映画「ビッグ・マグナム黒岩先生」


横山やすし                       西川のりお

今回は山口和彦監督1985年製作「ビッグ・マグナム黒岩先生」をピックアップする。
本作は、「唐獅子株式会社」に続く伝説の天才漫才師横山やすしさん主演第二弾である。新田たつお氏原作漫画をバイオレンス描写が中心からコメディ仕立てのストーリーに脚色し映画化したものだ。「私は文部省から銃の所持を許可されている」と言ってマグナム拳銃を振り廻す主人公で分かる様に、徹底したハチャメチャぶりが、多彩なキャスティングと併せておもしろい。


白都真理                        渡辺裕之

【ストリー】
荒廃のきわみに達した仁義泣学園では、ツッパリどもによる暴力、強姦、破壊が日常茶飯事である。そんななかで、教師達は無気力で事なかれ主義になっていた。ある日、全く対称的な二人の教師が赴任してきた。一人は度の強い眼鏡をかけた冴えない風貌の中年男、黒岩鉄夫(横山やすし)、もう一人は派手なFBIスタイルで、やたらと拳銃をちらつかせる巨大漢、樺沢征一(西川のりお)である。樺沢は拳銃の早撃ちで生徒を威嚇しながらブロークン・イングリッシュを教えるが、拳銃がモデルガンであることがバレて、ツッパリどもに吊し上げを喰う。一方、黒岩は真正面から彼らにぶつかっていく。樺沢がボロを出してから恐いものなしのツッパリどもに、学園はパニック状態になる。そこに黒岩がビッグ・マグナム44を手に現われた。火を吐く拳銃に、ツッパリどもは度胆をぬかれ、逃げて行った。しかし、危機一発を助けられた体育教師、榊原波子(白都真理)は、黒岩の教育方針に批判的だった。ツッパリどもにつけ狙われるたび、マグナムで撃退する黒岩を、見かねて堤校長(長門勇)が止めようとする。黒岩は“文”の印がある黒い手帳をとり出した。彼は文部省直属特別第一指導教育課に属しており、超法規措置による銃の所持を認められていたのだ。学園は平和に戻ったが、まもなく、長欠していた問題児、霧原遼一郎(山下規介)が登校して来た。霧原の挑戦を受けて立つ黒岩。その日帰宅した彼を部屋で待っていたのは、スケバンの川崎アケミ(武田久美子)だった。思いもよらぬアケミの色仕掛けの攻勢にひるむ際に黒岩は銃を奪われてしまう。翌日、黒岩は波子の忠告を無視して、霧原たち魔走連合のアジト、ダーティ・ヒーローに単身乗り込んでいった。話し合おうとする彼を出迎えたのは、霧原の考案した電気ショックの拷問であった。学園には戒厳令がひかれ、校長以下教師全員が連行された。棺に入った黒岩を見て蒼白になった教師達も、処刑のために次々と校舎の壁に吊り下げられていく。校庭に穴が掘られ黒岩の棺に土がもられた。その時、突然の轟音とともに棺を埋めた地中から火柱が立った。砂塵の中から現われたのは、マグナム44を手にした黒岩だった。


西川のりお、長門勇、南利明               ベンガル

題名:ビッグ・マグナム黒岩先生
監督:山口和彦
企画:天尾完次
製作:佐藤和之、木村政雄
原作:新田たつお「ビッグ・マグナム黒岩先生」
脚本:掛札昌裕、笠井和弘
撮影:飯村雅彦
照明:山口利雄
録音:柿沼紀彦
音効:原尚
美術:今村力
装置:開米慶四郎
装飾:若松孝一
背景:植田義明
美粧:武藤佳子
美容:木村美智代
衣裳:大久保冨美男
擬斗:車邦秀 (若駒)
記録:浅附明子
編集:飯塚勝
音楽:矢野立美 主題歌:陣内孝則「悲しき狙撃者(スナイパー)」
現像:東映化学
製作主任:酒井喬ニ
製作調整:山田光男
助監督:新井清
演技事務:小越浩造
宣伝担当:茂木俊之、山本八州男
カー・スタント:高橋政生 (高橋レーシング・チーム)
ガン・アドバイザー:てっぽう屋 協力:コクサイ
音楽プロデューサー:高桑忠男 音楽事務:新井明美
スチール:加藤輝男
出演:横山やすし、西川のりお、白都真理、渡辺裕之、武田久美子、長門勇、南利明、ベンガル、山下規介、朝比奈順子、志麻いづみ、南利明、三谷昇、伊東四朗、高田純次、島田紳助、松本竜介、木村一八、斉藤ゆう子、たこ八郎、陣内孝則、チャンバラトリオ
1985年日本・東映東京撮影所/ビスタサイズ・カラー102分35mmフィルム
ビッグ・マグナム黒岩先生 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


