映画「トラック野郎 望郷一番星」


「トラック野郎 望郷一番星」菅原文太

愛川欽也、菅原文太                    島田陽子

今回は鈴木則文監督1976年製作「トラック野郎 望郷一番星」をピックアップする。
第3作目の舞台は北海道。当時、松竹所属だった島田陽子さんをマドンナに迎えたのは、「男はつらいよ」シリーズを意識してのキャスティングの様だ。本作で桃次郎が金造の9人の子供たちをトルコ風呂につれて行くシーンがあるが、今の映画では有り得ないけど、私は最もおもしろかった。1970年代の東映パワーは凄い!

トラック野郎シリーズ


「トラック野郎 望郷一番星」島田陽子

梅宮辰夫                        土田早苗

【ストリー】
九州方面の旅から一週間振りに帰って来た桃次郎(菅原文太)とジョナサンこと金造(愛川欽也)は、北海道行きのカーフェリーの出発時間を待つ間、川崎の金造の自宅に立ち寄った。ところが金造の妻・君江(春川ますみ)と9人の子供たちは、現在の6畳一間の家では狭すぎるので金造にもっと頑張って家を建ててほしいと要求した。おかげで金造は、カーフェリーに乗ってもラウンジでアルバイトするはめになった。一方、桃次郎は暇をもてあましていたのだが、美貌の女性・三上亜希子(島田陽子)に一目惚れしてしまった。釧路に着いた桃次郎は、亜希子の顔が頭にこびりついてしまい他の女には目もくれないばかりか、港の魚市場で女トラック運転手の涼子(土田早苗)を罵った。ところが涼子に惚れているカムチャッカの熊こと大野田太郎左衛門(梅宮辰夫)がこの事を聞いて怒り、熊と桃次郎はたちまち大喧嘩になった。しかし喧嘩の腕は互格のため、トラックで勝負することになった。だが、地の利に明るい熊に軍配が上り、桃次郎は北海道を直ちに去る約束をした。その帰り道、桃次郎は亜希子と再会した。亜希子は静内の牧場の娘で、両親を亡くし女の身一つで牧場を経営していた。亜希子にすっかり心を奪われた桃次郎は、熊との約束を忘れて、トラックはそっちのけで乗馬入門書にかじりつく始末。そんなある日、亜希子が一番可愛がっていた仔馬が病気になり、獣医も見離してしまった。そこで看病をかって出た桃次郎は、仔馬とともに一夜を明かし、その甲斐があって奇跡的に元気を取り戻した。亜希子は桃次郎のひたむきな献身振りに心を打たれるのだった。桃次郎は亜希子の感謝の言葉を背に釧路に戻った。というのも、桃次郎が北海道に居すわったのは涼子との仲が原因、と熊が勘違いしていたからだ。だが、涼子が自ら熊に愛を告白したため大事には至らなかった。桃次郎は金造夫婦のすすめもあり亜希子にプロポーズしようとしたのだが、彼女には既に結婚を約束した相手がいることを知り、ガックリしてしまう。そんな時、金造のアルバイト先の運送ブローカー・鮫田が金を持ち逃げしたため、荷が滞貨し、金造が困り果てていた。見るに見かねた桃次郎は、金造を勇気づけると、自らハンドルを握って、驀走するのだった。


室田日出男、川谷拓三                  都はるみ

題名:トラック野郎 望郷一番星
監督:鈴木則文
企画:天尾完次、高村賢治
脚本:野上龍雄、澤井信一郎
撮影:飯村雅彦
照明:小林芳雄
録音:井上賢三
美術:桑名忠之
装置:小早川一
装飾:酒井喬二
美粧:住吉久良蔵
美容:花沢久子
衣装:福崎精吾
技斗:日尾孝司
記録:勝原繁子
編集:鈴木宏始
音楽:津島利章 主題歌:菅原文太、愛川欽也「一番星ブルース」
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
製作主任:東一盛
助監督:澤井信一郎、馬場昭格
スチール:遠藤努
出演:菅原文太、愛川欽也、島田陽子、春川ますみ、土田早苗、梅宮辰夫、小倉一郎、都はるみ、由利徹、南利明、笑福亭鶴光、松鶴家千とせ、川谷拓三、室田日出男、高品格、叶優子、相川圭子、宮崎あすか、城恵美、ハイセイコー
1976年日本・東映東京撮影所/シネスコサイズ・カラー100分35mmフィルム
トラック野郎 望郷一番星 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


「トラック野郎 望郷一番星」

松鶴家千とせ                   菅原文太、島田陽子

映画「トラック野郎 爆走一番星」


「トラック野郎 爆走一番星」あべ静江

菅原文太、愛川欽也                  あべ静江

今回は鈴木則文監督1975年製作「トラック野郎 爆走一番星」をピックアップする。
前作「トラック野郎 御意見無用」の予想外のヒットで、松竹「男はつらいよ」シリーズの向こうを張って作られる事になった本作は、姫路、長崎、博多などを駆け巡って活躍する“一番星の桃次郎”(菅原文太)と“やもめのジョナサン”こと金造(愛川欽也)の様式化されたコメディ・ロードムービー第2弾になる。

