映画「大奥十八景」

大奥十八景大奥十八景
勝野洋                          辻沢杏子

今回は鈴木則文監督1986年製作「大奥十八景」をピックアップする。
“摩訶絶品、世紀末風エロス・スペクタクル大作!”と銘打たれた本作は、南原幹雄氏の同名小説を映画化したものだが、大奥なのに絢爛さがなく、濡れ場はそこそこあるが物足りないのだ。この時代になると70年代の東映パワーは、減衰していると思われる作品だった。

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新藤恵美                        あおい輝彦

【ストリー】
延宝7年の頃、武蔵野の山野で鷹狩りをしていた四代将軍、家綱(あおい輝彦)は、貧しい農家の娘おなつ(伊織祐未)を見染めた。家綱に力ずくで凌辱された彼女は、大奥に召し上げられあでやかなお手付中臈に変身した。家綱は未だに世継ぎに恵まれていなかったため、大奥総取締り役の年寄り、姉小路の局(新藤恵美)は、おなつに期待をこめて性教育をする。お手付中臈、おみの(山本奈津子)が妊娠した。大奥は待望の世継ぎ懐妊と色めきたったが、おみのが宿した子は市井の下賎の男のものだった。おみのは炎の間に閉じ込められ、半裸にむかれて陰惨な私刑を浴びた。息絶えだえのおみのから、同じお手付中臈、おすみ(辻沢杏子)は、家綱に子種がないと確信した姉小路が、おみのに他の男の種を宿させ世継ぎ懐妊をふれまわったことを知った。おみのは自害した。恐ろしくなったおすみは江戸城を出、産婦人科を営む初恋男性、中条源四郎(勝野洋)の住む裏長屋に逃げ込んだ。一方、世継ぎもままならぬ家綱の焦りは頂点に達し、女漁りは激しさを加え、遂には湯殿でお末女中、よしの(野村真美)を抱きすくめた。以後、家綱はよしのに溺れた。やがて、家綱が急死し、綱吉(宮内洋)が五代将軍の座についた。そんなある日、源四郎は老中、堀田正俊(中野誠也)に呼び出され、意外な頼みを持ちかけられた。それは亡き家綱の胤を宿した側妾が一人だけ居るが、その女を探し出し胎児を闇に葬れとのことだった。そして、源四郎が断るならばおすみとその家族を処刑に処するという。源四郎は性の営みに及ぶとき、麝香の匂いを放つというその女性探しを手下の巾着切り、隼の完次(ベンガル)に頼んだ。家綱の寵愛を受けた中臈たちは、追放されて探すすべもないが、桜田御用屋敷に気のふれたおなつをはじめ5人ほど預けられていた。源四郎と完次は屋敷に忍び込み、一人一人に接触するが徒労に終った。源四郎は大奥に潜入し、秘術を尽して姉小路を責め麝香の女の名を聞きだした。それはよしのだった。よしのは郷里、若狭でひっそりと暮らし玉のような男の子を産んでいた。自分の命に替えても我が子を守ろうとするよしのに、源四郎はきっぱりと役目を捨てるのだった。

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絵沢萠子、伊織祐未                    ベンガル、勝野洋

題名:大奥十八景
監督:鈴木則文
企画:佐藤雅夫
製作:厨子稔雄、豊島泉、横溝重雄
原作:南原幹雄「大奥十八景」
脚本:志村正浩、鈴木則文
撮影:北坂清
照明:安藤清人
録音:芝氏章
整音:荒川輝彦
美術:小林勝美
装置:和田順吉
装飾:長尾康久
背景:西村三郎
衣裳:森譲も豊中健
美粧:中村清和
結髪:福本るみ
配役:葛原隆康
擬斗:菅原俊夫
記録:中野保子
編集:荒木健夫
音楽:はる、佐久間正英 主題歌:はる「むらさき」音楽プロデューサー:高桑忠男
進行主任:宇治本進
現像:東映化学
助監督:藤原敏之
演技事務:寺内文夫
和楽:中元哲
絵画制作:白数徳郎
舞踊振付:藤間紋蔵
作法指導:春藤真澄
スチール:小原健志
出演:辻沢杏子、勝野洋、伊織祐未、あおい輝彦、新藤恵美、ベンガル、絵沢萠子、野村真美、三島ゆり子、山本奈津子、八神康子、美波千秋、森田水絵、渡辺良子、宮内洋、中野誠也
1986年日本・東映京都撮影所/ビスタサイズ・カラー115分35mmフィルム
大奥十八景 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

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大奥十八景
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辻沢杏子                        野村真美
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映画「まむしの兄弟 恐喝三億円」


