映画「姐御 」

姐御 姐御
黒木瞳                          香山美子

今回は鷹森立一監督1988年製作「姐御 ANEGO」をピックアップする。
本作は、藤田五郎氏原作の小説「女侠客」の映画化したもので、極道の夫を殺された妻の復讐を描いている。明らかに70年代の東映任侠映画と違うティストで、若干の違和感が残るもののテンポは良かったのではないかと思う。脚本は中島貞夫監督、撮影は巨匠木村大作氏が担当されている。

姐御 姐御
松方弘樹、名高達郎                 石橋蓮司、白都真理
姐御 姐御
黒木瞳、松方弘樹                 石橋保、高部知子

【ストリー】
大阪・道頓堀で古溝組の若頭・紺野淳一(松方弘樹)は、田ノ浦組の客分・杉本(ビートたけし)に襲われ重傷を負った。淳一の妻・愛(黒木瞳)は死にものぐるいで杉本の白刃に飛びつくのだった。数日後、田ノ浦組から手打ちの申し入れがあったが、それは罠で、淳一は殺されてしまう。愛はかつて極道の妻だった澄江(香山美子)の店を手伝いながら田ノ浦への復讐を狙っていた。そして彼が愛人の亜矢子(白都真理)といるところを襲うが、失敗して刑務所に入れられてしまう。愛は獄中で女児を出産。幸子(竹村愛美)と名付けて澄江に預けた。4年後に愛は出所し、古溝組三代目・弘(名高達郎)に迎えられた。しかし、澄江の店も田ノ浦によって地上げされようとしていた。田ノ浦は悪どいやり口で弘まで殺し、幸子を誘拐。澄江は幸子と引き替えに店を立ち退くのだった。愛はついに田ノ浦を殺す決心をし、杉本を味方につけ、田ノ浦のマンションの合い鍵を手にした。そして、田ノ浦と亜矢子を待ちぶせ、淳一の仇をとるのだった。

姐御
「姐御 ANEGO」黒木瞳
姐御 姐御
ビートたけし                      寺田農

題名:姐御 ANEGO
監督:鷹森立一
製作:俊藤浩滋、高岩淡
原作:藤田五郎「女侠客」
構成:斯波道男
脚本:中島貞夫
撮影:木村大作
照明:増田悦章
録音:芝氏章
整音:伊藤宏一
音効:竹本洋二、和田秀明
美術:内藤昭
装置:梶谷信男
装飾:西川由紀夫
背景:西村三郎
衣裳:豊中健
美粧:田中利男
結髪:山田真佐子
擬斗:金田治 (JAC)
配役:葛原隆康
記録:中嶋俊江
編集:市田勇
音楽:津島利章 主題歌:閔海景「この世のすべて
現像:東映化学 (ノンクレジット)
プロデューサー:佐藤雅夫、厨子稔雄、天野和人
企画:藤映像コーポレーション
進行主任:宇治本進
製作進行:下戸聡
演技事務:藤原勝
助監督:比嘉一郎
撮影補佐:信坂利文
監督助手:森本浩史、中川裕介
撮影助手:田中勇二、金子正人
撮影効果:村上喜代美
照明助手:伊藤昭、磯野雅宏、立石和彦、村沢浩一、鹿野克己、木戸美昭
録音助手:立石良二、川口三郎
美術助手:松宮敏之
装置助手:井筒恒夫
装飾助手:宮村敏正、大橋豊
衣装助手:宮川信男、中村恵
編集助手:坂口由美、田中みどり
刺青:毛利清二
火薬効果:ブロンコ
ヘアーメイク:福田高広
衣裳コーディネーター:堀田都志子
方言指導:永居光男、河原芳美、川鶴晃浩
製作宣伝:丸国艦
スチール:中山健司
出演:黒木瞳、名高達朗、香山美子、白都真理、高部知子、ビートたけし、松方弘樹、寺田農、石橋蓮司、石橋保、品川隆二、荒井注、志賀勝、間寛平、正司歌江、竹村愛美
1988年日本・東映/ビスタサイズ・カラー101分35mmフィルム
姐御 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。

姐御 姐御
松方弘樹                     石橋蓮司、白都真理
姐御 姐御
錦引勝彦                       名高達郎

映画「桜の樹の下で」


岩下志麻                       津川雅彦

今回は鷹森立一監督1989年製作「桜の樹の下で」をピックアップする。
本作は渡辺淳一氏原作の同名小説を映画化したもので、桜の樹の下に始まり、桜の樹の下で思いもよらぬ結末を迎える激しくも哀しい親子丼ぶりの物語。七瀬なつみさんのデビュー作であり、岩下志麻さんの妖艶さは美しかった。東映は「ひとひらの雪(1985年/監督:根岸吉太郎)」「化身(1986年)」「別れぬ理由(1987年/監督:降旗康男)」「失楽園(1997年)」などの渡辺淳一氏原作を映画化している。