トラック野郎シリーズ


加茂さくら                      春川ますみ

【ストリー】
派手なデコレーションで飾った11トン車と4トン車を運転する“一番星の桃次郎”(菅原文太)と“やもめのジョナサン”こと金造(愛川欽也)は、今日もペアーを組んで、日本列島を西へ、東へ、北へ、南へ、と突っ走っている。金造と波の女房・君江(春川ますみ)は、桃次郎に身を固めさせようとしていたが、桃次郎は、姫路近郊のドライブ・イン「おふくろ」でウェイトレスをしている高見沢瑛子(あべ静江)に一目惚れした。瑛子は女子大生で「おふくろ」に下宿し、アルバイトをしているのだった。桃次郎は、自分の見合写真を瑛子に渡すように頼むが、金造は勘違いしてパキュームカーの女運転手・杉本千秋(加茂さくら)に渡してしまった。瑛子との結婚話が進んでいると思っている桃次郎は、太宰治の愛読者である瑛子に近づこうと必死に文学書を読み始めた。一方、千秋は桃次郎に気持が傾き始め、千秋に心を寄せている交通係巡査・赤塚(なべおさみ)は内心穏やかではない。金造は子供を生むのに忙がしく、まだ新婚旅行に連れて行っていない君江へのサービスで、9人の子供たちを引き連れて、長崎見物に行くことになった。桃次郎も子供の世話を買って出て同行した。一行は長崎で小学生の薫(千葉由美)と雄一の姉弟と知り合った。母が死に、出稼ぎ中の父の帰りを待つ健気な姉弟に桃次郎と金造は心を打たれるのだった。桃次郎の瑛子への思慕が一向に冷めそうもないので、金造はついに千秋に事の経過を話した。千秋は「心配せんといて、男なんか邪魔だから…!」と微笑しながらも、心の中で泣いた。そんなある日、元花巻の鬼台貫・金造を仇と狙うダンプの運転手ボルサリーノ2(田中邦衛)が、復讐を仕掛けてきた。桃次郎は金造をかばい、挑戦を受けて立ち、激烈なカーレースを展開させた。数日後、金造からプロポーズの手ほどきを受けた桃次郎は、瑛子に求婚した。だが、瑛子には恋人がいた。彼女は恋人・片岡光二(夏八木勲)と別れる寸前であったが、運転手たちの交流の中で、人間を愛する意味を教えられ、光二との結婚の決意を固めたところだった。桃次郎の恋ははかなくも破れ去った……。
暮も押し迫ったある日、桃次郎の車に“当り屋”が飛び込んだ。その中年男は、薫の父親・松吉(織本順吉)だった。「親父よ、除夜の鐘を子供と一緒に聞くんだぜ」桃次郎は、松吉をトラックに引きずり上げると長崎へ向けてスタートさせた。一方、薫と雄一の家を訪れていた金造は、土産と正月の晴れ着を買い、二人を励ましていた。長崎へ急ぐ桃次郎は、白バイとパトカーに追跡されたが、丁度通りかかったボルサリーノ2が激しく蛇行して、パトカーの進路をさえぎってくれた。除夜の鐘が鳴りはじめた頃、一番星は粉雪の舞う長崎に到着した。父子の涙の再会を横目で見た桃次郎と金造は「このいい気分、女なんかに分かんねえぜ……」と、固く手を握りしめた。


田中邦衛                 なべおさみ、関根勤(旧名:ラビット関根)

題名:トラック野郎 爆走一番星
監督:鈴木則文
企画:天野完次、高村賢治
脚本:鈴木則文、澤井信一郎
撮影:飯村雅彦
照明:山口利雄
録音:井上賢三
美術:桑名忠之
装置:畠山耕一
装飾:米沢一弘
美粧:井上守
美容:花沢久子
衣装:内山三七子
技斗:日尾孝司
記録:山内康代
編集:鈴木宏始
音楽:津島利章 主題歌:菅原文太、愛川欽也「一番星ブルース」
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
製作主任:志村一治
助監督:澤井信一郎、馬場昭格
スチール:藤井善男
出演:菅原文太、愛川欽也、あべ静江、加茂さくら、春川ますみ、なべおさみ、田中邦衛、山城新伍、夏八木勲、研ナオコ、織本順吉、千葉由美(子役)、関根勤(旧名:ラビット関根)
1975年日本・東映東京撮影所/シネスコサイズ・カラー104分35mmフィルム
トラック野郎 爆走一番星 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