菅原文太                       川地民夫、菅原文太

今回は鈴木則文監督1973年製作「まむしの兄弟 恐喝三億円」をピックアップする。
“まむしの兄弟シリース”は、東映京都撮影所で1971年から1975年にかけて9作品が、菅原文太さんと川地民夫さん主演で制作された。本作は第6作になる。同時上映は「恐怖女子高校 不良悶絶グループ」であった。

【まむしの兄弟シリース】
1971年「懲役太郎 まむしの兄弟」監督:中島貞夫
1971年「まむしの兄弟 お礼参り」監督:本田達男
1972年「まむしの兄弟 懲役十三回」監督:中島貞夫
1972年「まむしの兄弟 傷害恐喝十八犯」監督:中島貞夫
1973年「まむしの兄弟 刑務所暮し四年半」監督:山下耕作
1973年「まむしの兄弟 恐喝三億円」監督:鈴木則文
1974年「まむしの兄弟 二人合わせて30犯」監督:工藤栄一
1974年「極道VSまむし」監督:中島貞夫 主演:若山富三郎 ※コラボ作品
1975年「まむしと青大将」監督:中島貞夫
※各作品のリンクは、予約投稿で表示しないページがありますが、後日表示されます。


松方弘樹                          堀越光恵

【ストリー】
久し振りに出所し、娑婆に出て来たゴロ政(菅原文太)が神戸に戻って来たところ、勝(川地民夫)が当り屋に失敗して入院していた。政は、勝をはねたのが、神洋交易の社長・李楊徳(河津清三郎)の娘麗花(堀越光恵)と知り、李をゆすって300万円の見舞金を出させようと、ゴルフ場で李に凄んだ。ところが、ゴルフ場で李は、やくざ・安武(渡辺文雄)とボールにつめた麻薬の取り引きをしていたのだが、それとは知らない勝がボールを持ち返ってしまったために、用心棒の広津建(松方弘樹)に300万円の小切手を渡して二人を追わせた。しかし、広津はその小切手を政たちに渡さず、ボールを取り返した後に、着服してしまった。だが、翌日、政と勝が小切手を取り返しに殴り込んで来たことから、広津は着服したことを李に知られ、リンチを受けた。一方、小切手を手にして浮かれていた政と勝だが、フーテン女高生の甘い言葉に誘われ、折角の小切手を取られてしまった。そのころ、李と安武の間で、3億円にも及ぶ、麻薬の大量取り引きが進行し、大阪空港にゴルフボールに仕組んだ現物が香港から到着することになった。これを知った広津は、自分を野良犬とののしった李への報復から再び裏切って、3億円を一人占めにしようと計った。この企みに、広津に惚れこんでいる麗花と、広津に近親感を抱いている政と勝も加担することにした。国際線貨物取扱い所から積荷を積んだトラックに、麗花が、父の命令だと偽わって、勝を運転台に乗りこますのに成功し、トラックごと奪ってしまった。しかし、急報によって追いかけて来た安武組に、河原の堤防で包囲され激しい銃撃戦となった。政が片腕を撃たれながらも、ようやく広津との集合場所にたどりついた。麻薬を車に移し変えた広津は直ちに発進したが、安武組の執拗な追跡に逃げ切れず、遂に、広津、麗花とも銃弾に倒れた。二人の死を知った政と勝は、復讐を誓って、トラックを安武組へと突進させるが、丁度その頃、麗花を殺されて怒った李が、反対に安武に刺殺されていた……。


女屋実和子、三島ゆり子                                      まむしの兄弟 恐喝三億円

渡辺文雄                        河津清三郎

一の瀬レナ                                                                    早乙女りえ 

題名:まむしの兄弟 恐喝三億円
監督:鈴木則文
企画:橋本慶一
脚本:高田宏治、鈴木則文
撮影:鈴木重平
照明:和多田弘
録音:格畑学
美術:鈴木孝俊
装置:温井弘司
装飾:清水悦男
美粧・結髪:東和美粧
衣裳:高安彦司
擬斗:三好郁夫
記録:牧野叔子
編集:宮本信太郎
音楽:広瀬健次郎
進行主任:上田正直
助監督:藤原敏之
演技事務:高村英次
協力:福田レーシング・チーム
スチール:木村武司
出演:菅原文太、川地民夫、堀越光恵、松方弘樹、三島ゆり子、女屋実和子、一の瀬レナ、早乙女りえ、河津清三郎、渡辺文雄、今井健二、菅井きん、武智豊子、林彰太郎、片桐竜次、大泉滉、川谷拓三
1973年日本・東映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー88分35mmフィルム
まむしの兄弟 恐喝三億円 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