島田紳助                 横山やすし、木村一八(横山やすしの息子)

たこ八郎                   ビッグ・マグナム黒岩先生

高田純次                         横山やすし

山下規介、武田久美子             ビッグ・マグナム黒岩先生

映画「三匹の侍」

三匹の侍三匹の侍
丹波哲郎                       長門勇
三匹の侍三匹の侍
平幹二朗                   平幹二朗、丹波哲郎、長門勇

今回は五社英雄監督1964年製作「三匹の侍」をピックアップする。
本作は、1963年から1969年までフジテレビ系列で放映され、相当な人気があった同名連続テレビ時代劇を映画化したもので、効果音を使用した殺陣は、それまでの時代劇とは異なる独自のアクション表現を確立した。1970年にはレギュラー出演者を交代した「新三匹の侍」が作られた。

三匹の侍三匹の侍
桑野みゆき                       香山美子

【ストリー】
浪人柴左近(丹波哲郎)は、代官松下宇左衛門(石黒達也)支配下の村で、凶作と重税に泣く百姓が、代官の娘亜矢(桑野みゆき)を人質にして、強訴しようとしている騒動に出喰わした。左近は持ち前の侠気から百姓に加担して、亜矢を奪回しようと、押し寄せた役人達を蹴散らした。松下は、江戸から帰る領主に百姓が強訴するのを恐れて浪人桔梗鋭之助(平幹二朗)や桜京十郎(長門勇)ら、不良浪人を狩り集めて、百姓達のたてこもる水車小屋を襲った。しかし鋭之助や京十郎は、百姓たちが義民であることを知り、逆に、左近と協力して不良浪人を斬り倒した。手をやいた代官は百姓の一人五作(今橋恒)の娘おやす(香山美子)を捕え、亜矢との交換を迫った。おやすの身を案じた左近は、百姓たちの身の安全を条件に自ら首謀者として名のりでた。しかし代官は約束を果さず、百姓たちを斬り殺した。京十郎は、怒り狂う百姓たちを制して、鋭之助と共に、代官屋敷にしのびこみ左近を救い出した。いよいよ城主がこの村を通る日、左近らは城主に直訴するつもりで行列の通り道近くの網小屋にたてこもった。松下は行列のさきぶれにきた剣客大内玄馬(青木義朗)らの一隊に網小屋を襲撃させ、左近、鋭之助、京十郎らはこれを迎え討った。壮絶な死闘の末三人は、松下、大内らを斬りたおした。城主の行列を後に三人はまたいずこともない旅に出るのだった。

三匹の侍三匹の侍
平幹二朗、三原葉子                 木村俊恵、長門勇

題名:三匹の侍
監督:五社英雄
企画:さむらいプロダクション、フジテレビ
製作:岸本吟一、丹波哲郎
脚本:阿部桂一、柴英三郎、五社英雄
撮影:酒井忠
照明:染川広義
録音:福安賢洋
音効:高井唯夫、篠原利夫
美術:大角純一
装置:林弘保
装飾:田尻善一
衣裳:藤田茂
技髪:村田春松
結髪:木村よし子
殺陣:湯浅謙太郎
時代考証:林悌三
編集:太田和夫
現像:東洋現像所
音楽:津島利章
進行主任:内藤誠
助監督:増田彬
撮影助手:藤井重光
照明助手:正堺信太郎
録音助手:太田弘
編集助手:木村幸雄
スチール:佐々木千栄治
出演:丹波哲郎、長門勇、平幹二朗、桑野みゆき、香山美子、葵京子、藤原釜足、石黒達也、井川比佐志、木村俊恵、三原葉子、伊沢一郎、多々良純、青木義朗、左卜全、織本順吉、上田吉二郎、青山宏、今橋恒、永田光男、富田仲次郎
1964年日本・松竹+さむらいプロダクション/シネスコサイズ・モノクロ93分35mmフィルム
三匹の侍 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