七瀬なつみ

【ストリー】
京都にある老舗の料亭「たつむら」の女将・菊乃(岩下志麻)は、40半ばながらその美貌は歳を感じさせなかった。夫(寺田農)とは別居状態で娘の涼子(七瀬なつみ)と二人暮らし、時おり東京の出版社社長・遊佐恭平(津川雅彦)と大人の恋愛を楽しんでいる。「たつむら」の東京支店オープンの準備が進められ、大学を卒業した涼子は菊乃の許で見習いを始めた。春、京都の桜を見に来た遊佐を涼子か案内し、今度よその桜を見に連れていってほしいと頼んだ。東京支店の準備も大詰めとなり菊乃は遊佐と東京・三田のマンションを見に行った。暗闇の中で二人は愛し合い、菊乃は早く東京の人になりたいと思った。5月、涼子は遊佐にせがんで、二人は秋田へ飛び、角館の桜を見に行った。その晩、遊佐と涼子はホテルで結ばれた。それから涼子の様子が変わり、遊佐も菊乃を避けるようになった。東京支店の披露パーティーで菊乃は、遊佐と涼子が仲睦まじく手を握っているのを見て二人の仲を悟った。菊乃は母としてではなく女の意地から東京の店を涼子に任せ、遊佐に監視役を頼んだ。涼子は一人前の女となり、やがて遊佐の子を妊娠した。菊乃は京都で店を切り盛りしながら一人悩んでいた。そして菊乃は上京した際にマンションから飛び降り自殺を遂げた。その日、涼子は流産し、たぶん母が子供を連れていったのだと思った。涼子は桜の樹の下には屍体が埋められており、狂い咲きするのだという伝説を思い出し、遊佐と別れる決意をするのだった。


寺田農                      二谷英明、津川雅彦

十朱幸代                    野坂昭如、津川雅彦、岩下志麻

題名:桜の樹の下で
監督:鷹森立一
企画:三堀篤
製作:瀬戸恒雄
原作:渡辺淳一
脚本:那須真知子
撮影:林淳一郎
照明:山口利雄
特機:加藤勝
録音:柿沼紀彦 リーレコ:岡村昭治
音効:原尚
美術:今保太郎
装置:浜中一文
装飾:平井浩一
背景:松下潔
スタイリスト:村井緑
きものデザイン:小泉清子
衣裳:増田和子
美粧:常盤ひとし、福田高広
振付:葉油脂もと枝
記録:今井文子
編集:西東清明 ネガ編集:橋場惠
音楽:小六禮次郎
現像:東映化学
進行主任:竹山昌利
製作進行:内山雅博、木次谷良助
演技事務:福岡康裕
助監督:長谷川計二
監督助手:井上隆、佐伯英二
撮影助手:井上明夫、上林秀樹、中川克也、斉藤博
照明助手:稲葉好治、三浦英治、石川末八、白井将成、三上日出志
特機助手:小野崎良雄、森田祐輔
録音助手:佐原聡、人見章久
音効助手:須田良三
美術助手:福澤勝広、室岡秀信
装飾助手:肥沼和男、永野洋 セット付:浅田稔彦
編集助手:高橋信之
スチール:加藤光男
出演:岩下志麻、七瀬なつみ、津川雅彦、十朱幸代、寺田農、山口果林、久保菜穂子、二谷英明、早川雄三、志喜屋文、山本緑、野坂昭如
1989年日本・東映東京撮影所/ビスタサイズ・カラー110分35mmフィルム
桜の樹の下で -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


岩下志麻                         桜の樹の下で

映画「経験」


谷隼人                                大原麗子

今回は鷹森立一監督1970年製作「経験」をピックアップする。
本作は辺見マリさんのヒット曲「経験」をモチーフに谷隼人さんの初主演作品である。大原麗子さんの美しさが残る作品だ。
60年代にあった歌謡ドラマとは違い、東映ポルノがフィチャーする前のセクシー路線上にある位置付けの様だ。



集三枝子、谷隼人                        渡瀬恒彦

【ストリー】
流行歌が流れ、ネオンが輝く盛り場には、今夜も獲物を求めて闊歩する桜井年男(谷隼人)の姿があった。新宿のマンモスバーから、銀座のクラブ“ノムノム”のバーテンとして働く年男は店のママ、さおり(三原葉子)のヒモとなって毎日を送っていたが、ある日店が人手不足になったことから、以前新宿で知り合った初枝(集三枝子)、あき子(大原麗子)の二人をホステスとして紹介する。やがて年男は、あき子に想いをよせるようになり、初枝を使って何とかモノにしようとするが、あき子には故郷仙台で運転手として働らく勇(渡瀬恒彦)という恋人がいたためうまくいかなかった。数日後、店の経営者の後藤田(金子信雄)は、いやがるあき子を二号にしようと、さおりを通して、マンションに呼びつけるが、この一件をいち早く知った年男は、替玉として初枝を行かせるが、後藤田にばれ、命を狙われるはめとなる。その頃、勇が上京してきたことを知った年男は、あき子の変らない気持を確め、勇のもとに送りとどけ、自分はもとの古巣新宿に戻り、一から出直すことを心に誓うのだった。


「経験」三原葉子

三原葉子                               辺見マリ

題名:経験
監督:鷹森立一
企画:吉峰甲子夫、安斉昭夫
脚本:成澤昌茂
撮影:中島芳男
照明:元持秀雄
録音:長井修堂
美術:北川弘
装置:根上徳一
装飾:米沢一弘
擬斗:日尾孝司
記録:山内康代
編集:祖田富美夫
音楽:八木正生 主題歌:辺見マリ「経験」
現像:東映化学
進行主任:岩谷敏明
助監督:戸田幸男
スチール:藤井善男
出演:谷隼人、大原麗子、渡瀬恒彦、集三枝子、三原葉子、賀川雪絵、金子信雄、梅宮辰夫、小松方正、太宰久雄、八代万智子、大信田礼子、辺見マリ
1970年日本・東映/シネスコサイズ・カラー86分35mmフィルム
経験 -DVD-
本作はゲオ宅配レンタルでご覧になれます。


谷隼人、八代万智子                         渡瀬恒彦、大原麗子