
音楽:木下忠司
進行主任:福井良春
助監督:俵坂明康
スチール:木村武司
出演:藤純子(富司純子)、菅原文太、伴淳三郎、曽我廼家明蝶、弓恵子、安部徹、藤山寛美、藤岡重慶、佐々木愛、正司照枝、山本麟一、玉川良一
1970年日本・東映/シネスコサイズ・カラー100分35mmフィルム
日本女侠伝 鉄火芸者 -DVD-
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菅原文太                        藤純子

日本女侠伝 鉄火芸者

映画「二代目はクリスチャン」


志穂美悦子

月丘夢路、志穂美悦子              志穂美悦子、蟹江敬三

今回は井筒和幸監督1985年製作「二代目はクリスチャン」をピックアップする。
原作・脚本はつかこうへい氏が担当した角川映画だ。内容は教会に仕える清純なシスターが、ひょんな事からヤクザの二代目を襲名、抗争事件に巻き込まれるというものだが、クライマックスで「てめえら!!十字を切って悔い改めやがれ。でねぇと一人残らず叩っ斬るぜ! 」と啖呵を吐く志穂美悦子さんが美しい。


松本竜介、岩城滉一               志穂美悦子、かたせ梨乃

【ストリー】
神戸は六甲山の中腹にある聖サフラン教会では、天竜組組長・故天竜源一郎の告別式が行なわれていた。オルガンで讃美歌の伴奏をしているのはシスター今日子(志穂美悦子)。その瞳は神のみを見つめ、端正な横顔はこの世のものとは思えないほど美しく、やさしい。この今日子に惚れているのが、天竜晴彦(岩城滉一)。本来ならば天竜組の二代目を継ぐべきところなのだが、恋は盲目、晴彦にとっては天竜組の代紋より今日子の存在の方が大きいのだ。彼女の気をひくために、毎日、教会のブタ小屋の掃除に余念がない。それどころか、子分の意見を無視して、全員、洗礼を受けさせてしまった。腹巻きの中にはドス、首には十字架というナサケない姿で、ヤクザ仲間からはバカにされる始末。一方、今日子に想いを寄せている男がもう一人。晴彦の幼馴染みで、神戸署の刑事・神代(柄本明)だが、神代の実家が天台宗の寺だけに、二人の間には宗教の厚い壁が立ちはだかっている。しかし、肝心の今日子は、数年前、ある嵐の夜に宿命的な出会いをした英二(北大路欣也)という男に、秘かな恋心を抱き続けていたのだ。天竜会と対立する黒岩会会長の黒岩(室田日出男)は、自分の情婦・百合(かたせ梨乃)をつかって晴彦を罠にかけようとしていた。そして二人が抱き合っている現場をおさえた黒岩は、晴彦を袋叩きにしてしまう。晴彦を救出に行った今日子は、黒岩のところに身を寄せている英二と再会。だが、英二に寄りそう女の姿を見て、その場に立ちつくすのだった。今日子は、ついに晴彦と結婚することにした。式の後で晴彦の二代目襲名披露も行なわれることになった。結婚式当日、今では晴彦に想いを寄せるようになっていた百合が、嫉妬に狂ってナイフで今日子に襲いかかり、彼女をかばった晴彦が刺され死んだ。今日子は、涙の渇く間もなく、神代に連れられて二代目襲名披露会場へ。居並ぶ親分衆の前で亡き晴彦に替って二代目を襲名するのだった。一方、黒岩会は一気に天竜組を潰すべく無差別攻撃に出た。次々と倒れていく子分たち。しかも今日子が世話する子供たちまでも標的にされた。爆破され破壊された教会で呆然と立ちつくす今日子。その時、崩れ落ちたキリスト像の後ろから、油紙で包まれた今日子の亡き父、“狂犬病鬼頭”と呼ばれた父の長ドスが現われた。そのドスを手に、黒岩会に殴り込みに行く今日子。途中、あの英二が行く手をさえぎった。だが英二は、今日子に人の斬り方を教えると、自分から彼女の手にかかって死んだ。神代と子分の次郎(松本竜介)を従えた今日子は、黒岩会の事務所へ殴り込み、凄絶な死闘の末に、黒岩をはじめ、子分たちを倒すのだった。