三匹の侍三匹の侍
丹波哲郎、平幹二朗、長門勇                三匹の侍

映画「血染の代紋」

血染の代紋血染の代紋
菅原文太、梅宮辰夫          待田京介、曽根晴美、 室田日出男、菅原文太

今回は深作欣二監督1969年製作「血染の代紋」をピックアップする。
1970年1月31日に公開された本作の舞台は横浜、厳しい警察の取り締まりにより資金源を押さえられた暴力集団が、コンビナート拡張にからむ利権をめぐって、新しい抗争を始めようとしていた。その最中、生まれ故郷の横浜に戻ってきた元ボクサーは、幼友達が浜本組の組長となったことを知る。二人は利権抗争の中で、心ならずも敵味方となるが、横浜を食い物にしようとする組織に対し、命を賭けた戦いを開始する――。

血染の代紋血染の代紋
鶴田浩二                       渡辺文雄

【ストリー】
横浜・浜安組の新組長を襲名した郡司健策(菅原文太)は、岩切組組長岩切(内田朝雄)の勧めで、倉庫業への転身を計画した。だが、この計画実行には、アンコ達の住むスラムを壊さなければならなかった。説得に当る郡司の前に幼な友だちで元ボクサーの速水(梅宮辰夫)が立ちふさがった。速水は、混血のジョージ(ケン・サンダース)に自分の夢を託して育てていたが、ジョージの怪我を治す金欲しさから大門組に買収されていた。それに大門(渡辺文雄)もまた倉庫の利権を狙っていたのだ。そんなある日、浜安組の元代貸・黒木(鶴田浩二)が刑期を終えて出所して来た。郡司と黒木の説得で、スラムの住人・大将(長門勇)やドモ竹(砂塚秀夫)も協力を約束し、立退きは軌道に乗りはじめた。一方、大門の妨害も激しさを増し、組員の風間(待田京介)が惨殺された。この間に岩切は大門と組んで倉庫の利権をわがものにしようと企んだ。ある夜、大将とジョージが殺された。大門組のしわざと知る速水は、大門への怒りに燃えたった。またこれが浜安組のしわざと思ったスラムの住民は大門組の煽動にのって暴動を起した。大門と岩切の企みを知った黒木は単身岩切組へ殴り込み、岩切と共に命を絶った。この騒ぎの間に大門はまんまと倉庫の利権を握り、新埠頭での起工式に臨んだ。式が終って会場から出る大門と組員たちの前に郡司と速水が立ちはだかった。郡司の短刀が大門の腹を刺した。が、彼の背中にも無数の白刃が襲った。大門に止めをさした速水も銃弾に倒れた。二人は血に染りながら固く手と手を握った。

血染の代紋血染の代紋
菅原文太、宮園純子                 ケン・サンダース、梅宮辰夫

題名:血染の代紋
監督:深作欣二
企画:俊藤浩滋、太田浩児
脚本:深作欣二、内藤誠
撮影:仲沢半次郎
照明:元持秀雄
録音:小松忠之
美術:北川弘
装置:松野太三郎
装飾:米沢一弘
記録:宮本依子
編集:祖田富美夫
擬斗:日尾孝司
音楽:木下忠司
フィルム:富士フィルム
現像:東映化学
進行主任:坂本年文
助監督:三堀篤
スチール:田中真紀夫
出演:梅宮辰夫、菅原文太、待田京介、宮園純子、鶴田浩二、長門勇、渡辺文雄、鈴木やすし、曽根晴美、内田朝雄、ケン・サンダース(ジョー・山中)、室田日出男、八名信夫、砂塚秀夫、木川哲也、滝島孝二、北川恵一、日尾孝司、藤山浩二、土山登士幸、南廣、久地明、河合絃司、小松方正(Na)
1969年日本・東映東京撮影所/シネスコサイズ・カラー87分35mmフィルム
血染の代紋 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

血染の代紋血染の代紋
長門勇                        血染の代紋

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