映画「クレージー 黄金作戦」


「クレージー 黄金作戦」 ※ラスベガスのメインストリートを封鎖して撮影された。

植木等                        浜美枝

今回は坪島孝監督1967年製作「クレージー 黄金作戦」をピックアップする。
本作は、東宝創立35周年記念作品で、日本映画史上初のアメリカ本土ロケを敢行したそうだ。しかし、よく見ると東宝撮影所に組んだセットが多用されており、ハワイ、LA、ラスベガスのロケで撮れなかったシーンが代用されている。
ともあれ、クレージー・キャッツの”クレージー作戦シリーズ”第9弾(全14作)で配給収入3億4000万円、観客動員数290万人の大ヒットとなった。


「クレージー 黄金作戦」浜美枝、植木等

ハナ肇                                 谷啓

【ストリー】
心乱(植木等)は坊主のくせに競馬から麻雀まで、すっかり博打に凝って、重なる借金のため金友商事の北川(有島一郎)にタダ働きさせられていた。彼はひょんなことから夢に見るラスベガスに行く機会を得た。心乱とロスアンジェルス行きの機中で一緒になったのが糞尿処理問題で男を上げた代議士の板垣(ハナ肇)、それに梨本(谷啓)だ。梨本は事故で死んだ米人の最後を看取ったことから、彼の遺産を受取るための渡米だった。ハワイで遊んで、やがてロス空港に着いた時、日本では心乱が債権者から詐欺で訴えられ、板垣は黒い霧の張本人として追求されており、梨本は恋人百合子(園まり)から捜索願が出されていることが分った。心乱と梨本はもともと片道の旅費しかもたなかったが、頼みの板垣がチップをやり過ぎて帰国するにも旅費がなかった。しかも、梨本の受取った遺産は廃坑の権利書と坑道地図だけで、最後に頼るのはラスベガスでの心乱の腕ということになった。金が少ないので徒歩でベガスに着いた3人は、有金をスロットマシンにつぎ込んだ。心乱はそれで50ドル稼ぎ、それを元手にルーレットで6万ドルを握った。ところが、会ったらツキが落ちるという女月子(浜美枝)が来てからの心乱はサッパリ駄目で、結局全部スッてしまった。逆に月子は心乱と会うとツキにツクのだ。一方、廃坑の地図を狙うアル一味が梨本を追っていた。坑道には昔の海賊が隠した金貨が眠っているのだ。それをアルの女子分メリー(ペギー・ニール)から聞いた梨本は一足先に坑道に入って金貨の入った大袋を持ち出した。たちまちアル一味と袋の争奪戦が始まった。そのうち心乱の手を離れた袋がルーレットの当り番号の上に落ち、百数十億円の金が転り込んできた。アルを警察に任せた心乱たちは意気揚々と日本に帰ってきたが、分け前をもらえなかった月子の計略で博打の金は全部慈善協会に寄付することになってしまった。やがて梨本はその金で建った病院に勤め、代議士を廃業した板垣は家業の煎餅屋に戻って地道に暮していたが、心乱は月子に追いかけられながら大穴を目当てにせっせと競馬場に通っていた。


「クレージー 黄金作戦」園まり

桜井センリ                                 犬塚弘

安田伸、石橋エータロー                植木等、ハナ肇、谷啓

加山雄三                     ペギー・ニール

ザ・ドリフターズ                      ブルー・コメッツ

ザ・ピーナッツ                     E・H・エリック

題名:クレージー 黄金作戦
監督:坪島孝
製作:渡辺晋
脚本:笠原良三、田波靖男
撮影:内海正治
照明:大野晨一
録音:増尾鼎
整音:下永尚
美術:竹中和雄
振付:小井戸秀宅
編集:武田うめ
音楽:宮川泰、萩原哲晶
現像:東洋現像所
製作担当:島田武治、大森幹彦
監督助手:浅野正雄
<ホテルリビエラ・ショー>
企画構成:谷啓、ハナ肇
監督:和田嘉訓
協力:パンアメリカン航空
スチール:岩井隆志
出演:植木等、ハナ肇、谷啓、浜美枝、園まり、犬塚弘、桜井センリ、石橋エータロー、安田伸、ペギー・ニール、有島一郎、藤木悠、十朱久雄、人見明、藤岡琢也、藤田まこと、塩沢とき、E・H・エリック、加山雄三、ザ・ドリフターズ(いかりや長介・加藤茶・荒井注・高木ブー・仲本工事)、ザ・ピーナッツ、ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
1967年日本・東宝+渡辺プロダクション/東宝スコープ(シネスコサイズ)・カラー157分35mmフィルム
クレージー黄金作戦 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