まむしの兄弟 恐喝三億円               川地民夫、菅原文太

映画「女番長(スケバン)」


杉本美樹                        宮内洋

今回は鈴木則文監督1972年製作「女番長(スケバン)」をピックアップする。
本作は、”女番長シリーズ”第4作目として。1973年1月に全国公開された。内容は大阪・梅田を舞台に、女番長同志の対決と、彼女らを弾圧する暴カ団たちとの争いを描いたものだ。

【女番長シリーズ】
1971年「女番長ブルース 牝蜂の逆襲」監督:鈴木則文 出演:池玲子、杉本美樹
1972年「女番長ブルース 牝蜂の挑戦」監督:鈴木則文 出演:池玲子、杉本美樹
1972年「女番長ゲリラ」監督:鈴木則文 出演:杉本美樹、池玲子
1972年「女番長(スケバン)」監督:鈴木則文 出演:杉本美樹、池玲子
1973年「女番長 感化院脱走」監督:中島貞夫 出演:杉本美樹
1973年「女番長 タイマン勝負」監督:関本郁夫 出演:池玲子
1974年「女番長 玉突き遊び」監督:関本郁夫 出演:叶優子
予約投稿で表示しないページがありますが、後日表示されます。

池玲子                         衣麻遼子

天津敏                         三原葉子

【ストリー】
少年特別院送りの護送車から、美貌の女番長、関東小政こと篠原政子(杉本美樹)、大阪・梅田で番を切る高校総番長の学ラン会の摩耶(池玲子)、そして摩耶と勢力を二分する黒菊団の女番長のゴロメン燎子(衣麻遼子)、それに鈴江(太田美鈴)、ラン子(丘ナオミ)、桃子(西来路ひろみ)たちが脱走、それぞれ関西方面へと逃れていった。小政の貫禄に惚れた鈴江、ラン子、桃子らは、小政を番長とし、ジプシー団を結成し大阪へ潜り込む。しかし、学ラン会や、黒菊団はジプシー団を目の仇とつけ狙い、三者は入り乱れて縄張り争いをつづけた。ある日、小政は警察に追われチンピラの一郎(荒木一郎)のアパートに逃げこみ、難を救われる。一郎は地元の暴力団・北竜会の予備軍でもある三星会の一員で、三星会のリーダーの達夫(宮内洋)は、かつての摩耶の愛人だった。その達夫が、北竜会と手を結ぶ国税局の役人二官の息子を恐喝したことから組長・淀(天津敏)の激怒にふれ、上納金を倍額納めるように命しられた。達夫のピンチに小政と一郎は二官夫人(三原葉子)を強引にプルーフィルムのモデルにしてしまい、150万円稼ぎ、達夫に渡す。数日後、ジプシー団は、北竜会の賭場を急襲するが、四人共捕われてしまう。しかし達夫は借りを返すぺく、小政を救出。二人は身を秘めている間、いつのまにか抱きあっていた。そこに摩耶が現われた。火花を散らす再会。一方、鈴江たちは黒菊団に連れられて、ソープランドセンターに行く途中、小政が襲撃、燎子を痛めつける。さらに勢いに乗った小政は摩耶とも対決。そこへ、達夫が来て、摩耶を強引に淀のところへ連れていく。かつて摩耶は淀に傷つけたことがあったのである。なぶりものにされる摩耶。しかし、小政が摩耶救出に成功。達夫は追って来た北竜会の銃弾から摩耶を守って死んでいった。それぞれの復讐の念を胸に北竜会本部へ殴り込む、小政と摩耶。そして小政に惚れた弱味から助っ人として乗り込み、死んでいった一郎の犠牲を得た。二人の怒りのダイナマイトが火を吹き、ドスが、ナイフが、淀たちを次次と血祭りにあげていった。


荒木一郎                        池玲子

題名:女番長(スケバン)
監督:鈴木則文
企画:天尾完次
脚本:大原清秀、皆川隆之、鈴木則文
撮影:増田敏雄
照明:和多田弘
録音:堀場一郎
美術:雨森義允
装置:吉岡茂一
装飾:松原邦四郎
美粧・結髪:東和美粧
衣装:豊中健
擬斗:三好郁夫
記録:牧野叔子
編集:堀池幸三
音楽:八木正生 主題歌:杉本美樹「女番長流れ者」
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
進行主任:長岡功
演技事務:伊駒実麿
助監督:皆川隆之
スチール:諸角義雄
出演:杉本美樹、宮内洋、衣麻遼子、太田美鈴、池玲子、西来路ひろみ、丘ナオミ、碧川ジュン、一の瀬レナ、須藤リカ、城恵美、渡辺やよい、三原葉子、成瀬正孝、天津敏、遠藤辰雄、名和宏、大泉滉、田中小実昌、荒木一郎
1972年日本・東映京都撮影所/シネスコサイズ・カラー86分35mmフィルム
女番長(スケバン) -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


宮内洋、池玲子                 女番長(スケバン)

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