菅原文太、織本順吉              「トラック野郎 爆走一番星」

映画「トラック野郎 御意見無用」


「トラック野郎 御意見無用」菅原文太

菅原文太、中島ゆたか                愛川欽也

今回は鈴木則文監督1975年製作「トラック野郎 御意見無用」をピックアップする。
本作はシリーズ化の予定はなかったが、興行収入が約8億円を記録した大ヒットとなり、シリーズ化が急遽決定した経緯がある。10作品(1975~1979年)は全て鈴木則文監督が担当されている。日本全国津々浦々を走る長距離トラック(白ナンバー)運転手、”一番星”こと星桃次郎(菅原文太)と”やもめのジョナサン”こと松下金造(愛川欽也)は、子沢山の相棒。この二人が全国各地で起こす珍道中を描いている。
シリーズ全10作に通ずる基本的なストリー雛形は、桃次郎が目の前に現われたマドンナに一目惚れをし、相手の趣味や嗜好に合わせ積極的にアタックして行く。一方、個性の強いライバルトラッカーが現われ、ワッパ勝負(トラック運転での勝負)や1対1の殴り合いの大喧嘩を展開する。そしてと松下君江(春川ますみ)を始めとするジョナサン一家、女トラッカー、ドライブインに集う多くのトラック野郎達等を絡ませ、人情味あふれるキャラクター・桃次郎を中心に様々な人間模様が綴られる。

トラック野郎シリーズ


夏純子                    愛川欽也、菅原文太、湯原昌幸

【ストリー】
日本列島一人旅と意気がる11トントラックの運転手・星桃次郎(菅原文太)は、家を持たず金財産をトラックに注ぎ込んでいる。そんな桃次郎の世話を何かと焼いているのが未亡人運転手のモナリザお京(夏純子)。桃次郎の相棒は4トン半の松下金造(愛川欽也)で、金造は川崎の安アパートに女房君江(春川ますみ)と息子4人娘3人の9人家族で住んでいる。桃次郎と金造は、東北のドライブ・インで新顔ウェイトレスの洋子(中島ゆたか)を知り、桃次郎は洋子に一目惚れ。桃次郎がストリップ小屋で知り合った調子者の万田千吉(湯原昌幸)を助手にしたことから金造との仲がおかしくなった。そんな時、西日本一を誇る関門のドラゴンと称する竜崎勝(佐藤允)が、桃次郎の飾りとハンドル裁きに挑戦して来た。勝は偶然にもお京の兄だった。車体の飾りは互角だったが、スピード競争は千吉が桃次郎の足を引っぱり負けてしまった。このレースの後、千吉が金造の悪口を言ったために、怒った桃次郎は彼を破門にした。桃次郎と金造の友情が回復したある日、3歳になる捨て子を拾った二人は、その子が“ねぶた祭り”を記憶しているので青森まで親捜しに出かけた。何とか子供の身元を探し当てたが、子供の父が土木工事の事故で数日前に死んでしまっていた。ところが、かつてはトラック運転者だったその子供の父が日雇い作業員になった原因というのが、花巻の鬼代官と運転手たちに恐れられていた警察官、つまりかつての金造の執拗な取締りに引っかかったからだった。責任を感じた金造は、暴走して台貫場へ突っ込み、重傷を負った。その金造を見舞いに来た洋子が、桃次郎に自分の身上話をした。彼女には明(夏夕介)という婚約者がいるが、彼が車の人身事故を起こし賠償金の負担の重さに挫折してしまったというのである。そして、4時間後に明が漁船で日本を脱出するのだ。洋子に恋を囁こうとした桃次郎だったが、彼女に明との再起を促すと、彼女を乗せて漁港までフルスピードで突っ走るのだった。


春川ますみ                       佐藤允

トラック野郎 御意見無用

題名:トラック野郎 御意見無用
監督:鈴木則文
脚本:鈴木則文、澤井信一郎
企画:高村賢治
撮影:仲沢半次郎
照明:山口利雄
録音:内田陽造
美術:桑名忠之
装飾:米沢一弘
装置:井保国夫
美粧:住吉久良蔵
擬斗:日尾孝司
衣裳:内山三七子
美容:花沢久子
技斗:日尾孝司
記録:勝原繁子
編集:田中修
音楽:木下忠司 主題歌:菅原文太、愛川欽「一番星ブルース」
進行主任:堀賢二
助監督:馬場昭格
演技事務:山田光男
現像:東映化学
スチール:藤井善男
出演:菅原文太、愛川欽也、中島ゆたか、夏純子、湯原昌幸、春川ますみ、佐藤允、宇崎竜童、鈴木ヒロミツ、安岡力也、小松方正、夏夕介、由利徹、大泉滉、芹明香
1975年日本・東映東京撮影所/シネスコサイズ・カラー98分35mmフィルム
トラック野郎 御意見無用 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


ダウン・タウン・ブギウギ・バンド

トラック野郎 御意見無用」中島ゆたか、夏夕介

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