桜井センリ、ハナ肇、植木等                 谷啓、植木等、ハナ肇

映画「影の軍団 服部半蔵」


影の軍団 服部半蔵

渡瀬恒彦                        緒形拳

今回は工藤栄一監督1980年製作「影の軍団 服部半蔵」をピックアップする。
本作は、忍者・服部半蔵がもしも2人いたらというユニークな着想で描かれたものだ。当初は千葉真一さんが服部半蔵役を予定していたが降板し、渡瀬恒彦さんが起用されたという経緯がある。


西郷輝彦                       森下愛子

原田エミ                       森下愛子

【ストリー】
慶安4年、徳川政権は表向きは安泰の色を呈していたが、江戸城内では、三代将軍・家光が急死したため、混乱のるつぼと化していた。副将軍・水戸光圀(金子信雄)をはじめとする御三家は、光圀の実弟で会津藩主、保科正之(山村聡)を世継ぎ家綱の補作役と決め、事態の収拾を計った。一方、老中筆頭、松平伊豆守(成田三樹夫)は権力を維持するために密かに策を練っていた。伊賀忍者、服部には上下二家があり、上は隠れ名にて常に世人に混わり、下は草に生き機に乗じ時に応じ現われる。上の服部半蔵(西郷輝彦)は隠れ名を由比民部と称した。下半蔵(渡瀬恒彦)は大名屋敷を狙う盗賊の頭でもある。下半蔵は伊豆派の内藤山城守の屋敷に押し入るが失敗し、伊豆守に引き会わされる。下半蔵は、保科正之の首を取れば許してやるという伊豆守の甘い言葉を信じてしまう。伊豆守の影には甲賀忍者の頭目、甲賀四郎兵衛(緒形拳)が控えている。下半蔵は正之の屋敷に忍び込むが、警備に見つかり、上半蔵に助けられ、なんとか脱出する。政権を狙う上半蔵はこの事件を機会に正之に接近。数日後、正之は光圀によって執政職に命じられ、上半蔵の思い通りに事は運んだ。だが伊豆守も金を使い優位な立場にたとうと光圀へ莫大なワイロを送る。そして、家綱の生母、お楽の方(中島ゆたか)に取り入り、四郎兵衛の娘、千里(森下愛子)を大奥へ潜入させることに成功。伊豆守は、家綱側仕えの青山図書(三浦洋一)らの意見を無視して、お世継の日光参詣を強引に決行する。そして、日光へ向う行列の中、家綱(上田孝則)の姿が消えてしまった。四郎兵衛の仕業だ。下半蔵は女忍者小萩(原田エミ)を大奥に潜入させ千里の後をつけ、四郎兵衛の隠れ家をつきとめるが、あと一歩のところでとり逃してしまう。図書は伊豆守の陰謀で、ぬれぎぬを着せられたまま殺され、正之は執政職を返上、上半蔵の由比道場にも、正之に加担していたと伊豆守の手の役人が乱入して来る。上半蔵は道場に火を放ち、下半蔵の隠れ家に逃げ込む。そこへ、家綱は伊豆守の城内鬼門櫓に閉じ込められている知らせが入った。鬼門櫓は初代半蔵が飛騨の工匠によって作らせたもので、櫓を一挙に崩してしまう仕掛が施してあり、それは半蔵家に伝わる秘伝であった。家綱救出に、鬼門櫓に向う上半蔵と下半蔵。櫓上層部に斬り込む上半蔵は応戦する四郎兵衛の腹に大クナイを突き刺す。下半蔵は両者の死闘の脇をすり抜け、家綱を抱え櫓を脱出。その時、凄じい亀裂が櫓全体に走り、最後の呻きのような異様な爆音とともに、上半蔵と四郎兵衛を呑み込んだ鬼門櫓は崩れ落ちていった。翌朝、城中で新将軍家綱御宣下の儀が滞りなく行なわれていた。無称の大名として列座している正之。伊豆守が得意満面で家綱を勅使対面の席に導く。一同が平伏したとき、天井が開き、伊豆守と家綱の前に下半蔵が飛び降りて来た。呆然となる伊豆守。平伏したままで気づかない諸侯。家綱が半蔵を見て笑いかけたとき、下半蔵の抜き討ち一閃。伊豆の絶叫で一斉に顔をあげる一同。しかし、事すでに遅く、伊豆守は血の海に横たわり、死んでいたのだった。