柄本明、志穂美悦子、松本竜介             北大路欣也

題名:二代目はクリスチャン
監督:井筒和幸
製作総指揮:角川春樹
製作:佐藤雅夫、斎藤一重、豊島泉、菅原比呂志
原作:つかこうへい
脚本:つかこうへい
撮影:北坂清
照明:安藤清人
録音:平井清重
美術:佐野義和
技斗:菅原俊夫
記録:中野保子
編集:玉木濬夫
音楽:甲斐正人 主題歌:BIRDS
現像:東洋現像所
スチール:遠藤功成
出演:志穂美悦子、岩城滉一、柄本明、北大路欣也、室田日出男、かたせ梨乃、蟹江敬三、月丘夢路、山本亨、藤岡重慶、山村聡、松本竜介
1985年日本・角川春樹事務所/ビスタサイズ・カラー101分35mmフィルム
二代目はクリスチャン -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


志穂美悦子                    室田日出男

志穂美悦子

志穂美悦子

映画「緋牡丹博徒 一宿一飯」



藤純子                      鶴田浩二、藤純子

今回は鈴木則文監督1968年製作「緋牡丹博徒 一宿一飯」をピックアップする。
本作は、藤純子さん主演の緋牡丹博徒シリーズ全8作の第2作である。豪華な共演陣(鶴田浩二、菅原文太)の中で、お竜さん(藤純子)が綺麗で、ドスを振るう姿にシビれる。


藤純子、城野ゆき                  菅原文太

【ストリー】
明治17年秋。上州の農民たちは、高利貸倉持(遠藤辰雄)に収穫物をカタに取られ困っていた。倉持がことあるごとに農民に襲われるという事態が起り、戸ヶ崎組が乗り出して農民をなだめる一方、戸ヶ崎(水島道太郎)の舎弟分笠松一家が事態収拾にあたった。そんな時、笠松(天津敏)の賭場では、艶気をふりまき、背中に弁天の刺青を入れたおれん(白木マリ)が、胴元を危うくするほどつきまくっていた。そこで笠松は戸ヶ崎の客分緋牡丹のお竜(藤純子)に応援を頼んだ。お竜は見事な手並みでおれんに勝った。一方、笠松はひそかに倉持と結託、上州一帯の生糸の総元締会社設立を図っていた。この計画を察知した戸ヶ崎は、農民に犠牲を強いる笠松のやり方に怒り、笠松一家に殴り込んだ。その時は、お竜は戸ヶ崎のはからいで四国の熊虎一家を訪ねていた。戸ヶ崎が殴り込んだことをお竜はそこで聞いたが、戸ヶ碕一家は笠松一家によって全滅したのだった。お竜は急ぎ上州に戻ったが、そこはもう日の出の勢いの笠松一家の勢力圏になっていたのだ。後日のことを考慮した戸ヶ崎によって彼の娘まち(城野ゆき)と結婚して戸ヶ崎組の跡目を継いだ勇吉(村井国夫)は血気にはやって殴り込んだが、逆に私刑を受ける有様だった。お竜はそんな勇吉を何かと助けていたが、関八州の親分の一人宮内(藤岡重慶)がその後楯となってくれた。一方笠松は邪魔なお竜を消そうとして襲ったが、一匹狼の風間周太郎(鶴田浩二に阻まれた。しかし、笠松にはもう一つ企みがあった。戸ヶ崎組の経営する郵便馬車の権利を手に入れることだった。笠松はまちを脅し、ついにその権利書を手に入れたのだ。憤怒に燃えた勇吉は、笠松組と争いなぶり殺したあってしまった。ここに至っては、お竜も決心せざるを得なかった。周太郎とともに勇吉の葬合戦とばかり、笠松組に欧り込み、笠松を倒したのだった。


白木マリ                   玉川良一、山城新伍、藤純子

題名:緋牡丹博徒 一宿一飯
監督:鈴木則文
企画:俊藤浩滋、日下部五朗
脚本:野上龍雄、鈴木則文
撮影:古谷伸
照明:増田悦章
録音:溝口正義
美術:石原昭
装置:米沢勝
装飾:松原邦四郎
美粧:鳥居精一
結髪:妹尾茂子
衣装:松田孝
技斗:谷明憲
舞台振付:藤間勘真次
編集:堀池幸三
記録:国定淑子
音楽:渡辺岳夫
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
製作主任:渡辺操
助監督:本田達男
スチール:藤本武
出演:出演:藤純子(富司純子)、鶴田浩二、若山富三郎、菅原文太、城野ゆき、侍田京介、村井国夫、白木マリ、山城新伍、西村晃、玉川良一、藤岡重慶、遠藤辰雄、天津敏、水島道太郎
1968年日本・東映/シネスコサイズ・カラー95分35mmフィルム
緋牡丹博徒 一宿一飯 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


藤純子                     鶴田浩二、藤純子

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