山村聡                        成田三樹夫

題名:影の軍団 服部半蔵
監督:工藤栄一
企画:翁長孝雄、日下部五朗、松平乗道
脚本:高田宏治、志村正浩、 山田隆之
撮影:中島徹
照明:海地栄
録音:溝口正義
美術:井川徳道、山下謙爾
装置:三浦公久
装飾:山田久司
背景:平松敬一郎
衣装:岩逧保
美粧・結髪:東和美粧
擬斗:菅原俊夫
記録:梅津泰子
編集:市田勇
特撮監督:矢島信男(特撮研究所)
撮影:増田敏雄(特撮研究所)
操演:鈴木昶(特撮研究所)
美術:松原裕志(特撮研究所)
特技:崎津均、竹内誠治、藤川聡、吉田昌雄、黒崎誠輝(特技TAC)
音楽:原田祐臣
進行主任:山本吉応
助監督:藤原敏之
スチール:中山健司
出演:渡瀬恒彦、西郷輝彦、緒形拳、森下愛子、原田エミ、中島ゆたか、三浦洋一、山村聡、蟹江敬三、成田三樹夫、金子信雄、仲谷昇、藤田まこと、上田孝則
1980年日本・東映/シネスコサイズ・カラー133分35mmフィルム
影の軍団 服部半蔵 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


蟹江敬三                     影の軍団 服部半蔵

映画「クレージーの怪盗ジバコ」


「クレージーの怪盗ジバコ」浜美枝

植木等                                 浜美枝

今回は坪島孝監督1967年製作「クレージーの怪盗ジバコ」をピックアップする。
本作は、クレージー・キャッツの”クレージー作戦シリーズ”第10弾で全14作が制作された。
変装の名人・怪盗ジバコを、オプチカル・マスク合成を巧みに使ってクレージー・キャッツのメンバー全員が“七人一役”で演じている。


谷啓                                   ハナ肇

豊浦美子                              浜美枝、犬塚弘

【ストリー】
人相、年齢、国籍不明の国際的大怪盗ジバコ(植木等)が、予告つきで日本にやってきた。何しろ、ゴリラからマリリン・モンローまで化けることが出来、その上、いかなる錠前もあけることが出来るという怪盗で、世界各国の銀行を破産させること138回、内閣を総辞職に追い込むこと3回、そのために更迭させられた警視総監はその数を知らず、という経歴の持主だから、警視庁が色めきたったのも当然だった。やがて警官が待機する空港に下りたジバコは、鈴木刑事(谷啓)に変装して消えてしまったが、警察に捕ったのは本物の鈴木刑事で、彼はそのためクビになってしまった。同じ日、日本に観光団を装って来た男たちこそ世界を股にかけて悪事を働く窃盗団W・C・W・C一味だった。ジバコは明智少伍郎(ハナ肇)ら捜査陣に、日本民族の遺産たる美術品を盗むと予告した。そんな出来事の中で、東西観光の社長秘書ナナ(浜美枝)は、ひょんなことからジバコと一夕を共にし、その写真を新聞に発表して有名になった。ジバコもナナにはいつにない感情がわいてくるのを覚えるのだった。ジバコは狙う獲物のあるやまと美術館に忍び込み、義経の黄金の太刀を見て驚いた。それは偽物だったのだ。ジバコはその時初めて窃盗団の存在を知ったのである。名誉を傷つけられて憤然と立ち上ったジバコはW・C・W・C一味を粉砕すべく、鈴木に協力を申入れた。名うての悪党ぞろいのW・C・W・C一味も変幻自在のジバコにはかなわず、鈴木の活躍もあって一網打尽にされた。ジバコはそれが済むと、いつか愛しあうようになったナナを連れて再び国外に去って行った。


「クレージーの怪盗ジバコ」浜美枝

左卜全                              石橋エータロー

東野英治郎                             青島幸男

立川談志                               谷啓、ハナ肇

題名:クレージーの怪盗ジバコ
監督:坪島孝
製作:渡辺晋、五明忠人
原作:北杜夫「怪盗ジバコ」
脚本:田波靖男、市川喜一
撮影:内海正治
照明:小島正七
録音:刀根紀雄
整音:下永尚
美術:育野重一
振付:小井戸秀宅
衣裳:藤崎トシエ
記録:米山久江
編集:武田うめ
音楽:宮川泰 主題歌「ジバコの唄」
現像:東京現像所 合成:三瓶一信
製作担当:堤博康
助監督:浅野正雄
スチール:岩井隆志
出演:植木等、谷啓、ハナ肇、浜美枝、豊浦美子、桜井センリ、犬塚弘、石橋エータロー、安田伸、進藤英太郎、東野英治郎、藤田まこと、アンドリュー・ヒューズ、人見明、左卜全、青島幸男、立川談志、木の実ナナ
1967年日本・東宝+渡辺プロダクション/東宝スコープ(シネスコサイズ)・カラー110分35mmフィルム
クレージーの怪盗ジバコ -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


植木等                          豊浦美子、谷啓、浜美枝、植木等

クレージーの怪盗ジバコ

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